動画制作を行う場合、その動画をアニメーションにするのか、実写にするのかという点について迷う方も多いでしょう。この記事では、アニメーション動画制作のメリット・デメリットについて解説します。
メリット・デメリットを理解することで、より良いアニメーション動画を制作することが可能です。また、合わせてアニメーション動画の自作ツールも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
アニメーション動画と実写動画の違い
まずは、アニメーション動画と実写動画の違いについて解説します。
アニメーション動画とは、複数の絵を連続で表示することで、動きを表現し映像化するものです。近年では、コンピューター上で作成したデータをアニメーション化する方式が主流となっています。
一方実写動画とは、実在しているもので作成する動画のことを指します。脚本を用意し、出演者が演じて作り上げる「ドラマ形式」、一つの題材からシナリオを作り上げる「ドキュメンタリー形式」など、さまざまな形式のものがあります。
アニメーション動画を制作するメリット
アニメーション動画を制作するメリットには、どのようなものがあるのだろうと疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、以下の5つがアニメーション動画を制作するメリットとなっています。
・動画+音声で分かりやすく伝えられる
・1人でも制作できる
・作業工数・コストがおさえられる
・動画クオリティが保てる
・再編集が容易
それぞれ詳しく解説していきます。
動画+音声で分かりやすく伝えられる
取り扱っている商品・サービス・ビジネスモデルが、一言でズバリと言い表せるものとは限りません。そこでアニメーションを用いることで、文書だけだと難しくて理解できない・実写では表現が難しいといったことを、わかりやすく伝えることが可能です。
余計な情報をカットし、重要なポイントに絞ることで、シンプルかつ直感的に理解できるような動画を制作できます。
内容次第では、実写撮影を行って制作する動画より、強い訴求力のある動画になります。また、アニメーションのエンターテイメント性によって関心を持って最後まで視聴してもらえる可能性が高くなるでしょう。
1人でも制作できる
アニメーション動画は、制作工程がわかれば1人でも制作することが可能です。
アニメーション動画は、「多くのスタッフが一丸となって制作している」というイメージが強いのではないでしょうか。しかし、自主制作によって1人で制作されているものも多く存在しています。
1人で制作する分、粘り強く制作を進めていく必要がありますが、自分が納得・満足のいくところまで凝った動画を制作可能です。また、複数人のスタッフに委託する必要もないため、コストも削減できるといった利点もあります。
作業工数・コストがおさえられる
実写映像のためにスタジオ・ロケーション撮影を行う場合、制作人員の確保・機材やモデルの調達が必要です。また編集作業では、CGとの合成といった作業が必要になる可能性もあります。
さらに、天候の都合・スタッフやモデルのスケジュールまで考慮しなければならないため、完成までのスケジューリングに頭を悩ませることもあるでしょう。
しかし、アニメーション動画制作であれば、撮影機材の手配・モデルの確保といった面倒な工程は必要ありません。そのため、比較的低コストで制作することができるのです。また、スケジューリングもシンプルになるため時間的なコスト削減にも繋がり、修正に関しても取り直しの利かない実写動画より自由度の高いアレンジができます。
動画クオリティが保てる
アニメーション動画では、現実では表現が難しい描写もできるため、クオリティが保てると同時にインパクトも残せます。架空のキャラクターを登場させられるうえ、空を飛ばせたり、壁を歩き回らせたりといった表現も可能です。
また、人の気持ちなどをよりわかりやすく演出できるため、人の記憶に残りやすいといったメリットもあります。アニメーション動画のクオリティが高ければ高いほど、評判が伝播し、SNSメディアなどで話題になる可能性もあります。
再編集が容易
実写映像の場合、たとえ変更点が小さくても取り直しが発生してしまう可能性があります。また、実際の撮影現場では予算も限られているため、ある程度は妥協点を探すケースも珍しくないでしょう。
一方アニメーション動画であれば、変更点に合わせて再編集が比較的容易にできます。例えば、キャラクターの服装を変えたい場合には衣服部分だけを変更して反映させたり、色も簡単な操作で瞬時に変えたりすることも可能です。
また、動きを足したり、背景を差し替えたりといったこともできます。つまり、アニメーション動画は再編集が容易で、テーマとなる商品・サービスの仕様変更にも対応できるのです。
アニメーション動画を制作するデメリット
では、アニメーション動画を制作するデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
結論からいうと、アニメーション動画を制作するデメリットは以下の2つとなります。
・抽象的な表現になりやすい
・独自性・独創性に欠ける
抽象的な表現になりやすい
アニメーション動画は、実際の人・モノを起用することがほとんどないため、抽象的な表現になりやすいでしょう。つまり、リアリティを伝えたり、事実を伝えたりすることには不向きな傾向があります。
