会社紹介の動画を制作する方法|メリットデメリットや活用シーンも紹介

会社紹介の際に動画を作成することになっても、動画制作について専門的なスキルを持つ人材が社内に充実していないと、制作のポイントやコツがわからないことも多いものです。動画制作の担当になったものの、どのように作成すればよいのか方法に困っている…という方は少なくないと思います。

そこで今回は、会社紹介の動画を制作する方法を紹介しつつ、制作のメリットとデメリットについても目を向けていきます。具体的な方法とメリットに着目して、会社のPRを効率的に行っていきましょう。

動画制作に関して初心者の方は、こちらの記事もご参考ください。

会社紹介動画は3種類

まず、会社紹介の動画には3つの種類があることをチェックしておく必要があります。

・事業紹介型
・コンセプト紹介型
・インタビュー紹介型

上記の3種類です。パッと見ただけではこれらの違いについてはわかりづらいため、それぞれの特徴と違いを整理していきましょう。

事業紹介型

事業紹介型の動画では、その会社がどのような事業・サービス・商品を扱っているのかを伝えているのが特徴です。会社の公式ホームページで事業紹介を行うイメージで、どのような会社なのか概要をまず伝えながら、代表となるサービスや商品を見せていく流れになります。

しかし機械的に「〇〇社では、××という商品を扱っています」という説明を繰り返すのみでは動画として面白味に欠けるため、メッセージやインタビュー、コンセプトなどを少しずつ織り交ぜながら伝えていくのがポイントです。

コンセプト紹介型

コンセプト紹介型の動画では、主に扱っているサービスや商品のコンセプトを伝えることを目的としています。そのため商品の特長や機能などの説明に多くの尺は取らず、コンセプトを伝えることで、ブランディング効果を高めるのが特徴的です。

インタビュー紹介型

インタビュー紹介動画では、従業員や商品を実際に使った顧客のインタビューをメインコンテンツとした会社紹介動画にあたります。会社の事業やサービス、商品などの概略的な説明をあらかじめ済ませたうえで、社員や顧客のインタビューを通して詳細を深堀していくため、内容に深みや親しみやすさが出るのが魅力です。

会社紹介動画の作成方法

会社紹介動画を作成する際には、以下の点をまず明確にしたうえで作成のポイントを決めていくことが重要です。見切り発車で動画を作成すると、結果としてコンセプトが不明瞭な動画になってしまうことが多々起こります。作成方法・手順は事前にしっかりと押さえておきましょう。

動画を制作する目的を明確にする

新しいことを始めるとき、新しいものを作るときには、まず目的を持つことが重要です。会社紹介動画の作成にも目標が必要となります。

・会社のブランディング効果を高めたい
・新卒採用に力を入れたい
・主力商品の知名度を上げたい
・社内イメージをアップさせたい

以上のようなわかりやすい目的がないと、その目的に沿った動画には仕上がりません。動画作成が決定したら、撮影の目的を明らかにすることが先決です。

ターゲットを決める

誰に動画を見てもらいたいのか、ターゲットを明確にしておくことも重要です。もちろん、幅広い層に見てもらえればそれに越したことはありませんが、取引先や一般消費者、就活生などあらゆる層に訴えかけられる動画にしようとすると、まとまりがなく不必要に長いだけの紹介動画になってしまいます。

また、ターゲットはより細かく絞った方が動画のコンセプトも決まりやすいです。

・ブラックな職場が嫌で、ホワイトな職場を求めて転職したい20~30代の男女
・やりたいことが見つからないが、今までにやったことのないことに挑戦させてくれる職場を求めて就職したい就活生

以上のように、より具体的にターゲットが定まっていることが望ましいです。

訴求する内容を絞る

「よいところはなんでも知ってもらいたい」ではなく、基本的に訴求する内容は明確に絞った方がよいでしょう。訴求したいのはどのサービス・商品なのか、それとも社内の明るくなじみやすい雰囲気なのかなど、目的・ターゲットを考えたうえで内容を明らかにしていくことが重要です。

また、逆に「ぜひここは知ってもらいたい」と思えるような自社の魅力とはなにがあるのか、この段階で可能な限りピックアップしておくことも忘れないようにしましょう。

企画・構成を考えて動画を制作する

目的やターゲット、訴求する内容が決まったら、企画・構成を考えたうえで動画を撮影・編集していく流れになります。

ターゲットに対してより効果的に訴えかけるにはどのような構成や形式、企画内容が好ましいのか、熟考を重ねて制作していくことが大切です。過度な演出はNGになるケースも多いですが、逆に機械的すぎてターゲットを飽きさせてしまうのでは本末転倒になります。ときには制作チーム以外の社員の意見もチェックしつつ、制作を進めていきましょう。

会社紹介を動画で行うメリット

近年はスマートフォンやネット環境の普及に伴い、動画を見てもらう機会は圧倒的に増えたといえます。そのため会社紹介の動画を制作し、PRやブランディングにつなげている企業は多く、動画作成のメリットは多いといえるでしょう。ここでは、具体的にどのようなメリットがあるのかを整理していきます。

短い時間で多くの情報を伝えられる

会社紹介の動画の平均的な尺は5分程度から長くても10分ほどです。5分という短い時間の中でも、動画なら多くの情報を伝えられるという点がメリットです。

会社の魅力を文章と写真だけで紹介しようとしても、読み手は自ら興味を持って文章を読み進めなければならないという手間が生まれてしまいます。しかし動画には視覚的に訴えかけられるという強みがあり、視聴者にもその内容は自然と頭の中に入っていきやすいのです。

