社内報に動画を活用するメリットとおすすめコンテンツを解説

企業の経営理念やビジョン、社員間のコミュニケーション手段として活用される社内報。以前は紙媒体の社内報が主流でしたが、近年ではアプリやWebサイトなどの媒体で発信するケースが増えてきました。そんな中で注目が集まっているのが、社内報を動画で発信する方法です。今回は、動画の社内報について知りたい方に向け、注目される理由やメリット・デメリット、社内報動画におすすめのネタまでご紹介していきます。この記事を読むことで、動画の社内報とはどのようなものか知り、自社での活用につなげることができるでしょう。

なぜ動画の社内報に注目が集まっているのか

紙媒体からWeb媒体へと発信の場を変えつつある社内報。中でも動画の社内報に注目が集まっているのはどうしてなのでしょうか。

動画コンテンツの増加が大きく影響

動画コンテンツ、中でも動画広告に関する市場が年々増加していることが、動画の社内報に注目が集まる理由の1つとなります。動画広告によってクリックを誘導する動画マーケティングは、企業がPRのために用いる重要なコンテンツです。

動画コンテンツの視聴についてまとめた調査によると、Instagramで動画広告を視聴する方の割合は増加傾向にあるとされます。社内報は、言い換えれば社内向けのマーケティング。「動画コンテンツを視聴する方が増加しているのであれば、社内報を動画にすることで多くの社員の目に留まるようになる」と考える経営者が増えているのです。

海外では動画の社内報が増加傾向

海外で動画の社内報をはじめとした社内向けの動画が増加傾向にあることも、注目が集まっている理由と言えます。米国で2013年に行われた調査によると、全体の71%の企業で、社内コミュニケーションの一環として動画を活用。そのうち72%が今後動画の使用を増やす予定だと回答しているなど、今後も動画の社内報の需要は高まっていきそうです。

同調査では、動画を導入した企業の89%が、社内コミュニケーションにおいて動画の重要性を感じていました。この結果から、部署間や社員間でのコミュニケーション不足解消に社内動画が一役買っていることがわかります。

活字離れしている社員も受け入れやすい

動画の社内報が注目される理由として3つ目に挙げるのが、活字離れしている社員でも気軽に触れられる点です。文化庁が2018年に行った調査によると、47.3%と半分近い方が1ヵ月に1冊も本を読まないと回答しています。

インターネットに自然と触れてきた世代では、長い文章は読み飛ばし、大事な部分やまとめなどだけを読むことも少なくありません。同じ時間内でより多くの情報を詰め込むことができ、視覚的にも目に入りやすい動画コンテンツは、活字離れした社員の目にも止まりやすいと言えます。

※参考資料:平成30年度「国語に関する世論調査」の結果の概要

社内報を動画で配信するメリットと効果

社内報を動画で配信するメリットとしては、従業員のエンゲージメントUPや、文字と比較した伝達率の良さなどが挙げられます。メリットや効果について、詳しく見ていきましょう。

動画の社内報で従業員エンゲージメントUP

企業に対して従業員が持つ想いや態度を表す従業員エンゲージメントのアップにつながることは、社内報を動画で配信するメリットの1つです。

テレワークなど非対面の勤務形態が増える現代では、企業の方向性を社員に伝えにくくなったと感じる経営者が増えているとされます。コミュニケーションの時間が減ることが原因となり、社員のモチベーション低下、ひいては従業員エンゲージメント低下を招く恐れも。動画の社内報を活用して社内情報を共有し、モチベーションや従業員エンゲージメントを上げることにつなげましょう。

関連記事:社員のモチベーションを上げる方法は?施策をご紹介

文章よりも動画のほうが情報の伝達率が高い

動画の社内報のほうが文章よりも正確に情報が伝わりやすい点も、大きなメリットです。文章や静止画では作成した側の意図が間違って受け取られてしまう可能性もあります。動画であれば雰囲気や表情など細かい部分まで伝えられるため、情報の伝達率が高いと考えられるからです。伝えたいものが少し難しい内容だったとしても、動画の社内報であれば親しみやすい雰囲気を作って分かりやすく伝えられるでしょう。

