YouTubeチャンネルの多言語化と動画翻訳の重要性とは?

「海外の潜在顧客にアプローチしたい」「外国人にチャンネル登録をしてもらって視聴回数を増やしたい」などの課題解決に有効なのが、YouTubeの「多言語化」という機能です。
   動画を多言語化することで、私たちが映画館で洋画を楽しむように、世界中の人に動画を視聴してもらえます。この記事ではYouTubeの多言語化とは何か、どのようなメリットがあるのか、また具体的な設定方法などを紹介します。

YouTube動画の制作自体をこれから始めるという方は、まずこちらの記事をご参考ください。

YouTube動画の多言語化で世界にリーチ

ここでは、多言語化の概要と全世界のYouTubeの視聴者数をご紹介します。

YouTube動画の多言語化とは何?

多言語化とは、YouTubeユーザーの設定言語に合わせてタイトルや字幕などを付けることをいいます。
自動的にユーザーの設定言語に切り替わるため、動画を世界に発信して多くの人にアピールできるのです。

現在では多言語化によって、海外のYouTube動画を日本語で視聴できるようになっています。

多言語化するとどれだけ広告配信先が増やせるのか

YouTubeの利用人口は全世界で約20億人です。この数字は国内の利用者数6,200万人の約32倍。

商材によっては、販路や対象の国々が限定されることはあるでしょう。
それでも多言語化によって一気に広告配信先が増えるのは間違いありません。

多言語化はコンテンツマーケティングと特に相性が良いとされています。
コンテンツマーケティングでターゲットを増やすためにコンテンツを多言語化し、視聴者を増やせば、成果が出やすいからです。

従来、多言語化には労力とコストがかかっていましたが、自動翻訳の精度の高まりにより、急速に収益化が目指せるようになりました。

参照:TOPS OF 2018: DIGITAL IN JAPAN ~ニールセン2018年 日本のインターネットサービス利用者数ランキングを発表~|ニュースリリース|ニールセン デジタル株式会社

チャンネルの多言語化のメリット

ここでは、企業が動画広告やコンテンツを多言語化するメリットを紹介します。

80言語に対応できる

YouTubeは100カ国以上、80言語にローカライズされています。
ほとんどのビジネスの領域をカバーしているといって良いでしょう。

もちろん、主要な言語から対応していく方法も多くの企業で有効です。
Internet World Statsによると、インターネットでの使用言語1位は英語(25.9%)、2位中国語(19.4%)、3位スペイン語(7.9%)となっています。一方、日本語は2.6%です。

参照:プレスルーム – YouTube
参照:Top Ten Internet Languages in The World – Internet Statistics

インバウンドとの接触点になる

外国からのチャンネル登録数が増えることが、ビジネスの架け橋になることもあります。
例えば、インバウンド消費の多いホテルや飲食店などです。
こうしたビジネスにおいては、YouTubeなどを通じて情報を知ってもらうことが重要です。

また、近年ではGoogleマップと連動する広告(Googleマイビジネス)にYouTube動画を掲載することもできます。多言語化した動画があれば、外国人が飲食店や娯楽施設などを検索したときに来店してもらいやすくなるでしょう。

聴覚障害者・音声出力できない人にも視聴してもらえる

ターゲットが日本人の場合も、字幕を設定しておくことで視聴回数、視聴者数を増やせることがあります。
字幕を上手に活用すれば、例えば聴覚障碍者や音声を出力できない場所にいる人にも動画を見てもらえるからです。また、セミナー動画などで聞き取りにくい箇所を字幕で補うこともできます。

参照:世界中の人に向けて発信できるチャンネルを作る|YouTube Creater Academy

チャンネルの多言語化の方法

チャンネルの多言語化の方法

ここでは、多言語化の設定方法・手順について、チャンネル、投稿動画、字幕に分けて紹介します。

チャンネルのタイトル・説明

まず最初に、チャンネルのタイトル名や説明文の設定方法について説明します。

  1. 【1】自社のチャンネルにログイン
  2. 【2】「チャンネルをカスタマイズ」をクリック
  3. 【3】歯車のアイコン→「チャンネル情報を翻訳」をクリック
  4. 【4】「元の言語」の下のボックスをクリックし、元の言語を選ぶ
  5. 【5】「翻訳先の言語」で、翻訳先の言語を選択または追加する
  6. 【6】翻訳したタイトル名や説明文を入力する
  7. 【7】「保存」をクリック

参照:自分のチャンネル名と説明を翻訳する|YouTubeヘルプ

投稿動画のタイトルと説明の設定

投稿した動画のタイトルと説明文の設定方法を説明します。

  1. 【1】YouTube Studioにログイン
  2. 【2】左側のメニューから「字幕」をクリック
  3. 【3】設定したい投稿動画を選択
  4. 【4】動画の言語をしていない場合は、元の言語を選択する
  5. 【5】「言語の追加」→翻訳先の言語を選ぶ
  6. 【6】「追加」(「タイトルと追加」の下にある)をクリック
  7. 【7】翻訳した投稿動画名と説明を入力
  8. 【8】「公開」をクリック

参照:自分の動画のタイトルと説明を翻訳する|YouTubeヘルプ

字幕の設定

字幕の設定方法について説明します。

  1. 【1】YouTube Studioにログイン
  2. 【2】左側のメニューから「字幕」をクリック
  3. 【3】設定したい投稿動画を選択
  4. 【4】「言語の追加」→翻訳先の言語を選ぶ
  5. 【5】「字幕」列にある「追加」をクリック
  6. 【6】動画を再生しながら字幕を追加していく
  7. 【7】全て入力し終わったら「公開」をクリック

参照:自作の字幕を追加する|YouTubeヘルプ

タイトルや字幕などの多言語化のコツ

ここではタイトルや字幕などについて、多言語化のコツを紹介します。

タイトルや説明文はなるべくシンプルに

数多くの言語に翻訳する場合は、なるべくシンプルにするのが効率的です。
たとえばフィギュアの商品を世界中のユーザーに販売したい場合、「<アニメのタイトル>|<キャラクター名>#<型番>」などフォーマットを決めておき、説明文もなるべくテンプレートに沿ったシンプルな構造・長さの文章にしましょう。
こうすると、使い回しが利くうえ正確に自動翻訳してもらいやすくなります。

聴覚障害者などへの動画は説明字幕も入れる

聴覚障碍者が動画を見るときや音声を出力できないときは、内容がよく分からなくなることがあります。
そのような場合は、言葉以外の部分でも「<笑い声>」や「<拍手>」などを入れると理解しやすくなるでしょう。また、注意を喚起する効果音や擬音なども字幕に入れたほうがよいケースもあります。

まとめ

YouTube動画の多言語化を活用することで、アプローチできる顧客、消費者の幅は格段に広がるでしょう。
「日本語圏以外にも自社商品を知ってもらいたい」「外国人にもチャンネル登録をしてほしい」などの課題を抱えている場合に、多言語化は効果的です。
マーケティングの一つとしてYouTube動画の多言語化に取り組んでみてはいかがでしょうか。


 

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