より動画活用を身近に活用できるような情報を発信している「Video BRAIN」コンテンツ編集チームからのご案内です!
コロナやデジタルでの情報収集が一般的になってきた中で、より進学希望者を増やすため情報配信におけるコミュニケーション施策や入学者を獲得だけでなく、入学後の満足度や意欲を維持するためのコミュニケーション戦略として、各外部の情報サイトや大学公式HPで掲載する静止画を動画にすることでリアルな情報を伝える手段も増えています。
本記事では、昨今の時代の変化やより多くの入学を希望する学生を増やすための施策や入学後のミスマッチをなくすための伝達方法としての動画を活用するポイント、動画を編集するときに必ず押さえておきたい魅力的な大学紹介動画の作り方のポイントを紹介します。
目次
動画を活用した大学紹介が求められている背景
近年、インターネットでの情報収集や公開されている静止画や動画(映像)で大学の情報収集や進学の検討する学生が増えており、大学側としても入学者を獲得するだけでなく入学後のミスマッチを減らすための大学の紹介動画を制作するケースが増えています。
2021年にキャリタス進学の会員向けに実施したアンケート結果によると、進学や受験に関する情報収集の方法として、
「進学情報サイト」(51.6%=ー1.8%)、「受験校のホームページ」(49.4%=-7.3%)、学校案内パンフレット(43.2%=ー8.6%)と変わらず主要な学生の情報源として利用されていると考えられます。
大きく変化があった点として、
「受験校のオープンキャンパス」(29.5%=ー32.6%)、「学外の進学相談会」(18.9%=ー21.8%)、「友人」(11.8%=ー9.5%)、「先輩」(9.6%=ー9.8%)からの動向を比較しても前年度よりも対面での情報収集する機会が大幅に少なくなってきていることが伺えます。
引用:https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/05/shingakuchosa_202105.pdf(キャリタス進学 会員調査)
大学が紹介動画を作成するメリット
大学紹介に動画を制作するメリットとして、
進学の検討や入学を検討している学生に短時間でより多くの情報を伝えられる点です。
静止画だけでは、伝わりづらい「施設」(食堂なども含む)、「ライフスタイル」(先輩の声など)、「学科の専門性」(公開されている学科以外の専門性の訴求など)、「就職先の実績」(OBの声)といった他学校にはない魅力を訴求できるポイントとして、より伝わりやすくできるように工夫する方法を解説します。
1)志願者数の増加が期待できる
大学が抱える課題のひとつに「志願者の確保」が挙げられます。一般入試の志願者数は、大学の人気を測ることができる要素です。しかし、少子化が進んでいることだけでなくコロナの影響から就職先の社会変化など、著名な大学だけでなく専門性のある学校への進学を希望する学生も多くなっていると考えられます。
パンフレットや口頭による説明だけでは、大学の特徴や雰囲気を伝えきれません。そこで、昨今youtubeなどスマホでの視聴が一般化している動画を使って大学の魅力をアピールできれば、興味を持つ受験生を増やせる可能性が高まります。
例えば、「一日の大学での時間割」「利用できる施設」「オンラインのオープンキャンパス」「OBの声」など、より進学や入学を検討しているユーザーにとって重要な情報を動画でわかりやすく伝達することで入学希望者の増加が期待できると考えられます。
2)入学後のイメージが湧きやすい
偏差値や学部情報などは、アンケートからも利用する学生が多い進学情報サイトでインターネットで検索すればすぐにわかります。しかし、受験生が大学の進学を検討する上で重視するポイントには、データには起こせない学校の雰囲気などリアルな情報や昨今のオフラインで体験することが難しい情報も含まれています。
大学の紹介動画があると、学生は入学後のイメージをより抱きやすくなります。入学後に「どのようなキャンパスライフを送るのか」「将来どのような就職先が見込めるか」が想像できると、志望校の一つとして検討してもらいやすくなります。
保護者にとっても、学費や有名高の著名度だけではなく、その学校で学べる「専門性」「設備」「雰囲気」を知ることができるので、より入学を希望するときの安心感へとつながるでしょう。
近年では、新型コロナウイルスの影響により、大学に直接訪れることが難しい学生も多く存在します。動画コンテンツを通じて、オンラインでオープンキャンパス(学校見学も含む)や入学後の擬似体験の感覚を味わってもらうのもひとつの方法です。
<SNSで体験できるオープンキャンパス>
引用:https://twitter.com/yamatodaigaku(大和大学)
3)入学希望者のミスマッチを低下させる
就活サイトキャリタスによると、大学への入学前後のギャップ例として以下が多いと考えられます。
・科目単位の制約があり、自由に授業を選べない
・入学する前のイメージよりも専門性が高かった
・キャリアサポートセンターなるものがあったが、サポートが手厚くなかった。
