企業の魅力や特徴をアピールするムービーは、採用活動に欠かせないツールとして定着してきています。自社も採用にムービーを導入したいと考えている採用担当もいるのではないでしょうか。しかし、どのような内容にすればよいのか分からないケースも多いでしょう。
そこでこの記事では、魅力ある採用ムービーの事例についてご紹介します。自社でムービーを製作するときに注意すべきポイントが分かり、採用活性化の一助となる内容です。
目次
記憶に残る採用ムービー事例10選
各企業はそれぞれの特徴を生かしたインパクトのある採用ムービーを発表しています。どのようなムービーが人気なのか、特徴を見ていきましょう。
・採用ムービーはインタビュー形式や事業を説明する内容が多い
・イメージPVのような雰囲気を重視したムービーも珍しくない
株式会社レコチョク
日本の音楽配信市場でトップクラスの規模を誇るレコチョクは、軽快な音楽とともに社員インタビューの様子を流し、仕事のやりがいや入社の動機を伝えています。職場風景も見られるので、実際の雰囲気も感じ取れる構成です。
参考:『RecoChoku Recruit Movie 2019/レコチョク2019年新卒採用動画』
東京建物不動産販売株式会社
仕事風景とテキスト、BGMのみで構成されており、音声が一切ないのが特徴的です。BGMを効果的に使用しており、音楽が何気ない日常の風景をドラマのワンカットのように仕立て上げています。
タイガー魔法瓶株式会社
企業のこれまでの足跡や将来の展望をグラフィカルに表現しています。テロップを積極的に取り入れて情報量を増やしているのも特徴です。加えて社員の声を届けることで親近感を抱かせる作りになっています。
ヤフー株式会社
UPDATEをキーワードにして将来の展望を語るのを軸に、社員の意気込みを伝えています。手掛けているプロジェクトやインセンティブの施策なども紹介し、職場環境を伝えているのも特徴です。先進的な企業風土が感じられる動画となっています。
参考:『Yahoo! JAPAN ビジョン動画 「UPDATE JAPAN」』
RFA digital brains株式会社
英語のテロップとおしゃれなカメラワークが目を引きます。「尖ったヤツだけやってこい」というタイトルで求める人物像をはっきり示しており、挑戦的な社風を感じられる動画です。
参考:『RFA digital brains株式会社|採用動画「尖ったヤツだけやってこい」』
株式会社サイバーエージェント
自社が手掛けるエンターテインメントのコンテンツを連続で流し、これまでの成果を示しています。全体的におしゃれな雰囲気が漂っており、クリエイトな業務を手掛ける企業であることを感じさせる動画です。こんな会社で働いてみたいと思うクリエイターは多いのではないでしょうか。
クックパッド株式会社
料理を楽しむことを追求してきた企業らしく、大勢で料理をして食事を楽しむことをメインとした和やかな雰囲気の動画です。社員のインタビューも交えて企業理念や業務への意気込みを語っています。
参考:『Cookpad 2018新卒採用ムービー/クックパッド株式会社』
株式会社セレス 採用動画
前半は仕事中のオフィスをバックにして社員インタビューをメインに据え、後半では雰囲気を変えて社員同士のつながりを強調する作りになっています。BGMを使い分けてシーンをはっきりと切り替えているのがユニークです。
株式会社ジンズ
全国に眼鏡ショップを展開するジンズのムービーは、仕事風景を見せながらテロップで企業理念を伝える構成になっています。音声は一切なく、登場人物の表情や動きで商品へのこだわりや顧客への真摯さを伝える作りです。
参考:『【JINS RECRUIT 2019】株式会社ジンズ 新卒採用 メッセージムービー』
パリミキ・メガネの三城
音声はなく、おしゃれな映像にBGMを乗せてパリミキのイメージを表現するコンセプトムービーのようなデザインになっているのが特徴的です。画像カットや演出に趣向を凝らしており、独特な世界観に引き込まれます。
参考:『パリミキ・メガネの三城【新卒採用動画】PARIS MIKI』
採用ムービーで得られる効果
採用ムービーを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。代表的な4つの効果を解説します。
・ムービーは情報量が多く、正確な情報を強く認知してもらえる
・自社の雰囲気や魅力を伝えられるのでミスマッチが起こりにくい
正確な情報を伝えられる
ムービーは文字や画像と比較すると情報量が多いため、意図した通りにイメージを伝えやすいメリットがあります。職場の様子などを文字で伝えるのは限界がありますが、映像と音声を駆使できるムービーなら、動きや演出も交えて正確な情報を分かりやすく伝達可能です。
印象に残りやすい
学習定着率を示す「ラーニング・ピラミッド」では、文章や話を聞くといった単一情報よりも視覚と聴覚を駆使して得た情報のほうが高い学習効果を得られるという結果が出ています。ムービーで見聞きした情報は印象深い情報として記憶に留まりやすく、訴求効果も高くなります。
