動画制作を行うために、まず流れについて理解する必要があります。流れを押さえた上で、いくつかポイントを把握すれば動画制作の成功につながるでしょう。
本記事では、動画制作の主な4つの流れやポイント、コストイメージなどを紹介します。
目次
動画制作の主な流れは4つ
動画制作の流れは大きく次の4つに分かれます。
1.企画・構成
2.必要機材の準備と撮影
3.動画の編集
4.動画公開
各工程でどのような作業が必要なのかを把握することは、スムーズな動画制作の助けとなるでしょう。特に、最初の工程である「企画・構成」を正しく設定できるかどうかで、動画制作の質が大きく変わります。
ここでは、各工程の内容について詳しく解説します。
1.企画・構成で「なぜ」「誰に」などを確定
まずは、企画・構成の工程で動画を「なぜ作るのか」や「誰に届けたいのか」といった骨子を確定させます。動画を作る目的は「企業紹介」や「販売促進」など企業によってさまざまです。
動画を通じて達成したい目的を明確にすることで、動画を見たユーザーに取ってもらいたい行動がおのずと決まります。さらに、目的の内容をより具体化することで、動画の長さや種類、キャスティング、強調したいポイントなども決めやすくなるでしょう。
2.必要機材の準備と撮影
企画・構成で「なぜ」や「誰に」などを確定した後は、必要機材の準備と撮影を行います。
動画撮影で最低限用意しておきたい機材は次の通りです。
・カメラと各種レンズ
・照明
・三脚
・パソコン
・動画編集ソフト
ただし、一時的に不足する機材はレンタルをしてもよいでしょう。利用する機材によって動画の質が変わるため、しっかりと精査することをおすすめします。
必材の準備ができたら、企画・構成で決めた内容をもとに動画撮影に移ります。撮影に要する日数は通常で半日〜1日、撮影内容にこだわりがある場合は数日に分かれることもあります。また、映像と音声をそれぞれ撮る場合はさらに日数が必要となるので、注意が必要です。
動画制作に必須の機材やあると便利な機材などを関連記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
3.ロゴや素材を使った動画の編集
動画撮影の後は、ロゴや素材を使って編集を行います。制作に関する最終工程である編集は、動画の質を決める重要な部分です。
まずは、動画制作の目的やクライアントの要望に沿った映像が撮れているかどうかを確認します。撮影内容に問題がなければ企画・構成で決めた流れに沿って、各シーンをつないでいきましょう。
その際、テロップやナレーション、BGM挿入などもあわせて行います。動画制作に関する全工程の中で多くの時間を要するため、しっかりと制作スケジュールを考慮することが大切です。
4.最終確認後に動画公開
動画制作の目的やクライアントの要望に沿った形で編集が完了した後に、動画を公開します。公開前には、制作に関する責任者やクライアントにも確認してもらい、ミスがないかどうか入念にチェックしましょう。
公開先がネットの場合はYouTubeであるケースが多いですが、公開先によっては設定に違いがあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。また、ネットではなくイベント会場などで利用する場合は、実際に使用する機材によるテスト再生が必須です。
動画撮影で押さえておくべき4つのポイント
スマートフォンの普及により、誰でも簡単に動画を撮影できるようになりました。しかし、企業が動画撮影を行う際は、工程ごとに押さえておくべきポイントがあります。 これらのポイントを意識して動画を撮影するだけで、映像の質が大きく変わるでしょう。それぞれのポイントの内容を確認し、動画撮影時にぜひ活用してみてください。
1.企画・構成時のポイント
複数のシーンをつなげる動画制作では、企画や構成段階の一貫性で出来栄えが決まるといっても過言ではありません。一貫性が無いまま進めると、必要なシーンを取り逃したり、キャスティングがイメージとあっていなかったりする可能性があります。
一貫性を持たせた企画や構成を作成するためにも、動画制作の目的と対象ユーザーをより明確にしましょう。例えば、目的が「自社商品の認知」である場合、「20代の女性をターゲットとして、ネットを通じてAの商品を紹介する」などと設定できます。具体的な目的と対象ユーザーを設定して、動画撮影時のイメージのズレを防ぎましょう。
