ホームページに動画を載せることは、SEO的に効果があります。ただし、使い方を間違えると、かえってブランドイメージを損ねてしまう可能性もあるので注意が必要です。
ここでは、ホームページに動画を取り入れるメリット・デメリットとともに、おすすめの活用シーンなどを紹介します。
目次
ホームページに動画を載せる必要性
業界問わず、多くの企業が動画を活用したマーケティング手法を使っています。なぜ動画が企業のマーケティングに必要とされるのか、そもそもホームページに動画を載せる必要があるのかどうか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ホームページに動画を載せる企業が増えてきた背景について解説します。
動画市場が拡大している
スマートフォンの普及とともに、動画市場も年々拡大し続けています。総務省が2020年に発表した「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、ネット系動画の視聴時間は全年齢平均で平日31.5分、休日は45分に及ぶことがわかりました。
動画市場がこのまま堅調に成長し続ければ、動画を視聴できるプラットフォームが増加することが予想されます。商品の認知度アップや売上アップを見込む企業にとって、動画市場の規模拡大を無視することはできません。
より多くのユーザーにアピールするには、ホームページに動画を導入することが効果的だといえるでしょう。
令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省
文字や画像だけでは情報伝達に限界がある
従来のホームページでは文字と画像だけでコンテンツを提供するのが一般的でした。しかし、文字や画像だけだとユーザーが内容を理解するのに時間がかかるうえに、商品やサービスの全容を把握しにくいデメリットがあります。
そのような課題を解決して、ホームページの情報を補足できるのが動画です。動画は映像や音でより多くの情報を正確に伝えられるため、ホームページと連携して使えば、より良いコンテンツを作り上げることができます。
ホームページに動画を載せるメリット3つ
これまで主流だったテキストや静止画像だけのホームページと違い、動画を用いたホームページにはさまざまなメリットがあります。ビジネスで活用すれば、商品やサービスの内容をよりわかりやすく魅力的に伝えることができて、売上アップにつなげられるでしょう。
ここでは、ホームページに動画を導入する主な3つのメリットを紹介します。
1)テキストや画像コンテンツよりも注目を集めやすい
動画は限られた時間で商品やサービスをアピールできるメリットがあります。5秒間だけの短い動画でも、テキストや画像と違って動きや音があるため、ユーザーに大きな刺激を与えられます。伝達効率の高い動画を利用すれば、ホームページからの離脱を阻止することも可能です。
視覚情報のほうが注目されやすく、深く印象に残りやすいため、コンバージョンへ導くこともできます。特に印象付けたい部分に動画を取り入れれば、文字に多くの情報を補足することができるため、ユーザーの理解度を深められるでしょう。
2)注目度の高い動画コンテンツは拡散されやすい
動画はTwitterやInstagramなどのSNSとの相性がよく、 リツイートやシェアによって拡散されやすいコンテンツです。SNSと連携すれば、これまで企業の情報が届かなかったユーザーにも効果的にアピールすることができます。
魅力的なコンテンツはユーザーが勝手に拡散してくれるため、企業だけで情報伝達するよりも、より大きな費用対効果を望めます。
3)商品の認知度アップや売上アップを見込める
商品の使い方や操作性など、文字や写真だけでは伝えにくい情報も、動画であればわかりやすく伝えることが可能です。ユーザーが商品やサービスに関する疑問を解消しやすくなるため、購入を後押しできます。
マニュアルを読むより動画を見たほうが簡単に理解できるので、商品に対する興味を惹きつけて売上アップにもつなげられます。
ホームページに動画を載せるデメリット3つ
ホームページ制作で動画を使用するメリットはたくさんありますが、少なからずデメリットも存在します。メリットだけではなくデメリットも考慮したうえで、自社の状況に照らし合わせながら、実際に導入すべきかどうかを慎重に判断することが大切です。
ここでは、ホームページに動画を載せる場合の主な3つのデメリットを紹介します。
1)制作に費用・時間がかかる
動画を制作するには、ロケーション設定やキャスティング、撮影から編集まで、複数の工程を踏まなければなりません。求めるクオリティによって制作にかかる期間は異なりますが、数ヵ月を要する場合もあります。
高いクオリティを求める場合、制作コストも高額になりがちです。カメラなどの機材費だけでなく、動画ソフトの導入費や維持費、キャスティング費などが発生するため、予算オーバーしないように注意が必要です。
2)最後まで視聴しないとすべての情報を伝えられない
動画を制作するときは全編見てもらう前提で制作することになるため、内容をすべて把握するには、ユーザーが最後まで視聴しないといけません。長い動画だとユーザーが疲労してしまい、結局何が言いたかったのか理解できない可能性もあります。
ホームページに載せる動画は、最後まで視聴しなくても内容を把握できるように制作しましょう。
3)低品質の動画はかえってマイナスイメージになる
