動画編集は専門的な知識やソフトが必要で、初心者には手が出しにくいというイメージがあります。しかし、近年では個人はもちろん、企業の担当者が動画編集を行うことは珍しくありません。やり方を学べば、動画編集は初心者でも可能です。今回は、初心者でもできる動画編集の方法や、おすすめのアプリ・ソフトについて詳しくご紹介します。
動画制作や編集を始める前に大事なポイントを押さえておきたい、という方はこちらの資料もご参考ください。
目次
初心者向け動画編集の方法
動画編集向けのソフトやサービスは充実していますが、以下の理由からハードルが高いと感じる方が少なくありません。
・動画編集に関する知識がない
・編集技術が足りない
・スキルや知識に合わない編集ソフトを使う
・クオリティの高さを求めてしまう
編集経験がない初心者が動画を制作しようとしても、想像以上に編集作業が難しく、場合によっては途中で断念してしまうケースは珍しくありません。初心者の方が動画編集を行う際は、まずは下準備をしっかりしてから実際の作業に入りましょう。専門的な知識やスキルがなくても、専用のアプリやソフトを使えば簡単に文字や音楽を付けることが可能です。
動画編集の下準備
動画編集を始める前に、まずは以下のものを準備しておきましょう。
【動画編集の前に用意すべきもの】 ・編集したい動画や画像 ・動画編集ができるサービス(アプリ・ソフト) |
素材ゼロでは動画は作れないので、編集前に十分な素材を集めておくといいでしょう。素材と一緒に、動画編集ができるサービス(アプリ・ソフト)の下調べも行い、準備しておきます。自分の編集レベルに合ったサービスを選ぶことで、編集作業がスムーズに進めることが可能です。
編集したい動画や画像
動画の編集では、複数の動画を組み合わせたり、静止画を繋いだりしてひとつの動画にしていきます。動画や静止画を撮影する際は、手ブレやズームの加減、明るい場所を選んで撮影するなどといった注意が必要。動画の前後は長めに撮影しておき、素材が足りなくならないよう意識しながら撮影しましょう。
実際に動画や画像を撮り始める前に、目的に応じて脚本を作っておくと素材集めがスムーズです。脚本により、欲しい素材がイメージしやすくなるので、その後の編集作業も効率良く進められます。
動画編集ができるアプリ(ソフト)
動画を編集する際には、アプリやソフトが必要。動画編集はパソコンだけでなくスマートフォンでも可能ですが、動画編集はパソコンがおすすめです。パソコン画面は大きいので編集作業がしやすく、パソコン向けソフトは搭載機能が豊富で高品質な動画を制作できます。
アプリやソフトを選ぶ際は、自分の編集レベルに合ったものを選ぶのがポイント。専門性の高いソフトで作業が難しくなってしまうという事態を防ぐために、初心者の方はシンプルな編集ソフトを選ぶといいでしょう。有料のソフトではなく、まずは無料のソフトを使って操作に慣れておくのがおすすめです
アプリやソフトを使わず、クラウド上で編集できるサービスもあります。簡単にプロのような仕上がりになり、初心者でも質の良い動画の量産が可能です。
動画編集の基本的な方法
動画編集の基本的な順序は、以下の通りです。
【動画編集の基本的な順序】 1. 動画・画像をアップロードする 2. 動画・画像の長さや順序を編集する 3. BGMや字幕など装飾する 4. 完成したものを再生し確認する |
いきなり動画を切ったり貼ったりするのではなく、まず動画をアップロードするところから始めましょう。その後、動画の長さや順序を編集し、動画に合ったBGMや字幕などの装飾を行います。編集した動画を何度も再生し、おかしなところがないか細かくチェックを行ってようやく完成です。
Step1:動画・画像をアップロードする
アップロードとは、動画ソフトやアプリに素材となる動画や画像を読み込ませること。スマートフォンやパソコンの中に動画や画像があるだけでは編集作業ができません。最初に素材をソフトにアップロードする作業が必要です。
アップロードのやり方は使用する編集ソフトやアプリによって異なります。指定された場所に素材をドラッグ&ドロップする、アップロードボタンを押すなど、指定された方法で正しくアップロードを行いましょう。