会社や商品を具体的にイメージできる

文章と写真、イラストなどの情報だけでは、会社の雰囲気や商品の特徴はいまいちつかめないものです。しかし、動画で情報をリアルに伝えることができれば、静止画と文章よりもはるかにイメージしやすくなります。

「この商品のこの機能が魅力です」と一枚の写真を使って伝えるよりも、実際に使っているところを動画で見せた方が伝わりやすいのは明らかということです。

ブランドイメージを与える効果がある

会社紹介の動画は、ブランドイメージを与える効果にもつながります。動画では単純な社内の雰囲気や商品の特徴を伝えるだけではなく、演出にこだわることによって、世界観やコンセプト、「温かみがある」「アットホームだ」「先進的な」などのイメージを事細かに持たせることが可能です。それは、ブランドイメージを高めるうえで大きく役立ちます。

会社紹介を動画で行うデメリット

会社紹介を動画で行うときのメリットにはさまざまなことが挙げられますが、一方で、デメリットとして挙げられる点もいくつかあります。作成して後悔した…といった結果にならないためにも、以下のようなデメリットにもしっかりと目を向けておきましょう。

静止画やテキストに比べて費用が高い

企画から撮影、そして編集まですべて自社で行う企業は少ないため、多くの企業は動画制作会社に依頼することを考えます。そこで気になってくるのはやはり費用です。

通常の写真や文章と比較すると、やはり動画制作には多くの時間と手間がかかるため、その分費用は高くなります。そのためPRのために動画を作りたいという場合でも、予算的に厳しい場合は、動画で紹介するのが果たして正解なのか、よく考える必要があるといえます。

動画の質によっては悪い印象を持たれる

動画制作費用を削減しようとして、自社ですべての工程を負担すると、逆にそれが悪い印象につながることも少なくありません。というのも、低品質の動画は「手抜き」「古臭い」「ITに弱い会社」などのマイナスのイメージにつながる可能性があるためです。

ホームビデオやPowerPointのスライドショーのような簡易的な作りでは、動画でのPRはかえって逆効果になると考えられます。また、外注した場合でもあまりにも費用が格安のプランだった場合は、低品質な仕上がりになる可能性もあるため注意が必要です。

会社紹介動画を活用するシーン

ここからは、会社紹介動画を作成するシーンについて詳しく見ていきましょう。会社紹介動画を作成すべきか迷っている…となった際には、具体的にどのようなシーンで動画の存在が効果を発揮するのか理解を深めておくことが大切です。

Webサイト

会社の公式Webサイト内に動画を埋め込むことで、すぐに見られるように工夫するという手があります。就職や転職、取引、投資などでその会社に興味を持ったとき、多くの人は会社のWebサイトを訪問します。その際によりわかりやすい紹介動画があれば、すでに興味を持ってくれている人に対して、さらに具体的な魅力をアピールするよい機会になります。

SNS広告

SNSに広告を出稿する際に、会社紹介の動画を投稿するというケースも近年は増えています。例えばTwitterのプロモーション広告やYouTube広告なら不特定多数の人が動画を目にするため、視覚的に訴えかけることで、多くの人にサービス・商品を知ってもらうことが可能となります。

会社説明会

会社説明会で会社紹介の動画を活用するのもおすすめです。会社説明会では、いかに就活生に会社に興味を持ってもらうかが重要となります。その際に長い口頭説明と簡単なスライドショーのみで紹介を行うのでは、いまひとつインパクトに欠けるのが正直なところです。そういったときに面白く企画された会社紹介の動画があれば、会社の雰囲気や魅力をよりわかりやすく伝えることができます。

展示会

商品の展示会で紹介動画を流すことも効果的です。展示会では、見に来た人を「つい目に入ってしまう」というかたちで引き込むことが重要となります。その際に商品やサービスの説明を動画でわかりやすく伝えることが出来れば、より良いPR効果につながります。

会社紹介動画の制作にかかる費用

最後に、会社紹介の動画制作費用を整理していきましょう。外部の会社に動画制作を頼む場合、やはり事前にチェックしておきたいのはその費用感や相場です。まず目安となる費用は以下の通りです。

・会社紹介:50万円~
・アニメーション作成:20万円~
・イベントやセミナー動画:15万円~

これはあくまで相場になるため、具体的にどのような企画で動画を制作するのかによって費用は大きく変わってきます。例えば会社紹介で単純な実写だけでなく、アニメーションを織り交ぜる場合は、アニメーション制作費用がプラスでかかってくるイメージです。

そのため、会社紹介動画の制作を依頼する際には、あらかじめ見積もりを取って十分に検討することが大切です。制作会社次第で費用が変動することも念頭に置いておきましょう。

費用を抑えるなら自社制作がおすすめ

動画の制作を自社で行うなら動画自動生成ソフト市場シェアNo1の動画制作・編集ツール「Video BRAIN」もご検討ください。Video BRAINなら素材とテンプレートを入れるだけで動画の制作が可能。テンプレートも豊富で未経験の方でも今すぐ動画制作を始められます。

採用向けの会社紹介動画にも活用されています。導入事例一覧はこちらからご覧ください。

まとめ

会社紹介の動画は、会社の具体的な事業や商品、社内の雰囲気を伝えるうえで大きな役割を果たしてくれます。近年はSNSの普及の影響もあり、多くの人に動画を見てもらえる機会は充実しているため、会社紹介の動画制作についてぜひ積極的に考えましょう。


 

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