ひと口に動画といっても、その表現には実写やアニメーションなどさまざまな手法があります。商品やサービスの使い方を訴求したり、ブランディングにおける施策を考える場合は、実写による動画がより大きな効果を発揮します。
ここでは、実写動画とアニメーションの違いや、実写がもたらす効果とメリット・デメリットについて紹介します。
目次
実写動画とアニメーション動画の違い
まず、「実写」と「アニメーション」の違いについて紹介します。
実写動画とは、「実在しているもの」で作る動画です。脚本を用意し出演者が演じて作り上げるドラマ形式や、一つの題材からシナリオを作り上げるドキュメンタリー形式などがあります。ニュース映像も実写動画の一つといえます。
一方、アニメーション動画は、複数の絵を連続で表示することで動きを表現し映像化します。近年では、コンピューター上で作成したデータを動かしてアニメーション化する方式が主流となっています。
実写動画のメリット
次に、実写動画のメリットについて紹介します。
臨場感を伝えることができる
臨場感やリアリティが実写動画の一番の特徴です。人が実際に演じる動画を見ることで、自分がその商品を使ったときのイメージをリアルに感じ取ることができます。
共感を得やすくなる
商品と出演者のイメージ、シーンのシチュエーションなどがターゲットとなるユーザーの趣向と一致すれば高い共感を与えることができ、好感度を上げることにもつながります。そのためには、適切なロケーションハンティングやキャスティングが大切となります。
実写動画のデメリット
実写動画は有効な広告表現の手法ですが、一方でいくつかのデメリットもあります。
コストが高くなりやすく技術が必要
撮影のためにさまざまな機材やセットを用意しなければならないため、費用が高額になる傾向があります。また、撮影機器の取り扱いには専門的な知識が必要になるため、技術力の高いスタッフの存在も重要となります。
登場人物により印象が変わる可能性がある
キャスティングした人物が商品やサービスとマッチしていない場合、イメージを損なってしまう可能性があります。イメージ戦略の失敗は、訴求力低下やダイレクトにつながってしまうこともあり、注意が必要です。
実写動画が向いているのは?
では、具体的にどのようなカテゴリのサービスにおいて実写動画が有効なのでしょうか。3つの活用事例を紹介します。
商品・サービス紹介動画
和食のお店について紹介する動画です。シズル感のある実写の料理の映像を次々と登場させることで、ユーザーに「実際に行って食べてみたい」と思わせるような効果を狙っています。
また、料理を何品か紹介してからお店の情報を1カットにまとめることで動画に流れを作り、見た人にスムーズに来店を促す構成となっています。
参照:サンプル動画| VIDEO BRAIN
ブランディング・採用動画
カフェのアルバイト採用を促進するための動画です。店内の雰囲気を実写で紹介しながら、募集情報で条件の良さをアピールし、求人に興味を持ってもらうという流れになっています。
さまざまな国の外国人スタッフを登場させることで、お店の多国籍な雰囲気と求める人物像のイメージを同時に伝えています。
参照:サンプル動画| VIDEO BRAIN
旅行・観光サービス動画
■GoodDay北海道 道央 Central Hokkaido
北海道観光公式サイト「GoodDay北海道」が公開している、北海道の道央地方(札幌、小樽など)の観光PR動画です。登場人物の女性が様々な観光地を歩き、古くからの文化や雄大な自然を見せることで、一緒に旅をしているような目線で視聴できる演出を盛り込んでいます。
また、あえてナレーションなどを入れないことで動画を見たユーザーが画面に集中できるような作りになっています。
参照:道央 Central Hokkaido
実写動画を制作するポイント
では、実際に実写動画を作る際にはどのような点に気をつければ良いのでしょうか。そのポイントを3点紹介します。
ターゲット層をはっきりさせる
漠然と商品を紹介するだけでは、ユーザーに深く興味を持ってもらうことはできません。誰に伝えたい動画なのか、ターゲット層を明確にすることが大切です。ターゲットが明確になれば、動画に必要な情報をおのずと絞り込むことができます。
たとえば、家事の合間に簡単にできるエクササイズ商品を紹介する動画を作成する場合に、「お腹まわりを引き締めたいと考えている30代~40代の主婦層」をターゲットに想定する、といったようなことです。
シチュエーションに合わせた表現を心掛ける
使用するシチュエーションによって表現を変えると、より訴求効果の高い動画になります。たとえば、「今すぐ商品の使い方を知りたい」と考えているユーザーに長い時間をかけて手順を説明するのは適切とはいえません。できるだけ簡潔で分かりやすい説明を短い時間でまとめるべきです。
一方、詳しい機能を知りたいユーザーに対しては基本の操作説明だけでは情報が不足しているので、十分な時間をとって細かく解説する動画を提供する必要があります。
動画制作ツールを導入してコストを押さえる
動画制作を外注すると、高額なコストと完成までの長い期間を必要とします。しかし編集ツールやソフトを使えば、コストの削減や制作時間の短縮が実現できます。
例えば、AI動画編集ツールの「VIDEO BRAIN(ビデオブレイン)」では、動画を外注するたびにかかっていたコストを、初回の導入費用と月々のツールの利用料金のみに抑えることができ、作成できる本数は無制限です。動画を大量に作っていこうとお考えの企業様でも安心してご利用いただけます。
まとめ
ここでは、実写動画とアニメーションとの違いや、動画のメリット・デメリットについて紹介してきました。
実写動画を活用すると、リアリティのある商品のイメージを、ユーザーに対して高い確度で伝えることができます。ぜひ実写動画を有効に使い、今後のマーケティング施策に役立ててみてください。
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