動画制作の仕事を副業で始める方法|メリット・デメリットも合わせて解説

長く続く不景気や先行きの不安から、昨今副業に興味を持つ方が多くなっています。そんな中でも人気の副業が「動画制作・動画編集」の副業です。

YouTubeやInstagramなど、動画の需要が高まっていることから、制作側の需要も高まっています。ただ、今から動画制作の副業を始めるには少し遅いかもしれない、と二の足を踏まれている方もいると思います。しかし、動画制作の仕事は、現状まだまだ人材不足の状態です。

そこで本記事では、動画制作の副業の始め方からメリット・デメリットまで紹介していきます。

動画制作の仕事は副業で始められる?

簡単に副業を始めようと言っても、実際のところ動画制作を副業にすることは可能なのでしょうか。クリエイティブな仕事になるので、専門的な知識やセンスが必要になるのではと不安になる方も少なくありません。

しかし、動画制作を副業で行っている方は案外多いです。まったくの素人から人気ユーチューバーになった方もいるように、現在では動画制作の垣根は非常に低くなっています。

動画制作の仕事を副業から始めた方がいい理由

元来、広告の方法としては紙媒体やテレビCMに大きな需要がありました。しかし、ガラケーから始まり、スマホが1人に1台以上持つようになった昨今では、ネットを介した動画広告の需要が急激に高まっています。

YouTubeやInstagram、TikTokなど昨今ではテレビよりも動画を見る時間の方が長い、という方も多くなっているでしょう。このように日常生活に動画が普及していることも相まって、動画制作側の人材は常に不足しているのが現状です。

またCyberAgentが発表した動画広告の市場調査では、2020年だけでも昨年対比114%の2,954億円、2021年には3,889億円にも達すると見通されています。

出典:「2020年国内動画広告の市場調査を発表」

もちろん動画制作における需要の高さを見込み、副業ではなく転職を考える方もおられるでしょうが、まずは副業から始めてみることがおすすめです。副業であれば日々の生活の基盤を盤石にした状態で始められるので、先行きの不安を減らすことにもつながるでしょう。

動画制作の仕事を副業で始めた際の収入目安

では、動画制作を副業で始めた場合、どの程度の収入が見込めるのでしょうか?副業を始める理由の1つであろう収入の目安を、代表的な案件ごとに確認していきます。

・YouTube動画編集代行 報酬目安5,000円前後
ユーチューバー本人が撮影した映像や動画を、つなげたり合成させたりして1本の動画に仕上げる案件です。すでに編集すべき映像が用意されているので、単価としてはそこまで高額にはならないと言えるでしょう。

・ウエディングムービー 報酬目安10,000円
花嫁の手紙の代わりや、家族や出席者への感謝の言葉を収めた動画作成です。ウエディングムービーの報酬は基本的に10,000円が目安となり、あまり前後しません。YouTubeの動画編集より高めの報酬ですが、クライアントのこだわりによって難易度が変わることがあります。

・PR動画案件 報酬目安10,000~数十万円
企業や法人の紹介、または商品PRのための動画作成です。本格的な案件になるので報酬は高くなりますが、それと比例して、難易度や求められるスキルも高くなります。動画制作に慣れている方のように上級者用の案件と言えるでしょう。

動画制作を副業で始めるメリット

ここからは動画制作を副業で始めるメリットについて見ていきましょう。副業を始めたいけれど二の足を踏んでいるという方も、メリットを通じて動画制作の楽しさや魅力を確認できるでしょう。

在宅で仕事ができる

動画制作を副業にするメリットは、やはり在宅で仕事ができる点が1番に挙げられるでしょう。特に1から始める動画制作ではなく、動画編集のみを副業とする場合の仕事は部屋の中のみで行うことになります。

基本的に外出する必要がないので、本業の関係で夜間しか作業ができない、まだ子供が小さくて家を空けたくない方にピッタリな副業です。ただ、案件によっては外出する必要、出社する必要も出てきます。

しかし、副業の場合、在宅だけで完結する仕事もしくは外出が必要な仕事を「自分で選ぶことができる」点が大きな魅力と言えるでしょう。

必要機材がPCのみ

動画編集に必須となる機材は基本的にPCと動画編集ソフトのみなので、初期投資にあれこれ準備しなくてよい点も大きなメリットです。PCにはある程度のスペックが必要になるので、PCに詳しい方に教えてもらうとスムーズに進めることができるでしょう。

もちろんPCの他にも「あった方が便利なもの」はありますが、それは動画制作を副業として進めていくうちにそろえることで解決します。特にPC以外の周辺機器は、人によって使いやすさや必要なものが異なるので、初めから無理にそろえる必要はありません。

