動画編集の6つの技術とは?編集技術の習得プロセスを徹底解説!

動画コンテンツのビジネス利用が一般化した現在、動画編集に取り組む人が増えています。

ただ、動画編集にはカットやテロップの挿入、エフェクトの適応など様々な技術が必要です。技術がなければ視聴者の興味を引けない動画に仕上がるため、集客や問い合わせ数アップなどの目標とする成果につながりません。

訴求力のある魅力的な動画を作るためには、動画編集の技術を身につけることが重要です。

そこで、この記事では動画編集に必要な技術とその習得方法を解説します。

動画編集に必要な技術とは

動画編集には、様々な技術が求められます。初めて動画を作る場合、具体的にどのような作業が発生するのかわからないもの。まずはどのような技術を身につければ良いのかをおさえておきましょう。

最初に習得すべき技術は以下の4つです。

  • 1.動画編集ソフトを使いこなす
  • 2.音声を編集する
  • 3.デザインスキルを磨く
  • 4.テロップを入れる

1.動画編集ソフトを使いこなす

動画を作るには、何よりも動画編集ソフトを使いこなせることが第一です。動画編集ソフトの使用に慣れることで、イメージ通りの動画を制作しやすくなります。
様々な動画編集ソフトがありますが、基本的には以下のような機能が備わっています。まずは基本の操作に慣れるようにしましょう。

カット
効果音・BGMの挿入
音量調節
エフェクトの適応

基本的な操作に慣れたら、複雑なエフェクトなどスキルが求められる操作にもチャレンジしてみましょう。
すぐに技術を身につけるのは難しいため、普段の動画編集の中で徐々に操作を覚えることが肝心です。

2.音声を編集する

音声を編集する技術も動画を作るうえでは重要です。動画から雑音を取り除いたり、別の音楽を加えたりするなど、​​動画内の音声を自由に編集できます。編集ソフトなどを使い、音声を編集できる技術をマスターしましょう。

映像だけでなく、音声にもこだわることで視聴者を引き込む動画が作れます。京都工芸繊維大学大学院の研究では、動画と音がうまくマッチした映像はそうでない映像に比べて印象が良くなるという結果が出ています。

参考:視聴覚素材における音と動画の調和について /京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科

音と映像がぴったりあっていると、視聴者は違和感を抱くことなく動画に集中でき、離脱率の減少につながります。

3.デザインスキルを磨く

静止画と同様に、動画もデザインの良し悪しで印象が大幅に変わります。例えば、楽しげな場面で暗い色のテロップを使うと、視聴者に対して不自然な印象を与えます。一方、場面の雰囲気にあったエフェクトが挿入されていると、動画に臨場感が生まれ、最後まで動画を見てくれる視聴者は増えるでしょう。

動画編集に必要なデザインスキルはセンスが必要ですが、勉強する中で磨かれていきます。色彩やレイアウトなど、デザインの知識を学ぶことで、どのようなデザインが見やすく興味を引きつけられるのか感覚的につかめるようになっていくはずです。デザインに関する本を読んだり、いろいろな動画を見たりしながら知識を深めていくのが大切です。

実際に制作する際に意識すべきポイントは数多くありますが、以下をおさえて技術を磨いていきましょう。

映像を邪魔しない配色になっているか
単調なモーションになっていないか
テロップの太さや大きさは適切か

4.テロップを入れる

視聴者が動画の内容をしっかり理解するうえで欠かせないのが、テロップです。

テロップとは、動画内にある字幕のことです。場面や雰囲気にあったテロップを挿入すると、視聴者の印象に残りやすくなります。適切な箇所でテロップを入れられるようになりましょう。
テロップを作成する際に重要なのが、端的に伝えたい内容をまとめる「要約力」。そしてテロップを彩る「デザインスキル」です。伝えたいことを簡潔にまとめ、動画にあったデザインのテロップを入れることで、より商品やサービスの魅力が伝わりやすくなり、購入や問い合わせなどのアクションに結びつきやすくなります。


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動画編集の考え方

魅力的な動画に仕上げるには技術も大事ですが、“動画制作の考え方”を理解することも欠かせません。正しく理解していないと、視聴者が求める情報を上手く伝えられず、伝えたいメッセージも薄れてしまいます。
制作した動画を成果につなげるためには、以下のポイントが重要になってきます。

