利用者のより高いエンゲージメントを狙って、アプリをリリースする企業が増えています。
この記事では、アプリのインストールを促進する媒体として選ばれているTwitter広告について、その理由や実際に広告を設定する時の手順、成果を上げるポイントについてご紹介します。
目次
Twitterアプリインストール広告とは
アプリインストール広告とは、アプリのインストールを目的とした広告配信手法です。
アクイジションはインストール数とすることが多く、CPI(Cost Per Install)という指標で費用対効果を確認します。また、ユーザーによる2次拡散が期待できる点も、Twitterならではの特徴です。
アプリカードとは
Twitterにはテキストと画像や動画を一体で表示できる「アプリカード」という、アプリインストールのための広告フォーマットがあります。
1)イメージアプリカード
イメージアプリカードは、テキストと画像が掲載できます。
テキストは、140文字まで追加できますが、リンクが約12文字として計算されるため、実際に追加できるテキストはは128字までとなります。
アプリインストールに促すボタンが設置され、ダウンロード画面への遷移やアプリの起動が可能です。
2)ビデオアプリカード
ビデオアプリカードにおいても文字数はイメージアプリ同様となりますが、2分20秒までの動画を掲載できます。
画像よりも情報量が多くインパクトも大きいので訴求力があります。
広告設定の手順
Twitterアプリカード広告の設定手順をご紹介します(インストール数増加を目的とした場合)。
1)Twitter広告アカウントを開設する
ユーザーアカウントから「Twitter広告」にアクセスし、「Twitter広告キャンペーンを開始したい」の「Twitter広告を設定する」をクリックします。
利用条件確認後、国とタイムゾーンを日本に設定すれば開設完了です。
2)インストールさせたいアプリを登録する
広告管理画面のツールタブを開き「アプリマネージャー」を選択、「アプリを追加」をクリックします。
アプリが対応しているプラットフォームを選択し、URLもしくはIDを入力します。
AndroidはGoogle PlayのアプリURL[id=]以降、iOSはApple storeURL末尾9桁がIDとなります。
3)アプリカードを作成する
広告管理画面のクリエイティブタブを開き「カード」を選択します。
「カードを作成」から「イメージアプリカード」「ビデオアプリカード」のどちらかを選択します。
「アプリカードを作成」画面で必要項目を入力すればアプリカードが作成できます。
4)ツイートを入力する
アプリカードに掲載するツイートを入力します。
クリエイティブタブを開き「ツイート」を選択し、「新しいツイート」をクリックします。
カードアイコンをクリックし、「カードを選択」画面が表示されたら、タブを開いて「アプリカード」をクリック、対象のアプリカードを選択します。
「アプリを訴求するためのテキストを入力します」欄でツイートを作成してください。
5)キャンペーンを設定する
右上のキャンペーンを作成タブから「アプリのインストール数または起動回数」を選択し、対象アプリの「選択」をクリック、必要項目を入力します。(設定はキャンペーン期間中に変更可能。)
- 【1】キャンペーン名は、検証軸が判別しやすいものにしましょう。
- 【2】配信期間を定めなければ予算に達するまで配信が継続されます。手動での配信停止は可能です。
- 【3】「アプリをインストールしていないユーザー」を選択します。
- 【4】目標CVイベント「インストール」を選択します。
- 【5】「Twitterオーディエンスプラットフォームでリーチを広げる」にチェックを入れた場合、Twitterのアドネットワークを利用してTwitter外の複数の媒体に広告を配信できます。最初はチェックを外しておいて、CPI効率を確認してから拡大を検討するのがおすすめです。
6)ターゲティングを設定する
興味・関心や行動など、複数のターゲティング機能から選択します。
アプリをインストールしてもらいたいユーザーの属性や、興味関心などを事前に検討したうえでターゲティングを設定すると効率よくインストール数を伸ばすことが可能です。
7)予算を設定する
「1日上限予算金額」の金額に達したら広告配信は自動で停止し、午前0時にリセットされます。
固定予算の場合は「予算総額を設定」欄に入力すると、金額に達した時点で配信が停止されます。
予算のペーシングは2種類で、1日を通して均等に予算を振り分ける「標準配信」、生放送などのイベント時に適した、日別予算を早く使い切る「集中配信」です。
8)入札機能とオプションを設定する
Twitterの広告掲載は設定上限費用をオークションにかける形式で行われます。
入札機能は、上限支払い金額を手動入力する「上限入札単価」、目標支払い金額を設定する「目標入札単価」、目的と予算に応じて他社と競争できる最適な入札額を設定する「自動入札」から選択できます。
入札オプションは、アプリ広告のクリックで課金される「アプリクリック課金型」と、指定した利用者のアクション(インストール数)の獲得で課金される「アクション課金型」から選択できます。
9)広告クリエイティブの選択
ステップの最後にクリエイティブを選択して保存すれば完了です。
インストール数を増やすポイント
アプリインストール広告で成果を上げるポイントをご紹介します。
1)キーワードの選定
広告効果に大きく影響するターゲティング。Twitterでは、ツイートキーワードでのターゲティングが可能です。
自社のターゲット層がどのような言葉を使っているのかを考えながらリストアップする必要があります。
例えば10代などであれば、時流に合わせたキーワードを追加するなど時事的な視点からも検討が必要です。
2)複数のクリエイティブを使用する
予算の関係や配信までのスケジュールなどのハードルにより、クリエイティブを一つだけ配信するということがよくあります。
もし可能であれば、それぞれ訴求軸を変えた複数のクリエイティブを作成し配信することを推奨します。
クリエイティブを複数配信することで、ターゲティングやテキスト、素材の効果が検証できます。
3)利用者目線のテキスト
Twitterはリアルタイムの気軽な情報発信・取得ができるSNSです。
それ故、広告色の強い投稿は敬遠される傾向にあります。
感想や効果を口語体で伝えるなど、利用者目線のツイートを意識してください。
まとめ
SNSを活用するユーザーはどれか一つだけのメディアを活用するユーザーよりも、複数利用しているユーザーが多く、媒体によって特性を変えているユーザーも多く存在します。
そのため、Twitterにおける媒体特性や、ユーザー特性について理解したし、上記にあげたポイントをおさえてTwitter広告を活用することで高い広告効果が期待できます。
また、動画編集ツールを活用すれば、人手や時間をかけることなく、複数の広告制作と検証が可能です。アプリインストール広告制作時にはこうしたツールの利用も合わせて検討してみましょう。
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