商品・サービス、自社の魅力を伝えるツールとして活用されている動画。中でも会社や従業員の魅力を分かりやすく発信できるインタビュー動画は、効率的な採用・説得力のある営業・世界観を演出できるブランディングなど多くのシーンで汎用的に効果を発揮します。
今回は、インタビュー動画の相場を外注・内製別にまとめました。費用を抑えるポイントや動画事例もご紹介します。
目次
インタビュー動画の相場
インタビュー動画は、企業に外注するのか個人に外注するのか、また撮影規模や動画の長さ、企画内容によって費用が大きく変動します。
比較的個人への外注は企業よりも安価になる場合が多いですが、費用に伴ったスキルや偏りのないトンマナに対応できる方を見つけ出すことは容易ではありません。企業の場合、クオリティは比較的安定しますし、動画制作の中でも業務が細分化されていることが多いため、円滑に進行します。
企業に外注した場合の相場は、インタビューだけの撮影・2分程度の動画で10万~30万円。インタビューに加え、社内風景なども撮影すると3分程度の動画で30万~80万円となります。
ここでは、動画制作会社別の相場(外注)と動画制作ツールを使用したばいの相場(内製)をご紹介します。
動画制作会社に依頼【外注】
・はぐくむ
はぐくむは、企画・編集・取材・撮影・映像制作を手掛けるコンテンツ制作会社です。東京都中央区と調布市の2ヶ所にオフィスを構えています。マーケティング支援用の「顧客事例動画」を得意としています。会社案内やフリーペーパーなどの印刷物制作にも対応しています。
予算目安:撮影2時間のライトプランで7万円。撮影3~4時間のプレミアムプランで18万円。
納期:2週間~1ヶ月
・株式会社サムシングファン
サムシングファンは東京と大阪にオフィスを構える映像・動画制作会社です。映像実績数が豊富にあり、ホームページ上では制作事例を検索できます。インタビュー動画のほか、ドローン撮影や素材を用意すれば3日で動画完成といったサービスも用意しています。料金プランの幅も広い点が特徴です。
予算目安:30万円~50万円(1~3分のインタビュー動画)、その他プランあり
納期:2週間~2ヶ月
・株式会社LOCUS(ローカス)
ローカスは渋谷区に本社を構え、1000社を超える豊富な取引社数が強みです。大手や有名企業とも取引しており、毎年1500本以上の動画制作を手掛けています。360度動画・VR、ドローン撮影、インタラクティブ動画といった最新テクノロジーを用いた動画手法にも対応しています。
予算目安:50万円~100万円(インタビュー動画)
納期:3週間~3ヶ月
動画制作ツールの活用【内製】
・YouTube
動画と言えば多くの人が最初に思いつくのがYouTubeではないでしょうか。動画共有サイトとしての印象が強いですが、無料の動画エディタ機能も備えています。動画編集ソフトをお持ちでなくても、YouTube上で基本的な動画編集や音楽・音声の追加が可能です。
予算目安:無料(動画編集のみ)
・iMovie
Apple社が提供している無料動画編集ソフトです。初めて動画を制作する人でも簡単に4K解像度のムービーを作成できます。ただし、使える機能は限られていますので、まずは挑戦してみたいといった人にオススメ。ソフトの使用には、MacまたはiOSデバイスが必要です。
予算目安:無料(動画編集のみ)
https://www.apple.com/jp/imovie/
・Adobe Premiere Pro
動画編集ソフトの中でも、広く普及され多くのクリエイターやYouTuberが使用しています。音の調整やテロップ作成など本格的な映像制作が可能です。他のAdobe社製ソフトともスムーズに連携できます。ソフトを使用するには有料で、サブスクリプションプランとなっています。
予算目安:月額2728円(ソフト単体プラン)、月額6248円(コンプリートプラン)
https://www.adobe.com/jp/products/premiere.html
制作費用を抑えるポイント
1本の動画制作には、2分の尺でも最低10万円ほどかかります。限られた予算内で、できるだけ良いものを作りたい方々のために、制作費用を抑えるポイントをご紹介します。
尺は訴求内容に応じて最低限に
多くの場合、動画は尺の長さによって料金が設定されています。自社や従業員の魅力をより多く伝えるために情報量が増え、尺が伸びてしまいがちですが、制作時間や編集作業が増え費用が予算を超えてしまうことも少なくないでしょう。
尺が長すぎるとユーザーに飽きられてしまうリスクもあります。短い尺でも訴求力のある動画制作は可能なので、まずは“何を伝えるべきか”の内容を洗い出し、必要最低限の情報で構成しましょう。