Step2:動画・画像の長さや順序を編集する
次に、動画や画像の長さや順序の編集を行います。単に動画や画像を繋げるだけでは、動画の目的やコンセプトに合った作品になりません。また、切り貼りしただけの動画はカットが不自然になり、ひとつの動画として見にくくなってしまうでしょう。
長さや順序を編集する際には、素材の繋ぎ目にトランジションを入れるのがおすすめ。トランジションとは、カットの間を繋ぐために使われるエフェクトのことです。繋ぎ目をスムーズにする効果や、カットとカットの間を印象的に見せる効果があります。
Step3:BGMや字幕などを装飾する
動画や画像を繋ぎ合わせたら、動画に合うBGMや字幕などの装飾を行いましょう。
【動画編集の主なエフェクト】 ・テロップ:動画の内容を字幕で表示 ・BGM:動画の雰囲気作りやノイズ隠し ・速度変更:シーンの強調、動画の長さ調節 ・効果音:動画にメリハリをつける |
テロップや効果音などのエフェクトを使用することで、動画が見やすくなります。上手く使えば魅力的な動画になり、多くの人の目を引く作品に仕上げることが可能。エフェクトを効果的に使用すれば、初心者でもクオリティが高い動画が作れるでしょう。
ただし、エフェクトを使用しすぎると情報量が多くなり、何を伝えたいのか分からなくなってしまいかねません。使用するタイミングやエフェクトの量など、バランスを考えながら使うことが大切です。
Step4:動画を出力する
完成した動画は、出力して公開します。出力とは、使用している編集ソフト以外でも動画が見られるようにすること。パソコンやスマートフォンの中で扱えるデータにする出力作業は、動画編集の最後の仕上げです。
出力はいろいろなファイル形態から選び、保存する必要があります。作成した動画をどこに公開したいかを考えておき、公開する場所に合わせたファイル形式を選びましょう。
【お役立ち資料】動画編集ツール・サービスを導入する前に
必ず押さえておきたい6つのポイント
このeBookでわかること
・動画編集ツールのよくある基本機能
・動画配信用途に合わせた編集機能の違い
・編集や書き出し時の著作権上の注意
初心者におすすめの無料動画編集アプリ4選
動画編集をしたいけれど、どのアプリを使えばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここでご紹介するアプリはすべて無料。動画編集が初めてという方でも気軽に使えます。加えて操作が簡単なものが多く、編集経験がゼロでも利用可能です。
CapCut
引用:Google Play
動画編集に必要な基本的な機能が搭載されているアプリ。難しい操作はなく、タップだけで簡単に動画編集ができます。漫画風加工や逆再生などのエフェクト機能が充実しているので、初心者から経験者まで幅広くおすすめできるアプリです。
対応OS | iPhone、Android |
料金 | 無料 |
編集動画の長さ | 15分 |
主な機能 | テキスト挿入、BGM挿入、画面分割、トランジション挿入、フィルタ |
ダウンロードURL | App StoreGoogle Play |
【こんな人におすすめ!】 ・絵文字を挿入したい ・無料で豊富なエフェクトを使用したい |
iMovie
引用:iPad用iMovieユーザガイド – Apple サポート
iPhoneやMacなど、アップル製品に標準搭載されているアプリ。ストアでダウンロードする必要がなく、手軽に動画編集ができます。どのアプリを使えばいいのか迷っている方は、まずはiMovieから始めてみてはいかがでしょうか。
対応OS | iPhone |
料金 | 無料 |
編集動画の長さ | 無制限 |
主な機能 | テキスト挿入、BGM挿入、トランジション挿入、動画の向きを回転、フィルタ |
ダウンロードURL | App Store |
【こんな人におすすめ!】 ・iPhone、Macユーザー ・アプリの種類がありすぎて迷っている |
Inshot
引用:Google Play
タップとスワイプのみで簡単に動画編集ができるアプリ。編集した動画をそのままSNSやYouTubeにアップロードできます。HD対応なので、解像度を下げずに出力することが可能です。
