動画マニュアルの成功事例は?用途・活用シーン別に紹介

現在、動画マニュアルを活用している企業が増えています。映像を通して伝えられることにより、わかりやすいだけでなく、生産性の向上にも好影響があり、さまざまなシーンで活用されています。

本記事ではマニュアルの利用シーンごとに、動画マニュアルの成功事例を紹介します。

動画マニュアルの活用法

動画マニュアルが役立つシーンは多岐にわたります。次に、動画マニュアルがどのような場面で活用されているかについて解説します。

業務マニュアル

現場での作業手順や各種ツールの使い方など、業務で必要な内容を動画化するケースが増えています。映像を見せながら伝えられるので、実際に手を動かすような作業を伴う業務内容を理解しやすくなります。

製品・サービスの使用方法

製品・サービスの使い方をはじめ、スマホやアプリの設定、操作方法など、様々な製品・サービスに関する動画マニュアルが存在します。

社員教育、研修

動画を活用することにより、受講者となる社員は都合の良いタイミングで研修を受けられるようになります。

お客様サポート

製品・サービスのサポートにあたって、ユーザーが使用時にわからない問題が生じた場合、動画マニュアルを視聴して自身で解決できるようになります。

営業・商談

営業で商談を行う際、商談相手に説明するポイントは多くあるものです。動画マニュアルを流せば、毎回説明する必要がなくなるのがメリットです。伝達漏れを防止でき、社員のスキルや経験などにも依存せずに提案を行えます。

動画マニュアルの成功事例

では、具体的にどのような企業で動画マニュアルを取り入れているのでしょうか。ここからは、利用シーン別に動画マニュアルの成功事例を紹介します。

【業務マニュアル】大宮製作所

老舗畜産メーカーの株式会社大宮製作所では、現場の施工マニュアルを中心とした社内向け動画を制作しています。

動画を活用する以前は、紙のマニュアルも存在せず、社員は対面でレクチャーを受けながら自身でメモを取って業務を覚えていたといいます。そのため、指導する担当者によって方法が異なり、業務の属人化が生じていました。

◆成果
業務のマニュアルを動画化することにより、社員は見返しながら作業を行えます。

また、口頭で説明すると、製品に関する細かな知識が途中で漏れてしまうことも少なくなかったそうです。動画を取り入れると、技術の継承にもつながります。

参照:株式会社大宮製作所/導入事例

【業務マニュアル】オールハーツカンパニー

株式会社オールハーツ・カンパニーは、全国でベーカリーやパティスリーを運営しています。同社では、各店舗に対し、レシピ通りに作られているかを判定するクオリティチェックを定期的に行なっています。

◆成果
以前は、8店舗中2店舗がクリアという25%の合格率でしたが、動画を活用後、8店舗中7店舗がクリアとなり、約85%まで向上しました。

レシピの手順など、テキストだけでは伝わらない部分も多くあります。動画を通して手順を説明したことにより、各店舗の習得度が向上したと考えられます。

参照:株式会社オールハーツ・カンパニー/導入事例

【製品・サービスの使用方法】ラネット

株式会社ラネットでは、モバイル事業やMVNO事業等、通信関連のサービスを手がけており、自社商品としてネットワークカメラ「キヅクモ」を扱っています。

スマホやパソコンから複数箇所の映像が閲覧できる同商品は、購入者自身がカメラを取り付ける必要があります。そこで、動画では取り付け方法の手順を紹介し、視聴しながら各自で設置できるようにしています。

◆成果
DIYに慣れていない方でも、動画を見ながら簡単に取り付けを行えるようになります。顧客体験の向上につながるほか、サポート対応の軽減も期待できます。

【社員教育・研修】ロート製薬

ロート製薬株式会社では、コンプライアンス研修に動画を取り入れています。従来は、静止画の資料では研修内容が伝わりにくく、本質的な理解が得られにくかったのが課題としてあったそう。その中で、動画を取り入れた研修を実施しました。

上記の動画では「不正競争防止法」をテーマに、社内で起こり得るやり取りを会話形式で展開。受講者に問題点を考えさせながら、発生してしまう原因や予防策について解説した内容となっています。

◆成果
社内の意識調査によると、動画活用による啓発効果があったことがわかりました。動画でわかりやすく解説したことにより、難易度が高い研修テーマでも従業員が理解しやすくなったことがうかがえます。

参照:ロート製薬株式会社/導入事例

【お客様サポート】アーキテクト・ディベロッパー

不動産会社の株式会社アーキテクト・ディベロッパーは、入居者募集から物件の管理まで自社で行っています。YouTubeに公開している動画では、ポストの開け方がわからない入居者に向けて、解錠手順を紹介しています。

◆成果
入居者から、さまざまな問い合わせが多く寄せられます。一つずつ対応していると、サポート側の負担も大きくなるため、動画を視聴すれば不明点が解決する状態にしておくことにより、サポート担当者の業務が軽減される効果も見込めます。

【営業資料】アイジーコンサルティング

株式会社アイジーコンサルティングでは、不動産業務を展開しているだけに、顧客となるお客様に対する案内が多くありました。そこで、動画に案内すべき必要な情報を盛り込み、営業の際に視聴してもらいながら説明を行うようになりました。

成果
動画により、社員の経験やスキルに左右されず、誰もがわかりやすく説明できるようになりました。その結果、新入社員の受注率が向上。以前は1年目に1件受注できるか否か、という受注率だったのに対し、動画の導入後は1年間に4件の契約、仮契約では8件獲得した新入社員も。単純に比較すると、4倍もの契約数が取れている計算になります。