ミスマッチの軽減
ムービーで詳細な企業コンセプトを伝えることで、ミスマッチの軽減効果が期待できます。求人サイトや広告だけでは伝えきれないリアルな雰囲気を届けることで、「実際に入社したら思っていた社風とは違う……」という状況を回避できる効果があります。応募者をスクリーニングすることで、自社が求める人物像がはっきりするのもメリットです。
採用コストの削減
企業説明会などでムービーを流せばコストや工数の削減になります。説明会のたびに説明役の社員をアサインするのは企業の負担になるケースがありますが、ムービーなら1度制作すれば以降はコストを掛けずに何度でも使用できます。説明役によって内容に差が出る心配がなく、均質化した情報を届けられるのも長所と言えるでしょう。
採用ムービーを制作する際のポイント
採用ムービーを制作する際は、いくつか注意が必要なポイントがあります。効果の高いムービーにするために押さえたいポイントをチェックしましょう。
・ターゲットと目的が明確なら最適なコンテンツも分かる
・自社の強みや課題を研究することが大切
ターゲット層を意識する
どのような人材にアピールしたいのかはっきりと決めておかなければ、伝えるべき内容が曖昧になって効果的な訴求ができません。求職者のスキルや性格はさまざまなので、ターゲットにする人物像は明確に設定しましょう。設定が詳細なほど的を絞ったコンテンツを作成できます。
採用課題を反映したコンテンツを考える
人材を採用するうえでの課題は企業ごとにさまざまです。自社が採用活動を行うにあたってネックになっている部分を意識して、課題解決につながるコンテンツを作成しましょう。求人に人が集まらない場合はまず注目されることを優先する、女性の応募を集めたいなら安心して働ける職場であることをアピールするといった工夫が必要です。
動画の形式を決める
採用ムービーはいくつかの形式に分かれており、それぞれに目的があります。例えば、仕事のやりがいや職場の様子を社員の声で伝えるインタビュー形式には、応募者の不安を緩和し、関心を持たせる効果が期待できます。
他にも認知度を向上させて母集団形成に有効な企業研究形式や、企業理解を促進させる説明形式などがあるので、目的に沿った形式を選択しましょう。
効果的な採用ムービーを作成するには編集が重要
採用ムービーのポテンシャルをフルに発揮するには、適切な編集が欠かせません。動画編集にハードルの高さを感じて採用ムービーの導入に踏み切れない企業は多いのではないでしょうか。編集のしやすさは編集ツールによって大きく変わるため、使用するソフトを吟味することも大切です。
特に初心者のうちは複雑な機能があっても使いこなせずに扱いにくさが目立つことが多いので、少ない操作で本格的な編集ができるツールを使用するのがよいでしょう。初心者には以下のような特徴を持つ編集ツールがおすすめです。
・自動で編集してくれる機能がある
・使用できる素材が豊富
・動画作成に必要な手順が少ない
・UIが分かりやすく操作しやすい
採用ムービーの活用事例
採用ムービーはさまざまな用途で使用できるのも強みのひとつです。ここでは、どのようなシーンで役立つのか具体例を紹介します。
企業名 | 株式会社 さくらさくみらい |
動画の用途 | YouTubeチャンネルや採用サイトに動画を掲載し、求職者向けの動画を活用したキャンペーンを展開。メルマガにも添付している |
動画の効果 | 動画を添付したメールマガジンの開封率が 60%以上になった。キャンペーンも興味を持ってもらえるきっかけになっている |
リンク | 『動画活用事例 採用に動画をフル活用!メルマガ開封率が 60% 以上に!』 |
企業名 | 株式会社アクティオ |
動画の用途 | 求職者が企業の本来の姿を見られるようにLINE@に掲載している |
動画の効果 | 遠方でなかなか会うことのできない求職者と繋がりを持つためのツールとして役立っている |
リンク | 『動画活用事例 学生に寄り添った動画制作で、採用の活性化へ!』 |
企業名 | 株式会社阪急阪神百貨店 |
動画の用途 | YouTubeや自社サイトのほかにInstagram、LINE、TwitterなどのSNSに掲載している |
動画の効果 | 動画ベースの発想で事象を伝えることで、これまでとは異なった効果が生まれている |
リンク | 『動画活用事例 動画を活用することで、「伝達力」を高められます!』 |
企業の魅力を動画で伝えてみませんか?
これまではテキストベースで展開するのが主流だった採用活動は、時代の変化に合わせて動画ベースへと移行しています。動画は求職者のメインの情報源になりつつあり、企業の想いをより伝えられるツールとして定着しました。
・自社のPRがうまくいかない
・内定を辞退される
・採用コストを削減したい
このような課題を抱えている企業は、Video BRAINで作成した動画を採用活動で活用しましょう。編集ツール選びは採用成功に近付くための最初の一歩です。
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