動画で効果的に製品やサービスをPRしていく場合、YouTubeをはじめとしたさまざまな動画プラットフォームの詳細はしっかりと理解して活用していきたいところです。動画プラットフォームにはさまざまなものがありますが、それぞれの特色やメリット・デメリットは異なります。
そこで今回は、YouTubeと他プラットフォームを比較し、メリットとデメリットを解説します。自社に合ったプラットフォームを見極め、デジタルマーケティングの成果を高めていきましょう。
動画制作に関して初心者の方は、こちらの記事をご参考ください。
目次
YouTube と他の動画プラットフォームを比較
動画プラットフォームといえば、現在はYouTubeが圧倒的な利用者数と知名度を誇ります。ネットやスマートフォンを利用しない人でも、「名前は知っている」という人は少なくないでしょう。
しかし動画プラットフォームには、YouTubeの他にも、Vimeo、Dailymotion、Jetpack、vooPlayer、Wistiaなどがあります。動画を使ったデジタルマーケティングを本格的に行っていく際には、これらの特徴も理解して適切なプラットフォームを使用することが重要です。まずは、YouTube以外の動画プラットフォームの特徴を紹介します。
Vimeo
動画配信サービスの中で、無料プランでも広告表示がないのが特徴的なVimeoは、動画を使ったマーケティングを行ううえでぜひ注目しておきたいプラットフォームのひとつといえます。有料プランの月額費用も比較的リーズナブルなので、コストを削減しつつ動画プラットフォームを活用したいときにおすすめです。
特徴
・有料・無料どちらのプランも用意されている
・カスタマイズ機能充実
・SNSやサイトへの埋め込み機能あり
・無料プランでも広告表示なし
・有料プランが比較的格安で利用できる
Dailymotion
Dailymotionも有名な動画プラットフォームのひとつです。フランスのサービスで、海外仕様だからこそ使いこなすまでには少し時間がかかりますが、収益化を始めるにあたって厳しい条件もなく、審査等は行われないため誰でも投稿動画の再生数に応じて収益化を狙える仕組みになっています。
そのため動画配信で収益化を狙うにはハードルが低い点は大きなメリットです。
特徴
・フランスの動画プラットフォーム
・動画プラットフォームとしての歴史はYouTubeよりも古い
・収益化を始めやすい環境がそろっている
・投稿できる動画は最大1時間まで
Jetpack
WordPressで作成したWebサイトやブログで動画共有を行う場合は、有名なプラグインのひとつ・Jetpackで動画を配信することができます。有料のプレミアムプランを契約すれば、容量無制限で動画をサイト上に埋め込むことができ、再生数などの情報はダッシュボード上でチェックすることが可能です。
特徴
・WordPres上での動画配信に向いている
・プレミアムプランで無制限の動画配信が可能
・埋め込んだ動画の仕様は自由にカスタマイズできる
・ダッシュボードで動画の統計情報がチェックできる
・最大ファイルサイズは2GB
vooPlayer
動画マーケティング向けのプラットフォームのひとつ、vooPlayerは、有料契約することで広告なしで動画配信が可能となります。動画視聴の高度な分析が可能となっており、顧客一人ひとりの興味を細かく分析することが可能です。ペイパービューの仕組みを使うことで、有料動画を作り収益を得ることもできます。
特徴
・主に動画マーケティング向けのツール
・最大解像度4Kまで対応
・360度動画にも対応
・有料プランで容量25GB、帯域幅50GBまで利用できる
・動画視聴の高度な分析が可能
・ペイパービューによる収益化にも対応
Wistia
WistiaはvooPlayerと同じくビジネス向けの動画配信ツールです。動画プレイヤーに「契約はこちら」「詳細を確認する」などのCTAを設置できたり、顧客管理システムと動画視聴統計を連携させたりなど、マーケティングをより効率的にする機能は充実しています。
特徴
・主に動画マーケティング向けのツール
・動画プレイヤー内にCTAの埋め込みが可能
・最大解像度4Kまで対応
・顧客管理システムとの連携も可能
YouTubeに動画を投稿するメリット
