企業やサービス、商品などの「周年記念イベント」を行うケースも多いのではないでしょうか。立ち上げから現在に至るまでの歴史を振り返り、社員のモチベーションや達成感を高められる良い機会です。
単純に社内のイベントとして終わらせず、周年記念イベントをブランディングやマーケティングにも活用できます。その際、役に立つのが「動画」です。
今回は、周年記念の動画を制作するメリットや課題、事例、よくある失敗など、動画を制作する上で役立つ内容を解説します。
目次
周年記念の動画を制作するメリット
周年記念イベントの様子を動画で撮影することで、あとから振り返ることができるようになるだけではなく、マーケティングやブランディングなど、さまざまな分野で活用できます。
1.イベント後に見返せる
周年記念イベントは、企業のビジョンやサービスの目的などを再認識し、社員のベクトルを一致させる好機です。イベント終了後もYouTubeや社内の共有ツールなどに動画をアップしておくことで、いつでも振り返ることができます。動画をかっこ良く編集しておけば、社員はイベント後も楽しめるでしょう。
2.採用活動につながる
周年記念イベントの動画をYouTubeにアップすると、求職者に自社の魅力を伝えるツールとしても効果が期待できます。リアルな社内の雰囲気がわかるので「この企業は自分に合っていそう」と感じた、より自社にマッチした人材の獲得につながるでしょう。
3.既存顧客との関係構築や新規顧客の獲得に役立つ
自社の魅力が詰まった周年記念の動画は、既存顧客に対してもあらためてアピールできます。最近連絡をとっていなかった顧客にもアプローチできるきっかけにもなるでしょう。また、自社サイトの目立つ場所に動画をアップしておけば、自社に興味を持っている新規顧客に閲覧してもらえる可能性もあります。
4.マーケティングやブランディングに活用できる
周年記念の動画をSNSで公開すれば、普段プロモーションできない層に対するマーケティングに役立ちます。また動画は、自社の歴史やビジョンといったイメージが伝わりやすいため、ブランディングのためのツールとしても積極的に活用しましょう。
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周年記念の動画を制作するポイント
周年記念の動画を作る際にはいくつかのポイントがあります。ここでは、ビジネスの基本的なフレームワークである「5W1H」に加えて、エンターテインメントに欠かせない「WOW」をベースに紹介します。
「WHY」:なぜ周年動画をつくる必要があるのか
周年動画を制作する際は、制作に関わるすべてのメンバーに動画の目的を共有し、進めていくことが重要です。なぜ動画を作るべきなのかをあらかじめ固めておきましょう。
「WHO」:伝えたい相手は誰なのか
動画の視聴者となるターゲットを設定し、その対象に向けた動画の構成や演出を考えましょう。例えば、自社のことを知らない求職者をターゲットにするのであれば、企業の歴史や今後のビジョン、事業内容といった基本情報を幅広く網羅すると効果的です。
「WHAT」:何を伝えたいのか
動画を通して最も伝えたいポイントは何でしょうか? 社長の考えなのか、はたまた企業の歴史や実績なのかによって、動画の構成は大きく変わります。
「WHEN」「WHERE」:いつ・どこで使うのか
事前に動画の活用法を具体的に考えておくことで、目的に沿った動画制作が可能になります。いつごろ、どこで配信するのかを設定すると、制作のスケジュールもわかりやすいでしょう。
「HOW」:どのような伝え方をするとわかりやすいのか
動画の目的を達成するために「どのような伝え方をすればターゲットに響く動画になるのか」を考えてみましょう。
例えば、顧客となる企業に対してブランディングを考えているなら、あまりくだけた演出にならないように注意する必要があります。一方、自社を広く知ってもらいたいならば、親しみやすい演出や編集を加えるのも一案です。常にターゲットを念頭において演出を考えましょう。
「WOW」:驚きや感動があるか
視聴者の心をくすぐる動画には、必ず「WOW」が含まれています。動画の中に新しい発見や感動するポイントを入れるようにしましょう。
周年記念の動画コンテンツ例
それでは、周年記念の動画には、具体的にどのようなコンテンツがあるのでしょうか。ここでは、周年記念の動画コンテンツ例をいくつかご紹介します。
ヒストリー紹介動画
企業の歴史や創業者の想いをまとめて、周年記念動画を作ることができます。ブランディングから採用活動まで幅広く活用できるのがヒストリー紹介動画でしょう。
ダイジェスト動画
周年記念イベントは、社員全員が参加できるとは限りません。式典のダイジェスト動画を用意することで、当日、参加できなかった社員も後から振り返れます。
社員の登場動画
社員参加型の動画は、部署や立場を越えたコミュニケーションのきっかけとなり、社内の一体感が醸成されます。動画を制作する際に、社内向けと社外向けの動画を用意するのもひとつです。
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周年記念の動画制作で失敗を防ぐには?
