iMovieの動画作成方法|特徴やメリットデメリット・注意点を解説

iMovieで動画作成をしたいと思ってはいるものの、作成の手順や具体的な方法がわからず、困っている担当者の方は多いのではないでしょうか。iMovieは無料で使える魅力的な制作ツールですが、企業の動画を作る場合には他のツールを使用して制作効率をあげる方法もあります。

そこで今回は、iMovieを使った動画作成の手順やポイントを紹介したうえで、iMovieのメリットとデメリットも解説していきます。他のおすすめツールもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

動画制作に関して初心者の方は、こちらの記事をご参考ください。

https://video-b.com/blog/video/movie-create-point/

iMovieの特徴

最初のポイントとして、iMovieの特徴を簡単に整理していきます。

名前iMovie
特徴動画編集アプリ
対応OS iOS・macOS
提供会社Apple
主な機能動画のトリミング(カット)テロップや字幕、音楽、SEの挿入フィルターによる加工書き出しSNSへの共有

iMovieはAppleの提供するMac・iPhone・iPad対応のアプリです。パソコンを使わなくてもiPhone・iPadだけで動画編集が気軽にできるため、写真や動画を使った動画を誰でも制作することができます。

ちなみに以前は、iMovieは有料で利用できるアプリとなっていましたが、2017年に無料化されています。

iMovieで動画を作成する手順

iMovieは、動画編集に関する専門知識やスキルを必要とせず、手軽な操作でトリミングからテロップ作成、音楽・SEの挿入を行えるのがポイントです。

動画編集で必要な機能はある程度そろっているため、使いこなせば無料で品質の高い動画を作ることも可能となります。具体的な動画作成手順について、以下の流れをチェックしていきましょう。

プロジェクトの作成

iMovieで動画編集を行う際には「プロジェクトの作成」から1つの動画編集プロジェクトを立ち上げる必要があります。作成する際にはプロジェクト画面にある「+」をタップ(クリック)します。

新規プロジェクトと書かれたところに「ムービー」という項目があるため、ムービーを選択して始めていくといった流れになります。

動画素材・画像素材を取り込む

iMovieは動画編集アプリのため、素材となる動画や写真をあらかじめ用意しておく必要があります。ムービーを選択すると、カメラアプリの中に保存されている動画・写真が出てくるため、そこから編集したいものを選んでiMovieに取り込んでいきましょう。これでまず土台が用意できたことになります。

素材をカット編集する

続いて、編集したい元動画である素材を必要に応じてカットしていきます。不要なシーンをトリミングし、仕上げたい尺に動画をまとめていく流れです。

動画の最初や最後の不要な部分をなくしただけでは、そこまで違和感はありませんが、途中で不要なシーンをトリミングしたときは、そこだけにいきなりカットが入ることになり、不自然な印象になります。

そのためできるだけ自然なカットに仕上げたいときは、このカット部分に好きなトラジションを選ぶのがおすすめです。

・スライド式で次のシーンに入れ替わる

・フェードインとフェードアウトを使うことで自然な入れ替えをする

このようなトラジションを選ぶことで、動画の不自然な印象はなくなります。

テキスト・音楽を挿入する

iMovieでは、好きな場所でテキストや音楽を挿入することも可能です。音楽は自前で用意したものを使用することもできますが、曲がないときは、端末に入っているテーマ曲から好きな音楽を選んでいきましょう。

テキストは、入れたい箇所を選択して1つ1つ入力していきます。選べるテキストのスタイルはいくつかバリエーションがあるため、背景とのバランスを見ながら決めることが大切です。

編集が完了した動画を書き出す

iMovieで作成した動画は、YouTubeやTwitterなどのSNSでも投稿できるよう、書き出すことも可能です。文字入れや音楽の挿入、トリミングなどのすべての編集工程が終わったら、「完了」を押すことで、編集後の動画ファイルとして別途保存処理が始まります。

そして最後は下部にある動画共有のボタンを押しましょう。その後は保存先をチェックして、端末内に保存されるようになるという流れです。

iMovieで動画作成を行うメリット

ではここからは、iMovieで動画作成を行うことで、どのようなメリットがあるのかを見ていきます。iMovieは気軽に動画を作れることが大きなメリットになりますが、具体的な良さや魅力にはしっかり着目しておきたいところです。

特に動画編集ツールを用意する費用をできるだけ削減したいときには、以下のメリットは助かるポイントになります。

無料で動画編集ができる

iMovieには無料で使用できるというメリットがあります。無料の画像編集ソフトやアプリにはあらゆる種類のものがありますが、無料で利用できるものは機能が制限されていることがほとんどです。

iMovieも、より高品質な動画を作る際、確かに物足りなさを感じる部分はありますが、トリミングやテロップ作成、音楽やSEの挿入など、動画編集において必要となる基本的な機能はしっかりそろっているため、十分活用できます。

MacやiPhoneなどiosとの互換性がある

iMovieはAppleが提供するアプリのため、MacやiPhoneなど、Apple社提供の端末であれば、基本的に互換性があります。この点もメリットの1つだといえるでしょう。

