イベント成功の鍵は、その場にどれだけ一体感を生み出すことができるかにあります。その一体感を生み出すために大きな効果を発揮するのが動画です。短い時間に多くの情報を伝えることができる動画は、あらゆるイベントにおいてその場の空気を支配する力を持っています。
では、イベントに活用できる動画とはどのようなものなのでしょうか。本記事では、イベント時に効果的な動画の活用法や作成のポイント、イベントに動画を活用するメリットについて紹介します。
目次
イベントにおける6種類の動画活用法
イベントで動画を活用する方法は、代表的なものだけでも6種類あり、当日までの集客を目的としたものと、当日のイベント会場を盛り上げるためのものに分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
ティザー動画
一部の情報だけを公開し、イベント当日に向けてユーザーの興味を引くための動画です。商品を伏せたまま宣伝したり少しずつ情報を開示したりすることをアメリカで「teaser」と呼ぶことから、日本でも同様の呼び名がつきました。
過去のイベントを振り返る動画
企画しているイベントが過去にも行われている場合、そのときの様子を記録した動画は集客に効果を発揮します。せっかく立ち寄ってみても楽しめなかったらどうしよう、というユーザーの心理的な抵抗感を和らげる効果があるためです。
もちろん、動画から魅力が感じられなければ足を運んでもらうことは難しいので、思わず参加したくなるようなシーンを選ぶことが大切です。
イベント主催者のメッセージ動画
来場を促すためにイベント主催者自らがメッセージでユーザーに呼びかける動画で、信頼性が高い情報を発信できることがメリットです。メッセージを発信する人が著名であればあるほど効果は上がります。
オープニングムービー
イベントがスタートするときに会場内で流す動画をオープニングムービーと呼びます。盛大に動画を活用することでイベントの始まりを大々的に宣言し、イベントに対する期待感を盛り上げます。
アタックムービー
参加者の興味・関心を引くために作られる動画で、イベントにメリハリをもたらします。より多くの関心を集めるために最新鋭のCG技術を使ったり、演出効果を最大限に引き出すBGMを選んだりするなど、華やかな動画となる傾向にあります。
エンドロールムービー
イベントの終わりを彩るための動画で、近年はイベント中の動画をその場で編集してスタッフロールのように流す演出も多く見られます。当日の様子を振り返ることで、イベントをより思い出深いものにする効果があります。
イベントで印象に残りやすい動画の作成ポイント
イベントを参加者の心に鮮明に残るものにするためには、動画そのものも強く印象に残るものでなければいけません。ここでは、印象に残りやすい動画を作成するためのポイントを紹介します。
参加者の目線に立って動画を作る
主催者側としては、つい一方的に情報を詰め込んだ動画を作ってしまいがちですが、参加者がどんな構成や演出に共感して期待を抱くのかを考えて作らなければ効果の薄い動画になってしまいます。参加者の目線に立つことで、より伝わりやすく盛り上がりやすい動画を目指しましょう。
テーマやコンセプトが伝わる動画にする
テーマやコンセプトが定まっていない状態で動画を作成してしまうと、意味が伝わらず相手の心を掴むことができません。「その動画で伝えたいことは何か?」というテーマやコンセプトを必ず定めるようにしましょう。
外注する場合であってもすべての作業を任せるのではなく、できる限り主催者側も作成に参加して、「伝えたいこと」を明確に動画に盛り込むようにしましょう。
期待感を抱かせる演出にする
どんなに内容が充実している動画でも、ワクワク感やドキドキ感がなければ見る人の気持ちを掴みきれません。演出にもしっかりとこだわり、参加者が大きな期待感を抱くような動画に仕上げましょう。
イベントで動画を活用するメリットとは
イベントに動画を活用することでもたらされるメリットは、単にイベントをユーザーの記憶に強く印象付けるだけにはとどまりません。コンバージョン率のアップに加え、コストの面でも有利になります。
ここでは、イベント動画の活用によってもたらされる3つのメリットについて紹介します。
高い訴求力が期待できる
大半が文字で構成されたパンフレットなどはユーザーが能動的に読もうとしなければ情報を得ることができませんし、読まれたとしても伝えたいメッセージが必ず伝わっているとは限りません。
一方、動画は見るだけで情報が入ってくる受動的な側面があり、さまざまな演出によって分かりやすさを追求しやすい媒体です。短い時間でも多くの情報を盛り込むことが可能なため、高い訴求力が期待できます。
印刷コストの削減が可能になる
チラシやポスター、パンフレットなどを用意するには印刷コストがかかります。また紙資源を使うため、環境への配慮という点でも問題があります。
一方、動画は一度のイベントだけでなく次回も代用でき、場合によっては販促動画として日常的に使える可能性もあります。そのため、用途によってはコストパフォーマンスの高い媒体として機能します。
コンバージョン率がアップする
サンフランシスコと東京に拠点を置くイノベーションデザイン企業「btrax」社の報告によれば、「E-mailキャンペーンに動画コンテンツを掲載して配信すると顧客獲得率は51%アップした」「動画を見る前よりも後の方が64%商品を購入した人が増えた」などの統計があり、動画はコンバージョン率に大きく寄与していることが分かります。
また同社によれば「90%のユーザーはプロダクトに関する動画がある方が意思決定がしやすいと感じる」という統計も報告されていることから、動画を活用することでイベントにも有効な結果が得られることが考えられます。
参照:動画マーケティングの威力が伝わる統計と動画作成5つのポイント
まとめ
イベントを成功に導くためには動画の活用が有効です。PR時には関心を引く動画を作り積極的な参加を促し、当日は会場の一体感や高揚感を高めることを意識した華やかな動画を流し思い出に深く残るイベントを演出してみましょう。
また、イベント用の動画を作成する際には、動画制作ツールがおすすめです。簡単に高品質な動画が作れるため、慌しいイベントの準備の合間でもハイクオリティな動画が作成できるのも大きなメリットです。
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