・オープンキャンパスに参加せずに入学したので、田舎感のギャップに驚いた。
といった実際のイメージとギャップを少しでも感じる学生が3割以上出ている結果から、一定数は必ず入学後のギャップからのミスマッチが生まれていると考えられます。
各大学によってもギャップが生まれやすい点の情報発信やより伝わりやすいように動画で解説や案内を丁寧に公開することで、入学後のギャップを無くしてより良い学生のキャンパスライフを過ごすきっかけに活用できるでしょう。
引用:https://www.kikoku-benricho.com/survey-on-university-entrance2022-1/
4)SNSで発信できるSNSや様々な情報サイトなどの媒体で配信できる
動画を作っただけでは、ターゲットとなる受験生に届きにくいものです。しかし、facebook、Twitter、Line、Instagramを使えば学校の情報を検索している学生に上手にリーチさせることができます。
受験生となる世代の多くは、SNSで情報を集めています。SNSで制作した動画を発信すれば、より多くのユーザーの目に触れる確率が高まります。情報を配信しやすい「youtube」「facebook」といったSNSの大学の公式アカウントを開設して動画を投稿すると、拡散されて注目を集めるきっかけになるかもしれません。
より身近に発信したい場合、「twitter」「LINE」といった公式アカウントでの発信やDMがあったときの対応をすると良いでしょう。
<Yourtube活用例>
引用1:https://www.youtube.com/watch?v=Jd3F2c64yI4&list=PLmjy3IbL2l4bWWOcZF72UckTNxbntlI0h(中央大学 法学部)
引用2:https://www.youtube.com/watch?v=XX2rxb5lkBI(立命館大学)
引用3:https://www.youtube.com/watch?v=_jQoBjvErm8(広島修道大学)
<facebook活用例>
引用1:https://ne-np.facebook.com/kaseigakuin/videos/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%B4%B9%E4%BB%8B/1043540612357512/(東京家政学院大学)
<twitter活用例>
引用1:https://twitter.com/kougeiadmission/status/1448544213809860610(東京工芸大学)
引用2:https://twitter.com/nyushitama/status/1448554713553592322(多摩大学)
引用3:https://twitter.com/obirinfestival/status/1447570088874295306(桜美林大学)
引用4:https://twitter.com/NISSAN_AMTC(日産横浜自動車学校)
5)大学のイメージやブランドを訴求できる
大学が持つイメージやブランドなど、目に見えない要素を伝えるのは難しいものです。しかし、動画であれば、音楽や演出によって効果的に届けることが可能です。すなわち、大学の紹介動画はブランディングとしての機能も果たします。
日経BPコンサルティングが公開している首都圏の大学ブランド力のランキングによると、1位「東京大学」、2位「早稲田大学」、3位「慶應大学」、4位「上智大学」、5位「青山学院大学」と著名な大学のブランド力の高さが見受けられます。
たとえば、大学のブランド力につながる専門性のある研究成果や部活動の大会結果など、動画を活用して訴求できます。パンフレットやサイトに掲載するだけでは関心を持ってもらいにくい内容も、動画なら目にとまりやすくなります。
特にブランディングを強化し、多くの学生を呼び込みたい地方や知名度の低い大学にとって、まだまだ活用されていない動画での訴求は非常に有効性が高い施策といえるでしょう。
<ブランド力のランキング例>
引用:https://www.nikkeimm.co.jp/tips/detail/id=1701(日経BPコンサルティング (大学ブランド・イメージ調査2020-2021」ランキング)
引用:https://tgu.mext.go.jp/news/2021/11/005212.html(日経BPコンサルティング (大学ブランドイメージ2021-2022 SDGs)
大学紹介動画の種類
大学の紹介動画には、上記の活用シーンに合わせたさまざまなコンテンツが存在します。アピールしたい学生によって、適したコンテンツのテーマを決める必要があります。
例として、「学部の専門性の紹介」「部活動・サークルの紹介」「学校生活の施設紹介」「一日のキャンパス生活の体験」といった入学前に体験できない情報をわかりやすく視聴できるようにすることによって、入学のイメージや入学後の擬似体験を促すことで、より検討している学生の理解と入学意欲を促すと考えられます。