周年記念の動画制作でよくある失敗例として、「動画の目的がわかりにくい」という点が挙げられます。誰に向けて発信している内容なのかわからず、大事なポイントが伝わらなかったり、ターゲットに届かなかったりします。
失敗を防ぐためには、先ほど紹介した「5W1H」+「WOW」のフレームワークに沿って進めることが何よりも肝心です。
また、周年記念イベントでは、イベントの内容も重要になります。イベントの目的とも照らし合わせながら準備を進めるのが制作のポイントです。企画を担当している社員ともコミュニケーションを取りながら、自社の魅力が伝わる動画になるように工夫しましょう。
動画を外注した場合の費用感
もしも社内に動画を作れるメンバーがいないならば、外注する方法もあります。専門の会社に依頼した場合、簡単な編集を加えた安いプランでは15万円~30万円、クオリティの高く作り込んだプランになると100万円以上することもあります。
動画制作は、制作に携わる人数、制作に要する時間、機材、諸経費などの要素に基づいて決まります。基本的にはオーダーメイドのため、費用の目安はかなり差があります。
動画を外注した場合の制作期間
動画の内容によっては納期が2~3カ月かかることもあります。制作期間もコストに反映されるケースもあるため、短納期を希望すると想定よりも費用が高くなる場合も少なくありません。
周年記念の動画をできるだけ早く、価格をおさえて制作したい場合、やはり自社で制作するのがおすすめです。細かな構成や演出を変更するなど柔軟な対応ができるだけではなく、「繁忙期でなかなか動画が納品されない」といった不安もありません。
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周年記念の動画の事例
最後に、周年記念の動画の事例を紹介します。実際の動画を参考に、自社ではどんなコンテンツにすると良いのか考えてみましょう。
・スターバックス
「Thank you for 25years in Japan」と名付けられた動画は、日本でのビジネス展開25周年を記念してスターバックス が制作しました。顧客とスターバックスで働く従業員のつながりを表現した、心温まる周年記念の動画です。
・リンナイ
給湯機器や厨房機器を手掛けるリンナイは、創立100周年を記念して動画を制作しました。「つないだ情熱を次の100年へ」をテーマに、会社の歴史が感動的にまとめられています。
・稲城市
東京都の南多摩地区に位置する稲城市は、市政50周年を記念して動画を制作しました。動画には稲城市の市民が登場し、市の魅力をわかりやすく伝えています。
・グリー
グリーでは、創立10周年を記念して動画を制作しました。日本のIT業界が発展していく様子と共に、自社で取り組んだイノベーションについて、感動的な音楽とインパクトのあるテロップ演出でまとめられています。
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まとめ
周年記念の動画制作を成功させるには、入念な準備が欠かせません。「誰に」「何を」「どのように伝えたいのか」というコンセプトをベースに、自社の魅力や従業員の熱意が伝わるような動画制作を目指すのがポイントです。ぜひ社内で周年記念動画を作成してみてはいかがでしょうか。
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