スマホで気軽に動画作成ができることをご存知ですか?ここ数年で動画市場が盛り上がりをみせ、さまざまな動画作成アプリも登場しています。動画作成もアプリを使用することで、誰でもかんたんに行える作業となりました。
そんな便利な動画作成アプリですが、さまざまな種類がありすぎてどれを選べばいいのか迷ってしまう方が多いです。
この記事では、動画作成アプリを選ぶ際のポイントやおすすめの動画編集アプリをご紹介します。
選ぶ際のポイントやおすすめのアプリを知って、作成したい動画の目的や用途に沿った最適なアプリを見つけましょう。
目次
動画作成アプリを選ぶ3つのポイント
まずは動画作成アプリを選ぶ際のポイントについてご紹介します。それぞれのアプリで機能や特徴が異なるため、自分が作成したい動画には、どのような機能が必要なのかという点を事前に確認して、選んでいきます。
かんたんな操作で動画を作れる
まずは操作性のかんたんさをチェックしましょう。動画を初めて作成する場合、難しい操作が必要とされるアプリでは、思うような動画作成を行うことができません。初心者であればあるほど、いかにシンプルで直感的に操作できるかという点を重点的にチェックすることが大切です。
いくら多彩な機能が搭載されているアプリであっても、操作性の難易度が高いと、思うように使いこなせません。
作成したい動画にはどのような機能が必要で、作成する方の動画編集に関する知識と経験はどの程度なのかという点も、操作性の難易度を決める基準となるのです。
編集に必要な機能が揃っている
動画編集にはさまざまな機能が必要となります。PCと比べて、スマホアプリではどうしても機能が絞られてしまいます。シンプルで操作しやすくて使い勝手がよくても、機能に制限があったり、機能数が少なかったりすると、思うような動画が作成できません。
そのため用途に合わせて必要最低限の機能が備わっているかをチェックすることが大切です。最低限以下の機能が備わっていれば、動画作成には困りません。
・カット割りやトリミング
・動画分割
・エフェクト
・BGM・テロップ・テキスト挿入
・フィルタ加工
エフェクトなどの演出ができる
動画をより高品質に演出してくれるのがエフェクトです。エフェクトとは、撮影素材にプラスする特殊効果を指します。種類としては、以下のようなエフェクト演出があります。
エフェクト名 | 演出内容 |
サウンドエフェクト | 自然には録音できない機械音や人物音といった環境音をサウンドとして挿入し臨場感を演出 |
レンズフレア | カメラを太陽に向けた際に入り込む帯状の白い反射を素材として挿入し動画の雰囲気を演出 |
アクション | 雷や爆発音などの環境音を挿入し特殊効果を演出 |
モーショングラフィック | 一番利用頻度が高いエフェクトでロゴやテキストなどをアニメーションで表示させて動画に動きを出す演出 |
エフェクトを活用できるようになれば、動画の品質を格段に高めることが可能です。そのため積極的に取り入れたい編集技術の一つといえます。
動画作成アプリおすすめ8選
現在は多くの動作作成アプリが開発されています。では、一体どのアプリを選べばよいのでしょうか。求める最適のアプリを見つけ出すには、対応OSや機能・料金などを考慮して決める必要があります。
次の項目では、おすすめの動画作成アプリ8点を厳選してご紹介します。搭載機能や料金体系はさまざまです。ぜひ参考にしてみてください。
inshot
AndroidとiPhoneの両方に対応しているinshotは難しい操作もなく、スワイプやタップのみのかんたん操作で動画編集できるのが魅力となっているアプリです。
テキスト・BGM・エフェクトなどの追加、フィルタ加工、カット・トリミングなどの機能が備わっており、クオリティの高い動画を作成できます。
対応OS | Android/iPhone |
料金 | ・ロゴ削除…370円 ・フル機能制限解除…450円/月 1,400円/年(117円/月) 4,280円/永久会員 ※年会制は3日間の無料お試しあり |
有料版の機能 | 透かしロゴなし・広告なし・エフェクト、トランジション、フィルタ、ステッカーの使用できる種類が増える |
動画作成を頻繁に行うことがあるという場合は、有料版がおすすめです。年会制の料金は1,400円ですが、月々にすると117円となるので、月額の450円よりお得になります。
VITA
