最近では、セミナーで動画を用いることが多くなってきました。セミナー動画を上手に活用すると集客や自社製品を周知するのに非常に効果的なツールとなります。そんな便利なツール、セミナー動画はどの様に作成するのでしょうか。せっかく作成するなら失敗したくはありません。
この記事では、セミナー動画の作り方や編集のコツについて紹介します。セミナー動画の作り方を知ることで、より効果的なセミナー動画を作ることができるでしょう。
まずはセミナー動画を作成するメリットから見ていきましょう。
目次
セミナー動画とは?
一般的にいわれているセミナー動画とは具体的にどのようなものなのでしょうか。セミナー動画では、自社製品の魅力や提供するサービスの詳細について、より深く知ってもらうことができます。
自社製品やサービスについて紹介するものはもちろん、セミナーそのものを撮影した動画を指す場合もあります。
動画だと企業が伝えたいことを、より短い時間で視聴者に伝えることができます。また、動画のなかでは、テロップ・ナレーション・BGMなどの効果を用いて、より印象的で分かりやすい説明ができます。
従来のセミナーの様に、資料を基に進める方法と比較すると、より理解を深めることが可能となります。
ではそんなセミナー動画のメリットについてさらに詳しく見ていきましょう。
セミナー動画を作成するメリット
紙媒体より分かりやすいとされるセミナー動画ですが、作成するメリットはどのようなものがあるのでしょうか。時間と手間を掛けて作成するセミナー動画から得られる2つのメリットについて解説します。
参加者を集めやすい
まず、挙げられるのは集客効果です。セミナー動画だと会場まで足を運ぶ必要がないため、場所の縛りがなく、視聴することが可能です。会場に行かなければならないセミナーより、参加しやすいという点はメリットといえるでしょう。
ただ、遠方からでも参加できるというメリットを持つ反面、参加者のモチベーションが低く離脱しやすいということがデメリットとしてあります。
動画の二次利用が可能
セミナー動画は二次利用しやすいというメリットがあります。動画であれば、その日限りで終わるものではなく、セミナー後もさまざまな形で活用できます。
セミナーで使用したものをそのまま利用したり、編集を加えてダイジェスト版にしたりなど、その活用幅は多岐にわたります。
・セミナー不参加の顧客への配信
・セミナー参加者へのフォロー
・社員研修用に使用
・企業紹介(理念や事業内容など)
・自社サイトに掲載しマーケティングに活用
動画という形で残しておけば、セミナーで活用後も二次利用によるさまざまな効果が得られるようになります。
セミナー動画の作り方
動画作成と聞くと、ハードルが高く感じるかもしれません。しかし、作成の流れやポイントを掴むことで、初めてでも比較的簡単に作成することが可能となります。では、動画作成の流れはどういったものなのか、一連の流れを見ていきましょう。
動画の目的・内容を伝える
まずは動画を作る目的と、作成した動画で何を伝えたいのか、その内容をしっかりと決めておきましょう。動画の目的を明確にすることが大切です。
動画は視聴してもらうことがゴールではなく、視聴した後に、「購入」や「集客に繋がる」などの行動を起こしてもらうことが大切です。
そのためには、視聴対象となる顧客に合わせた動画作りが必要となります。自社製品やサービスへの認知がある場合は、少し専門的でより興味や理解を深めてもらえるような動画を、自社製品やサービスへの認知がない場合は、あまり専門的になりすぎないよう、浅く広い内容の分かりやすい動画にする必要があります。
対象となる視聴者がどの様な内容の動画を見たいと思っているのかを考え、方向性を決めましょう。
内容をいくつかの章に小分けする
長い動画を延々と視聴するほど辛いものはありません。動画の内容はいくつかの章に小分けし、テンポよく進める流れにしましょう。
セミナー動画は伝えたいことを多く盛り込んでいるため、尺が長くなってしまうことが多いです。しかし、あまりに長いと間延びして、視聴者は離脱してしまいます。
それを防ぐためにも、動画内容をいくつかの章で分けましょう。また、伝えたいことを章で分けることで、内容がより明確になり視聴者にも伝わりやすくなります。
聞き取りやすい発音・言葉選びを行う
動画では、音声・発音・言葉選びは非常に重要です。動画を見ていて、聞き取りにくい発音だったり、音声がクリアでなかったりすると、理解度も低下し、離脱者も増加する可能性があります。
後の編集でテロップや字幕を挿入するとしても、やはり伝えたいことは音声・発音・聞き取りやすい言葉でしっかり視聴者に伝える必要があります。
以下の点に注意すると、音声・発音・聞き取りやすい言葉選びは、よりよいものとなるでしょう。
音声 | ・カメラのマイクではなく外部マイクを使用 |
発音 | ・姿勢や滑舌を意識する ・背筋を伸ばしハッキリと発音する |
聞き取りやすい言葉選び | ・難しい業界用語は控えて別の言葉に置き換える ・話すペースは意識してゆっくりにする |
字幕やテロップを用いる
字幕やテロップ挿入は、動画制作では必須となる編集作業です。視聴者が動画内の音声を聞き取るフォローになったり、動画内容への理解を深める手助けになったりします。それぞれの特徴については下記の通りです。