  • 1. 目的を明確にする
  • 2. 事前に構成を考えておく
  • 3. 視聴者目線に立つ
  • 4. 視聴者からの“親しみやすさ”を大事にする

順に詳しく見ていきましょう。

1. 目的を明確にする

動画を作る目的によって内容は大きく変わります。まずは「動画を通して何を達成したいのか」を決めることが重要です。

企業が作る動画の目的は、以下のようなものが挙げられます。

・集客アップ
・自社サービスのブランディング
・自社採用
・リード獲得

例えば、イベントの集客アップが目的の場合、話題性を出すためにインパクトのある動画を考えると良いでしょう。自社採用が目的の場合には、自社について理解してもらうことが第一です。そのため、まずは事業内容を詳しく説明し、企業が魅力的に思えるポイントを打ち出していきましょう。

どのような内容の動画を作るべきかを明確に設定することで、動画で伝えるメッセージに一貫性が生まれます。その結果、ユーザーの心に響く動画を作れるのです。
最初に「どのような成果を得たいか」をふまえ、動画の目的を明確にしておきましょう。

2. 事前に構成を考えておく

目的を定めて動画制作の方向性が決まったら、あらかじめ動画の構成も考えておきましょう。

事前に動画の内容をどのように展開させていくのかが決まっていると、スムーズに動画編集が進みます。目的に沿って、想定する動画の流れを書き出しましょう。「そのシーンのイメージ」「テロップの文章」「ナレーションの文章」など、脚本として構成に落とし込んでおくと良いです。

3. 視聴者目線に立つ

視聴者の心に刺さる動画にするためには、視聴者目線で作ることが重要です。

どれだけ目的や構成がしっかり作れていても、視聴者の求める情報が盛り込まれていない動画では、成果に結びつきにくいでしょう。また、音声が大きすぎたり画質が悪かったりするなど、見にくい動画でないかどうかも重要なポイントです。

動画を編集する際には「視聴者にとって必要な情報か」「見やすい動画なのか」などを意識することが重要です。

4. 視聴者からの““親しみやすさ”を大事にする

動画を作るうえで意外と欠かせないのが、「親しみやすさ」です。視聴者が親近感を感じられる動画は共感を生みやすく、チャンネル登録や拡散などの成果につながりやすいです。

親しみやすさを持ってもらうためには、以下のような要素を意識すると良いでしょう。

 

・明るい表情を作る

動画に登場する人物は明るい表情で、笑顔を意識すると親しみやすいです。

・伝わりやすい言葉を選ぶ

難しい言い回しや曖昧な表現は控え、できるだけ誰にでも伝わりやすい言葉を使いましょう。

・抑揚をつけて話す

一定のスピードで淡々と話されると、大事なポイントがわかりにくくなります。台本がある場合は、特に棒読みにならないよう注意が必要です。

 

動画を魅力的に見せるコツ

動画編集の技術を身につけたからといって、良い動画を制作できるとは限りません。技術を活かし、クオリティの高い魅力的な動画を作るためにはコツがいります。

  • 1. ジャンプカットを入れる
  • 2. テロップの内容やデザインを工夫する
  • 3. 動画にあったBGMを選ぶ
  • 4. エフェクトを使い分ける

では、それぞれを詳しく見ていきましょう。

1.ジャンプカットを入れる

ジャンプカットとは、一つのアクションを撮った映像を分断し、時間をとばしてつなぎ合わせる手法のことです。ジャンプカットを使うと、元の動画が長くてもポイントに絞って短くできるようになります。

ジャンプカットの方法はシンプルで、動画の不要な部分をトリミングして違和感がないようにつなぎ合わせるだけです。ただし、ジャンプカットは使いすぎると、不自然な映像になってしまうので、使う箇所の見極めが重要です。
以下はジャンプカットして省くことでわかりやすい動画に仕上がります。

被写体の位置や映す角度を変えるとき
「あー」「えーと」など、発言の中で不要な間があったとき

2.テロップの内容やデザインを工夫する

テロップの内容とデザインを工夫することで、動画のクオリティは格段にアップします。視覚でも情報が伝わるため、より動画内容が視聴者の頭に残りやすくなります。

テロップは、動画の中で重要なセリフを抽出し、伝えたい内容を強調しましょう。また、テロップの文章はなるべく端的にまとめ、パッと見て内容がわかることが重要です。

テロップのデザインは「動画の雰囲気にあったものにすること」、そして「視聴者が見やすいものにすること」の2点が重要です。具体的には以下の点に留意すると、格段に良くなります。