汎用性が高い

動画の社内報は汎用性が高いことも見逃せないポイントです。社内報のみならず、プレゼンテーション用や社員研修用の資料など、さまざまな場面で活用できます。動画コンテンツの作成に苦労したとしても、1度作ってしまえば何度も利用できると考えるとコスパが良いといえるでしょう。

完成までの工数が少ない

印刷や配布の手間がないため、完成まで工数が少ない点もメリットと言えます。紙の社内報を作ろうとすると、発行するまでの工程が複数あるためにタイムラグが生まれ、新鮮な情報を伝えることができなくなってしまいます。また拠点が複数ある場合などは、社内報が届くタイミングにも差が出てきてしまうのです。

動画の社内報であればインターネットを通じて、どこにいる相手に対しても一斉に配信できるほか、ライブ中継などのリアルタイムでの配信も可能。リアルタイム配信は、社内全体に一体感をもたらすためにも有効な手段です。

文章よりも人の記憶に残りやすい

動画の社内報には、文章よりも記憶に残りやすいというメリットもあります。1度伝えたはずの内容についてもう1度たずねられた、という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

米国の研究所のラーニングピラミッドでは、動画コンテンツの場合は文章で説明されたものよりも記憶の定着率が約2倍とのデータが出ました。記憶の定着率が高いもののほうが、社内情報の共有には向いていると言えるのです。

スマートフォンがあれば遠隔地でも手軽に共有可能 

遠隔地であっても、スマートフォンさえあれば手軽に情報共有できる点も大きなメリットです。とくに大きな企業の場合、全国または海外にも支社や支店がある場合も少なくありません。動画の社内報なら、スマートフォンを見られる環境さえあれば、いつでも誰でも内容を確認し、情報の共有ができます。

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社内報を動画で配信するデメリット

社内報を動画で配信することにはさまざまなメリットがあることが分かった一方、いくつかのデメリットも考えられます。動画の社内報導入を考えているのであれば、デメリットも知っておきましょう。

慣れるまで動画作成に時間がかかる

動画作成の経験がない方が動画の社内報を作成する場合、慣れるまでは作成時間がかかってしまう点が1つ目のデメリットです。企画から撮影、編集など動画作成に必要な工程は1つではありません。それぞれの工程を理解し、作業がスムーズにできるようになるまでには手間も時間もかかります。

PC・スマートフォンなどのデバイスが必要不可欠

社内報を動画で作成したとしても、受け取る社員側がパソコンやスマートフォンをはじめとしたデバイスを持っていなければ動画を観ることはできません。工場のライン作業など、パソコンを必要としない業種もあります。また、社用のスマートフォンを持っていない方もいるでしょう。

最近では私用のパソコンやスマートフォンで業務を行う企業も増えてきました。しかしセキュリティ面から考えると、全社員に社用のパソコンやスマートフォンが使える環境があることが、社内報を動画で配信するための必要条件といえます。

初期コストを必要とするケースが多い

動画を作成するためには、編集用PC・編集ソフト・撮影用カメラ・マイク・三脚など、動画の撮影から編集までに必要な機材をそろえる必要があります。価格を抑えたものを選んだとしても、これらをすべて購入すると20万円前後はかかる計算です。

初期コストは必要になりますが、社内報を動画にすることで得られるメリットは、長い目で見るとかかるコストよりも大きいといえるでしょう。よりコストや編集の学習コストを抑えて効率よくクリエイティブ性の高い動画を制作したい場合にはクラウド上で動画作成ができるため機材費用がかからない動画編集ツールを利用するのがおすすめです。

社内報動画を制作する時は動画編集ツールがおすすめ

自社で動画を作成をするにあたって、費用や学習コストをかけたくないという方もいるでしょう。

まずは動画編集について学びたい方は、無料のツールからどのくらいの学習コストや工数がかかるかを試してみると良いでしょう。

企業で動画制作の費用や工数を抑えて自社のリソースに合わせたハイクオリティな動画を作りたいという方には、初心者でも質の高い編集ができる「Video BRAIN」がおすすめです。