字幕 | ・内容が理解しやすくなる ・重要な部分のみ字幕にすると強調できる |
テロップ・グラフ・図解 | ・動画内容の理解が深まる ・視覚により退屈しない動画に仕上がる |
成果の出るセミナー動画編集のコツ
動画編集でセミナーの成果が変わるといっても過言ではありません。対面ではない分、より大切な要素となります。では、成果を出せる動画編集のコツには、どういったものがあるのか、順番に見ていきましょう。
図解・資料を適宜組み合わせる
図解や資料の組み合わせは必須です。言葉だけでは、なかなか伝わりにくい内容でも、図解や資料を用いて説明することで、より理解度が上げることができます。グラフやアニメーションの挿入は映像コンテンツならではの技術といえるでしょう。
実際に行うセミナーとは異なり、編集でさまざまな演出を加えることができるのも、セミナー動画の強みといえます。
セミナー視聴後のアクションプランを設定する
セミナー動画は動画の視聴が着地点(ゴール)ではありません。動画を見た後に顧客がどの様なアクションを起こすのか、という点が重要になってきます。そのアクションに沿ったプランを事前に立てておく必要があります。
例えば、商品やサービスの認知が目的の場合、動画の内容は商品やサービスの紹介となります。そして、視聴後の顧客のアクションとしては、会員登録や商品購入、無料トライアルへの申し込みなどがあります。
視聴者が動画を見た後に購買意欲が湧くような動画構成を組み立て撮影に臨むことで、期待した効果へと繋げることができるでしょう。
セミナー動画の活用事例
セミナー動画は配信後にさまざまな二次活用できる点も強みのひとつです。実際のセミナーとは違い形として残るものなので、後に編集することも可能です。
フルバージョンで活用したり、ダイジェスト版に編集したりして、活用することもできます。では、具体的にどの様な活用方法があるのでしょうか。3つの例を挙げて紹介します。
セミナー参加・不参加者へのフォロー
まずは視聴者へのフォローとして活用する方法です。セミナー参加者に再度配信することで、セミナーの内容を見返すことができ、より理解を深めることができます。
また、セミナーへの参加を見送った方には、後日に配信することで、参加できなかったセミナーの内容を伝えることができます。申し込みをしてくれたということは、少なからず興味があったとも捉えられるので、セミナー動画を配信すれば、再度興味を持って視聴してくれる可能性はあるでしょう。
自社サイトの強化
セミナー動画を自社サイトに掲載して、サイトの強化に活用することもできます。動画は文字やテキストとは違い映像媒体なので、視聴した方の理解が早く、記憶にも残りやすい傾向にあります。また、編集によりアニメーションやグラフが挿入できるため、より理解を深めやすいでしょう。
そんな動画を自社サイトに掲載することで、新規顧客になる可能性を秘めた潜在顧客に向けてPRすることができます。Webサイトは縛りがなく、さまざまな方が訪れ、見てくれます。サイトのコンテンツが充実すると会社の商品やサービスの知名度アップにも繋がるでしょう。
また、セミナー内容を簡単に紹介する1分程度の動画を無料で公開し、興味を持ってくれた顧客には、有料でフルバージョンまたはダイジェストバージョンの動画を配信できれば、顧客情報を入手できる強い自社サイトへと育てることも可能です。
研修用の教材として活用
セミナー動画は顧客向けだけに活用するものではありません。新入社員などの研修教材としても活用できます。
自社製品やサービスについて分かりやすく解説している動画なので、自社の詳細を学ぶことができます。通常、社員教育には人材を割かなければなりませんが、セミナー動画を活用することでその必要もなくなります。
セミナー動画の外注費用相場
では、そんなセミナー動画を外注すると、どれくらいの費用が必要となるのでしょうか。セミナー動画を撮影してもらうには人件費はもちろん、撮影機材などの費用も必要となります。
費用は撮影する動画の長さや製作期間、カメラ台数、セミナーの規模などにより算出されます。安価なものは10万円前後の予算で作成可能ですが、高額になると50万を超える場合もあります。
価格幅が出てくるのは、会場の大きさや観客の人数による違いです。会場が広くなると、音を拾う機材を導入する必要があり、費用が加算されます。また、観客の人数が多いセミナーでは、出演者との距離が遠くなるため、ピンマイクなどの機材を入れる必要があります。
まとめ
セミナー動画は作成方法で大きく印象が変わってきます。対面ではない分、音声のクリアさや言葉選び、聞こえやすさが重要になります。セミナー動画を通じて、自社製品やサービスの紹介もできるので、しっかりした内容で作成する必要があります。
また、配信後には動画を再活用することで、さまざまなシーンで役立てることができます。動画作成では、視聴者が見た後にどの様なアクションを起こしてほしいかという目的を明確にして作成を進めることが大切です。
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