有料版はなく完全無料で使用できるアプリです。基本的な編集機能は備わっており、本格的な動画作成には向きませんが、ある程度自由に動画作成を行いたい方にはおすすめできます。
VITAにはテンプレモードがあり、TikTokやInstagramのストーリーズを意識した仕上がりになります。そのためTik TokやInstagramで作成した動画を投稿したい方にはピッタリの編集アプリといえるでしょう。
対応OS | Android/iPhone |
料金 | 無料 |
PowerDirector
動画関連のソフトウェア大手、サイバーリンク社が手掛けている動画作成アプリです。Windows版も出されており『動画編集ソフトランキング1位』に輝いたこともある、かなり優秀なソフトです。そんな優秀ソフトのアプリ版にあたるのが、今回ご紹介するアプリです。
無料版でも基本的な編集機能は備わっているので、動画作成を行うことは可能です。しかし、透かしロゴが入るためクオリティは下がってしまいます。
より高いクオリティを求める場合は、有料のプレミアム版にアップグレードする必要があるでしょう。スマホでプロ並みの動画を作成することができます。
対応OS | Android/iPhone |
料金 | ・無料・550円/月額 ・1,100円/3ヶ月 ・3,850円/年額 |
ViaVideo
VivaVideoの一番の特徴は自動編集機能といえるでしょう。写真や素材を準備しテーマを選択することで、自動で動画を編集してくれる仕様になっているアプリです。
動画作成の操作を苦手としている方や動画作成が初めての方には、ぜひ使っていただきたい機能となっています。
VivaVideoは無料版でも、基本的な動画編集が可能です。写真をスライドショーのように繋げて作る動画「写真MV」やトリミング・カット、BGMの追加、背景変更、再生速度の調整など、さまざまな機能が備わっているので、初めての方でも高品質な動画作成が可能になっています。
対応OS | Android/iPhone |
料金 | 【iOS版】 ・280円/月額 1,450円/年額 7,500円/永久 【Android版】 ・330円/月額 1,460円/年額 6,700円/永久 |
有料版の機能 | ・広告削除・ウォーターマーク削除・1080P動画のエクスポート・4K動画の作成&編集・動画の長さが無制限・モザイク・キーフレーム・テキストアニメーション・音楽抽出音声変換・背景のカスタマイズ・パラメーター調整 |
Quik
Quikではスマホの写真や動画はもちろん、デジタル一眼レフカメラやスマホ以外のカメラで撮影した写真や動画もインポートすることができます。
QuikはGoProアプリの一つです。GoProアプリには3つの種類があり、操作がメインとなるアプリ「GoPro」、撮影した動画や写真などを用いて動画の作成や編集ができるアプリ「Quik」、Quikより高度な動画編集ができる「Splice」(※SpliceはAndroid非対応)の3種類です。
そのなかでも動画編集ができるQuikアプリでは、テキスト追加、トリミング、分割、音量調整、再生速度調整など、基本的な編集ができます。
対応OS | Android/iPhone |
料金 | 【サブスクリプション】 ・200円/月額 1,080円/年額 ・6,000円/年額(GoPro) |
年額6,000円のGoProサブスクリプションに登録している場合、Quikサブスクリプションの特典に加えて、以下の特典も利用できるようになります。
・年間3台まで利用できるGoProカメラの11,000円割引
・GoPro.comのアクセサリーが最大50%OFF
・GoProの写真やビデオをオリジナルの画質で保存できる無制限のクラウドストレージが利用できる
・GoProカメラからGoProのプレミアムストリーミングプラットフォームへの高品質なライブストリーミング
・破損したカメラの交換保証
iMovie
iMovieはApple製品(iPhone・MacBook・iPadなど)にプリインストールされている動画作成アプリです。撮影した動画や写真をiMovieに取り込み、BGMやテロップを挿入すれば、かんたんにプロが作成したような高品質な動画が作成できます。
iMovieは4K解像度ビデオにも対応しているので、映画のような高クオリティの動画作成が可能です。
