専門的な知識がなくても、動画制作ソフトを使えば誰でもプロ並みの映像を制作できます。しかし、ソフトの種類が多すぎて選び方に迷ってしまうこともあるでしょう。本記事では、動画制作ソフトの種類や選び方、基本的な利用方法について解説します。
目次
動画制作ソフトには無料と有料がある
動画制作ソフトには無料と有料の2タイプあります。
有料タイプは一般的に機能性が高いため、クオリティの高い動画を制作できますが、制作する目的や用途によっては無料ソフトで十分な場合もあります。必ずしも有料のほうがいいとは限らないため、ソフト選びは慎重に行いましょう。
ここでは、無料・有料それぞれのおすすめ動画制作ソフトを紹介します。
無料でおすすめの動画制作ソフト
無料で使える動画制作ソフトには、始めからパソコンに備わっているものもあります。必要最低限の機能は備わっていることが多いため、簡単な動画制作なら無料ソフトでも困ることはありません。操作も簡単なため、初心者の方も気軽に利用できるでしょう。
ここでは、多くの人から利用されている人気の無料ソフトを3つ紹介します。
・Microsoftフォト
Microsoftフォトは、Windows10に標準装備されている無料の動画制作ソフトです。カット編集やテロップの作成、テキストテロップやBGMの挿入などの基本的な機能を備えており、日本語の説明もあるため、初心者でも操作に困ることはありません。
細かいカスタマイズはほとんどできませんが、簡単な動画であればMicrosoftフォトで制作できます。
・iMovie
iMovieはmacOSとiOSに標準装備されている無料の動画制作ソフトです。動画の切り貼りや文字の挿入など、基本的な機能が備わっているだけでなく、4K動画も作れます。
MacBookを始め、iPhoneやiPadでもiMovieを使用できます。iPhoneで撮影した動画をMacBookやiPadで編集することも可能です。iMovieで物足りなくなったときは、有料の「Final Cut Pro」にステップアップできます。
・Avid Media Composer
Avid Media Composerは「スターウォーズ」や「ダークナイト」などの映画にも使用されているプロ向けの動画制作ソフトです。無料版と有料版があり、無料でもハイクオリティな動画を制作できます。
ただし、独特な設計となっていて、操作に慣れるまでに時間がかかる場合もあるでしょう。「映画など本格的な動画を制作したいけどお金がない」というときにおすすめです。
有料でおすすめの動画制作ソフト
有料ソフトは「買い切りタイプ」と「サブスクリプションタイプ」があります。買い切りタイプであれば、一度購入してしまえば基本的に追加費用はかかりませんが、最新版にアップデートしたい場合は費用がかかる場合もあります。
サブスクリプションタイプの場合は毎月費用を支払う必要がありますが、常に最新版を利用できます。代金の支払い方法も比較しながら、自社に適した有料ソフトを選びましょう。
・Adobe Premiere Pro
Adobe Premiere Proは、AIが自動で細かな補正を行うサブスクリプションタイプのソフトです。映画の制作にも使用されているプロ向けのソフトですが、月額1,680円〜という比較的安い金額で利用できます。
ハイクオリティな動画を制作できる分、ソフトを利用するには高い処理能力が求められるため、購入前に動作環境をきちんと確認しておきましょう。
・PowerDirector
PowerDirectorは、国内販売シェア1位を誇る動画制作ソフトです。4K対応、画面録画機能、360度動画編集などの充実した機能がありながら、動作が軽いのが特徴です。
買い切りタイプとサブスクリプションタイプの両方が用意されており、家庭用からビジネス用までマルチに活用できます。
初心者でも扱いやすいソフトのため、無料版からステップアップしたい方におすすめです。
・Filmora
Filmoraはハイクオリティかつおしゃれな動画を制作できることから、YouTuberのあいだで人気のソフトです。オーディオ調整や色彩調整などの機能が充実しており、直感的な操作で利用しやすいのが特徴です。
ただし、年間プランを契約すると自動更新となり、解約方法はメールのみとなるため注意しましょう。無料お試し版があるため、事前に操作性を確認しておくことをおすすめします。
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初心者におすすめ!無料の動画制作ソフトの選び方
