高いコンバージョン数を持ち、ユーザーにより製品や媒体を理解してもらいやすい動画。そんな動画の種類の一つ、ホワイトボードアニメーションは、初心者でも簡単に作成できるだけでなく、視聴者の興味・関心を惹きやすいということで、メリットが多い動画です。
当記事では、ホワイトボードアニメーションについて解説します。ホワイトボードアニメーションのメリットやデメリット、制作方法についてまとめていくので、参考にしてみてください。
目次
ホワイトボードアニメーションとは?
ホワイトボードアニメーションとは名の通り、ホワイトボードに字や絵を描いているようなアニメーションのことです。
こちらの動画は外務省が配信している「ハーグ条約」について解説しているホワイトボードアニメーションです。難しい内容ですが、ホワイトボードアニメーションを使って解説することで誰でも分かりやすい解説になっています。
ホワイトボードアニメーションのメリット
まずは、ホワイトボードアニメーションのメリットを見ていきましょう。
情報が伝わりやすい
イラストや図を使って説明するため、視聴者にとってわかりやすい内容になるというのはホワイトボードアニメーションの大きなメリットです。
人間は視覚と聴覚の情報が一致していると理解しやすくなるという特性があるため、ホワイトボードアニメーションは視聴者の理解力を深めるのに適切な媒体といえるでしょう。
最後まで観てもらいやすい
ホワイトボードアニメーションは最後まで観てもらいやすいという特徴があります。ユーザーは「次はどんなイラストがでてくるんだろう」と先が気になる傾向があるため、離脱率が低いです。
実際のところ、ホワイトボードアニメーションは視聴維持率が80%と高い数値を出しています。YouTubeの動画は一般的に50%あれば最後まで視聴されている動画とされているので、この数値は高い数値といえるでしょう。
また、人間は動くものを目で追ってしまうので、ホワイトボードアニメーションはテキストや静止画を使った媒体よりも視聴者の興味・関心を引きやすいです。
参照:SPARKOL「Make your own whiteboard video fast」
制作しやすい
ホワイトボードアニメーションはソフトに入っている素材を使用し製作するため、自分で素材を集める手間を省けます。照明やカメラといった機材も必要ないので、取り掛かりやすいです。
また、他の動画のテクニックを真似しやすいのもメリットです。ソフトを用意することで、初心者でも高クオリティの動画を作れます。
ホワイトアニメーションのデメリット
ホワイトボードアニメーションには多数のメリットがある一方、デメリットもあります。ここでは、いくつかのデメリットを挙げていきます。
商品説明には向いていない
ホワイトボードアニメーションは商品紹介動画に向いていません。商品の画像や動画を埋めこむことはできますが、全体的に不自然な仕上がりになってしまいます。商品紹介動画を制作するときは、他の方法を試したほうが良いでしょう。
差別化が難しい
ホワイトボードアニメーションは誰でも簡単に作れるがゆえに、他の人が制作したホワイトボードアニメーションとの差別化が難しく、どうしても似通った見た目になってしまいます。もし、差別化を図りたいのであれば、コンテンツ内容を工夫しなければいけません。
ホワイトボードアニメーションの作り方
ホワイトボードアニメーションの作り方を見ていきましょう。一つの作業を完了してから次の作業に移ると、効率的に作業できます。
絵コンテを作る
まず、アニメーションの絵コンテを作成します。絵コンテとは、アニメーションの設計図のようなものです。一つひとつのカットをどのように作っていくのかを設計していきます。
「構図」「動き」「尺」などをこの作業時点で決定します。ホワイトボードアニメーションの作業の中でも特に重要です。
キャラクターや文字の配置
各スライドに使いたい素材を配置していきます。この段階ではまだ動きを付けず、素材の配置だけを決めましょう。例えば、キャラクターや動物、建物や文字など登場するものすべてを事前に決めるようにしてください。
動きを付ける
配置した素材の動きを決めます。この段階では、動きだけを決めます。タイミングは後で決めるので、どのように素材が登場するのか、どのように動くのかだけを決めましょう。
音声や動きのタイミング調整
用意しておいた音声ファイルを差し込みます。次に、差し込んだ音声とアニメーションの動きのタイミングを合わせます。各スライドの尺もここで決めます。
最終調整
最後に全体を確認し、調整していきましょう。音楽が中途半端に切れていないか、動きがズレていないかなど、細かな部分を修正していきます。
まとめ
ホワイトボードアニメーションは視聴者にわかりやすくコンテンツを伝えられる動画です。視聴維持率も高く、視聴者の興味・関心を惹きやすいというメリットもあります。動画作成の経験があまりない人でも制作しやすいという特徴があるため、ぜひ試してみてください。
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