豊富なテンプレート×フォントで「ワンパターン」から解放される

「Video BRAIN」には、商品サービス紹介や施設紹介など、シチュエーションに応じた動画テンプレートが豊富に用意されています。そのため、わざわざ自分の表現したいシーンを一から考える必要がありません。自分が表現したい動画編集の理想に合ったテンプレートが見つかりやすいので、編集をスムーズに進められるでしょう。

さらにプロが使うような「ナレーション自動生成」「アニメーション」「タイムライン」などの機能も充実しており、パワポ感覚でのかんたんな操作と多彩な動画の表現が可能です。

定期的な機能アップデートやカスタマーサポートが充実している

他のツールとの大きな違いとして、企業向けのサービスのため動画活用の初心者でも安心して利用ができるようにカスタマーサポートが専任で導入時の運用や定期的なサポートがあり安心です。また毎月使いづらさやUIの改善、新機能のアップデートなどが定期的にあります。

制作・編集した動画を配信や分析・効果検証できる

動画編集ツールには、提案先や社内の関係者に制作した動画をURL共有ができる発行機能や自社サイトやページに埋め込みができる機能が備わっているものもあります。さらにその投稿した動画の配信分析や効果検証も行うことができる機能がツールもありますので、投稿した広告動画の効果検証ができるツールを選ぶことがおすすめです。

社内報動画におすすめのコンテンツ

社内報の動画を作ろうと思っても、どういった内容にすれば良いかわからないという方のため、社内報動画におすすめのネタをご紹介します。

代表からのメッセージ

社内報で企業理念やビジョンをダイレクトに伝えるうえで有効なネタは、代表からのメッセージです。動画を通じて業績や社員に期待することなどを伝えることで、社員のエンゲージメント向上につながるでしょう。テロップを付けると、メッセージがより伝わりやすくなります。

社員のインタビュー

社員のインタビューは、あまり関わりのない方を知ることができる動画ネタです。社員インタビューでさまざまな社員の人となりを感じることでメンバー同士の理解が深まり、意外な一面を知ることでコミュニケーションを促進する効果なども期待できます。社員に海外の方がいる場合には、英語などのテロップを付けて動画を作成するといった工夫をすると、より興味をもってもらえるでしょう。

部署や部門など組織ごとの紹介

社内報の代表的なコンテンツの1つとされる部署や部門の紹介も、動画で取り上げたいネタになります。同じ企業内であっても、部署や部門が異なると雰囲気も異なるものです。その雰囲気を知っておけば、これまで以上にスムーズなコミュニケーションを取ることにつながります。

動画で部署紹介をする場合には、言いたいことや伝えたいことを簡潔にまとめ、インパクトのあるビジュアルや音楽を使用するなど工夫しましょう。動画のどこかで内線番号や部署あてのメールアドレスを記載するなど、動画を視聴した後にすぐ連絡しやすいようにするのも良い方法です。

ノウハウの共有などの研修系テーマ

社員が持っている優れたスキルや商品知識、ノウハウなどを共有する研修系のテーマも動画ネタとしておすすめです。これまで知らなかったやり方や知識を得ることで、業務効率化につなげられます。客先でどのような対応をしているかは、文章や静止画などでは伝えにくいこと。しかし動画で優秀な営業社員のロープレなどを配信すれば、簡単にノウハウを学べるのです。

表彰式やプライベートイベントの紹介

経営陣だけが参加した表彰式や社内で行われたイベントなどの紹介も動画ネタの1つです。参加しなかった社員に情報を共有できるのはもちろん、社員同士の思い出共有にもなります。こういった動画を視聴することで、次回参加を促すことにもつながるでしょう。社内報にのみ使用するのではなく、社員総会などのオープニングや採用活動での企業ブランディングにも活用できます。

関連記事:社内に伝わる動画を作成!必ず押さえたい共有方法と編集ポイントを解説

まとめ

社内報を動画にする理由やメリット・デメリット、具体的な動画ネタについて見てきました。社内報に動画を利用することは、企業の理念や部署間の情報共有において大いに役立ちます。活字離れの進む現代、より多くの社員から社内報に興味をもってもらい、社員間のエンゲージメント向上につなげるためにも、動画の導入や活用を考えてみませんか?

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