スマートフォンの普及やインターネット環境の改善とともに注目を集めているのが、動画広告です。
5G時代の到来により、コンテンツを動画化するニーズはますます高くなってきています。
動画の分野でとりわけ知名度の高さを誇るのはYouTubeです。
しかし、広告掲載となると、YouTubeで本当に効果を得られるのかどうか気になる方も多いと思います。
この記事では、YouTube広告の効果に関して、出稿方法やより効果を高めるポイントとあわせて詳しく解説します。
目次
YouTube広告の効果
YouTube広告は、大きな効果を期待できる手法として、多くの企業から支持されています。
実際に、Googleは2016年の段階で、YouTubeはテレビと比べて80%以上の広告効果があるという調査結果を報告しました。
それは、YouTubeが、20 億人以上のユーザーを擁する媒体だからです。
全インターネットユーザーのうち、約3分の1が利用しています。
世界ではFacebookに続いて2位、日本国内ではLINEに続いて2位のユーザー数です。
無料で動画が共有・視聴できる媒体としては、2位以降を大きく引き離しYouTubeがトップです。
YouTube では、1 日の動画視聴時間は 10 億時間以上、視聴回数は数十億回と報告されています。
また、日本国内の20~34歳までの男性インターネットユーザーの40%、女性ユーザーの30%以上が1日に1時間以上YouTubeを利用しています。
さらに、令和元年9月に総務省が発表した「平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、YouTubeの利用率は全年代で75.7%でした。
10~20代の若い世代では90%以上がYouTubeを利用していると回答しています。
参照:YouTube About プレスルーム
参照:YouTube Ads
参照:平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
参照:株式会社マクロミル「【動画広告ユーザー調査】 内容を最も覚えているのはソーシャル メディアの動画広告!? ~第2回 マクロミル×デジタルインファクト共同調査~」
YouTube広告の出稿方法
それでは、YouTubeに広告を掲載するにはどうすればよいのでしょうか。
ここでは、出稿方法を解説します。
必要なものは、Google広告とYouTubeのアカウントです。
動画の制作
まず、動画を制作します。
広告の目的やターゲットを明確にし、構成や脚本を考え、出演者や撮影場所も決めます。
撮影するために高価な機材は必要ありません。
明るさや音声に注意し、複数のアングルで撮影しておくと良いでしょう。
バンパー広告は6秒、他の広告も15~20秒程度の短い動画が推奨されています。
動画を適切な長さに編集し、YouTubeのwebページやアプリからアップロードしましょう。
Google広告への登録
次に、Google広告のアカウントを使い、新しいキャンペーンを作成します。
キャンペーンの目的を設定してください。
認知度やリーチの向上、webサイトへの誘導や販売などがあります。
動画広告を活用する場合には、キャンペーンタイプに動画が含まれていることを確認しましょう。
そして、目的に合った広告の種類を選びます。
その後、予算やスケジュール、ターゲットや入札単価などの詳細を設定します。
アップロード済みの動画広告を指定し、審査に通れば掲載開始です。
YouTube広告の効果を高めるポイント
YouTube広告を活用してできるだけ高い効果を得るためには、何を心がければよいのでしょうか。
2つのポイントに絞り解説します。
配信を最適化する
動画掲載が始まったら、成果を正確に見極め、適切に改善していくことが重要です。
全表示回数を視聴回数で割り、視聴率を計算しましょう。
視聴率が低い場合、ターゲティングの見直しが必要かもしれません。
ターゲットを絞り、より関心を示しそうなユーザーに広告を掲載する、逆にターゲット層を拡大してより多くのユーザーに見てもらえるようにするなどして、状況に応じて調整しましょう。
視聴率が高くなると、より多くのオークションで掲載されやすくなるため、広告視聴単価が低くなるメリットもあります。
クリエイティブの質を向上させる
YouTube広告の効果を高めたい場合、クリエイティブの質を向上させることも欠かせません。
スキップできる広告では、ユーザーに興味を持ってもらえないと、5秒後にスキップされてしまいます。
ストーリー性やユーモアのあるもの、顔やアニメーションをとり入れたものなどは興味が引きやすくインパクトが残しやすいでしょう。
また、色合いに気を付け美しい映像を作るのも、ユーザーの目にとどまるかもしれません。
クリエイティブの質を向上させるだけではなく、複数のパターンを用意し、定期的に更新することも大切です。
何度も同じ広告が鳴られると、ユーザーは飽きてしまいます。
更に、Google によるとYouTube動画の70%以上はモバイル端末で再生されています。
スマートフォンでの視聴しやすさも考慮して動画を制作しましょう。
参照:YouTube Ads「現在の成果と今後の改善点を把握する方法」
参照:YouTube の TrueView キャンペーンやユニバーサル アプリ キャンペーンで縦長の動画広告を利用できるようになりました|Google 広告ヘルプ
YouTube広告のメリット・デメリット
多くのユーザーを擁するYouTubeを活用することで、リーチを広げられる可能性が高くなります。
Google と提携しているため、YouTubeユーザー以外にもアプローチできる上、さまざまな情報を利用しターゲティングが行えます。また、広告から自社サイトに直接誘導することも可能です。
YouTubeならではの動画コンテンツは、テキストや画像だけの広告よりも豊富な情報を伝えられ、印象に残りやすいのもメリットです。また、他の広告よりも比較的単価が安く、自分で予算を設定できます。
一方、適切なターゲティングを行わないとユーザーに不快感を与え、認知度が向上しても購買につながらない場合があります。ユーザーを追跡したり、視聴者のデータを閲覧したりできるため、反応を観察しながら定期的に配信を見直し・改善していくことが重要です。
まとめ
世界最大の動画共有媒体であるYouTubeはユーザー数が多く、広告を適切に運用することで大きな効果が期待できます。定期的に広告掲載状況を確認し、ユーザーの反応を見ながら設定やクリエイティブを最適化していきましょう。
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