YouTubeは役に立つ情報が誰でも無料で視聴できるため、今や生活になくてはならないものとなっています。またYouTube動画で自社サービス等を宣伝する際、しっかりと対策を行ったうえで動画を投稿することで、多くの人に視聴してもらうことができるでしょう。
ここではYouTube動画の宣伝効果を最大化し、多くの人に視聴してもらうための方法について説明します。
目次
YouTube動画を使った宣伝とは?
今や老若男女を問わず、多くの人がYouTubeを利用するようになっているため、個人や企業がYouTubeを使って自社の商品やサービスを宣伝することが多くなっています。
動画で宣伝することは、文章よりも視覚的にインパクトのある訴求が可能です。そのため、視聴者によりわかりやすく伝えることができる、というメリットがあります。
YouTubeマーケティングの手法
YouTube動画の宣伝効果を最大化し、視聴回数やチャンネル登録者を増やしていくにはマーケティングによる施策を実行する必要があります。YouTubeマーケティングによる主な手法は次の2つが挙げられます。
チャンネル運営
YouTubeで自分のチャンネルを開設し、動画を視聴してもらうことでチャンネル登録者や再生回数を増やしていく方法です。
チャンネルの再生数や登録者数を伸ばしていくためには継続的に動画をアップしていくことも大切ですが、加えて視聴者に興味を持ってもらうための工夫が必要になってきます。
また、YouTubeはGoogleの検索エンジンと密接に関連しているため、タイトルに検索が予想されるキーワードを入れるなどのSEO対策も効果的です。
広告配信
YouTubeの広告配信はテレビCMのように効果的なマーケティング手法として期待されています。YouTubeの動画広告は次の5つがあります。
・インストリーム広告:動画の最初と最後、再生中に流れる広告
・ディスカバリー広告:検索結果に表示される広告
・バンパー広告:動画の最初と最後、再生中に流れる6秒間のスキップ不可の広告
・アウトストリーム広告:スマートフォンなどのモバイル端末専用の広告
・マウスヘッド:YouTubeのホーム画面最上段に掲載される広告
それぞれ表示される場所や再生時間が異なるので、成果を出すにはチャンネルの目的に合った広告を考えて選ぶ必要があります。自分たちに興味・関心がありそうなユーザーに対してダイレクトに広告配信ができるため、効果が高い施策になります。
YouTubeの宣伝効果を最大化する方法
YouTubeのマーケティングには「チャンネル運営」と「広告配信」の2つの手法があるとお伝えしました。ここではさらにそれを細分化して、宣伝効果を最大にするための方法を詳しく解説します。
チャンネルを作り込む
ユーザーに自身のチャンネルを見てもらうために、ユーザーを惹きつけるためにチャンネルを丁寧に作ることが大切です。具体的には、以下の方法を念頭に置きながらチャンネルを作る必要があります。
・イメージにあったチャンネル画像を設定し、ユーザーの興味を惹きつける
・アップロード順、オススメ順などユーザーにとって利便性が高い順番に動画を配置する
・公式リンクやTwitter、facebookへのリンクを設置して、ユーザーの次の行動を促す
・関連サイトやおすすめチャンネルを設置し、そこに誘導する
チャンネルのイメージに合った画像が設置してあれば、ユーザーはどのようなチャンネルなのかすぐ判別できますし、アップロード順に動画が配置してあれば利便性が高いチャンネルと判断され、宣伝効果が高くなります。
「1動画1テーマ」にする
わかりやすい動画を制作するには、1つの動画には1テーマが基本となります。複数のテーマを設定してしまうと、ユーザーは何を宣伝したい動画なのかわからなくなってしまうでしょう。
また、一度にたくさんの情報を詰め込んでしまうと、見たい情報までなかなか辿り着かず、途中で視聴から離脱されてしまう可能性があります。動画の内容に一貫性をもたせることを意識しましょう。
サムネイル画像を作成する
サムネイル画像とは、動画ファイルの内容が一目でわかるようにファイルサイズを小さくした画像のことです。
サムネイル画像を効果的に設置することで、視聴回数を上げたり、チャンネル登録者の獲得に繋げたりすることもできるため、重要な施策になります。効果的なサムネイル画像を作成するためのポイントは以下の3つです。
・キャッチフレーズを入れる