手ブレの激しい動画や、聞こえにくいナレーションの入った動画など、低品質の動画はかえって企業のイメージダウンにつながる可能性もあります。動画制作に自信がない場合や、制作ノウハウがない場合は、自社で無理して制作しようとせずに動画制作会社に依頼するなどの対策が必要です。
「Video BRAIN」では、写真や映像をアップロードするだけの簡単操作で動画を制作できるサービスを提供しています。編集経験がない方も直感的な操作で使用できるため安心です。料金は月額定額制なので、予算に余裕がない方も気軽に利用できます。
ホームページ内の動画活用シーン
動画を制作するメリットはわかったものの、実際にどう活用すれば良いのかわからず、悩んでいる方も多いでしょう。
ここでは、動画がどのようなシーンで役立つのか、ホームページに動画を導入することによってどのような効果をもたらすかについて紹介します。動画の活用方法や活用シーンで迷ったときの参考にしてみてください。
1)商品の実際の使用感を伝えて購入を後押しする
商品やサービスを実際に使っている様子を見せることで、使用イメージが伝わり、ユーザーにも関心を持ってもらえる可能性が広がります。
商品を使って髪をきれいにまとめる方法や楽しくエクササイズしている様子を見せれば、最初は興味を持っていなかったユーザーも「使ってみたい」と思うでしょう。写真や文章では伝えきれない使用感を見せることは、購入の後押しに効果的です。
2)社内の施設などを公開して企業の印象を向上できる
社内の施設やオフィス内の様子など、普段見学できない場所を公開することで、企業への関心や興味を惹きつけることができます。商品を紹介しなくても、企業の取り組みや企業理念などを動画で伝えれば、企業への好感度アップにもつながります。
企業の認知度アップやブランディングの構築にも、動画が大きく貢献するでしょう。
3)店内やスタッフを紹介して来店につなげる
初めて行くお店は、店内の雰囲気やスタッフの人柄などがわからないため、多くの人が緊張するものです。そのようなユーザーの緊張を解きほぐして、来店を促したい場合にも動画が役立ちます。
店内の様子やスタッフを動画で紹介すると、不安が解消されて、安心して来店できます。結果として、集客力アップや売上アップにつながるでしょう。
企業の動画活用の事例/Channel Panasonic
家電を中心に住宅や車載製品などさまざまな事業を展開するパナソニックは、自社製品の動画ポータルサイトとして「Channel Panasonic」を公開しています。
トップページでは、パナソニックが関わっている航空分野やオフィスなど、さまざまな施設における自社製品の活用事例がダイジェスト動画で紹介されており、多くの場面で同社の技術が使われていることが分かるようになっています。
各商品ページには数十秒程度の製品紹介動画がリンクされており、動画を活用して商品の魅力を伝えることに成功しています。YouTubeにも公式チャンネルがあり、自社が出展した展示会の様子なども動画で配信しています。
ホームページに載せる動画を成功させる3つのポイント
何の目的も持たずに単に動画を作るだけでは、ユーザーの関心を惹きつけることはできません。企業側が伝えたい内容だけを盛り込むのではなく、動画を視聴するユーザーの視点になって、わかりやすい動画を制作することが大切です。いくつかコツを押さえておけば、魅力的で伝わりやすい動画を制作することができます。
ここでは、動画を制作する際に重視すべき3つのポイントを解説します。
1)最初の5秒にインパクトを出す
動画を最後まで見てもらい、企業や商品の魅力を伝えるためには、最初の5秒でユーザーを引き付けるような工夫が必要です。少し見て「面白くない」と感じたら、ユーザーはすぐに離れてしまう可能性があります。
ユーザーに「この動画は最後まで見てみたい」と思わせるには、最初の5秒に旬の人物やキャラクターを登場させたり、印象的なフレーズを入れたりして、インパクトを出しましょう。
2)最後まで見なくてもわかるように制作する
CMと違い、Web動画は数分ほどの比較的長い動画を制作できます。時間が長い分、たくさんの内容を盛り込むことができますが、すべてのユーザーが動画を最後まで視聴するわけではありません。
途中で飛ばされることもあるので、最後まで見なくても内容がわかるようなコンテンツに仕上げる必要があります。例えば、冒頭で結論を述べる、ポイントをまとめて紹介する、というように工夫すれば、おおよその内容を把握することができます。
3)おしゃれな動画である必要はない
動画を制作するにあたり、デザイン性や見栄えの良さなどは必ずしも必要はありません。良質な動画はおしゃれかどうかで決まるものではなく、ビジネスニーズを達成できているかどうかで判断されます。
企業の伝えたいメッセージがきちんと動画に含まれているか、それをユーザーにわかりやすく伝えられているか、という点が大事です。
ホームページに載せる動画は視聴者目線で制作しよう
動画市場は年々拡大しており、企業のマーケティングに欠かせない存在になりつつあります。視聴者にとってわかりやすい動画を制作して、ホームページに導入すれば、商品の理解度が高まり、コンバージョン促進につなげられるでしょう。
自社に動画制作のノウハウがない場合は、Video BRAINの利用をおすすめします。Video BRAINは簡単な操作で動画の編集や修正作業ができるため、経験がない方もすぐに使用できます。制作本数に上限はないので、商品やサービスごとにたくさんの動画を制作したい場合も安心です。
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