YouTubeは最大級の利用者数を誇る動画共有プラットフォームです。動画マーケティングを本格的に行うなら、YouTubeの活用をまずは検討してみましょう。
YouTubeでの動画配信を検討するなら、以下のメリットに注目し、他サービスとも比較してみてください。
幅広い年齢層が利用している
YouTubeは、全世界で老若男女問わず多くの人が利用する動画共有サービスです。Google社のサービスにあたるため知名度も高く、近年は広告収入で生計を立てる「ユーチューバー」の存在もあり話題になることが多いでしょう。
特に20代をはじめとした若い世代にYouTubeは絶大な人気があり、近年は「テレビよりもYouTubeを見る」といった人たちも増えています。そういった若い世代からの強い影響を受けてということもあり、幅広い世代向けの動画のアップロードや投稿者が増えたため現在は世代を問わず支持が広がっています。
人気ユーチューバーを起用できる
YouTubeといえば、近年は「ユーチューバー」の存在が大きな話題となっています。チャンネル登録者数の多いユーチューバーは、一部の芸能人よりも高い知名度と影響力を持っており、人気ユーチューバーを起用した動画マーケティングの効果は高いといえるでしょう。
その他の動画プラットフォームと比較すると、こういった強い影響力を持つインフルエンサーを起用できるのはYouTubeの大きな強みになります。
特に人気ユーチューバーは子ども~20代男女からの支持が大きいため、若者向けの商品・サービスを訴求したいときには大きな効果に期待ができます。
動画の効果測定ができる
YouTubeには、YouTubeアナリティクスという投稿動画の分析機能がついています。
・チャンネル登録者数
・動画視聴回数
・リアルタイム視聴回数
・人気のある動画
・視聴者一人あたりの平均視聴時間
・よくアクセスされる時間帯
・視聴者の年齢や性別などの属性
・動画のクリック率
・動画にたどり着いた経路(トラフィックソース)
主にこのような詳しい分析ができるようになっており、アナリティクスを活用すれば投稿動画の改善・見直しにつなげることが可能です。
YouTubeに動画を投稿するデメリット
一方で、YouTubeに動画を投稿してマーケティングを行うことには、以下のデメリットがあることもぜひ認識しておきましょう。YouTubeは知名度が高く利用しやすいのは利点になりますが、人によってはデメリットに感じられる部分もあります。
以下の点に使いづらさやリスクを感じた場合は、YouTubeでの動画マーケティングが正解なのか、他プラットフォームを検討すべきなのかなど、慎重に検討していくことが重要です。
動画制作のスキルが必要
YouTubeでは基本的に動画を投稿するサービスになっているため、本格的に動画投稿を行っていく際には撮影や編集のスキルが必要です。
ホームビデオのようなクオリティの動画をそのままアップロードしても、基本的にはPRとして思った効果を発揮してくれません。そのため、本格的な動画投稿を考えるなら、以下のような対応が必要です。
・動画制作が可能な人材を確保する
・動画制作を自社で勉強する
・制作会社に依頼する
動画の制作コストが高い
制作コストはなかなか安く済むものではありません。動画制作コストがかさめば、その分の成果を得られない限り利益を回収できず、無駄に広告費ばかりがかかってしまいます。
そのためYouTubeで動画投稿を考えるなら、それなりに費用対効果が望めるのかをじっくり考える必要があります。会社の規模や事業内容次第では、あえて動画投稿を選ばない方が無難という場合もありえるでしょう。
成果が出るまで時間がかかる
YouTubeで動画を投稿してマーケティングを行うことは現代ならではのマーケティング方法といえますが、実際に成果が出るまでには少々時間がかかります。最初のうちは、動画制作コストばかりがかかって負担に感じられることもあるでしょう。
そのため予算にあまり余裕がないときは、動画投稿でじっくりマーケティングしていくことは、不向きである可能性があります。
YouTubeにおける動画マーケティングの特徴
