初めて動画編集するときは、何から手をつけてどんなことに注意すればよいか、戸惑う方は多いのではないでしょうか。今回は、初心者でもスムーズに動画編集を始められるよう、用意すべきものや編集手順、押さえておきたいポイントなど、動画編集の始め方について詳しく解説します。
目次
動画編集の始め方①用意すべきもの
動画を編集するためには、事前準備が必要です。動画編集を始めるにあたって用意しておきたいものとして、主に次の2つが挙げられます。
動画編集の前に用意すべきもの
・編集したい動画や画像
・動画編集ができるアプリ(ソフト)
初心者の場合、動画や画像の準備の仕方やアプリの選び方などに悩むことが多いのではないでしょうか。ここでは、気をつけるべき注意点やポイントなどをふまえながら、動画の編集前に用意すべきものについて解説します。
編集したい動画や画像
動画編集を行うと、複数の動画を組み合わせたり、静止画をつないだりできます。やみくもに撮影してつなぐのではなく、事前に脚本を作成しておくとスムーズ。その際は、動画の目的と構成を明確にしておくことがポイントです。
撮影場所は、光の入る明るい場所を選びましょう。逆光を避けて撮影することが、きれいな映像を撮るコツです。
映像は、最初と最後を数秒間長めに撮影することを意識しましょう。上手く撮れていなかった場合、編集の段階でカットできますが、反対に短すぎる映像を長くすることはできないからです。
手ブレ防止には、カメラの手ブレ補正機能や三脚、ジンバルの使用がおすすめ。また、ズーム機能は映像がブレやすくなるため、撮影者自らが距離を調整する方がよいでしょう。
動画編集ができるアプリ(ソフト)
動画の編集を行うためには、専用のソフト(アプリ)が必要です。
編集はスマートフォンでも可能ですが、パソコンの使用がおすすめ。大きな画面で映像を確認できるほか、大きなサイズのファイルの加工もしやすく、より本格的な編集ができます。お使いのパソコンのOS(Windows・Macなど)やスペックが動画編集ソフトの必要環境を満たしているかどうかも合わせて確認しておきましょう。
初めて動画編集ソフトを使用する場合は、ユーザーの多い有名ソフトを選ぶとインターネット上で疑問点を解消しやすく、おすすめです。作りたい動画に合わせた編集機能が備わっているか、素材やテンプレートが豊富に用意されているか、直感的な操作が可能かどうかなども、ソフト選びの際のポイントとなります。
アプリやソフトを使わず、クラウド上で簡単にプロのような仕上がりの動画に編集できるサービスもあり、初心者であっても質のよい動画を量産したい、という方におすすめです。
動画編集の始め方②基本的な順序
動画を編集するときの基本的な流れは、次の通りです。
動画編集の基本的な順序
1. 動画・画像をアップロードする
2.動画・画像の長さや順序を編集する
3.BGMや字幕など装飾する
4.完成したものを再生し確認する
一口に動画編集といっても、さまざまな工程があることには注意が必要です。ここでは、基本のステップに沿って、具体的な編集方法やその必要性、注意点などを詳しく解説します。
Step1:動画・画像をアップロードする
まずは、撮影した動画や画像のアップロードを行います。
「アップロード」とは、使用する動画編集ソフトに動画や画像などを読み込ませること。動画や画像がパソコンに保存されているだけでは動画編集ソフトを使用できないため、必要素材はすべてアップロードしておきましょう。
アップロードの仕方はソフトによって異なりますが、「読み込み」や「アップロード」というボタンを押したり、素材をドラッグ&ドロップしたりする方法があります。
Step2:動画・画像の長さや順序を編集する
次は、アップロードした動画・画像の長さや順序の調整です。具体的には、素材の不要な部分を切り取ったり、必要部分を切り出してつなげたりします。
多くの動画編集ソフトには、一本の時間軸上で素材の編集を行う「タイムライン」というウィンドウがあります。アップロードした素材は、ドラッグ&ドロップなどでタイムラインに取り込みましょう。
動画と動画のつなぎ目には、「トランジション」を入れます。トランジションはエフェクトのひとつで、カットが遷移するときのつなぎ目をスムーズかつ印象的に見せることが可能です。トランジションを活用することで、動画や画像をただつなげただけの映像に比べ、高品質な映像を作れます。