例えば、社員の人柄・いきいきしている様子を伝えたい場合や、商品のフォルム・景色の美しさなどを伝えたい場合など、アニメーションで表現することが難しいケースであるといえます。
このように、登場人物や商品などの雰囲気・外観などが、映像自体の重要なコア要素であるケースでは、アニメーション動画ではなく実写動画の方が適しているでしょう。
独自性・独創性に欠ける
アニメーション動画は、他の動画と比較した場合、独自性・独創性に欠けてしまいます。
基本的に、ビジネスにおけるアニメーション動画は、テンプレートを活用して制作しているため効率的に作ることができます。しかし、他の人や企業と被ってしまう可能性や、細かい表現ができないというデメリットもあります。
アニメーション動画の制作方法と費用相場
ここで疑問となるのがアニメーション動画の「制作方法」と「費用相場」の2点ではないでしょうか。
ここからは、アニメーション動画の制作方法と費用相場について詳しく解説していきます。
自社で制作する
外部に委託せず、自社でアニメーション動画を制作する場合、どの動画編集ソフトを利用するかで費用が異なります。
動画編集ソフトには無料のものから、有料のものまで幅広いです。そのため、無料の動画編集ソフトを利用してアニメーション動画を自社で制作する場合、費用は0円となります。しかし、無料版には機能性が悪く使いにくいといったデメリットがあります。
一方有料の動画編集ソフトは、毎年バージョンアップすることで年々使い勝手や機能が良くなっていく傾向があります。その相場は、家庭用では6,000円から15,000円、プロ用では月額制もありますが、60,000円前後のものが多いです。
制作会社に依頼する
アニメーション動画を制作会社に依頼する場合、演出や表現によって費用相場が異なります。
・スライドショー:10万円~30万円
・モーショングラフィック:30万円~200万円
・会話劇:50万円~80万円
・ホワイトボードアニメーション:50万円~100万円
・パラパラ漫画:80万円~150万円以上
・フレームバイフレーム:300万円以上
・3Dアニメーション:300万円以上
上記のようなアニメーション動画を制作する場合、キャラクター使用料金などのIP料が別途かかるため注意してください。
アニメーション動画を自作するツール3選
アニメーション動画は、動画編集ツールを利用することで誰でも簡単に自作することができます。そこでここからは、アニメーション動画を自作するツールを3つ紹介します。
・Video BRAIN
・VYOND
・ANIMATRON
それでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
Video BRAIN
Video BRAIN(ビデオブレイン)とは、株式会社オープンエイトが提供している動画編集ツールです。AI特許を申請しており、わずか2ステップで動画を完成させられる技術を持っており「企業向けAI動画編集ツール」や「マーケターが選ぶAI動画編集ツール」などでNo.1の実績があります。
写真・映像・テキストなどの素材と文章をそのままアップロードするだけで、AIが素材と文章を自動的にマッチングし、動画を制作してくれます。その他にも、自動文字起こし機能・画像の切り抜き・テキスト位置最適化など、AIによる自動作業が数多く存在します。
Video BRAINでは、オールインワンの基本プランである「スタンダードプラン」、中・大企業向け制作代行充実プランである「エンタープライズ」という2つのプランが用意されています。
VYOND
VYOND(ビヨンド)とは、イラストに動きをつけて漫画を制作するオンライン動画作成ソフトのことです。既成のキャラクターを使用するため、自分でイラストが描けない方でも、クオリティの高いアニメーションを作ることができます。
基本動作・喜怒哀楽の表情・口の動きなどもテンプレートのパターンから選択するため、複雑な作業を行う必要はありません。キャラクターの髪型・服装を変更することで、オリジナル人物の作成、テンプレート背景の色を変更することもできますが、プリセットで用意された素材をベースに制作するため、完全オリジナルな自由創作はできません。
VYONDでは、14日間の無料体験が用意されており、さらに無料体験の延長のような「Essential Plan」、価格・使用可能な機能が中間の「Premium Plan」、全ての機能が使用可能な「Professional Plan」と、3つのプランが用意されています。
ANIMATRON
ANIMATRON(アニマトロン)とは、専門知識・スキルがない方でも簡単にアニメーション動画を制作できる動画制作ツールです。用意されているイラスト・テンプレートを組み合わせてアニメーション動画を制作するため、コードを記述したり、イラストを書いたりする必要がありません。
初心者向けの「LITEモード」、上級者向けの「EXPERTモード」が用意されています。LITEモードでは、イラスト・テンプレートの素材を組み合わせ、さまざまな効果を追加してアニメーションを制作します。一方EXPERTモードでは、ゼロからオリジナルのアニメーション動画を制作することが可能です。
ANIMATRONでは、無料で利用できる「フリープラン」、商用利用しない場合におすすめな「プロプラン」、ビジネスや第三者への譲渡ができる「ビジネスプラン」が用意されています。
ちゃんと動画クリエイティブのPDCAサイクルを回せていますか?