2.機材準備・撮影時のポイント
事前準備のポイントは、綿密な段取りです。具体的には、次の3点は必ず事前に準備しておきましょう。
・必要機材
・撮影場所
・撮影日程
前述した最低限用意しておきたい機材以外にも、場合によっては空撮用カメラや水中カメラなどが必要になるケースもあります。
また、撮影場所が社内ではなく、スタジオや屋外などの場合は注意が必要です。スタジオであれば予約、屋外の場合は撮影当日の天候にも配慮しなければなりません。
当日の状況次第で撮影機材や場所、日程を変更しなければならない可能性もあるため、不測の事態に対応できるように準備しておきましょう。
3.動画編集時のポイント
動画編集時に押さえておくべきポイントは「素材」と「映像のつなぎ方」です。
撮影した動画素材の中で実際に使用するのはほんの一部であるケースが多いでしょう。構成や企画通りに撮影したつもりでも、パソコンの大きな画面で見るとイメージとは異なる可能性もあります。
編集前には素材自体をトリミングしたり加工したりすることで、その後の動画編集がスムーズに進むでしょう。
また、映像のつなぎ方にも注意が必要です。つなぎ方は「アクションつなぎ」と「ジャンプカット」の2種類に大別されます。
アクションつなぎは、前後のカットが時間軸でつながっているように表現する方法です。一方、ジャンプカットは時間軸に関係なく、次のシーンへ向かうように表現します。それぞれの特徴を考慮して、動画のつながりに意識してみてください。
4.動画公開時のポイント
動画公開時のポイントとして、公開前の内容チェックを入念に行うことが挙げられます。データが破損した箇所の有無や、ヘイト的な表現が使われていないかどうかなど、なるべく複数人の目を通して確認しましょう。
また、著作権についても考慮してください。著作権は、著作物の正しい利用と保護を目的として、著作者に与えられる権利のことです。違反している事実に気づかず、動画を利用してしまうケースも少なくありません。
BGMや画像などを編集時に利用している場合は特に注意が必要です。
動画制作におけるコストイメージ
動画を制作するのにどれくらいの費用がかかるのか、イメージしておくことも重要です。動画の品質や長さ、配信媒体などによってかかるコストは大幅に変わります。
ここでは、コストのイメージを掴むためにも動画制作にかかる費用を外注する場合と自社で制作する場合に分けて解説します。動画の内容と費用を比較して、自社にあう制作方法を決定しましょう。
外注する場合は約200万円
動画制作を一から外注する場合、200万円程度はかかるケースが多いでしょう。ただし、依頼する範囲や内容によって費用は大きく変わると認識しておいてください。
フリーランスなどの個人に依頼する場合であれば、200万円よりも安く依頼できる可能性が高いです。しかし、高い品質で円滑な進行を求める場合は、動画制作の経験が豊富な制作会社に依頼することをおすすめします。
自社で制作する場合は選ぶ機材やソフト次第
自社で制作する際にかかる費用は、利用する機材や編集ソフトによって大きく異なります。高機能の撮影機材を一から用意するとなると、その分費用がかさみます。
また、編集に利用するソフトは、無料から有料のものまでさまざまです。数ある編集ソフトの中でも、内製化する場合は「Video BRAIN」をおすすめします。
Video BRAINは企業向けの内製化の動画編集ツールです。テンプレートやフォントが充実しているため、動画制作の初心者でも高品質な動画を作成できます。
動画制作はツールの活用がおすすめ
動画の制作には大きく分けて4つの工程があり、より効果的な内容に仕上げるためには各工程におけるポイントを押さえる必要があります。そして、動画制作に関する流れを考慮したうえで、自社で制作すべきか、外注するべきかを決定しましょう。
もし、自社で制作する場合は編集に利用する専用ツールが不可欠で、選ぶ編集ツール次第では動画の質が大きく変わります。今回の記事を参考に、最適な制作方法を選択して動画の活用を進めてみてください。
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