動画制作や動画編集をする企業担当者の方に、動画編集ソフトについて知識があまりない方もいるのではないでしょうか。動画編集ソフトには「無料ソフト」と「有料ソフト」の2種類があります。
コスト面を考えると無料ソフトの方が魅力的に感じますが、有料ソフトは多彩な機能が搭載されています。この記事では、無料ソフトと有料ソフトの機能の違いや、動画ソフトを選ぶ際のポイント、おすすめの動画編集ソフトについて紹介します。
動画制作を始める前に大事なポイントを押さえておきたい、という方はこちらの資料もご参考ください。
目次
無料ソフトと有料ソフト、選ぶならどっち?
インターネット上には多くの動画編集ソフトが提供されていますが、無料ソフトと有料ソフトにどのような違いがあるのか気になる人は多いのではないでしょうか。まず大きな違いのひとつに機能面があります。
機能面の違いといっても、その幅は非常に広く、無料ソフトと有料ソフトでは利便性が異なります。自分がどのような機能を動画編集ソフトに求めるかによって、どちらを選ぶべきか変わってくるため事前にチェックしておくことが重要です。
では、無料ソフトと有料ソフトの機能面にどのような違いがあるのでしょうか。
下記に一覧としてまとめました。
無料動画ソフト | 有料動画ソフト | |
価格 | 0円 | 1万円~ |
動作の軽さ | 軽い | 重い |
テンプレートの種類 | 少ない | 多い |
操作性 | 難しいことが多い | 比較的簡単 |
使用できる機能の数 | 制限されている場合が多い | 使用できる機能が充実 |
商用利用の有無 | 利用できない場合がある | 商用利用可能 |
ソフト名の透かし | 入る場合がある | 入らない |
録音機能 | ソフト自体についてない | ソフトに装備 |
上記の表からもわかるように、無料動画ソフトの1番の魅力はコストがかからないという点です。しかし、機能制限やテンプレート数の少なさなどから、本格的に動画編集を始めようと考える方にはあまりおすすめできません。
本格的な動画編集を行いたい場合は、機能性に特化した有料ソフトを利用することをおすすめします。
まずは、自分にはどのような編集作業が必要で、どのような動画を求めるかを確認し、自分にあったソフトを選びましょう。
あなたにぴったりの動画編集ソフトの選び方
動画編集ソフトの選び方は、編集作業の内容によって大きく変わります。高機能が搭載されたソフトがベストというわけではありません。編集したい内容によって必要な機能が変わってくるため、利用目的に合わせたソフトを選びが大切です。以下の項目が、動画編集ソフトを選ぶ際にチェックすべき点です。
1.編集・操作の容易性
2.動画編集にかかる工数
3.フォーマットの読込・対応
4.利用デバイスのOS環境
5.ウイルス対策
6.動画配信後の分析・効果検証
ここからは、これらの6つのチェックポイントについて解説します。
1.編集・操作の容易性
編集や操作の容易性については、動画編集の作業において非常に重要な項目です。動画編集に慣れていない方は、編集作業や操作の簡単さを重視しましょう。
例えば、タッチパネルに対応しているソフトであれば、編集がしやすく効率的に作業を進められます。
動画編集ソフトを選ぶ際、「いかに容易な操作が行えるか」という点は、初心者ならまずチェックしておきたい項目の1つです。
2.動画編集にかかる工数
次に、動画編集にかかる工数もチェックしておきましょう。効率よく動画編集をするためには、工数を抑えられるという点も重要です。動画編集の工程を可視化し、無駄な作業が省けるソフトを選びましょう。
3.フォーマットの読込・対応
フォーマットの対応有無も動画編集ソフトを選ぶ際には気をつけたいポイントです。事前に自分のスマホやデジカメで撮影して準備した画像や映像が、使用するソフトに対応しているか確認することが大切です。
スマホやデジカメで撮影した素材が、使用するソフトに対応していないというケースはよくあります。特に、4Kに対応していなかったり、ソフトが古いと素材を読み込まなかったりというケースは多くあるため、事前チェックは忘れずに行いましょう。
4.利用デバイスのOS環境
OSやバージョンが対応しているかのチェックも必要です。特定のOSやバージョンのみ対応するソフトも多くあり、有料版を導入した後に対応していないことが判明した場合、無駄に費用がかかってしまいます。
また、OSやバージョンの確認も大切ですが、パソコンのスペックが低いと動画編集の動きが不安定になるため、パソコンのスペックの確認も事前に行いましょう。
5.ウイルス対策
動画編集ソフトのウイルス対策も忘れずに確認しましょう。編集ソフトの中には、セキュリティ対策が不完全のものもあります。セキュリティ対策の有無の確認、また、実績の多さや口コミも判断材料になるでしょう。
6.動画配信後の分析・効果検証
動画配信語の分析・効果検証は重要な作業です。どのような動画が視聴されているのか、視聴者数が多い曜日や時間帯はいつかなど、検証すべき点はたくさんあります。制作した動画の配信結果の分析・効果検証が可能かという点もソフトを選ぶ際に重要でしょう。
動画編集ソフトおすすめ10選
インターネット上には数多くの動画ソフトが提供されていますが、それぞれ機能や特徴などに違いがあります。ここからは、おすすめの動画編集ソフトを10種類紹介します。
Video BRAIN
Video BRAINの一番の魅力は動画編集ができるAIがクラウド上に搭載されている点です。
写真・映像・テキストなどの素材をアップロードすると、搭載されたAIが自動で素材同士をマッチングさせて、動画作成を行ってくれます。