3.動画にあったBGMを選ぶ

動画を編集する際、映像にBGMを組み合わせる場合も少なくありません。そのとき、使用するBGMは動画にあったものを選びましょう。映像とあわないBGMを使うと、視聴者が違和感を抱き、離脱にもつながります。逆に動画とあったBGMを使えば、より視聴者の感情を揺さぶる動画を作ることができます。

楽しい場面ではアップテンポなBGMを、悲しい場面では暗いBGMを……といった形で場面の雰囲気に応じてBGMを選ぶと効果的です。

4.エフェクトを使い分ける

魅力的な動画を作るためには、エフェクトの使い分けが重要になります。エフェクトとは撮影素材に加える特殊効果のことです。うまく使えば動画のクオリティが格段に上がり、視聴者にインパクトを与えられる動画に仕上げられます。

エフェクトは以下の3つの種類に分けられます。それぞれの使い方を理解し、うまく組み合わせることで様々な表現を生み出せるようにしましょう。

エフェクトの種類 エフェクトの効果
サウンドエフェクト 自然音や機械音、人物音など、音に関するエフェクト。リアルでは録音できないような音を再現し、より臨場感のある表現が可能になる
アクション 爆発や雨、雪など環境的な特殊効果を加えるエフェクト。実際に雨が降っていない場面にも雨を降らせられるため、映像を大げさに表したいときに使うと効果的
モーショングラフィックス テキストやイラストをアニメーション化させるエフェクト。目にとまりやすくインパクトのある動画を作成できる

文字だけでは伝わりづらいので、実際の事例で確認してみましょう。パン専門店を展開するオールハーツ・カンパニーの商品紹介動画では、ハロウィンに因んだお菓子が紹介されているのですが、文字やイラストに動きが付けられており、視聴者の目にとまりやすいです。

 

動画編集の技術を習得する方法

ここまで、動画編集で必要となる様々な技術を説明しましたが、習得方法を工夫すると早くスキルが身につきます。
下記のポイントを実践すると、動画編集力がつきます。

  • 1. 好きな動画を模倣する
  • 2. 動画のテクニックを分析する
  • 3. YouTubeや書籍から編集方法を学ぶ

1. 好きな動画を模倣する

普段よく見ている好きな動画があれば、エフェクトやBGMの入れ方などを自分でもまねて作ってみましょう。

自分が好きな動画をまねることで、習得すべき技術がわかりやすくなります。また、新たな技術を習得できれば、表現の幅も広がります。
YouTubeなどで気になる動画を探し、積極的に模倣してみましょう。ただし、多くの技術が用いられている動画はまねするのも難しいものです。そんなときは「エフェクト」「テロップの色」など、特定の部分に絞って挑戦してみるのがおすすめです。

2. 動画のテクニックを分析する

「良いな」と思った動画は模倣するだけでなく、どのようなテクニックが使われているのかを分析しましょう。エフェクトやBGMの入れ方などがわかるようになり、イメージ通りの動画を作りやすくなります。
テクニックを分析する際、まずはその動画にどのようなテクニックが使われているのかを書き出しましょう。そして、そのテクニックの方法を勉強し、実際に使ってみることで技術を習得できます。

3. YouTubeや書籍から編集方法を学ぶ

動画編集について紹介しているYouTubeや書籍などは多くあります。上記で説明したような基本的な技術やコツはもちろん、有名な映画のBGMの使い方やプロの編集方法なども知ることができるため、とても勉強になります。
ただし、書籍を参考にする際は、記載された情報が古い可能性があるので注意しましょう。動画編集ソフトは毎年アップデートが行われ、操作方法などが変わる場合があります。書籍の解説内容が最新のバージョンに対応しているかを確認し、参考にするか判断しましょう。

 

まとめ:動画編集の技術は少しずつ習得しよう

今回は動画編集に必要な技術とその習得方法を説明しました。動画編集には様々な技術がありますが、一度にたくさん覚えるのは難しいです。実践と改善を繰り返し、少しずつ習得していきましょう。
技術を習得するには、どうしても一定の時間がかかるものです。すぐに本格的な動画が作りたい方は、「Video BRAIN(ビデオブレイン)」がおすすめです。


 

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