静止画とは写真やイラスト、文字などの連続していない単独の画像を意味します。その静止画を動画化することにより、手間やコストを抑えながらもさまざまなコンテンツの訴求が可能です。
そこで本記事では、静止画から動画を作成する方法やポイント、メリットを紹介します。
目次
静止画を動画化する3つのメリット
近年、静止画を使った動画をプロモーション施策の1つに取り入れる企業が増えています。動画は静止画に比べて多くの情報を伝えることができます。
さらに、静止画に比べて伝える側と受け手との認識に相違が起きづらいのが特徴です。ここでは「静止画」を動画化するメリットを3つ紹介します。
- 1. 視覚と聴覚の両方に訴求できる
- 2. 途中での離脱を防げる
- 3. ターゲットの印象に残りやすい
それぞれの内容を詳しくみていきましょう。
1)視覚と聴覚の両方に訴求できる
静止画を動画化することで、視覚と聴覚の両方に情報を訴求できます。人は「視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚」の五感の中でも、特に「視覚」と「聴覚」から多くの情報を得ています。
静止画の場合、画像やテキストなどによる視覚のみから情報を得るため、一度に多くの情報を得ることができません。さらに、情報の理解にも多くの時間を要します。
一方、動画の場合は「視覚」と「聴覚」の両方から膨大な情報を得られ、さらには情報の理解を早める効果があるのです。
2)途中での離脱を防げる
静止画の動画化によって、ユーザーは求める情報に早くたどりつくことができ、途中での離脱を防げます。ユーザーが静止画から情報を得るには、一つひとつの画像やテキストをしっかりと読み込む必要があります。情報を早く得たいと思うユーザーにとって読み込む行為は非効率であり、途中で離脱する可能性が高くなるのです。
一方で、画像を動画化することでユーザーは視覚と聴覚を使えるため、飽きることなく必要な情報にたどり着けます。その結果としてユーザーの早期離脱を防ぎ、企業が伝えたいメッセージをしっかりと訴求できます。
3)ターゲットの印象に残りやすい
静止画の動画化は、ターゲットの印象に強く残りやすい点も大きなメリットの1つです。たとえば、テレビCMで流れるメロディーやフレーズをつい口ずさんだ経験がある方も多いのではないでしょうか。インパクトのある画像やBGM、ナレーションなどはもちろんのこと、独自のストーリー性や演出を駆使することで、ユーザーに強く印象を残すことが可能です。
さらに、画像を動画化することで「動き」によるさまざまな説明を行えます。商品説明などの場面であれば、実際に使用した際の様子をスライドで紹介したり、解説をナレーションで補足したりといった方法で、より強く印象づけることができるでしょう。
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静止画から動画を作成する3つの方法
昨今、動画広告市場は大きな広がりを見せており、その中でもスマートフォン向けの作成ツールの勢いは目覚ましいものがあります。そんなスマートフォン向けのツールを含め、静止画から動画を作成する代表的の方法は次の3つです。
- 1. 静止画からスライドショーを作る
- 2. コマンドラインで作る
- 3. 1枚の静止画に音声を乗せる
動画作成に関する知識やスキル、環境などに応じて自社に合う方法を選択してみてください。
1)静止画からスライドショーを作る
静止画を用いたスライドショーの作成によって動画化ができます。スライドショーとは、複数した画像を連続的に表示させることです。
現在は、スマートフォンアプリによってスライドショーを簡単に作成できるようになりました。スライドショーが作成できるアプリの例は次のとおりです。
- Slideshow Maker
- SLIDE MOVIES
- MixClip
- MoShowなど
これまで画像のスライドショーを作成した経験がない人でも、スマートフォンアプリを利用すれば写真や画像、音楽を選択するだけで簡単に動画化できます。
2)コマンドラインで作る
コマンドライン上で静止画を動画化する方法もあります。プログラマーなどが黒い画面に向かってキーボードを打っている姿をテレビや映画などで見たことがある方も多いでしょう。
その黒い画面を「コマンドライン」 と呼びます。コマンドライン上でキーボードから入力したテキストによってコンピューターに命令を出してファイルを見たり、内容を変更したりするのです。
静止画の動画化には「ffmpeg」というコマンドを使用します。ffmpegは、動画や音声の合成や画質変更などの編集機能を持つものです。大まかな作成の流れは次の通りです。
- 静止画それぞれに一定時間表示する動画を作成
- 作成した動画同士を繋げる
- 繋げた動画にBGMを付ける
ただし、コマンドラインに関する知識をもっていない方には少し難易度の高い作り方といえるでしょう。
3)1枚の静止画に音声をのせる
1枚の静止画に対して音声をのせることで動画化するのも方法の一つです。1枚の写真や画像に音楽や音声などをつけるだけでも、聴覚を使うことで印象が変わります。
1枚の静止画に音声を乗せるには、パソコンの編集ツールやスマートフォンアプリを用いるのが一般的です。代表的なパソコンの編集ツールは次のとおりです。
- ApowerEdit
- Slideshow Creator
- PowerDirector