ユーザーを惹きつけるためには、サムネイルにキャッチフレーズを入れることが重要です。動画にはテキストでタイトルが表示されますが、サムネイルに表示されたキャッチフレーズの方が視聴者にインパクトを与えます。キャッチフレーズは10文字程度で一目で内容がわかるものがよいでしょう。
・コンテンツ内容が一目でわかる
サムネイル画像のインパクトは重要ですが、インパクトがあるだけではいいというわけではありません。サムネイルを見てユーザーが動画を視聴してくれても、内容が期待外れであれば、そのユーザーが再訪してくれる可能性は低くなるでしょう。象徴的な1カットを入れて、コンテンツの内容を正しく理解できるものに設定しなければなりません。
・文字にはイメージに合った色付けや強弱を
色にはそれぞれイメージがあるので、動画のイメージに合わせて適切な色を選択しましょう。明るめの色を使えばユーザーの目に留まりやすくなります。また文字を装飾したり、太字にする、大きくしたりするなど強弱を意識するのも大切です。
注意点として、テキストが背景と同系色になると目立たなくなってしまうので、配色には注意しましょう。
動画に文字・字幕をつける
ユーザーにコンテンツの内容をわかりやすく伝え、興味を引くためには動画に文字・字幕をつけるのがよいでしょう。字幕をつければ、音が出せない環境で視聴しているユーザーにもわかりやすくなります。
慣れてきたら動画編集ソフトを使って、文字に動きをつけたりセリフを強調する演出を付け加えたりすると、よりよい宣伝効果が期待できます。
アノテーション・カード機能を使う
「アノテーション・カード機能」とはYouTubeの動画の上にテキストやリンク、動画の補足説明を表示できる機能のことです。動画をアップすれば誰でも使える機能で、具体的には
・他の関連する動画
・自分のチャンネルの再生リスト
・自分以外のYouTubeチャンネル
・アンケート
などを表示し、ユーザーに次の行動を促すことができます。現在アノテーション機能についてはモバイル端末に非対応だったことから廃止になっており、モバイルにも対応しているカード機能がメインになっています。
再生リストを作る
再生リストとは視聴している動画が終わると、あらかじめ自分で作成していたリスト内から自動的に次の動画を再生させる機能です。この機能を設定することにより、ユーザーが自分のチャンネルから離脱するのを防止し、他の関連動画を見てもらい再生回数を上げることができます。
タイトル・タグ・説明文を記述する
宣伝効果を上げるにはYouTube動画のタイトル・タグ・説明文を工夫することも重要です。注意が必要なのはは以下の3点です。
・タイトルにはキーワードを必ず盛り込む
YouTubeはGoogle検索と密接な関係があるため、キーワードを設定しないと自然検索流入によるユーザー獲得には繋がりません。また、明確なキーワードを設定していないとユーザーの目に触れたとしても、内容が判然とせず再生に至らない可能性もあるでしょう。
・キーワードはなるべく前に置く
キーワードを前に持ってくることで、検索でヒットしやすくなります。またユーザーにも動画の内容が明確になる、というメリットがあります。
・英語でもタイトル、説明文をつける
YouTubeのユーザーは外国の人も多いため、英語のタイトルと説明文を付けておくことにより視聴回数のアップが期待できます。翻訳サイトを使えば簡単に英語に変換できるのでこちらも設定しておきましょう。
動画視聴後に次の行動を促す
動画視聴後には、エンドカードという短い終了画面を追加することができます。このエンドカードを有効に活用して、効果的に宣伝することで、チャンネル登録者数を増やすことができます。エンドカードで注意すべきこと以下の3つです。
・視聴者にチャンネル登録を呼びかける
人気のあるユーチューバーはエンドカードでチャンネル登録を呼びかけてファンを獲得していることが多いでしょう。また、呼びかける方法にも、ユーチューバーによって様々な工夫が施されています。自分のチャンネルに合わせたエンドカードを設定し、効果的な宣伝をしましょう。
・他の動画に誘導する
エンドロールではチャンネル登録を呼びかけるだけではなく、他の動画に誘導することもできます。自分でどの動画に誘導するのか選択することができるため、関連性の高い動画や人気動画、最新の動画などに誘導するのがおすすめです。
・高評価、コメントをお願いする
