動画にナレーションを入れるときのコツは?伝わりやすい話し方や録音方法を解説

限られた情報量で商品の特徴を分かりやすく伝えるためには、動画にナレーションを入れる方法が効果的です。
とはいえ、どのようにナレーションを入れれば良いのか分からないという方も少なくないでしょう。

そこで今回は、動画にナレーションを入れる際に押さえておくべきポイントについて紹介します。

動画にナレーションを入れる方法

はじめに、ナレーション素材を作るにはどのような方法があるのか見ていきましょう。

自分で入れる

マイクなどの機材を準備して自分でナレーションを入れる方法です。
ボイスレコーダーが標準機能で搭載されているPCを使えば、特別なソフトを用意しなくても手軽に録音できます。
操作も比較的簡単で、録音開始ボタンを押すだけですぐに開始できたり、トリミング機能で不要な部分をすぐに削除することもできます。

合成音声を利用する

自分の声を使わない場合は、合成音声を利用したナレーターソフトを利用する方法もあります。
あらかじめ50音の合成音声が用意されていて、指定した文章を読み上げるソフトです。
最近ではソフトの性能が進歩し、ナレーションも滑らかで聞きやすい製品が数多く販売されています。

専門の業者に依頼する

より質の高いナレーションを求める場合は、専門の業者に外注する方法が良いでしょう。
高い技術を持ったプロのナレーターに依頼することができます。
制作会社への依頼だけではなく、最近ではフリーランスのナレーターも多く活動しています。
声の選択肢の幅が広いこともメリットです。

ナレーションはターゲットに合わせて選ぶ

動画制作を進めるにあたってはまず商品を訴求するターゲットを設定することが必要ですが、ナレーションもターゲットに合わせて選ぶことが大切です。

ターゲットが女性や学生ならフレッシュな印象を与える明るい声のナレーターが候補になります。
一方、ビジネスマンや投資家などであれば、誠実で落ち着いた印象のナレーターが適任でしょう。
ナレーションは商品やサービスのイメージに強く影響するので、適切な人選を心がけましょう。

自分でナレーションを入れる場合のポイント

予算の都合などで社内のスタッフや担当者自身がナレーションを担当するケースも決して少なくありません。
ここでは、自分でナレーションを入れるときのポイントを紹介します。

原稿を用意する

原稿を用意せずにナレーションを始めると、まとまりのない内容になることがあります、話す内容は事前に原稿にまとめておきましょう。何を話せば良いのかがあらかじめ理解することで、落ち着いてナレーションに集中できるはずです。

マイクを用意する

最近はマイクが内蔵されているパソコンもよく見かけますが、ノイズが混じりやすく、ナレーションの録音にはあまり向きません。ノイズが混じった音声は動画の品質を下げてしまうので、高品質なものを別途購入しましょう。

姿勢や滑舌に注意する

姿勢や滑舌を意識すると、自然と良い発声になります。背筋を伸ばしてはっきりと発音しましょう。
聞きやすく分かりやすいナレーションは、動画に強い説得力をもたらします。

自分でナレーションを入れる際の機材の選び方

動画編集

せっかくナレーションを録音するのなら、できるだけ良い音質で音源を残したいものでしょう。
ここではナレーションを録音する際の機材の選び方を紹介します。

マイク

ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2種類があり、感知できる音域や感度が異なります。
ナレーションやボーカルを収録するならコンデンサーマイクを使用するのが一般的です。
ダイナミックマイクに比べ細かい音まで拾うことができます。

かつては高額な製品が多いイメージがありましたが、最近は比較的安価で販売されている製品もあります。
ただし、あまりに安すぎる製品は性能が十分でない場合もあるので注意が必要です。
また、コンデンサーマイクは湿気や振動にあまり強くないので、取り扱いには十分気をつけましょう。

マイク関連のアクセサリー

マイクケーブルやマイクスタンド、ポップガード、マイクホルダーなどが代表的です。
マイクケーブルは録音環境に適した長さのものを購入しましょう。
マイク側の端子によって音質が多少異なる場合があるので、事前に性能を確認しておきます。

マイクスタンドはマイクの重量に見合った安定性の高いものを選びます。
マイクホルダーはマイクのサイズに合っていないとマイクが固定されない場合があるので、サイズに注意して購入する必要があります。

オーディオインターフェイス

パソコンやタブレットなどの端末に音声を取り込むための機械です。
アナログの信号をデジタルの信号に変換して、音声を端末で扱えるようになります。

コンデンサーマイクを使用するには、「ファンタム電源」に対応したオーディオインターフェイスが必要です。
電圧は48Vが一般的なので、誤って他の電圧タイプを購入しないように適切な製品を選びましょう。

動画にナレーションを入れるメリット

では、動画にナレーションを入れると具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
以下に2点紹介します。

多言語化しやすい

最近は世界各国を対象に動画を配信するケースも少なくありません。
とはいえ、他国に配信するたびに新しい動画を制作すると手間もコストもかかります。

しかしナレーションを活用すれば、ナレーターの言語を外国語に置き換えるだけで簡単に現地ユーザーに訴求する動画が制作できます。また、同じ動画を使い回せるので、コストの削減にもつながります。

シンプルかつ訴求力が高い

情報を詰め込みすぎずに、シンプルな構成で落ち着いた印象を与えられる動画を作りたいときもあると思います。
しかし、動画に入れる情報量が少な過ぎると商品の持つ情報を十分に伝えきれない場合があります。

そこで、ナレーションを取り入れれば、たとえ動画上の情報がわずかでも伝えるべき内容を声で表すことができるため、訴求力の高い動画の制作が実現します。

動画にナレーションを入れるデメリット

動画にナレーションを入れる場合にはいくつかのデメリットも考えられます。
制作の前にチェックしておきましょう。

繰り返し視聴するのに時間がかかる

本来は文章だけで説明できる部分がナレーションで説明されていると、視聴に時間がかかってしまう場合があります。また、同じ動画を繰り返し視聴するときにナレーションを毎回聞かなければならないので、必要な部分のみを確認するのが難しくなります。

詰め込める情報量が限られる

同じ長さの動画でも、文字を使いながら作る場合とナレーションのみで説明を行う場合では情報量に差が出ます。
より多くの情報を詰め込みたいときにはナレーションは不向きです。

まとめ

ここまで、動画にナレーションを入れるときのコツなどについて紹介してきました。ターゲットに合わせたナレーターを選び、伝わりやすい話し方や録音を意識すると、より説得力のあるナレーションになります。

また、適度な情報量や質の高いナレーションは、動画そのものや動画で紹介する商品・サービスに大きな付加価値をもたらします。ナレーション入り動画を効果的に用い、ぜひ訴求力の向上を実現してください。

動画制作を始めるにあたって、どのツールを使えばいいかわからない…という方は、こちらの記事をご参考ください。


 

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