自分のペースで受注できる

在宅で行う副業となるので、作業スペースを指定されないのと同じく作業をする時間帯なども自分で決められます。昼間は本業を会社で行い、夜間や休日を動画作成の時間に当てるような働き方もできるでしょう。

納期までの間に同じペースでコツコツと作業を行う、反対にまとまった時間を作ってその時間を作業に当てるなど、自分のやりやすい方法やペースで行えます。また受注ペースも自分で決められるので、無理のないスケジュールを立てることが可能です。

制作する動画の難易度が選べる

最後に動画作成を副業で行うメリットとして、作成する動画の難易度も自分で選べることが挙げられます。少し単価が低くても時間をかけずにサクッと作成できる動画を数本受注する、反対に自分のスキルに自信が持てたなら、単価が高く難易度も高い案件を選べるようになるのです。

人から指図されないからこそ、今の自分に合った難易度の案件をチョイスできます。また自信はあるけど今はあまり時間がない、といった場合でも、案件を途切れさせない方法を選ぶことができるでしょう。

動画制作を副業で始めるデメリット

どんな副業でも同じですが、何事にもメリットがあればデメリットもあるものです。副業を始めてから「こんなはずではなかった」と思わないよう、事前にデメリットについてもしっかりと把握しておきましょう。

開始初期は稼げない

動画制作を副業で始めた場合のデメリットとして、最初に知っておくべき点が開始当初は思ったほど稼げない点です。そもそも動画制作は、コツコツと行う地味な作業であり、慣れるまではどうしても1本の動画を仕上げるのに時間がかかってしまいます。

完成品10~15分程度の動画でも、作成時間には5~6時間かかることも多々あることです。またクライアントからの修正指示があれば、より時間がかかり時給で考えるとアルバイトと変わらないような場合もあるでしょう。

もちろん動画作成に慣れてくれば、時間単位は上がりますし、スキルアップによって単価の高い案件を受注することも叶います。しかし、開始当初からガッツリ稼げる副業ではない点はきちんと把握しておきましょう。

動画編集ソフトの導入が必要

次いであげられるデメリットに動画編集ソフトの導入が必要な点が挙げられます。昨今では無料の動画編集ソフトでもクオリティの高いものが多く、コスト面ではそこまで大変ではありません。

しかし、いくら動画編集ソフトの操作性が上がっているとしても、最初のうちはソフトの使い方を習う必要があります。まったくの初心者の状態から始める場合は、最初は少しハードルが高く感じられるかもしれません。

納期に追われる可能性がある

特に動画制作にまだ慣れていない初期のころは、受注した案件にどれくらいの時間がかかるか把握できず、夜を徹して作業をしないと間に合わない場合も出てくるでしょう。

自宅で自分のペースで作業ができるということは、裏を返せばスケジュールの調整も自分でしなければならず、誰も手伝ってくれないことと同じです。副業だからと安易に考えず、しっかりと納期を守れるよう自身を律していきましょう。

スキルアップのための教材費・セミナー参加費などが必要

動画制作に限らず、人に見られることを前提とした副業ではスキルアップが必須です。特に、現在需要が高い動画制作は、需要が高いからこそ新しいスキルや動画媒体が次々と新しく発表されることも考えられます。 今はこのやり方が主流であったとしても、1年後も同じやり方が通じるとは限りません。常に勉強をし、新しい手法を取り入れるためのアンテナを張っておく必要があり、教材費やセミナー費がかさむことが考えられるのです。

動画制作案件の獲得方法

では動画制作を副業にしようと考えた場合、実際に仕事として動画案件を獲得する方法にはどのようなものがあるのでしょうか?ここでは、気になる動画制作案件の獲得方法について紹介していきます。

クラウドソーシングを利用する

本業で動画に関わる仕事をしていないのであれば、クラウドソーシングを利用しての案件受注が1番現実的な方法です。動画案件を発注したいクライアントと、案件を受注したい人との、マッチングを叶えてくれるサービスを利用しましょう。

以下が代表的なクラウドソーシングサービスになります。

・ランサーズ
・クラウドワークス
・サグーワークス
・@SOHO

@SOHO以外では、サービスを利用する際に一律の利用料がかかります。ただ、自身で営業を行わないで案件を探せることを考えれば、妥当な利用料だと言えるでしょう。

動画制作会社の問い合わせフォームからアピールする

動画制作会社の中には、外部クリエイターを募集している場合もあります。そのような企業を見つけた場合は、問い合わせフォームから案件を受注できないかアピールしてみましょう。

この際、ほとんどの場合は履歴書やポートフォリオを求められるので、アピール前に用意しておくと話しをスムーズに進められます。ポートフォリオは、あらかじめ作成しておいた動画です。問い合わせる前に何件か案件を受注していた場合は、どこの企業のどんな動画を作ったのかなど、クライアントとの間で決めた開示できる情報をアピールするのも有効でしょう。

