Twitter広告においてベストプラクティスを見つけるためには、広告の効果測定が欠かせません。
Twitterでは簡単な操作で効果測定データを閲覧・分析できるため、活用してみることがおすすめです。
この記事では、Twitter広告の効果測定で主に使われる指標や確認方法などをご紹介します。
また、広告効果を高めるために必須の機能である「フォロワーターゲティング」についても解説します。
目次
Twitter広告の効果を測定するための代表的な指標
SNS広告の一つとしてTwitterを活用している企業も多いと思います。
ここでは、Twitter広告の効果測定をするときに使われる代表的な指標を3つ紹介します。
1)広告が表示された回数を表す「インプレッション数」
インプレッション数とは、広告が表示された回数のことです。Twitterでは「ユーザーがこのツイートを見た回数」と説明されています。Twitterユーザーのタイムラインや検索結果にツイートが表示されるごとにカウントされるのがインプレッション数です。
2)広告がクリックされた割合を示す「CTR」
CTR(Click Through Rate:クリックスルーレート)とは、インプレッション数に対してどのくらいの割合で広告がクリックされたのか示す指標です。
Twitterにおけるクリックに相当する行動はたくさんのパターンがあり、以下に代表的な例を記載します。
- リツイート
- 「いいね」をする
- ハッシュタグをクリック
- @ユーザー名をクリック
- 広告のリンクをクリック
- 動画・画像をクリック
- 拡大表示の操作(余白をクリック)
- プロフィール名の詳細を見る(表示名をクリック)
- フォローボタンを押す
こうしたクリックに相当するアクションを、ツイッターでは「エンゲージメント」としてカウントされます。
エンゲージメント(engagement)とは「契約・約束・絆」などの意味を持っていますが、マーケティング用語では、商品・広告が顧客・見込み客から望ましい反応を得たという意味で使われています。
TwitterにおけるCTRは以下の計算式で表せます。
CTR(%)=エンゲージメント数÷インプレッション数×100
ただし、Twitterのアナリティクス画面では、CTRが「エンゲージメント率」として参照できるため、自ら計算する必要はありません。
4)1クリックに対する広告費用を表す「CPC」
CPC(Cost Per Click:シーピーシー)とは、広告に対するクリック1回(Twitterではエンゲージメント1回)にかかる広告費のことです。
仮に、広告制作費が10万円で1,000回のクリックあった場合、以下のようにCPCを求められます。
CPC=10万円÷1,000=100円
CPCを求めるためには広告費を知っておく必要があります。
例えば、動画制作にかかった工数やTwitterへの広告料の支払いなどの合計金額を知っておくことが大切です。
Twitterのキャンペーンの予算設定機能を活用し、事前にCPCを決めておくのも良い方法です。
クリック数に応じて対価が発生するため、事前にCPCの上限が設定できます。
また、Twitterではリツイートに対する「いいね」やリツイートなど間接的なエンゲージメントにはコストがかかりません。最近では動画広告向けにローンチされた「プロモトレンドスポットライト」において拡散現象が見られています。「バズる」動画広告が作成できると、CPCは低くなるでしょう。
参照:キャンペーン期間と予算
参照:動画のパワーとプレミアム枠を組み合わせたプロモトレンドスポットライトのご紹介
Twitter広告の効果をアナリティクスで確認する方法
ここでは先ほど紹介したインプレッション数やエンゲージメント率などの確認方法を具体的にご紹介します。
インプレッション数を確認する方法は以下の通りです。
1)Twitterの画面左下にある、〇の中に3つの点があるボタンをクリック
2)メニューから「アナリティクス」を選択する
3)アナリティクス画面のヘッダーにある「ツイート」をクリック
4)ページを下にスクロールし、「インプレッション数」「エンゲージメント数」「エンゲージメント率」を確認する
この方法では、ツイートや期間ごとのエンゲージメント率の推移なども確認できます。
どの広告が効果を上げたか個々に比較することができるのです。
また、アナリティクスは広告だけではなく、通常のオーガニック投稿の内容を分析できるようになっています。
手軽にインプレッション数やエンゲージメント数が増えているかどうか確認したいときなどは、ツイート画面の右下にある三本線のボタンを押しましょう。
Twitter広告の効果を高める「フォロワーターゲティング」
Twitter広告を出していても、効果測定でいまひとつ良いパフォーマンスが確認できないことがあります。
そのような場合は、Twitter広告独自の機能であるフォロワーターゲティングを設定してみましょう。
Twitter広告の独自機能「フォロワーターゲティング」とは
フォロワーターゲティングとは、フォローしているアカウントに基づきTwitter利用者のターゲティングをする機能です。例えばBtoB企業は、自社の顧客や見込み客がフォローしそうな競合会社や業界メディアのアカウントなどを、ある程度イメージできると思います。
Twitter広告では「@ユーザー名」という形でユーザー名を追加登録すると、そのアカウントのフォロワーに、似ているTwitterユーザーに広告を表示できます。フォロワーターゲティングを使用することで、ターゲットに近い層のユーザーに広告を表示し、より正確な効果測定ができるようになるのです。
Twitterでは、以下の4つのカテゴリでフォロワーターゲティングを検討することを推奨されています。
1)競合他社:自社と似たような商品・サービスを提供している企業
2)関連ブランド:直接的に競合しないものの、自社が提供している商品・サービスに関連した企業(例えば、広告主がお菓子メーカーなら、デパートやコンビニなど)
3)メディア:自社の顧客や見込み客が関心を持ちそうなメディア
4)インフルエンサー:オピニオンリーダーや芸能人、フォロワー数が多い人気ユーザーなど
Twitterでは自社(広告主)のフォロワーを自動解析し、特徴が一致しているユーザーを「似ているオーディエンス」として追加する機能もあります。
フォロワーターゲティングの設定方法
フォロワーターゲティングは、広告キャンペーン作成画面から次のように設定します。
1)ターゲティングのオーディエンスの条件を選ぶ
2)「フォロワー」からユーザー名を追加する
3)「似ているオーディエンス」にも広告配信したい場合は、「自分のフォロワーに似たユーザーもターゲティングする」にチェックを入れる
Twitter広告の効果測定で効果アップ
Twitter広告では、特別なマーケティングツールを導入することなく、広告の効果測定が可能です。
アナリティクス画面では、インプレッション数、エンゲージメント率など細かな効果測定情報が、総計やツイートごと、期間ごとに集計されています。
これらをPDCAサイクルのC(Check:評価)として使い、広告効果の改善に役立てていきましょう。
また、クリエイティブやターゲティングをわずかに変えた広告も、違うキャンペーンとして配信可能です。
例えば動画広告のパターンAとパターンBを作り、効果測定をそれぞれ行い比較検討するなどもできます。こうした広告活動をしていけば、ターゲティングやクリエイティブ制作などの質を高めていけるはずです。経験や勘だけに頼ることなく、客観的なデータをもとにPDCAを回していくことが、広告効果を高めるために重要です。
まとめ
適切な効果測定を実施することで、広告の改善も行いやすくなります。Twitter広告を活用する際には、今回ご紹介した効果測定方法を心がけておくと良いでしょう。また、Twitterアナリティクスを活用することで、効果が簡単に確認できるようになることも覚えておくと安心です。
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