例えば、メインの編集はMacで行い、外出時にはiPhoneやiPadを通じてちょっとした修正を行うといった方法も、iMovieであればスムーズに実践できます。

無料で使える編集ソフトは、互換性に不安要素があることが多いです。一方で、iMovieであれば互換性を心配する必要はありません。特にApple製品をメインで使っている人にはおすすめだといえるでしょう。

直感的な操作で動画を編集できる

操作性が簡単で難しい知識・スキルが不要な点も、iMovieが持つメリットの1つです。iMovieは誰でもすぐに理解できる直感的な操作性が魅力となっていて、アプリをいじったことのある人なら、基本的に問題なく操作手順を把握することができます。

そのため編集技術が身に付きやすく、最終的に有料の高機能編集ソフトに移行した際にも、iMovieで培った知識や経験を活かせる可能性があるといえるでしょう。

iMovieで動画作成を行うデメリット

iMovieでは無料で気軽に動画が作れるため、ついメリットにばかり目を向けてしまうものです。一方で、本格的に使用していくのであれば、iMovieのデメリットにも注目しておくべきでしょう。

以下のデメリットをチェックしてネックに感じた点があれば、iMovieではなくその他のツールや有料ソフトを検討していく必要があります。

テロップの挿入位置が固定されている

iMovieではトリミングやテロップ挿入など、動画編集において必要となる機能が最低限そろっていますが、残念ながら高機能とはいえない部分が目立つのも事実です。

特にテロップ挿入を行う際、位置の変更ができないことはデメリットと感じる部分でしょう。

iMovieのテロップを入れる位置は、基本的に動かすことができません。あらかじめ決められた位置にしか挿入できないため、さまざまな場所にテロップを表示させることで、視聴者を楽しませるということは難しくなります。

動画や画像を2つまでしか重ねられない

iMovieは無料で使えるからこそ、使える素材の数にも制限があります。基本的に動画や画像の素材を使う際には、2つまでしか重ねられないという仕様です。この点もデメリットといえるでしょう。

3つ以上の素材を重ねて華やかな動画を作ろうとしても、残念ながらiMovieではそれが叶いません。基本的に簡素な作りになります。

音楽は1つまでしか重ねられない

iMovieで音楽を挿入する際には、1つの音楽しか重ねられないという点もデメリットとして感じられるポイントになるでしょう。音楽1つまでしか入れられない仕様になっているため、以下のような演出は難しいです。

・音楽+効果音

・音楽+アフレコした音声

このように、さまざまな音を重ねて演出しようとしても、iMovieではそれができません。

iMovieの編集機能は、あくまでおまけ的なものとしてとらえておくのが無難といえるでしょう。それ以上の機能を求めるのであれば、別ツールの使用を考える必要があります。

WindowsとAndroidでは使えない

iMovieは、Appleが提供するアプリです。そのためWindowsやAndroidへの互換性はなく、WindowsやAndroidの端末でiMovieを起動させることはできません。

iMovieは、持っている端末がすべてAppleの商品で統一されている人向けといえるでしょう。

例えば、使っているPCはWindowsで、スマートフォンはiPhoneといった場合、iMovieで動画編集を行っていると、いざというときにPCでの編集ができず不便さを感じることがあります。

動画の質を高めるには有料ソフトを導入

よりハイクオリティな仕上がりを求めるのであれば、やはり動画作成の際、有料ソフトを導入する必要があるといえます。iMovieには無料で使えるという大きなメリットがありますが、仕上がりが簡素なものになることは否めません。

例えば、ビジネス向けに動画を制作し、プロモーションにつなげるのであれば、より多様な演出が可能なツールを使うことが望ましいでしょう。有料の高機能動画編集ソフトといえば、下記のようなものが挙げられます。

・Adobe Premiere Pro

・PowerDirector

・Filmora9

・Final Cut Pro

・Lightworks

・VideoStudio

・Video BRAIN

有料のソフトにはたくさんの機能や素材が充実しているため、テロップが動かせない、音を重ねられないといったiMovieで感じるデメリットを解消してくれます。本格的な動画作成を考えるのであれば、有料ソフトの導入は早い段階で検討していきましょう。

手間を省くには自動編集ツールがおすすめ

有料ソフトは非常に便利で使いやすく、さまざまな多彩な動画を作れるのがメリットです。しかし、最初は操作を覚えなければならないこと、専門的な知識を付けなければならないことなどの手間が発生します。

そのため「高品質な動画は作りたいけれど、手間はできる限り減らしていきたい」といった場合には、自動編集ツールの導入がおすすめです。

Video BRAINはAIが動画編集をサポートしてくれるクラウドツールです。専門的な知識・スキルがなくても品質の高い動画編集が可能。手間を軽減しつつ、かつ魅力的な動画を作りたい際には、積極的に活用を検討したいサービスです。

まとめ

動画編集ソフトの導入は安く済ませられることに越したことはないため、無料で使えるiMovieの使用を検討しているケースも多いでしょう。iMovieであれば、基本的な編集作業が可能です。一方で、無料である分、機能面には少々物足りなさが目立つといったデメリットもあります。

どの程度のクオリティの動画を目指しているのか、どの程度お金をかけることができるのかを検討したうえで、最適なものを選んでいきましょう。


 

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