企業がサービスや商品を宣伝するために制作するプロモーション動画は、人を惹きつけるような面白さと、商品の訴求を両立させながら、短い動画の中でまとめる必要があります。
この記事では、面白いプロモーション動画の実例をご紹介しながら、制作の際に気をつけるポイントや、制作依頼時の注意点についてご紹介します。
動画制作に関して初心者の方は、こちらの記事をご参考ください。
目次
プロモーション動画とは?
プロモーション動画とは、企業のサービスや商品の販売促進を目的として作られる動画を指します。無形商材に対して制作されることが多く、プロモーション動画を制作することで、サービスの認知度を拡大し、商品の訴求を行うことができます。
プロモーション動画に求められること
プロモーション動画に求められるポイントとしては、「商品が問題を解決するプロセスをシンプルに表現できている」「機能面や技術面に偏った内容ではなく、誰が見ても理解できる動画になっている」「長すぎる動画にならないよう、訴求ポイントを絞って伝えている」などが挙げられます。
伝えたい視聴者を想定して、適切な長さ・内容への編集、音楽と映像がマッチしているかなども求められるポイントです。
面白いプロモーション動画9選
ここでは、面白いプロモーション動画の事例を21個ご紹介します。商品・サービス訴求の動画から、採用活動のための動画、ブランディングのための動画など、様々な用途のプロモーション動画を挙げています。
昔話を採用動画のパロディに
誰もが知っている昔話を使うことで、親しみやすく、面白いPR動画となります。
情報処理関連会社の場合には、昔話の「桃太郎物語」の語り部分をエンジニア用語に置き換えるプロモーション動画を制作しています。
「昔々ある帯域に」という出だしから、エンジニア用語を使って話を展開していますが、専門知識が必要で素人には理解しがたいイメージのある情報処理の仕事のイメージを、昔話の映像と一緒に語ることで、イメージの転換を図っています。
このような笑いのあるPR動画を作っている会社には、良い印象を持つ方も多いでしょう。
自社の強みを活かした演出
それぞれの自社の強みや、持っている財産を生かした演出は、他社との違いを示すポイントになります。
ゲーム制作会社の採用動画の場合には、採用担当者と学生が対戦キャラクターとしてデザインされ、それぞれをデフォルメしたキャラクターがゲーム画面上で戦うという映像を制作しています。
採用担当者が「志望動機」などを攻撃として繰り出すと、学生のキャラクターは負けじと「夢や実現したいこと」を答えてヒットを出していきます。最終的には学生が勝利し、内定の文字と共に学生の今後の心意気が勝利コメントとして流れるのも面白い点でしょう。
このような演出は、ゲーム会社ならではの面白いプロモーション動画となります。
コミカルなストーリー形式
短い時間の中でも、何度も自社の企業の名前を連呼することで、視聴者の認知を狙った面白いPR動画もあります。
転職支援サービスが制作した動画の事例では、サービス自体の説明は動画の後半一部分に留めています。
その代わりに、会社の名前を何度も繰り返し言うことで、視聴者に記憶を定着させる戦略がとられています。また、出演している部下の女性役が、上司の心情を代弁していく面白さもあります。
有名YouTuberを起用
あるWebサービスを展開している企業では、有名YouTuberとコラボして、面接風景を撮影しています。
YouTuberが模擬面接でどっきりを仕掛けるという内容ですが、3名出てくる面接官の素の様子を見られるため、視聴者は会社に親近感を持ちやすいでしょう。
インパクトのある構成と演出
化粧品メーカーの髭剃りジェルのCMでは、男性俳優が抱えている外国人の赤ちゃんが、「低いおじさんのような関西弁を話す」というシュールな演出になっています。
商品の詳細説明はしておらず、最後には髭剃りをしてスッキリした男性と赤ちゃんの笑顔が映し出されるという、構成の面白さを一貫して見せている動画になっています。
女性に感情移入させるメッセージを発信
海外で制作された化粧品メーカーのプロモーション動画の事例では、「女性が本当の自分の美しさに気づく」といった内容の、ストーリー仕立ての動画構成となっています。
動画内では、女性が1人ずつ椅子に座り、カーテンの先にいる絵描きに自分がどのような容姿であるかを説明します。絵描きはその情報を頼りに女性の絵を描き上げますが、皆自分の容姿に自信がなさそうです。
その後、女性の友人・恋人が代わりに部屋に入ってきて、彼女たちの容姿を同じように言葉で説明します。
最後に出来上がった「自分が考える自分」と「他の人に映る自分」を比べてみることで、どの女性も自分の本来の美しさについて、改めて考え直すという終わり方になっています。
