YouTubeのユーザー数は年々増加しており、製品紹介や認知度向上のために動画でプロモーションを行う企業が増えています。自社のマーケティング活動に動画を取り入れようと考えているものの、何を準備すればよいか分からないという方もいるでしょう。
この記事では、動画編集や制作に必要な機材などを必要度別に紹介します。最低限あればよいものから、クオリティ向上のためにあるとよいものまで、さまざまな機材があります。動画の活用を考えている企業の担当者や、これから映像制作を始めようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
【必要度:100】動画編集・制作に必要なもの
動画制作には、撮影と編集ができる機材が必要です。無料または低予算で始めたい方にはスマートフォンがおすすめです。
スマートフォン
動画制作にあたって、スマートフォンが一台あればすぐに始められます。なぜなら、撮影と編集の両方の機能を兼ねているからです。
最近のスマートフォンであれば、備えつけのカメラもフルHDや4Kなので、高画質での撮影が可能です。撮影用のアプリも使用すれば、一眼レフやデジタルカメラのように細かい設定を行うこともできます。
また、編集に関しても、さまざまな編集アプリを使うことで簡単なカット編集やテロップ入れ、色調補正などの加工が可能です。
しかし、専用の機材でないと、より高品質な撮影や高度な編集を行うことは難しいため、スマートフォンは無料〜低予算で始めたい方に向いている機材といえるでしょう。
パソコン
パソコンは、撮影後の素材を保管し、編集する際に使用します。さまざまな編集ソフトに対応しており、スマートフォンよりも操作性や高度な編集に優れています。どのソフトを使用するかによって、必要なスペックが変わるため、適したパソコンを選びましょう。
インストール型のソフトを使う場合は、データをパソコン内に保存したり、重い処理が必要になるため、高スペックなものにする必要があります。対して、クラウド型のソフトを使用する場合は、クラウド上にデータが保存でき、ブラウザ上で編集できるため、インターネット環境さえあれば高いスペックは必要ありません。
【必要度:90】動画編集・制作に必要なもの
本格的に動画編集や制作を行う場合にはそれぞれカメラやパソコンなど、ある程度予算が必要なものを購入する必要があります。
また、周辺機材を揃える必要性も出てきます。それぞれの機材を説明します。
1)カメラ
高品質な撮影をしたい際には、カメラが必要不可欠です。用途や撮影方法によって適切なカメラを選ぶ必要があります。最もよく使われるのは以下の3種類です。それぞれについて解説していきます。
【一眼レフカメラ】
YouTubeなどの撮影で、最も一般的に使用されるカメラです。高画質で撮影ができるだけでなく、ボケ感を出すこともでき、室内や夜間でもしっかりノイズを抑えて撮ることが可能です。レンズを交換することによって明るさや撮影距離を調整することもできます。その反面、カメラやレンズが高価になりがちになる、また長時間の撮影に不向きなどのデメリットもあります。
【ビデオカメラ】
手ブレに強く、屋外ロケなどテレビ番組の撮影でもよく使用されるカメラです。レンズが交換できない代わりに、ズーム倍率が高く、軽量となっています。長時間撮影に適しているのでライブ配信やセミナー撮影にも使用できます。対して、ボケ感を出すことが難しいので商品撮影などには不向きといえるでしょう。
【アクションカメラ】
防水機能がついており、超小型で体に取りつけての撮影もできるカメラです。一人称視点での撮影に向いており、手振れ補正や耐久性に優れているため、激しい動きをともなう撮影やアウトドア、マリンスポーツなどの撮影に使用されます。しかし、長時間撮影や暗所撮影には不向きです。
2)三脚
三脚は、カメラを固定して撮影する際に必須の機材です。定点での撮影をする場合に使用されます。手ブレ補正のついていないカメラを使用する場合や、安定した左右上下の動きが必要な場合、長時間撮影を行う場合には、人の手で持つよりもきれいに撮ることができます。
高さや重量によって、さまざまな種類があるので、使用するカメラに適したものを選ぶようにしましょう。
3)動画編集ソフト
撮影が終わったら、次は編集する必要があります。効果的なプロモーション動画を実現するには編集ソフトが必要です。
撮影した素材にカット編集、テロップの挿入、色調補正などを行う際に使います。スマートフォンでも編集は可能ですが、高度なエフェクトが使用できなかったり、使用したい動画フォーマットに対応していなかったりすることもあるため、必要に応じて編集ソフトを用意しましょう。
以下で、よく使用されているおすすめの動画編集ソフトを紹介します。
【おすすめの動画編集ソフト】 ・Adobe Premiere ProAdobe社が提供している、制作会社などで最も使用されているソフトです。さまざまなエフェクトが用意されており、多くのテンプレートが使用できます。Adobe社が公式に出しているチュートリアルがあるので、学習コストもそれほどかかりません。 ・Adobe After EffectsAdobe社が提供している、高度な加工を作成するのに特化したソフトです。同社が提供しているソフトとの連携に優れ、エフェクトやアニメーション表現の幅広い調整が可能です。 ・Final Cut ProApple社が提供している、YouTube動画を制作するのに適したソフトです。Mac専用のソフトであるため、Windowsでは使用できません。サブスクリプション制のAdobe製ソフトとは異なり、パッケージ製品なので一度購入すれば、使い続けることができます。 ・iMovieApple社が提供している、無料で使える動画編集ソフトです。編集する上での標準機能が備わっており、Apple製品の間で互換性があります。直感的な操作感と柔軟性に優れていますが、高度な編集をしたい場合は不向きな場合があります。 |