動画作成完了までわずか2ステップで、初心者でも簡単に始められる点がメリットです。
また、Video BRAINは月額定額制で、動画を無制限で制作できる点も魅力のひとつです。動画編集に必要なBGMやテンプレート・フォント・効果音・無料素材なども豊富にそろっており、操作性と編集の自由度が好評です。
shotcut
shotcutはOSを選ばずに使用できる無料ソフトです。動画の色やテキスト色を変えられ、オーディオ編集オプションも充実しています。
また、BGM挿入やフィルタ加工などの機能が無料で使用でき、デフォルトで日本語版も利用可能で、簡単に高クオリティの動画編集が可能です。
操作性が少し複雑なため操作に慣れが必要ですが、コストもかからない上に機能数も多く、初めて動画編集をする方でもパソコン作業に慣れている方はぜひ挑戦していただきたいソフトです。
Filmora
Filmoraは扱いやすく、かつ動画をオシャレに仕上げられると話題の有料ソフトです。ストレスフリーで編集が進められるため、初心者の方にもおすすめです。
また、Filmstocksという素材サイトとサービス提携しており、素材や効果音・BGMなどの動画素材が非常に多いのが魅力です。
Adobe Premiere Pro
Adobe Premiere ProはAdobe社が発売しているソフトで、本格的に動画作成をしたい方におすすめのソフトです。有料ソフトではありますが、アニメーションの作業も可能で、クオリティの高い動画を作成できます。
上級者向けに開発されたソフトのため、搭載される機能はとても多く、短時間・長時間の動画や4K動画にまで幅広く対応しています。動画投稿サイト用の動画作成からハリウッド映画の制作まで、幅広い編集が可能です。
7日間の無料体験もあるので、本格的に動画編集したいという方はぜひ試してみてください。
Avid Media Composer First
Avidシリーズは有料版もあり、無料版のFirstはお試し版のようなもので使える機能は多くありませんが、短い動画を作るのであれば十分な機能を搭載しているソフトです。
無料ソフトのため機能制限はありますが、利用制限は設けられていません。初めての方はまずFirstを使用し、使いやすさを確認するのがおすすめです。
Avid Media Composer Firstの機能制限の一部が以下の点です。
・プロジェクトごとのビンの数が5つまで
・ビデオトラックは4つ・オーディオトラックは8つまで
・出力可能なフォーマットはFullHD(1080p)まで
・5.1サラウンド・7.1サラウンドに非対応
・LUTに非対応
Lightworks
無料ソフトですが、多機能を備える動画編集ソフトです。マルチカメラの編集が可能で、動画投稿サイトやSNSにも高速でエクスポートが可能です。
オリジナルのままだと英語表記のため、日本語に変換して使用すると作業しやすいでしょう。利用には会員登録が必要で、こちらも全て英語表記のため注意が必要です。
iMovie
iMovieはアップル社が開発した動画編集ソフトです。アップル社開発のため、MACのみ使用が可能で、Windowsユーザーは現時点では使用できません。
iMovieの特徴は初心者の方でも簡単に作業を進められる点です。また、iPhoneで撮影した動画をパソコンに簡単に取り込めるため、作業の効率化が可能です。
操作方法はシンプルで、基本的にドラッグ&ドロップで編集を行うことができます。その他にも、逆再生・早回し・エフェクトなどの種類も豊富で、初心者の方でもクオリティの高い動画を作成できます。
AviUtl
無料にもかかわらず、多機能で動画サイト投稿者の間で多く使用されており、動作も軽くパソコンにも負担になりません。
しかし、操作が複雑な上、デフォルトの状態は使用できる機能に制限があり、拡張編集プラグインや出力プラグインなどをインストールする必要があるため、操作に慣れるには時間を要するでしょう。
VSDC Free Video Editor
Windows用の無料ソフトで、試用期間や透かし・広告もなく無制限で使用が可能です。有料版もありますが、無料版でも基本的な動画編集が可能で、完成した動画をDVDに書き出すこともできます。
VideoPad
VideoPadは無料版と有料版があり、パソコンだけでなくスマホからも編集ができるソフトです。
無料版はシンプルで使いやすい反面、使える機能が少なく本格的に動画編集をしたい方には物足りなさを感じるでしょう。また、無料版は非営利目的の使用に限定されているため、商用利用することはできません。まずは無料版で機能や使用感を確かめてから有料版にシフトするのがおすすめです。
まとめ
今回は動画編集ソフトの無料ソフトと有料ソフトの違いや、動画編集ソフトの選び方のポイント、おすすめの動画編集ソフトを紹介しました。
動画編集ソフトには、初心者の方でも簡単に使えるものや、プロも使用する高機能なものまでさまざまな種類があります。
初めて動画編集をする際は、自分の目的に合ったソフトを選ぶことや操作のしやすさを重要視しましょう。
初心者の方は、2ステップで簡単に動画作成が可能なVideo BRAINがおすすめです。テンプレートも多彩で、SNS投稿や広告、営業資料、マニュアルや採用動画などさまざまなシーンで利用できます。
拡大する動画市場に乗り遅れないためにも、自分に最適な動画編集ソフトを見つけ効率よく動画編集を楽しみましょう。
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