対応OS | iPhone、Android |
料金 | 無料 |
編集動画の長さ | 無制限 |
主な機能 | テキスト挿入、BGM挿入、トランジション挿入、画面分割、サイズ変更、フィルタ |
ダウンロードURL | App StoreGoogle Play |
【こんな人におすすめ!】 ・まずは無料版でお試ししたい ・作成した動画をすぐにアップロードしたい |
VITA
引用:Google Play
すべての機能が完全無料で使えるアプリ。基本的な動画編集機能が搭載されており、シンプルな編集ができます。投稿サイト用のテンプレが用意されているので出力が簡単です。
対応OS | iPhone、Android |
料金 | 無料 |
編集動画の長さ | (テンプレにより異なる) |
主な機能 | テキスト挿入、BGM挿入、トランジション挿入、フィルタ |
ダウンロードURL | App StoreGoogle Play |
【こんな人におすすめ!】 ・シンプルな編集作業をしたい ・作成した動画をすぐ投稿したい |
初心者でもハイクオリティ動画編集ができる有料アプリ3選
有料アプリにはさまざまな機能が搭載されており、ハイクオリティな動画が作れます。無料版を使ってみたけれど機能が足りないという方や、作業に慣れてきたので編集の幅を広げたいという方は、ぜひ有料版の利用をご検討ください。
Film Story Pro
引用:Google Play
Film Storyの有料版で、透かしの消去や広告の非表示、動画の時間無制限といった便利な機能が搭載されています。フォントの種類が豊富で、動画のイメージに合わせて幅広いフォント選択が可能です。
対応OS | iPhone、Android |
料金 | 490円 |
編集動画の長さ | 時間or無制限 |
主な機能 | テキスト挿入、BGM挿入、トランジション挿入、フィルタ |
ダウンロードURL | App StoreGoogle Play |
【こんな人におすすめ!】 ・豊富なフォントを使いたい ・本格的な字幕を付けたい |
Adobe Premier Rush
引用:Google Play
Adobeが提供している動画編集アプリ。アプリだけでなく、パソコンからの編集もできます。WindowsとMacの両方のOSで利用が可能なので、環境を選ばず動画編集が可能です。
対応OS | iPhone、Android |
料金 | 980円(月額) |
編集動画の長さ | 時間or無制限 |
主な機能 | テキスト挿入、BGM挿入、トランジション挿入、フィルタ |
ダウンロードURL | App StoreGoogle Play |
【こんな人におすすめ!】 ・スマートフォンとパソコンで編集がしたい ・直感的な操作で編集がしたい |
Video Show
引用:Google Play
Video Showは動画編集に必要なすべての機能にプラスして、音楽の種類が豊富。アプリ内で使用できる音楽は著作権フリーのものが多数揃っているので、著作権に引っかかる心配がほぼありません。また、月額240円で新しく音楽が追加できます。
対応OS | iPhone、Android |
料金 | 2,400円(年額) |
編集動画の長さ | 無制限 |
主な機能 | テキスト挿入、BGM挿入、トランジション挿入、フィルタ |
ダウンロードURL | App StoreGoogle Play |
【こんな人におすすめ!】 ・著作権フリーの音楽を使いたい ・幅広い音楽素材を使いたい |
まとめ
アプリやソフトを使うことで、初心者でもプロ並みの動画編集ができます。自分に合ったアプリやソフトを探して、動画編集にチャレンジしてみましょう。
無料版でも動画編集は可能ですが、有料版を使えばさらに幅広い編集が可能です。どのアプリやソフトを使えばいいか分からないという方は、まずは無料版を試してみて、編集に慣れたら有料版を導入する方法がおすすめです。その際は、豊富な素材と効率的な作成が可能なVideo BRAINの導入をぜひご検討ください。
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