4)記憶メディア
カメラで撮影する際、データの書き込みをするSDカードなどの記憶メディアが必要です。データの受け渡しや、パソコンや外付けドライブへのデータ移行が簡単にできるようになります。
長時間撮影や高画質撮影をすると、データ量が大きくなってしまうため、なるべく大容量のものを準備しましょう。
5)予備バッテリー
動画の撮影では写真と比べ、バッテリーの消費が激しいため、予備が必要です。撮影する時間や、画質設定にもよりますが、最低限2〜3個ほど用意しておくとよいでしょう。
また、使用するカメラの純正バッテリーがおすすめです。安価なサードパーティ製のものもありますが、劣化しやすいというデメリットがあります。
動画制作を始める際に用意しておきたい機材の関連記事はこちら
【必要度:70】動画編集・制作に必要なもの
ここからは、最低限で揃えてから場面に応じてあると便利なものを紹介します。クオリティアップを目指す際にも必要になってくるでしょう。
1)照明
室内の照明だけでは明るさが足りない時や、出演者の印象を変えたい時に照明機材を使用します。カメラの上部に取りつけるものや単体で設置するものなど、さまざまな種類があるので、撮影場所の広さや用途にあわせたものを購入しましょう。
2)外付けマイク
カメラにもマイクが内蔵されていますが、音質を向上したい際には外付けマイクがおすすめです。カメラだけでは拾えない音声を集音できるだけでなく、ノイズキャンセリング機能がついています。
カメラ上部に取りつけるガンマイクや出演者につけてもらうピンマイクなどがあるので、撮影シーンに合わせたマイクを選びましょう。
3)スタビライザ
屋外での移動をともなう撮影では、カメラ本体の手ブレ補正機能だけでは不安な場合があります。スタビライザを使用することで、スマートフォンや一眼レフを用いた撮影でも手ブレを抑えた素材を撮ることができます。
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動画編集の必要な機材の金額は?
動画を作る際に必要な機材は、安価なものから高価なものまでさまざまです。高いものだとカメラやパソコン単体で100万円以上するものも存在し、周辺機器も含めるとさらに費用がかかります。一式揃えるとなると少なくとも20万円以上はかかるので、予算と相談しながら機材を揃えるようにしましょう。
動画を使った施策を試しに始めてみるという段階であれば低予算で揃え、社内に専門性のある担当者いる、また、最初から高いクオリティの動画を作りたいという場合であれば、しっかり初期投資をするとよいでしょう。
スマートフォンであれば、基本的にはすぐに用意でき、周辺機器も安く抑えられます。初期投資に費用をあまりかけられない方はスマートフォンや無料アプリから始め、必要に応じて機材を増やしていくとよいでしょう。
また、使用頻度が少ない機材や高価な機材を使いたい場合や、購入を迷っている機材がある場合は、レンタルで金額が抑えることができます。最近では機材のシェアリングサービスも存在します。お店によっては使用方法を丁寧に教えてくれるところもあるので、検討してみてもよいでしょう。
初心者でも高度な動画編集を簡単に!「Video BRAIN」
いろいろな機材を揃えなくても必要最低限のものでクオリティの高い動画が作れる手段もあります。
自社の予算やニーズに合わせたソフトであっても、高度な編集技術を習得するには、チュートリアルを見るなど、ある程度学習コストがかかってしまいます。しかし、自動動画制作ツール「Video BRAIN」であれば、動画制作が未経験の初心者でも高度な編集を実現することが可能です。
「Video BRAIN」はAIの補助によって、ストーリー文と動画素材をアップロードするだけで動画のひな型を自動的に制作してくれます。また、国内最大級の1,400以上のテンプレート数を誇り、直感的な操作性で高品質の動画を簡単に作ることができます。
加えて、ロイヤリティフリーの素材サービスとの連携やクラウド編集ができるため、機材の予算や工数を大幅に削減することができます。
社内にデザイナーやクリエイターなどの専門性のある担当者がいない、動画を量産したい、外注費を抑えたいなど、さまざまな悩みや要望に対して、誰でも高品質の動画を作ることができます。
まとめ
動画制作にあたって、必要な機材は予算や求める動画のクオリティによって変わってきます。最初からクオリティの高いものを作ることを目指し、あれこれ準備したものの、必要のない機材まで購入してしまったということにもなりかねません。そうならないように、自社の予算や企画と照らし合わせて、必要な機材を十分に吟味してから購入することをおすすめします。この記事を参考に、機材選びに役立ててください。
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