YouTubeで動画を投稿し、マーケティングを効率的に行っていくためには、YouTubeを使った動画マーケティングの特徴や仕組みを詳しく理解しておくことが大切です。以下の特徴を押さえて、YouTubeというプラットフォームに合ったPRを動画に取り入れましょう。
検索ユーザーに視聴されやすい
YouTubeといえば〇〇の公式チャンネルに〇〇万人の登録者がいて、その人たちが好きな動画を見ている…といった印象を持っている人も多いかもしれませんが、YouTubeに投稿されている動画が視聴されるきっかけは主に検索流入です。
YouTubeの検索やGoogle検索で出てきた動画をクリック(タップ)し、その動画を視聴しているユーザーがほとんどを占めるということになります。
そのため動画をより多くの人に視聴してもらうためには、ユーザーがどのようなキーワードで検索をかけ、どういった動画を求めているのかを考えるSEO対策を徹底して行う必要があります。
YouTube広告を利用できる
YouTubeでは、投稿した動画の中で自社製品やサービスの紹介や説明を行うだけでなく、YouTube広告に出稿することも可能です。
YouTube広告は、動画視聴の前や合間に表示される広告にあたります。この広告に出稿してサービスのPRを行えば、数多くいるYouTubeユーザーに製品・サービスを知ってもらうこと、購入してもらうことなどの成果につなげることが可能です。
他SNSと比べて利用者が多い
YouTubeは、TwitterやFacebook、Instagramなどの他SNSと比べると、圧倒的に多い利用者数を誇ります。数あるSNSの中でも、最も多くの人にアプローチできる効率のよいプラットフォームといえるでしょう。
また、若い世代に多くの支持を集めるのが特徴的とはいえ、全体的に見れば老若男女問わずあらゆる層に視聴されやすいのもYouTubeの強みになります。
YouTube向けの動画を作成するコツ
YouTube向けの動画でマーケティングを行う際には、以下のようなコツを押さえて動画を制作することが重要となります。
・動画制作の目的を明確にしておく(なぜ動画で、何を伝えたいのか)
・主にどの層に訴求するのかターゲット層を決める
・検索流入の多さを考え検索で表示されやすいタイトルを考える
・5分~10分の短い動画で要点をわかりやすく伝える
重要なのは動画制作の目的とターゲットを明確に決めておくという点です。また、検索流入で再生数を稼ぐためには、タイトルを工夫するSEO対策も必要になってくるでしょう。さらに、気軽に見られる動画の方がアクセスにはつながりやすいため、尺を長くしすぎないことも重要です。
YouTubeの動画作成に必要な費用
デジタルマーケティング向けにYouTube動画を作成する際には、自社制作と制作会社への依頼で以下のように費用相場を比較できます。
自社制作 | 制作会社への依頼 | |
編集のみ | 0円~ | 5000円~30000円 |
企画+編集 | 0円~ | 50000円~ |
YouTube動画の制作を制作会社に依頼した場合、最低でも5000円~10000円前後の費用は動画1本につきかかってくるでしょう。ただしこれはあくまで実写映像の動画になるため、アニメーションや3DCGを作成する必要があれば、その分費用は跳ね上がります。数10万~100万円のほどの費用がかかることも珍しくありません。
しかし自社制作であれば、編集ソフトや撮影環境などをそろえれば最低0円から動画制作を行うことも可能です。できるだけ制作費用を抑えたいときは、自社ですべて完結させることも検討していきましょう。
動画の制作を自社で行うなら動画自動生成ソフト市場シェアNo1の動画制作・編集ツール「Video BRAIN」もご検討ください。Video BRAINなら素材とテンプレートを入れるだけで動画の制作が可能。テンプレートも豊富で未経験の方でも今すぐ動画制作を始められます。
まとめ
YouTubeで動画を投稿し、デジタルマーケティングを効率的に行っていく際には、その他動画プラットフォームと特徴を比較し、メリットとデメリットをあらかじめチェックしておくことが重要となります。どういった方法で動画マーケティングを行うのが正解なのか、冷静に見極めることが大切です。
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