動画があることによって、後から見返して復習できるため、研修効果も生み出しているといえます。

参照:株式会社アイジーコンサルティング/導入事例

動画マニュアルを作る手順

成功事例としてご紹介したような動画マニュアルは、どのように作られているのでしょうか。ご紹介した事例は、ビジネス動画編集クラウドの「Video BRAIN 」というツールを使って全て制作しています。通常、社内で制作する場合、動画編集ツールを使います。

そこで、編集ツールを使って動画マニュアルを制作する手順をご紹介します。

1. ゴールの設定

まず、動画マニュアルを作成する目的とゴールを明確に設定しましょう。何を伝えたいのか、誰に向けて作るのか、どのような情報を提供するのかを明確にし、方向性を確立します。

2. スクリプト・企画書の作成

動画を制作する前に、企画書となるスクリプトを作成します。スクリプトは動画の内容や流れを詳細に計画するための基本的なガイドとなります。以下の要素をまとめておきましょう。

目的:先に設定したターゲットや動画の目的などを記載し、本来の目的と内容がズレないようにしておきます。
メインテーマ: 制作するマニュアルのテーマをまとめておきます。概要や手順を洗い出し、撮影に必要なカットを決めましょう。
結論: 動画で伝えたい要素やポイントのまとめを記載します。記載した内容を実際の動画に入れるのも有効です。

3. 適切な機材の選定

見やすい動画を制作するために、適切な機材を選定しましょう。以下は、必要な機材の一例です。

<必要な機材の例>

・カメラ
高解像度でクリアな映像を撮影できるカメラを使用しましょう。社内で視聴する内容であれば、スマホのカメラでも十分です。
・マイク
作業現場など、周囲の音が大きい場所で撮影する場合には、外部マイクを付けるのも一つです。後からノイズを削除することも可能ですが、作業負担を軽減させるためにも、撮影時からクリアな音声で取れるように意識しましょう。
・照明、ライト
撮影場所が暗かったり、影になってしまったりする場合は、照明を使うのがおすすめです。

3.撮影

スクリプトをもとに、必要な素材の撮影を行います。環境音やノイズが入らないように気を配り、できるだけ明るい場所で撮るようにしましょう。

4.編集

ここから、撮影した素材をもとに動画の編集作業を行います。録画した素材を編集ソフトウェアで編集し、不要な部分をカットしたり、トランジションを追加したりして動画を仕上げます。使用するツールによって、操作性や制作できるクリエイティブ、制作時間など大きく異なります。

できるだけ見やすいマニュアルを作るために、以下の要素を加えると良いでしょう。

<動画マニュアルが見やすくなるポイント>

テロップ: テロップを追加すると、視覚的に情報がわかりやすくなります。
アニメーション: アニメーションを使用し、プロセスや手順を示してあげると親切です。
グラフ・図表: 必要に応じて、グラフや図表を挿入するのも一つです。

5. 公開・共有

動画が完成したら、対象となる社員に向けて公開し、周知させましょう。社内のイントラなどに格納するほか、eラーニングシステムなどを使えば、視聴管理や社員の学習状況を確認できます。

動画マニュアルを作成するなら、Video BRAIN

先述の通り、動画編集ツールによって使い勝手や制作できる内容など大きく異なります。本格的な編集ツールを使えば、クリエイティブの優れた動画が制作できる一方、操作が大変だったり、制作に時間がかかったりするなど、デメリットも存在します。

動画の編集経験がなくても、簡単に動画マニュアルを作るなら、ビジネス動画編集クラウドの「Video BRAIN」がおすすめです。Video BRAINは、誰でも簡単に動画が作れるツールです。用途に応じたテンプレートが搭載されており、マニュアルで使えるテンプレートも豊富なのが特徴です。

また、動画制作から配信、コンテンツの管理、従業員の閲覧状況やToDoの進捗管理まで、一貫して行えます。

そのため、「マニュアルの置き場所がない」「作成したけれども活用されているかわからない」「新入社員がきちんと学習しているのか知りたい」などといった際にも役立ちます。


<Video BRAINの特長>
(1)パワポ感覚の操作性。短時間で簡単に動画を制作
3,500以上の動画テンプレートに加え、商用フリー素材を多数搭載。画像や動画、イラストなど、テキストや素材を入れ込むだけで動画が完成します。

(2)社内のナレッジを一元管理。必要な情報にもスムーズにアクセス可能
Video BRAINに搭載されたポータル機能を使えば、社内のナレッジを一カ所に集約可能。
優れた検索機能により、必要な情報にアクセスするのもスムーズです。

(3)豊富な共有方法を搭載。視聴分析で社内の活用状況を可視化
作成した内容を共有する際には、URLリンクを発行できるほか、学習期限を設定してタスク化することも可能。目的に応じて最適な共有方法を選択できるので、社内に情報を伝達したい場面から、研修教材を配信したい場面でも役立ちます。


まとめ

生産性の向上や社員の育成、技術やスキルの継承など、社内のあらゆる課題を解決できるのが「動画マニュアル」です。動画を制作する必要がありますが、紙のマニュアルでは伝わりにくかったり、口頭だけで業務を説明していたりする場合は、活用するメリットも大きいといえます。

本記事でご紹介した事例を参考にしながら、ぜひ自社でも取り入れて見ることをおすすめします。


 

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