動画で適切なBGMを利用することは、動画のメッセージ性が増すなどさまざまなメリットがあります。
そのため、動画制作を行うにあたっては、BGM選びも重要な要素の一つです。
実際に、動画のBGMはどのように選べば良いのか知りたいと考えている企業の担当者もいると思います。
この記事では、動画制作におけるBGMの役割やBGMの具体的な選び方、注意点を詳しく解説します。
目次
動画制作におけるBGMの役割
ここでは、まず動画制作においてBGMがどのような役割を持つのかをご紹介します。
イメージ誘導効果
動画でBGMを利用することで、動画のメッセージが伝わりやすくなります。
例えば、子供のおもちゃを紹介する動画の場合は、「楽しい」「明るい」「元気」といった雰囲気が重要です。
ポップな音楽をBGMとして採用することで、ユーザーに明るくて楽しい印象を持ってもらえます。
このように、BGMで動画全体の雰囲気やイメージを調整でき、メッセージ性がします。これを「イメージ誘導効果」と呼びます。
ユーザーの共感を呼ぶ
動画にBGMがつくことによって、ユーザーの共感を呼ぶ効果も期待できます。
例えば、落ち着いた品のあるBGMを流すことで、ユーザーに安心感やリラックス感を与えることができるのです。
このような効果を、「感情誘導効果」と呼び、積極的に活用することでユーザーに共感してもらいやすくなります。また、感情とリンクした記憶は、そうでない記憶よりも残りやすいため、商品やサービスの購入につながりやすいです。
マスキング効果
多くのカフェやレストランではBGMが流れていますが、その理由は、他のお客さんの会話や、食器の音などを聞こえにくくするためです。これを「マスキング効果」と呼びます。
動画制作においても、この効果を活用でき、動画に必要なノイズが入ってしまった場合は、BGMを流すことでそのノイズをかき消すことができます。
反対に、動画内でのナレーション部分はBGMを小さくすることで、聞こえやすくする必要があります。
動画制作でのBGMの選び方
ここでは動画制作において、どのようなポイントを意識しながらBGMを選べば良いのかを解説します。
有料・無料の違いを把握しておく
動画制作でのBGMには、有料でライセンスを購入し利用するものと、無料で使えるものがあります。
そのため、事前に違いを把握しておくことが大切です。無料BGMを利用したい場合は、著作権の表示が不要なサイトから探すとスムーズです。
有料BGMは無料BGMと比較し、豊富な種類のBGMが用意されていることが多いため、動画にオリジナリティを加え、差別化を図りたいときにも活用できます。費用がかかるため、予算も確認しておきましょう。
商用利用可能かどうか確認する
動画で利用するBGMが商用利用可能かどうか確認しておくことが大切です。
BGMの中には、1つの動画あたりに使用できる回数が決められているなど、提供元により規約が異なります。
企業でビジネスを目的に利用する場合は、基本的に商用利用可能なBGMを利用しなければなりません。
そのため、有料、無料問わず、必ず規約を確認しておきましょう。
また、有料BGMの場合は、個人利用と商用利用で価格が異なるケースもあるため、あわせてチェックする必要があります。
映像とマッチするものを選ぶ
動画の内容とマッチするBGMを選ぶことも大切なポイントです。
例えば、動画で紹介する商品が高級感のあるものの場合、落ち着いたクラシックなBGMを選んだり、逆に採用動画で生き生きと働く社員を紹介する場合は、アップテンポのあるBGMを採用することで、ユーザーの興味を引きやすくなります。
このように、映像と相性の良いBGMを選ぶためには、動画で何を伝えたいのかなど事前に目的を明確化しておくことが重要です。
BGMを選ぶときの注意点
ここでは、動画制作でBGMを選ぶときの注意点を解説します。
著作権に注意にする
すべての楽曲は、著作権法などによって著作者の権利が守られています。
そのため、無断でテレビやCDで流れる音楽を動画で利用してはいけません。著作権で保護されている音楽を利用するためには、JASRACなどに申請と使用料の支払いが必要になります。
著作権に関しては手間やコストがかかるため、あまり利用したくないという場合は、自社オリジナルでBGMを制作する方法もあります。
BGM選びに注力しすぎない
動画制作において、魅力的な動画にするためにもBGM選びは重要です。
しかし、BGM選びに注力しすぎるのも良くありません。BGMは映像と組み合わせることで効果を発揮します。
そのため、動画全体のクオリティを確認しながら、BGMを選ぶことが大切です。
まとめ
動画制作においては、適切なBGMを選ぶことによりユーザーに動画のメッセージが伝わりやすくなります。
BGMには無料と有料のものがあるため、それぞれ特徴を把握し、動画にあったものを選びましょう。
また、著作権をしっかり確認し、利用したい場合は事前に申請しておくことが大切です。
今回ご紹介したポイントを踏まえて、適切なBGMを選びましょう。
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