Step3:BGMや字幕などを装飾する
次に、演出効果を高めるためにエフェクト(特殊効果)を活用しながら、細かい編集を加えていきます。
動画編集の主なエフェクト
・テロップ:映像の内容を視覚で伝える
・BGM:イメージに合う音楽を使うことで動画のメッセージが伝わりやすくなる
・速度変更:メリハリのある動画に仕上がる
・モーショングラフィックス:静止素材に動きをつけ、アピールする
・サウンドエフェクト:効果音をつけることでイメージが伝わりやすくなる
さまざまなエフェクトを取り入れることで、よりインパクトのある動画に仕上げることが可能。クオリティの高い動画を作るために、エフェクトは欠かせないツールです。ビジネスイメージに合わせたエフェクトを活用し、印象的な動画に編集しましょう。
Step4:動画を出力する
動画の編集が終わったら、動画を完成させるために出力(書き出し)します。出力とは、多くの視聴者が動画を見られるよう、ファイル形式(拡張子)を一般的なものに変えて動画を保存することです。
ファイル形式には、さまざまな種類があります。自社のサイトで動画を公開するときは、OSや視聴環境を選ばないMP4やFLVがおすすめです。
出力には一定の時間がかかるほか、パソコンに大きな負荷がかかります。出力している間は、なるべくほかの作業は避けた方がよいでしょう。
BGMを入れるときの注意点やテロップの効果的な入れ方のポイントをまとめた関連記事は以下を参照ください。
動画編集の始め方③知っておきたい編集のポイント
初心者が覚えておきたい動画編集の主なポイントは、次の通りです。
・内容を詰め込み過ぎない
・視聴者目線を意識する
・動画作成の目的を忘れない
動画編集の工程が進むうちに、これらのポイントがついおろそかになってしまうケースがあるので注意しなければなりません。ここでは、動画編集のポイントについて詳しく解説します。
内容を詰め込み過ぎない
「よい動画を作りたい」という想いから、たくさんのメッセージを伝えたくなることもあるのではないでしょうか。しかし、内容の詰め込み過ぎには要注意。内容を詰め込み過ぎると、かえって伝えたいことが分かりづらくなってしまうためです。
伝えたい内容が複数あるときは、テーマごとに動画を分けることも検討しましょう。
人間が一度で識別できる文字数は、13文字が限度だといわれています。テロップを入れるときは簡潔な文章を心がけ、シーンごとの文字数にも注意するのが賢明です。
視聴者目線を意識する
動画を編集するうえで、視聴者目線を意識することは重要。企業目線に偏ってしまうと視聴者の心をつかめず、動画を最後まで見てもらえない可能性もあります。
たとえば、企業としては当然の知識であったとしても、視聴者も同じだとは限りません。知識が浅い視聴者でも分かりやすい内容を心がけることが肝心。関係者以外の人に動画を見せ、客観的な意見をもらうのもおすすめです。
単調な画面が続くと、視聴者を飽きさせてしまう恐れがあります。無音の時間を減らす、ときどき角度を変える、色調を変化させるなどの工夫を施し、映像にメリハリをつけましょう。
動画作成の目的を忘れない
動画作成の「目的」を忘れないことも、重要なポイント。動画を作るにあたっては、目的やターゲットを設定するのが一般的です。
しかし、動画編集を進めるうちに、見せ方にこだわるあまり、本来の目的を見失ってしまうケースが少なくありません。目的があいまいになると、本来思い描いていた理想形から外れてしまう恐れがあるため、注意が必要です。
大切なのは、常に動画制作の目的を意識しながら作業を進めること。あらかじめ動画の脚本に動画制作の目的やターゲットを記入しておき、工程を進めるごとに確認するとよいでしょう。
まとめ
動画を作成する際は脚本を作成し、動画の目的と構成を明確にして、それに合わせた編集を行うことが重要です。動画の内容は簡潔にまとめ、視聴者目線を意識した編集を心がけましょう。
初心者が時間をかけず簡単にプロ仕様の動画を編集するなら、クラウド上で簡単に動画を編集できる動画編集クラウドなどのサービスを利用することをおすすめします。
関連記事
この記事をシェアする