1)キャンパスライフの1日のスケジュール
進学先を検討する上で、入学後のキャンパスライフがイメージできるのも重要な要素だと思います。
「起床時間」「登校」「午前の講義」「昼休憩」「午後の講義」「部活orサークル」「アルバイト」「帰宅」といった一日のライフスタイルの体験がイメージできると、より入学後のイメージの訴求になります。
引用:https://www.shizuoka.ac.jp/campuslife/class/schedule/harakawa/index.html(静岡大学)
引用:https://www.tamagawa.jp/uni_admission/campus_life/senior.html(玉川大学)
引用:https://www.hiromaga.com/20211111-8055/(弘前大学)
2)学部紹介
「学部紹介」は、この大学にはどのような学部があり、どのような専門性のある内容が学べるのか、といった情報を伝える目的で有効です。著名な大学や他にはない専門性のある学部の魅力を伝えるために欠かせない動画であり、入学を検討する上での差別化を図る効果もあります。
各学部の簡単な紹介に加えて、研究できるテーマや卒業生の卒論内容、受講できる講義の内容など、なるべく具体的に紹介するのが理想的です。
受験生にとって「自分が勉強したい分野に適しているかどうか」「学べる環境がどうか」がわかるように、オープンキャンパスで参加しないと体験できない教授の研究分野にもオンラインで触れるとより訴求効果が高まります。また、卒業生に著名人がいる場合、本人に許可を取った上で情報を動画に取り入れると他大学との差別化につながります。(芸能人や音大にあるように母校に愛校心のある著名な卒業生に協力してもらうのも有効的です)
3)キャンパス・施設の案内</h3>
校内の各施設を紹介するのが「キャンパス案内動画」です。どのような学校でどのような施設が利用できるかをを知っておくことは、受験生だけでなく保護者が安心できる要素の一つとして大切です。学校内に独自の施設があったり、複数の立地にキャンパスがあったりする大学ならば、校内の案内は必要な動画コンテンツでしょう。
礼拝堂や音楽ホール、天文台などの特徴的な施設がある場合には、その施設を宣伝のメインとして打ち出す方法もあります。
オープンキャンパスへの参加を促すために、各キャンパスのようすを詳しく映し出してアクセス情報を加えるのも効果的です。よりリアルな情報を届けたいのなら「○○大学での過ごし方」と題して校内の施設をめぐるような企画を立ててみるのも面白いかもしれません。
動画にストーリー性があると、視聴者が共感しやすくなる効果があります。施設を順番に紹介していくだけでなく、受験生の目線に立って構成を練ると、品質の高い動画が撮影できるでしょう。
4)学生・OBインタビュー
実際に在学する学生や卒業したOBにインタビューを行う動画も効果的です。学生や就職やそれ以外のキャリアを進んだ卒業生のリアルな声を紹介できるため、大学の情報を詰め込むだけの一方的な動画よりもよりリアルな情報と信憑性があります。また、動画を見る受験生にとっては、学生の話し方や生活感だけでなく普段の服装といった細かな情報も、自分がその大学で馴染めるかを判断する大切な情報として発信することができます。
自分と雰囲気が似ている学生が出演していれば、より親近感を抱きやすくなり、充実したキャンパスライフを送れるかどうかといった入学後のイメージも湧きやすくなります。ただし、インタビュー動画に出演する学生たちの雰囲気が偏ってしまわないような配慮も必要です。さまざまな学生に出演してもらい、より入学してもらいたい学生に対しての魅力や多様性を打ち出して行くのもポイントでしょう。
例として、「キャンパスでの1日のスケジュール」「授業前後」「部活動・サークル」など、さまざまな普段のキャンパスライフがイメージできるシーンをインタビューすると、映像に変化を持たせられます。
学生だけでなく教員にもインタビューを行い、どのような校風なのか、何が学べるのかを語ってもらうのも一案です。なお、就職実績に言及したい場合は、大手企業に就職したり、専門職の資格を取得したりした卒業生に話を聞くのもひとつの方法です。
学生を選定したら、前もって質問の内容を伝えておくなどの準備も忘れないようにしましょう。
5)保護者への案内
多くの学生がまだ学費を保護者からの工面や援助しているケースが多いと考えられます。
より入学を「希望する」「希望したい」大学に対しての安心感を持ってもらえるための情報発信が重要な要素になると思われます。
受験だけでなく進学先の環境に不安を持つ保護者(親)の中で、特に地方や他の地域から首都圏に進学する学生ほど多いと考えられます。
引用:https://www.do-johodai.ac.jp/guardian/(北海道情報大学)
6)部活・サークル動紹介
特にスポーツ推薦型で選抜を取り入れている特定の部活動(卒業後にプロへの就職が期待できるなど)やサークルの活動や練習・試合の雰囲気を伝えるのに有用です。
