自社の商品やサービスをPRする手法の一つとして、動画内や動画の近くにリンクボタンなどを設置し、商品ページやサービスページに誘導するという方法があります。
このリンクを促すボタンのことを「CTA(Call To Action)ボタン」といいます。
ユーザーにどこをクリックしたらいいのかをわかりやすくすることによって、CTRやCVRが改善する傾向があり、ディスプレイ広告だけではなく、動画広告においてもその効果は比例します。
動画を使ったマーケティング戦略を策定・実行して成果を高めたい場合には、必須で導入したい機能です。
CTAにはさまざまな種類やポイントがあります。
この記事では特にYouTubeのCTAに焦点を当て、CTAの基礎知識や成果を高めるコツなどを解説していきます。
目次
CTAの基礎知識
CTAとは「Call to Action」(コール・トゥ・アクション)の頭文字をつなげた言葉です。
ここでいう「アクション」(Action)とは、「資料の請求」や「メルマガの登録」、「リンク先ページ」への訪問などのことを指し、動画の視聴を通じてこうしたアクションを「呼び掛ける」(Call to)仕掛けのことをCTAと呼びます。
YouTube動画を視聴していると、画面上にテキストや画像でリンクが表示されることがあります。これらは典型的なCTAの手法の一つで、リンクを表示することでユーザーのアクションを得ようと試みているわけです。
YouTube広告におけるCTA
YouTune広告におけるCTAは、動画の上や下にテキストやボタンとして設置され、動画を再生したユーザーからのクリック獲得を狙います。
ただ、ユーザーが最も視線を寄せている動画の枠外でCTAを設置することから、高いクリック率を実現するためには表示するテキストの訴求力を高めるなどの工夫も必要です。
YouTube動画におけるCTA
ここからはYouTube動画におけるCTAの種類について説明していきましょう。
YouTube動画におけるCTAは大きく分けて5種類あります。
「カード」「終了画面」「説明文」「CTAオーバーレイ」「TrueViewアクションキャンペーン」です。
カード
「カード」は、四角形のカードのような形などでCTAを設置する方法です。
カードには以下の4種類があります。
- ・動画カード
- ・再生リストカード
- ・チャンネルカード
- ・リンクカード
このうちの「リンクカード」では、視聴者を誘導したいウェブページへのリンクを設定できるほか、一定条件を満たせば販売したい商品やサービスを「商品紹介カード」として表示させることも可能になります。
リンクカードは動画の再生途中に表示することができ、動画を作成・編集する際に表示開始時間を設定する方式となります。
参照:動画にカードを追加する – パソコン – YouTube ヘルプ
YouTube終了画面
動画の長さが25秒以上ある場合には、あらかじめ作成した終了画面を動画の最後に追加することで、ほかの動画への誘導やチャンネル登録の呼び掛け、商品・サービスの宣伝などをすることが可能です。
YouTube終了画面は動画の最後の5~20秒の間に追加することが可能です。
CTAオーバーレイ
「CTAオーバーレイ」とは、動画広告として配信する動画の枠内の左下に表示される誘導リンクのことです。
動画の再生をスタートしたときから表示され、15秒経つとサムネイル画像に折りたたまれます。
参照:YouTube 広告に Call-to-Action オーバーレイを追加する – ディスプレイ&ビデオ 360 ヘルプ
説明欄での設置
YouTube動画には動画枠の下段に「説明欄」があります。
説明欄では、その動画の内容などが文章で説明されるのが一般的ですが、説明欄の中に商品ページへのリンクを設置することで、CTAとして機能させることが可能になります。
TrueViewアクションキャンペーン
「TrueViewアクションキャンペーン」は、「3カ月無料」などのフレーズとともにリンクボタンを動画のすぐ下に設置し、動画の視聴中などにクリックしてもらうことを狙うやり方です。
参照:TrueView アクション広告申込情報を作成する – ディスプレイ&ビデオ 360 ヘルプ
CTA設置のポイント
より多くのクリックを獲得したり、コンバージョン率(成約率)を高めたりするためには、いくつかのポイントを踏まえた上でCTAを適切に設置することが求められます。
ポイント1:設置する場所・タイミング
CTAは動画内や動画外に設置でき、動画内においては設置する場所や表示するタイミングを設定できます。
動画内でCTAを設置する場合には、CTAで表示する内容への関心が高まったタイミングで表示するのが効果的です。設置する場所を考える際には、動画内のメインコンテンツを遮らず、かつ視認性が一定程度高い場所などを選ぶよう心掛けましょう。
ポイント2:訴求力を高めるテキスト
設置場所や設置タイミングとは別に、表示するCTAのテキストなどを工夫することも重要です。
いくら設置場所や設置タイミングが良くても、リンクを得るためのテキストの訴求力が低くては本末転倒です。
これはCTAだけではなく、ほかの広告を含め共通して言えることです。CTAのフレーズを考える際には、その動画を見るであろうユーザー層を分析し、よりその層の興味を得られやすい内容にすると良いでしょう。
ポイント3:デザイン
訴求力を高めるためには、デザインの工夫も重要です。
CTAによってはデザインに工夫の余地がないケースもありますが、一定程度の自由度がある場合には、動画コンテンツとの親和性が比較的高いデザインにするのがセオリーの一つです。
まとめ
CTAの基礎知識やYouTube動画におけるCTAや、CTAの成果を高めるためのポイントなどを説明してきました。CTAは動画を絡めたPR手法として現在は有力視されていますが、設置すれば必ず高い成果を得られるとは限りません。
どういったCTAを選ぶのが適切かなどを検討して初めて、効果的な広告プロモーションとなります。
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