SNSの浸透や5Gに代表される回線技術の発展により動画の需要が高まる中、これからの時代に即したマーケティングを行うためには、魅力的な動画の作成・活用が不可欠な時代となりました。
「動画を作成する」と聞くと難しく思えるかもしれませんが、適切な準備を行えば決して難しいものではありません。今回は、動画作成ビギナーの企業担当者のみなさんへ、必要な準備や理解しておきたいポイント、注意点などをご紹介します。
目次
動画編集の前に準備しておくこととは?
良い動画を作成するためには充分な事前準備が必要です。まずは下記の3つの道具・環境を揃えるところから始めましょう。
PC
動画編集にはある程度のスペックのPCが必要となります。たとえば、メモリは最低でも16GB、4K以上の高画質を扱いたいなら32GB以上のスペックが必要です。
そのほか、高容量のSSD・HDD、比較的新しいグラフィックボードなど、必要なアイテムは多岐に渡ります。もしどれを選べばいいのか分からないのであれば、「動画編集が可能なPC」として売られている商品を選ぶのも一つの手です。
動画編集ツール
撮影した動画を編集するためのツールを事前にPCへインストールしておきましょう。余裕があれば、デモ素材などを使って一度ツールの動きを確認しておくとよりスムーズです。
撮影機材
撮影用のカメラも準備しなければなりません。様々な商品が売られていますが、オートフォーカス、手ブレ防止機能など、初心者でも簡単に映像が撮れる商品がおすすめです。スマートフォンのカメラの性能も上がっているため、カメラの用意が難しい場合は、まずスマートフォンで撮影することから始めるのも良いでしょう。
最近はスマートフォンアプリにも動画作成・編集に便利なものが増えたため、凝ったものでなければPCに頼らなくても手軽に作成ができます。
しかし、やはり専門の機器に比べれば性能面で大きく劣りますので、より効果の上がる動画を求める場合にはツールをしっかり整えることが大事です。
動画制作の基本的な流れ
続いて、動画作成のおおまかな流れについても見ていきましょう。完成までのイメージが掴めれば、作業はより簡単に感じられるはずです。
動画の目的・構成を明確にする
まずは「何のための動画なのか」をあらためて明確化しましょう。「ブランドの認知度を高めたい」「特定商品のPRを行いたい」など、目的によって最適な動画構成は異なります。
目的が設定できたら、伝えたい内容を細かく書き出し、構成を練る作業を進めましょう。動画の大まかな流れを構想し、全体の流れを組み立てます。
目的に合わせて脚本を作る
上記の構成をもとに、詳細な脚本を作っていきます。全体の再生時間や流れ(時系列)などを、ここで細部までしっかり定めます。全体の再生時間は長すぎても短すぎてもいけません。全編で1分~3分程度に収め、その時間内に収まるように流れを作っていきましょう。
流れを設定したあとは、テロップやナレーションまでを明確に決め、いつでも撮影できるよう準備を整えます。
動画の撮影を行う
脚本に従い、実際に動画を撮影します。近年は撮影機材の性能も進化しており、初心者でも手軽に良い映像を撮ることができます。
ただし、長い映像は簡単にカットできますが、短い映像を長くすることはできません。あとから困らないように、どのシーンも長めに撮影しておきましょう。
動画の編集を行う
あらかじめ作っておいた脚本の流れに従って、撮影した動画をツールを使って編集していきます。テロップや効果音もここで挿入していきます。
動画をアップロードする
動画の編集が終われば、あとは自社サイトやYouTubeなどへアップロードで完了です。あなたが作った動画が多くの人々の目に触れることになります。
動画を作る際のポイント

続いて、魅力的な動画を作るためにぜひ押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
目的を絞りアウトプットは「6W1H」を意識
目的のハッキリしない動画では広告効果は見込めません。「○○の商品理解を深める」など、一つの明確な目的に絞ることが大切です。
また、訴求力を高めるためには、いわゆる「6W1H」を意識する必要があります。「いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・だれに・どのように」の7つのポイントです。視聴者は「いつ」この動画を観るのか、掲載場所は「どこ」か、といったように、1項目ずつ精査していきましょう。
動画の前後は余白をもたせる
「会話のシーンを撮ろうとしたが、最初の音声が途切れてしまっていた」という類のミスはよくありがちです。常に前後に余裕をもたせ、長めに撮影するようにしましょう。
動画撮影時はしっかり固定
手に持ったカメラを長い時間にわたって構え続けるのは意外と難しく、初心者の場合は手ブレも起こりがちです。三脚など、固定用の機材を活用しましょう。
サムネイル・アイキャッチ・説明文は必須
多くの人に動画を見てもらうためには、思わずクリックしたくなるようなサムネイルや説明文も必要となります。インパクトのある場面を抜粋する、色使いに気を配る、一言で伝わるキャッチコピーを用意するなど工夫しましょう。
動画編集時の注意点
そのほか、編集の際に気をつけたいポイントにもついてもまとめます。
使用する素材のトリミングやフォルダ整理
使用したい素材は事前にトリミング(必要部分の切り抜き)をして、すぐにわかるようにフォルダへ保存しておきましょう。「あのファイルはどこだっけ?」と都度探していてはスムーズな編集ができません。フォルダ内の整理を常に怠らないことが大切です。
エフェクトは程々に
「動画編集」では様々なエフェクトを活用したくなりますが、むやみな使用は逆効果で、ゴチャゴチャとしてわかりにくい動画になってしまいます。どうしても強調したい場面だけ使うなど、数を絞りましょう。
動画規格の把握
動画ファイルには「MP4」「MOV」など様々な規格があります。投稿したいサイトによってアップロードできる規格や解像度が異なる場合がありますので注意しましょう。
なお、規格間の変換はほとんどの場合インターネット上の無料返還ツールなどで簡単に行えますので、変換の必要がある場合に備えて事前に変換ツールをチェックしておきしましょう。
動画制作にはPC・スマートフォン、何が最適?

PCとスマートフォン、どちらでも動画製作は可能ですが、よりおすすめなのはPCです。両者の特徴やメリットを解説します。
PCの特徴とメリット
PCの強みは、スマートフォンよりも本格的な編集ができることです。大きな画面で映像の細部まで確認できるため、理想の映像により近づけられます。スペックにもよりますが、大きなサイズのファイルもストレスなく加工、編集できるため、自分で作成したエフェクトを使用するなど、独自色を打ち出すこともできます。
スマートフォンの特徴とメリット
一方、スマートフォンでの動画作成は手軽さに優れています。スマートフォン一つで撮影から編集まで完結するため、専用の機材が必要ありません。反面、スマートフォン上での編集ではできることが限られますので、本格的な動画作成においてはPCに劣ります。
まとめ
ここでは、動画ビギナー担当者の方へ向けて動画作成の流れやポイントを紹介してきました。動画作成は、適切な準備を行えば初心者でも決して難しくはありません。また、動画編集ツールを活用すればさらに手軽に動画を作ることができます。
動画編集を始めるにあたって、どのツールを使えばいいかわからない…という方は、こちらの記事をご参考ください。トランジションの自由度なども、ツールによって大きく変わってきます。
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