iMovieはApple製品を使い慣れている方であれば、迷うことなく直感的な操作ができるため、初心者の方でもかんたんに動画編集に取り組むことができます。
またiMovieは完成した動画の共有方法が多数用意されています。より多くの方に共有できるといった点も魅力の一つです。
対応OS | Apple製品 |
料金 | 無料 |
キネマスター
キネマスターはカット・テキスト・テロップ・BGM挿入・動画の書き出しなど、基本的な動画編集機能に加え、ほかのアプリには備わっていない機能も多数備えているアプリです。
例として、オーバーレイ機能・映像と音の分離機能・マルチトラックオーディオ機能などが挙げられます。
多機能であるがゆえに、初めのうちは操作性に慣れず難しく感じるかもしれません。しかし、慣れてくると機能を使いこなせるようになり、高品質な動画を作成できるようになります。
有料版を購入することにより、1,500以上もあるプレミアムセットの追加機能を使うことができるようになるので、さらにクオリティの高い動画を作ることが可能になります。
対応OS | Android/iPhone |
料金 | ・無料版(ロゴマーク表示あり) ・有料版…450円/月額 2,500円/年額 |
AdobePremiereRushCC
AdobePremiereRushCC(アドビプレミアラッシュ)は基本的にパソコン版のAdobePremiereProCCを使うことを前提に開発されたアプリです。スマホで編集は可能なので、パソコン環境にない状況でスマホを使用して編集を行い、本編集はアプリからデータを連携してパソコンで行うといった使い方です。動画編集をパソコンとスマホで共有させて行えるのは、非常に便利で魅力的な動画制作アプリです。
対応OS | Android/iPhone |
料金 | ・PremiereRush スタータープラン…無料 (※書き出し可能数3/クラウドストレージ2GB) ・PremiereRush モバイルプラン…原則無料 ・PremiereRush 単体プラン…980円/月額 ・PremierePro 単体プラン…2,480円/月額 ・CreativeCloud コンプリートプラン…5,680円/月額 ・CreativeCloud 学生版…1,980円/月額 |
スマホで動画を作成する際の注意点
動画作成アプリがあればスマホでもかんたんに動画の作成ができることが分かりました。では、スマホで動画作成する際に注意する点はあるのでしょうか。次はスマホで動画作成する際、どのようなことに注意すればよいのかについてみていきましょう。
無料・有料のどちらかをチェックする
まずはアプリが無料か有料かについてチェックしましょう。無料版と有料版では、機能も編集素材の豊富さも違います。多くのアプリでは有料版の方がテンプレートやBGMなどの編集素材の種類が多くなります。
有料版の大きな特徴は、ロゴマークが消せることです。無料版でも十分な編集・作成を行えるアプリは存在しますがアプリのロゴマークが表示されることがほとんどです。
作成したいと思っている動画がどれくらいの編集機能を必要としているのかを事前にきちんと確認して、無料版でも十分なのか、有料版でなければならないのかの判断基準としましょう。
対応フォーマットを確認する
次にチェックすべき点は対応フォーマットです。作成した動画を完成後にどのように使用したいのかという点が重要になってきます。
例えば、作成した動画をYouTubeに投稿しようとした場合、YouTubeサイトに対応した動画フォーマットでなければアップロードできません。
最近ではスマホで動画編集が手軽に行え、誰でも比較的かんたんに動画作成ができる時代となりました。動画作成や編集が当たり前の近年なので、主要フォーマットには対応しているアプリがほとんどですが、有料版を購入した後に対応していないという事態を招かないためにも、事前に確認しておきたいポイントです。
まとめ
動画作成アプリにはさまざまな種類のものがあります。いくら多機能であっても、必要のない機能が搭載されていたり、機能が多すぎて操作の難易度が上がり、思うように自社が求める動画作成を進められなかったりしては、意味がありません。
動画作成アプリを決める前には、作成する動画に必要な機能と料金などを事前に確認をして、最も適したアプリを選ぶようにしましょう。
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