動画制作においては、ユーザーに魅力的な訴求をするためにも内容にこだわる必要がありますが、その他にも重要なポイントとして、動画ファイルのサイズに気を付けなければなりません。
動画ファイルを軽くすることで、快適なアップロードにつながり、ユーザーも動画が見やすくなります。
では、実際にどのように動画ファイルを軽くするのでしょうか。
この記事では、動画ファイルを軽くするべき理由や圧縮する方法、気をつけるべきポイントなどを解説します。
目次
動画ファイルを軽くするべき理由
ここでは、なぜ動画ファイルを軽くするべきなのか、その理由を紹介します。
スムーズなアップロード
動画をYouTubeなどサイトにアップロードするとき、サイズ制限があります。
良質な動画を制作しても、サイズがマッチしていなければ、インターネット上に動画をアップできず、誰にも見てもらえないという状態になるのです。
また、サイズが制限内で収まったとしても、ファイルが大きい場合、アップロードに時間がかかり作業効率が下がってしまいます。
更にアップロードの途中で停止するなどトラブルの元になるかもしれません。
そのため、動画ファイルの圧縮が推奨されています。
ユーザーへの配慮
動画ファイルが大きいと、動作が重くなり、動画の再生がうまくできなくなる可能性が高くなります。
また、高画質の動画は情報量が通常のものより多いため、ユーザー側に莫大な通信量をかけさせてしまうデメリットがあります。
快適に動画を見てもらうためにも、適切なサイズに圧縮することが大切です。
保存スペースの軽減
動画ファイルが大きい場合、保存するときに多くの容量が必要になります。
動画ファイルを圧縮することで、少ない容量で保存できます。
特にスマートフォンで操作する場合は、圧縮しておくと保存がスムーズです。
動画ファイルを圧縮する方法
ここでは、動画ファイルを圧縮する方法を3つ紹介します。
ファイル形式(フォーマット)の変換
動画ファイルには、さまざまなファイル形式が存在します。
具体的には、「.mp4(MPEG-4)」「.avi(AVI)「.mov(QuickTime)」「.wmv(WMV)」「.flv(FLV)」などです。
「.mp4(MPEG-4)」は、多く利用されている動画ファイル拡張子で、圧縮率は高いので、「.wmv(WMV)」「.flv(FLV)」も使いやすいでしょう。
しかし、「.wmv(WMV)」はWindowsのみの対応であるため、確認が必要です。
ビットレート・フレームレートの調整
ビットレート・フレームレートを変更することでも、圧縮が可能です。
ビットレートとは、1秒ごとの動画の情報量を示す数値のことで、「bps」という単位を使います。
一方、フレームレートとは、1秒ごとの画像の枚数を意味し、単位として「fps」を使います。
これらの数値を下げることで動画ファイルを小さくできます。
しかし、下げすぎは品質の劣化を招くため注意が必要です。
解像度を下げる
動画の解像度を下げることでも、動画ファイルを小さくできます。
特に高画質であることにこだわりがない場合は、下げておくといいでしょう。
ただし、解像度も下げすぎると、品質が劣化します。さらに、画像サイズもあわせて小さくなるため注意しなければなりません。
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動画制作時に気を付けるべきポイント
ここでは、動画制作時にどのようなポイントを意識すれば良いのかをご紹介します。
必要のないシーンはカットする
動画の再生時間が長いと、動画ファイルもその分大きくなります。
そのため、不要な部分はカットし、コンパクトにすることで動画ファイルを小さくできます。
例えば、動画のメインの内容に至るまでの前半部分が長いと感じた場合はカットしましょう。
再生時間が短ければ、メリハリのある動画にもなり、ユーザーも退屈しないでしょう。
圧縮する時間を確保しておく
動画ファイルの圧縮においては、時間がかかってしまうケースもあります。
特に動画の配信日時が決まっている場合は、時間に余裕をもって動画制作を行うようにしましょう。
配信日時ギリギリで作業スケジュールを組むと間に合わない可能性があります。
バックアップをとっておく
動画を制作するときは、動画ファイルの圧縮を想定してバックアップをとっておくことも大切です。
動画ファイルを圧縮することで、ファイルは軽くなりますが、画質や音声に影響が出てきます。
一度劣化してしまったファイルは元の状態に戻せないため、その都度バックアップをとっておくといいでしょう。
また、圧縮は繰り返すほど、劣化してしまうことから、可能な限り少ない回数で留めておくのがポイントです。
まとめ
動画ファイルを必要に応じて圧縮することで、アップロードの失敗などのトラブル回避につながり、ユーザーも快適に動画の視聴ができます。
動画ファイルを圧縮するには、ファイル形式やビットレートの変換などさまざまな方法があるため、事前に把握しておきましょう。
また、何度も圧縮を繰り返すと動画の品質に影響が出ることから、バランスを見ながら調整することが大切です。
今回紹介した圧縮方法やポイントを踏まえて、適切な動画ファイルの大きさに調整しましょう。
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