エンドロールの呼びかけで高評価やコメントが多く集まれば、動画の評価が上がり、信頼性がアップします。ただし、過度なお願いは逆効果なので注意しましょう。
SNSと連携する
SNSに動画を投稿し、友人や第三者を通じて拡散させる方法もあります。以下で各SNSごとの効果的に拡散させるポイントについて説明したいと思います。
・Twitter
Twitterは非常に大きな拡散力がありますが、140文字の文字制限などがあるため、短い文章で興味を引く必要があります。また、#(ハッシュタグ)を活用することで、検索流入も期待できます。動画のURLを載せるだけでTwitter上で見られるように自動変換もしてくれるので、宣伝するのに効果的なSNSです。
・Facebook
FacebookはTwitterよりも文字数にゆとりがあるため、宣伝の方法も様々使い分けができます。ただし、冗長で的を射ていない文章になると、ユーザーが離脱してしまうので、要点をわかりやすく伝えるようにしましょう。こちらもハッシュタグによる検索流入が期待できます。
・LINE
LINEのタイムラインを使用し、YouTube動画のURLを貼ることで自分の友人に動画を宣伝することができます。公開範囲を設定すると、一部の人に公開することも可能です。
・Linkedin(リンクトイン)
Linkedinはビジネスシーンに特化しているSNSで、日本のユーザー数は200万人超、全世界で6億人以上のユーザーがいます。近年、日本でもユーザーが増加傾向にありますが、まだまだTwitterやInstagramに比べると浸透していません。
YouTubeアナリティクスで分析・改善を行う
YouTubeアナリティクスとは、自分のチャンネルを視聴してくれたユーザーのデータが確認できます。具体的には以下3点が確認できます。
・どのようなルートで動画を視聴するに至ったのか
・動画の再生時間(何分間動画を見てくれたか)
・ユーザーの年齢、性別
ユーザーの行動を適切に分析し、動画の構成・内容を試行錯誤しブラッシュアップすることで視聴回数の増加、チャンネル登録者の新規獲得に繋げていくことができます。
例えば、クリック率が低い場合、タイトルやサムネイルに問題があり視聴者を十分に惹きつけられていない、という原因が考えられます。視聴時間が短い場合は、動画の内容・構成を見直す必要性が出てきます。
YouTubeアナリティクスを使用し、自分のチャンネルを分析することは、宣伝効果を最大にするために重要でしょう。
ユーチューバーやクリエイターとコラボする
人気ユーチューバーや、自分のチャンネルと関連する動画を上げているクリエイターとコラボすることも、大きな宣伝効果が期待できます。
人気ユーチューバーは多くの登録者数を抱えているため影響力も強く、自社のサービス、商品に関する企画・投稿を依頼すれば、認知・拡大に期待できます。このような拡散手法はユーチューバーマーケティングと呼ばれています。
プレスリリースで動画配信するのも効果的
プレスリリースとは企業が自社のサービス、商品などを新聞やニュースサイトなどのマスメディアに向けて発信し、自社の情報を社会に伝えてもらう手法です。プレスリリースは無料で情報を発信することができ、マスメディアに大きく取り上げられれば、一気に情報が拡散させることができます。
ただし、確実な掲載は約束されておらず、大手企業であれば注目度が高いため掲載されやすい反面、中小企業の場合は掲載が見送られてしまうというケースもあります。以前は文書によるプレスリリースが主流でしたが、近年は動画によるプレスリリースが増えてきています。
まとめ
YouTube動画の宣伝効果を最大にするには、チャンネル運営や広告配信によるマーケティングが必要です。さらに、そこから多くの施策を行い、自分のチャンネルを丁寧に作りましょう。
最近では多くの企業がYouTube広告を利用していますが、「色々な広告の種類があって、何を使えばいいのかわからない」「費用はどのくらいかあるのだろう」と疑問に思われる方もいるでしょう。そのため、YouTube広告の種類や費用について正しく理解し、費用対効果を高めて宣伝効果を確実にしていくことが大切です。
YouTubeでの動画を使った宣伝に悩んでいる方には、Video BRAINがおすすめです。初心者でもわずかな工数で効果的な動画が作れます。動画を活用した広報を検討している方はVideo BRAINをお試しください。
関連記事
この記事をシェアする