視聴者の女性が感情移入しやすいように制作されていると言えるでしょう。
ドラマ仕立ての事業紹介
大阪にある介護関連サービス会社の場合は、千利休に扮した男性が実際に介護施設を訪れるドラマ仕立ての事業紹介の動画になっています。
動画の中では、実際のサービスとして行われている豆まき大会や、カラオケ大会、近所への散歩などに、利用者の方が楽しんで参加している様子が描かれています。代表取締役もそういった行事に参加している様子が撮影され、アットホームな雰囲気の中にも笑いが溢れている動画です。
人気アニメを擬人化
テレビCMでお馴染みの某携帯会社が制作している動画は、人気アニメを擬人化して制作されました。
それぞれの役には有名な俳優・女優を起用し、パロディとして構成されています。映像の中ではサービスや端末の説明などはなく、面白さによって5Gへの関心やブランディングを狙った動画になっています。
市ならではの特色を利用
市が制作したプロモーション動画では、男女のカップルが着物姿で、息の合ったダンスを市の様々なスポットで踊っています。
市の水族館や動物園、イルミネーションで彩られる博物館など、代表的なデートスポットを紹介していく動画は、市ならではの演出でしょう。
面白いプロモーション動画を制作する7つのポイント
最後に、面白いプロモーション動画を制作する際のポイントをご紹介します。アイディア勝負になりがちですが、以下の7つの注意点を確認して、分かりやすくて面白い宣伝動画となるよう工夫しましょう。
ユーザーの目線に立って制作する
プロモーション動画の制作にあたっては、ユーザー目線に立って動画を制作しましょう。ユーザーはどのような媒体で動画を視聴するのか、その媒体の特性はどのようなものか、どの程度の知識を持ってその動画を見るのかなどを考えながら、制作しましょう。
ターゲットを明確化する
動画を作成する際には、より多くの方に面白いと思ってもらえる動画を作りたいものですが、ある程度はターゲット層を決めておきましょう。
ターゲットとなる対象の性別・年齢・住んでいる地域・趣味・家族構成などによって、視聴者に刺さる動画は変わります。また、制作会社に依頼する場合も単に「面白い動画」という要望よりも、ターゲットが決まっている方が様々なアイディアを出せるでしょう。
最初でユーザーを惹きつける演出にする
面白い動画を作るには、開始数秒で視聴者を惹きつけられる演出が必要です。オチは動画の後半部分にあるとしても、冒頭で続きが気になるポイントを作りましょう。冒頭シーンで動画に引き込むことができれば、その後の視聴も維持できるでしょう。
トレンドを意識する
動画制作にあたって、トレンドを意識することで動画が広く拡散される可能性が高くなるため、プロモーション効果が上がるでしょう。
TwitterなどSNSでトレンド入りしているものやGoogleトレンドを活用して、検索されているワードを見つけ出し、動画に加えられると良いでしょう。
伝えたいメッセージは簡潔にする
面白い動画にしたければ、伝えたいメッセージをいくつも詰め込むのではなく、簡潔にすることがポイントです。より多くのメッセージを伝えるのではなく、面白いと感じた人に拡散してもらうことで、企業や商品・サービスを認知してもらうことができます。
面白い動画の制作目的は、企業の情報やサービスについて正確に伝えるということではなく、親近感を持たせることを前提にしておきましょう。
予算を考慮する
動画を制作するのであれば、アニメや放映されているテレビCM・映画を参考にされる方も多いでしょう。しかし、製作費には1本何百万、何千万と費用がかかります。
決められている予算を考慮しながら動画制作を考える場合には、各制作会社のホームページに公開されている動画を参考にすると良いでしょう。
ストーリー形式を採用する
面白いプロモーション動画でストーリー形式を採用することは、視聴者の記憶に残すためには重要なポイントです。企業の歴史や、社員のストーリー動画などは、視聴者の共感や感情にも訴求することができるでしょう。
面白いプロモーション動画について知ろう
以上、面白く魅力的なプロモーション動画についてご紹介しました。もちろん、単にプロモーション動画が面白いだけでなく、サービスの満足度も高める必要はあります。しかし、印象に残るプロモーション動画を見ることは、サービスや商品を知る大きなきっかけになることでしょう。
プロモーション動画の制作を自社で行うなら動画自動生成ソフト市場シェアNo1の動画制作・編集ツール「Video BRAIN」もご検討ください。Video BRAINなら素材とテンプレートを入れるだけでプロモーション動画の制作が可能。テンプレートも豊富で未経験の方でも今すぐ動画制作を始められます。
関連記事
この記事をシェアする