- LightMVなど
また、スマートフォンアプリには次のようなものがあります。
- VLLO
- iMovie
- VideoShow
- Adobe Premiere Rushなど
いずれも静止画を選択して音声を追加することだけで動画化できます。求める質や使い勝手などから判断して、編集ツールやアプリを選んでみてください。
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静止画を動画化する際のポイントは5つ
静止画を動画化する際のポイントに次の5つが挙げられます。
- 1. モーショングラフィックスによるメリハリを効かせる
- 2. 訴求対象を決める
- 3. 伝えたい内容を明らかにする
- 4. 音楽やスーパーを工夫する
- 5. 動画編集ツールで効率化を図る
画像を動画化する方法はそれほど難しいものではありません。しかし、質の高い動画にするとなると少しハードルがあがります。
より訴求効果の高い動画にするためにも、ここでは静止画を動画化する際のポイントについてその内容を詳しくみていきましょう。
1)モーショングラフィックスによるメリハリを効かせる
静止画を動画化する際は、モーショングラフィックスによるメリハリを効かせるようにしてみてください。モーショングラフィックスとは、画像や写真、テキスト、図形などに音や動きを加えた動画のことです。
モーショングラフィックスを利用すると静止画では伝えにくいイメージや情報を伝えることができます。ただし、スライドショーによって静止画を動画化する場合は、ただ画像をスライドしても動画には見えません。
制作側の意図が通じるようにストーリー性を持たせ、ユーザーにとってもらいたい行動を明らかにして誘導します。単調な動画にならないよう、思わず最後まで見てしまうような工夫を凝らしましょう。
2)訴求対象を決める
どのようなユーザーに動画を見てもらうかを決めるのも重要なポイントの1つです。訴求対象が定まっていないままに動画を作成すると、伝えたい内容が薄れます。
まるでその対象が実在するかのように細かく設定するほうが、より動画の方向性がより定まります。年齢や性別、年収などの属性をベースに訴求対象を細分化してみてください。
そして、決定したターゲットが動画に求めるニーズを想定しながら制作に取り組むことが、効果の高い動画作成につながります。
3)伝えたい内容を明らかにする
静止画の動画化によって何を伝えたいのかを事前に明らかにしましょう。「新規顧客を集客したい」「新商品をアピールしたい」など、動画の目的を明確にします。伝えたい内容がはっきりしない動画は散漫な印象を与えたり、内容にブレが生じたりするケースがあるからです。
そして、伝えたい内容が決まればターゲットに対してどのようにアプローチするかを考えます。ただし、あまりにも多くの内容を詰め込み過ぎると、かえってユーザーの印象に残らない動画になりかねません。
1本の動画で伝える内容はできるだけ絞り込むことで、ユーザーに動画の意図がより伝わりやすくなります。
4)音楽やスーパーを工夫する
音楽やスーパーは、動画のコンテンツ全体に大きな影響を及ぼします。特に、画像や写真を動画化する場合は、演出として音楽やスーパーは大きな役割を果たします。
音楽は内容に合わせたBGMや効果音を活用することにより、動画に込めたメッセージが伝わりやすくなるでしょう。さらに、字幕やスーパーなどで不足情報も追加すると、動画の内容がより伝わりやすくなります。ただし、必要以上に多用すると印象を損ねる可能性もあるため注意が必要です。
5)動画編集ツールで効率化を図る
静止画の動画化に限らず、動画作成には企画や構成、撮影、編集といったスキルが求められます。ただし、これらの必要スキルはすぐに身につくものではありません。
特に、編集の工程では専用の動画編集ソフトを使ったさまざまな加工などが必要です。さらに、企業によっては動画編集に関わる人や時間などのリソース確保が難しいというケースも考えられます。
このような場合は「動画自動生成サービス」の活用をおすすめします。動画自動生成ツールであれば、静止画やテキスト、音楽などの素材とテンプレートを選ぶだけで高品質な動画を作成できます。動画制作の経験やスキルに不安のある企業では、ぜひ利用を検討してみてください。
静止画の動画化は動画編集ツールがおすすめ
静止画を動画化する際、ただ画像を組み合わせただけではユーザーの心を動かすことはできません。「訴求対象」や「伝えたい内容」を明らかにしたうえで、ユーザーの求める内容を捉えた動画制作が求められます。
ただし、社内におけるリソース確保やスキル獲得の面で課題がある企業が多いのも事実です。そのような悩みを持つ企業担当者の方には、動画自動生成ツールの「Video BRAIN(ビデオブレイン)」」をおすすめします。
Video BRAINであれば、静止画を利用した完成度の高い動画を簡単に制作できます。その方法は、豊富に用意されたテンプレートに画像や音楽、ナレーションなどを挿入するだけです。
さらに、ナレーションやスロー設定、アニメーション設定など新たな機能も随時アップデートされており、ユーザーのニーズに合わせて自由に動画を編集できます。ポイントを押さえた動画編集を手軽に行いたい場合は、ぜひVideo BRAINを活用してみてください。
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