無料の動画制作ソフトは、お金がかからないだけでなく、シンプルで使いやすいというメリットがあります。基本的に初心者向けのソフトが多いですが、無料でも充実した機能が備わっているソフトもあるため、上級者にもおすすめです。ただし、無料ゆえにサポートが十分でない場合もあるため、慎重に選びましょう。
ここでは、無料の動画制作ソフトの選び方を紹介します。
操作が簡単で使いやすいか
動画制作の経験がない初心者には、直感的に操作できるソフトがおすすめです。最初から操作が複雑なソフトに手を出してしまうと、作業が思うように進まなくなってしまい、動画を制作する面白さも半減してしまいます。
まずは編集作業に慣れることから始めてみましょう。使っているソフトの操作性が悪いと感じたら、別の無料ソフトを試してみることをおすすめします。
セキュリティ対策は万全か
無料の動画制作ソフトはWeb上からダウンロードするのが基本です。しかし、ダウンロードする際にウイルスが入り込む可能性があるため注意が必要です。
すべてのソフトがセキュリティ万全とはいえないため、事前にウイルス対策をしてからダウンロードしましょう。
日本語に対応しているか
英語が苦手な方は、日本語に対応しているかどうか確認しておきましょう。無料ソフトは操作画面がすべて英語で表示されていることも珍しくありません。
そのようなソフトを利用する場合、動画を編集するためにある程度の英語力が求められます。動画制作ソフトに慣れていない段階で外国語のソフトを利用するのはハードルが高いため、事前の確認が重要です。
動画編集ツールを選ぶ上でのポイントを知りたい方は以下の関連記事も参照ください。
本格派におすすめ!有料の動画制作ソフトの選び方
有料ソフトは高機能のものが多いですが、高機能であればどれを選んでもいいというわけではありません。パソコンのスペックや自分のスキル、動画を制作する目的などを考慮してソフトを選ぶことが大切です。各ソフトの機能や操作性を比較して、慎重に選びましょう。
ここでは、有料の動画制作ソフトの選び方について紹介します。
パソコンスペックとの兼ね合い
動画制作ソフトを選ぶときは、手持ちのパソコンスペックで使用可能かどうか確認する必要があります。WindowsとMacのどちらに対応するのか、必ず確認しましょう。
高い処理能力を必要とする有料ソフトが多いため、パソコンのスペックが低すぎるとスムーズに使用できない可能性があります。
特定のバージョンしか対応していない場合もあるため、体験版があればきちんと動作するかどうかを事前に確認しておきましょう。
欲しい機能が備わっているか
有料ソフトに備わっている機能はそれぞれ異なります。機能がたくさんあっても、自分の欲しい機能が備わっていないと、動画のクオリティにも影響が出てきてしまいます。
色味補正機能や3D映像など、自分が使いたい機能が備わっているかどうかを事前に確認してから購入しましょう。ハイクオリティなプロ並みの動画を制作したいなら、多機能かつ自由度の高いソフトが適しています。
自分の技術レベルに合っているか
高機能なソフトに興味があっても、使いこなせなければ購入する意味がありません。単純に高機能であれば良いというものではなく、自分の技術レベルに適したソフトを選ぶことが大切です。
プロ向けの有料ソフトには、操作が複雑なものもあります。動画制作をスムーズに進めていくためにも、自分のスキルに合わせてソフトを選びましょう。
動画編集難しさを感じている方は以下の関連記事も参照ください。
動画制作ソフトを利用するときの注意点
動画をインターネット上にアップロードするときは、著作権に注意が必要です。著作権侵害にあたる動画を投稿した場合は、投稿者が責任を負わなければなりません。
そのようなリスクを回避するためにも、動画内で使用する画像やBGMなどは著作権フリーのものを使用しましょう。
無料の動画制作ソフトの中には、商用利用不可のものもあります。企業がプロモーション制作などで利用する場合は、商用利用かどうかを事前に確認しておきましょう。
自社に適した動画制作ソフトを選ぼう!
動画制作ソフトは無料・有料に関係なく、目的やスキルに合わせて選ぶことが大切です。社内で内製化するときは、初心者でも簡単に制作できる「Video BRAIN」の利用が適しています。著作権フリーで商用利用できる素材が充実しているほか、月額定額制で自由に動画を作れるのが特徴です。
機能アップデートやサポートも充実しているため、低コストで手間をかけずに動画を制作したい方におすすめします。
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