アニメーション動画は、ただ制作すればいいという問題ではありません。何の考えもなしに作ったアニメーション動画では、おそらく思ったような成果を出すことは難しいといえます。
なぜ思い描いたような成果を出すことが難しいのかというと、商品・サービスの問題や自社の問題ではありません。動画クリエイティブのPDCAサイクルをうまく回せていないことが原因です。
PDCAサイクルの「PDCA」とは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)のことです。
1.仮説でクリエイティブを制作
2.検証のために、広告プラットフォームに配信
3.配信結果の数字から学習
4.新たなクリエイティブを制作し、配信
上記のようなサイクルを回して、良い成果を出せるクリエイティブを生み出すことが大切なのです。
その動画クリエイティブのPDCAサイクルは回せているでしょうか。思い描いたような成果が出ないと悩んでいる方は、一度確認してみることをおすすめします。
動画編集ツールがPDCAサイクルを加速させる理由
ここからは、動画編集ツールがPDCAサイクルを加速させる理由を3つ解説していきます。
・AIがテキストと素材を自動マッチング
・豊富なテンプレート×フォントで「ワンパターン」から解放される
・投稿したクリエイティブを素早く分析・効果検証できる
それでは、詳しく見ていきましょう。
動画編集ツールがPDCAサイクルを加速させる理由の1つ目は「AIがテキストと素材を自動でマッチングさせること」が挙げられます。
具体的に説明すると、背景画像に合わせてテキストを入れる箇所を、自動的にアシストしてくれる他、マッチング・素材入稿・画像変更を行う場合、動画のクロップ(切り抜き)が自動で最適化されます。
これまで手作業で行っていたこれらの編集作業ですが、AIによるアシストがあるため、視認性・バランスのとれた美しい画像を短時間で制作できるようになりました。また、AI技術の進歩によって動画を制作している途中でも、テキスト・素材を自動的にマッチングできるようになっています。
動画素材を追加すると、AIが再度解析してテキスト内容と自動マッチングし、シーンを作り直してくれます。たとえテキストが長くても視認性を高めるために自動で切り替えられるといったAI編集アシスト機能もあります。
豊富なテンプレート×フォントで「ワンパターン」から解放される
動画編集ツールがPDCAサイクルを加速させる理由の2つ目は「豊富なテンプレートやフォントにより、ワンパターンから解放されること」が挙げられます。
Video BRAINは採用・マニュアル・キャンペーンなど、さまざまな用途カテゴリに適したテンプレートが存在し、同様にフォントも充実している動画編集ソフトです。
それに加えて、フォントの種類・サイズ・色などを一括で変更できる機能や、テキストブロックのデザイン・位置・カラーマットなどの機能も備えられているため、動画の統一感をワンクリックするだけで調整できます。
あらかじめフォント・シーンなどが設定されているので、テキストや動画を追加するだけで、クオリティの高い動画を制作できます。
投稿したクリエイティブを素早く分析・効果検証できる
動画編集ツールがPDCAサイクルを加速させる理由の3つ目は「投稿したクリエイティブを素早く分析・効果検証ができること」です。
動画編集ソフトには、エンゲージメントが高いコンテンツの傾向やクリエイティブタイプ、投稿頻度を比較または分析できる他、投稿コンテンツごとの効果測定・フォロワー数との相関関係を可視化できる機能などが備わっています。
投稿頻度の分析 | これまでの投稿から、エンゲージメント率が高くなる傾向の投稿タイミングを表示 |
ベスト投稿の分析 | 指定した期間内で、エンゲージメント数が多い投稿コンテンツをランク付けして表示 |
投稿タイプ別の分析 | 指定した期間の投稿コンテンツを、クリエイティブタイミング別にエンゲージメント数・エンゲージメント率を比較 |
インサイトの分析 | 投稿コンテンツごとにリーチ数。クリック数などを取得し、ユーザーの潜在的なニーズを分析 |
まとめ
今回は、アニメーション動画のメリット・デメリット、自作ツールについて解説してきました。
動画を作成する場合、アニメーションであれば「動画+音声で分かりやすく伝えられる
・1人でも制作できる・作業工数やコストがおさえられる・動画クオリティが保てる・再編集が容易」といったメリットが得られます。
アニメーション動画の自作ツールでも説明したように、Video BRAINでは写真・映像・テキストなどの素材と文章をそのままアップロードするだけで、AIが素材と文章を自動的にマッチングし、動画を制作してくれます。
Video BRAINでは、AIがテキストと素材を自動でマッチングする・テンプレートやフォントが充実しているためワンパターンにならない・投稿したクリエイティブを素早く分析・効果検証といった、PDCAサイクルを加速させるものが全て備わっています。
わずか2ステップで誰でも簡単にアニメーション動画を制作できますので、興味がある方はこちらをご覧ください。
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