昨今でも実績のなる大学でもコーチや指導者の不祥事が取り沙汰されていることから、寮生活は特に入学後の安心感を付け加えて紹介することで他校と差別化できると考えられます。
特に、スポーツ推薦型の選抜を取り入れている大学にとって、全国大会常連校やプロ選手を多く輩出しているなどの強みを動画で大きく紹介することによって、その大学ならでは魅力とPR効果が見込めることでしょう。
関連記事:学校紹介に動画は効果的?紹介動画のメリットや作り方について
大学紹介動画を制作するポイント
前述のとおり、大学が紹介動画を作るメリットは多くあります。ただし、受験生に届く動画を作るにはコツが必要です。
ここでは、動画を作成する際に押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
1)視聴シーンに合わせて知って欲しい情報を事前に決めておく
まずは動画を見た学生や入学前後で懸念がある保護者に対し、知って欲しい大学の情報や印象を考えていきましょう。
あらかじめ定めておけば企画や構成、制作する上での目的にブレない動画が完成します。たとえば、「学力だけでなく個性を尊重する」「学業・部活動の両方に力を注げる学校」など、どのように感じてもらいたいのか、与えたい印象を明確に設定しておきましょう。設定した内容にあわせて、制作する動画の種類を選んだり、撮影時の参加者の選定を行いやすくなります。
2)複数の要素やテーマを盛り込まないようにする
1本の動画で、
「多くの学生に認知してほしい」(多くの認知を獲得するブランディング)
「進学の希望者を増やしたい」(進学希望者や入学者の獲得)
「入学後の印象の齟齬をなくしたい」(情報不足や齟齬によるミスマッチを防止)
といった目的やテーマによって全く違う多くの要素を盛り込まない方が無難です。
また、動画の目的やテーマに対して、「キャンパスライフの楽しさを伝えたい」「充実した施設の情報を伝えたい」「入学後の不安感をなくしたい」場合では制作する上での動画の内容は異なります。動画の軸となるテーマを決めた上で、ズレが生じないようにするのも質の高い動画を制作する上でのポイントです。
動画の編集においても動画全体のテーマに統一感を持たせると、視聴者にとって見やすい動画に仕上がります。外部の政策会社へへ1本当たりの高額の製作コストで依頼しなくても、より魅力的な動画を継続的に制作できる「Video BRAIN」などのクラウド上で初心者でも動画制作やプロが利用するようなアニメーションやタイムラインなどの編集機能が簡単に利用できるツールも検討すると良いでしょう。
3)インフォグラフィックを活用する
言葉や文字だけでは伝わりづらい学部の情報や就職実績といったデータを「イラスト」「グラフ」「表」「地図」「図解」などを用いた「インフォグラフィック」を活用することでわかりやすく視覚的に表現や訴求をすることができます。インフォグラフィックによって、動画を視聴した人は短時間で視覚的に多くの情報を理解できるようになります。
表などにまとめて動画に入れるだけでなく、図解してみたり、イラストを使ってみたりするなど、ビジュアル表現になるような作成しておけば、動画を編集する時に入れる素材としてすぐに活用できるシーンが多くありますので、予め用意しておくと良いでしょう。
その際、各動画のシーンに入れるテロップだけでなく、挿入する素材の見やすい文字のサイズや表の大きさにも配慮するなど、視聴者目線で作成することが大切です。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=nWFiHCmb-Ok(東洋大学)
引用:https://www.youtube.com/watch?v=GiwNdrx-91I(麗澤大学)
まとめ
大学の紹介動画を作成すると、コロナだけでなくデジタルでの情報収集や他大学との差別化の訴求として有効なアピールにつながります。ポジティブな印象を持ってもらったり、大学の知名度が向上するといったブランディングの目的だけでなく、進学希望者や入学者を増加させるための施策として大きなメリットが期待できると考えられます。
大学紹介動画は、ただ知ってもらうだけでなく「認知をしてもらう」「進学の意欲を高める」「入学後の満足度やミスマッチを少なくする」などのいくつかの目的やテーマによって種類が分けられます。そのコンテンツごとに何を伝えたいのか、どう感じてもらいたいか、を明確にし全体を通してテーマの一貫性を持たせることが大切です。
大学の紹介動画を作成するなら、動画制作の経験が浅くてもプロと同じような編集ができる「Video BRAIN」がおすすめです。初心者でも簡単に動画が制作できるだけでなく、「動画配信」「分析」機能が搭載しているので簡単に視聴分析や施策の振り返りなどの改善を行うことができます。
より動画の品質を上げ、進学や入学を希望する学生に届くコンテンツを作りたいならぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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