SNSで動画編集会社にメッセージを送る

TwitterやInstagramでは、動画編集や動画作成ができる人を募集している場合があります。そういった会社を見つけるためにSNS内で検索して、動画作成を募集している会社にDMを送る方法も有効です。

企業以外に個人で募集している場合もあるので、交渉に自信があるのならこのような案件受注の方法もあるでしょう。しかし、個人間での案件受注はトラブルが起こることも多いので、できるだけ実態の分かりやすい会社からの案件がおすすめです。

オフラインの人脈から依頼を受ける

本業の仕事が動画に関わっている、知人や友人に動画作成の仕事をしている人がいる場合には、オフラインの人脈から依頼を受けられるようアピールするのも有効です。友人や知人の場合は、初心者からでもできる案件を回してもらいやすい点も魅力的だと言えるでしょう。

ちゃんと動画クリエイティブのPDCAサイクルを回せていますか?

動画制作を副業にして収入を得ようとするのなら、動画クリエイティブのPDCAサイクルをしっかりと回さなければなりません。PDCAサイクルとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返し、よりよい作品や高い効果を出す方法を模索する手法を指します。

動画制作を副業でするだけなら、小難しいことは必要ないと思うかもしれません。しかし、クライアントから案件を受注するという働き方は、作成の工程でどんな工夫をしたかではなく、すべての評価が結果、もしくは納品した作品で決まります。

だからこそ常に、クライアントの要望を拾えるよう自身のスキルアップを望み、今どんな動画が必要とされているのかを知っていなければなりません。これらの結果を効果的に知るためにこそ、PDCAサイクルを回す必要があるのです。

動画編集ツールがPDCAサイクルを加速させる理由

ではそんなPDCAサイクルを回すために、動画編集ツールを用いることが有効になる理由には何が上げられるのでしょうか。優秀な動画編集ツールの底力となる、その理由について解説していきます。


Video BRAINにはAIが搭載されているので、用意したテキストと素材を自動でマッチングしてくれます。テキストに合わせて素材を選ぶ工程は、動画作成の中で楽しい工程でもありますが、センスを問われる繊細な工程でもあります。

また、こだわるあまりに時間をかけすぎてしまう場合もあるでしょう。そんな時間がかかってしまう工程を、AIが自動で行ってくれるので大幅な時間短縮の効果が期待できます。

もちろんできあがった後で微調整を加えていき、自分ならではの味を出すことも可能です。大まかな下準備をツールに任せることで、他の工程に力を入れることができるでしょう。

豊富なテンプレート×フォントで「ワンパターン」から解放される

動画作成を副業で行う場合、自分1人だけの作業になるのでどうしても自身の趣味嗜好が動画に反映されやすくなってしまいます。そのうえで動画編集ツール内にある素材が乏しければ、ワンパターン化に陥ってしまうことも考えられます。

Video BRAINは豊富なテンプレートやフォントを用意しているので、新しい組み合わせを見つけていくだけでも、ワンパターン化を避けることが可能です。副業で動画作成を行う方にこそ、大きなメリットになりえると言えるでしょう。

投稿したクリエイティブを素早く分析・効果検証できる

Video BRAINとともにInsight BRAINを用いれば、素早く動画の視聴時間や動画を開いたユーザー数など細やかな分析、効果検証を確認することができます。PDCAサイクルを回す際に必要な、評価、改善点を抽出する際に非常に便利です。

動画作成を副業で行う場合は自分1人で作成を行うだけではなく、評価点や改善点を見つけるのも1人で行わなければいけません。自分で自分の作品に評価を付けることは難しいものなので、編集ツールなど外部の力を有効に活用していきましょう。

まとめ

昨今どんどんと高まっていく動画作成の需要に伴って、動画作成を副業にしようと考えている方も多くなっています。1から始める初心者の方から、趣味でしていた動画作成を副業にしようとする方までさまざまでしょう。

どちらにしても、仕事として動画作成を行うのであれば、ゆくゆくはプロが使うような動画編集ツールが必須になります。

プロの動画作成者はもちろん、企業様にも導入していただいている「Video BRAIN」は、直感的な操作性はもちろん、伝わらないというもどかしさを取り去るお手伝いをしています。

Video BRAINでは、AIがテキストと素材を自動でマッチングする・テンプレートやフォントが充実しているためワンパターンにならない・投稿したクリエイティブを素早く分析・効果検証といった、PDCAサイクルを加速させるものが全て備わっています。

仕事上のパートナーとしてはもちろん、表現者として必要なアイテムを手に入れるために、まずは導入企業様のお声から確認してみてはいかがでしょうか。
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