登場人物を絞る
登場させる人物を社内の人物に限定すれば、キャスティング費は不要です。また、人数もできるだけ少ないほうがインタビュー時間や作業工数が減り費用を抑えられます。インタビュー人数が増えると、準備を行う制作会社側のスタッフ数が増えるので人件費が加算されます。
登場人物を社内から選ぶ場合は、誰を起用するのか慎重に選びましょう。退職後に使用できなくなる場合やクレームにつながるケースもあります。新卒入社で社内表彰の経験を持つ若手のエースプレイヤー、社内制度を活用しリゾートワークを行うメンバー、お子さんを抱え時短勤務でも活躍するママ社員、商品・サービスを導入いただいている顧客など、動画で訴求したい内容に応じた人選を心がけてください。
撮影場所を用意する
自分たちで撮影場所を用意すればロケハン費が不要です。自社オフィスを活用すると、移動にかかる交通費を抑えられます。遠方で撮影をする場合は、交通費のほかに宿泊費がかかることもあるでしょう。撮影場所を一ヶ所にすることで、余計な移動時間をかけず撮影時間短縮に繋がります。
内製化する
自社でインタビューを撮影して、動画を編集することが最もコストを抑えられる方法です。ただし、動画を編集できる社員がいない場合は育成から始まります。完全に独学で学習する場合、スキル獲得に3~6ヶ月程度は必要となるでしょう。
社員教育に時間がかかりますが、インタビュー動画を何本も作り続けることを考えると内製化するメリットは大きいです。自社で制作できるようになれば、動画の修正や改善を予算なしで素早く対応できます。
【お役立ち資料】初めて動画制作を検討する前に
必ず押さえておきたいポイントや依頼相場
このeBookでわかること
・動画制作の費用に影響する制作工程について
・制作する動画の種類によってかかる費用の違い
・最適な動画制作をするために抑えるポイント
インタビュー動画、内製化のメリットは?
動画制作の相場は、内容や依頼先によって異なるため、まずは相見積もりから検討・判断することになるでしょう。限られたリソースから、外注の選択肢を選ぶケースが一般的ですが、動画活用が普及する現在は、内製化に特化したサービス・ツールも増えています。
「動画制作=外注」ではなく、内製化の選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
ここでは内製化のメリットをご紹介します。
長い目で見ると予算削減に繋がる
社内に動画制作ができる社員がいなければ、スキルが向上するまで育成時間・労力がかかります。しかし、スキルをマスターしてしまえば、外注での動画制作にかかる撮影や編集といった作業費・人件費は必要ありません。ソフトや機材などの経費に限定できることで、予算を限りなく抑えられます。
インタビュー動画を1回制作して終わりであれば、外注利用で十分かもしれませんが、継続的な動画制作を考えると内製化はコスト面で大きなメリットになると言えるでしょう。
手軽に好きなタイミングで動画修正ができる
外注の場合、修正に追加費用が発生するケースもあります。内製化の場合は、社員がいつでも柔軟に修正対応ができますし、追加費用がかさむ心配もありません。
動画制作スキルが向上し、クオリティにもこだわれる
自社で動画をコンスタントに制作していけば、スキルやノウハウが向上するでしょう。自社内でも共有できるスキルは貴重な資産になります。予算を気にせずに動画を作りこめるため、クオリティアップも可能です。
意思疎通しやすく制作をスムーズに進められる
制作会社を通して動画を制作する場合、作りたい内容や意図を正しく伝え共通認識を持った状態での進行が動画のクオリティに影響します。
自社での制作なら、動画制作の目的やコンセプトなど関係者間で意思疎通を図りやすいでしょう。また、会社についての知識を最初から持っている人たちが制作を進めることで、打ち合わせ時間を削減でき人選のアサインやレスポンスもスムーズに進行できます。
内製化のメリットについての関連記事はこちら
まとめ
インタビュー動画を外注すれば高品質な映像をつくれますが、制作費が高額なケースも多く、複数本を継続的に制作する際にはコストを抑え信用できるパートナー企業のリサーチが必要です。
一方内製化すれば、長期的に見て最小限の予算で動画制作が可能です。最近では無料で手軽に動画制作できるソフトも多く展開されています。
業務負荷を軽減しながら手軽にインタビュー動画制作を内製化するなら、企業向けのプロ用の機能が利用できる動画自動生成ソフトを活用してみるのもおすすめです。
関連記事
この記事をシェアする