インターネット広告にはWeb広告やYouTubeなど動画サイトへの広告、そしてSNS向けの広告があります。
利用者の多いSNSにはFacebookやInstagram、Twitterなどがありますが、そのいずれにおいても広告を出稿できます。今回はそれらのうち「Twitter広告」について取りあげます。
140文字以内の短文と画像・動画投稿によって匿名でのコミュニケーションが可能なTwitterで展開できる広告の種類や、出稿手順などを詳しくご紹介します。
目次
Twitter広告とは
Twitterは、フォローしたアカウントの投稿(ツイート)が非常にシンプルなタイムラインの形で表示されるSNSです。
基本的な使い方は、それらのツイートに返信(リプライ)したり、気に入った投稿をシェア(リツイート)したりして、ユーザー同士で交流を図ることです。
Twitter広告は、フォローしたアカウントの投稿の間に挟まれるように表示されたり、トレンドワードの中に表示されたりします。
フォロワーのツイートと同様の体裁を取ったものもあり、それらは一見すると普通のツイートと見間違えることもあるでしょう。
また、Twitterには利用者が気になる話題を検索する機能もあるため、それらの検索結果に表示される広告もあります。
利用者の興味関心、検索に用いたキーワードなどから表示するターゲットを指定できる点も、Twitter広告の大きな特徴です。
Twitter広告の種類
Twitter広告は大きく分けて、以下の3つがあります。
プロモツイート
タイムライン内のツイートの中に、末尾に「プロモーション」と但し書きされたものが見つかるはずです。それが「プロモツイート」と呼ばれるTwitter広告の1つで、特に数多く配信されているものです。
コンテンツの合間に表示される「インフィード広告」の一種で、ユーザーがクリックなどのアクションを起こしやすいという特徴を持っています。
プロモトレンド
Twitterには、現在頻繁に投稿されているキーワードを紹介する「トレンド」という機能が備わっています。そのトレンド表示に指定のワードやハッシュタグを表示できるのが「プロモトレンド」です。
積極的に流行を追う多くのユーザーの目に留まることが期待でき、商品や自社の認知度を高められるという特徴があります。
プロモアカウント
Twitterに出せる広告には、アカウント自体が広告発信用のものもあります。
フォローを推奨するアカウントを列挙する「おすすめユーザー」という枠にプロモアカウントが表示されることで利用者のフォローやアクションを促します。
またプロモアカウントは、作成したアカウントのフォロワー数によって課金額が変わります。
参照:What are Promoted Accounts?
Twitter広告の目的や費用、出稿方法について
Twitter広告は、広告にどのような目的を持たせたいときに有効なのでしょうか。また、出稿する手順やコストはどのようになっているのでしょう。
ここでは、Twitter広告のおもな目的や出稿手順、費用についてご紹介します。
Twitter広告の目的
Twitter広告では、広告の種別に応じてキャンペーン目的が設定されています。
【プロモツイートのキャンペーン目的】
- ツイートのエンゲージメント(リツイートやいいね!で課金)
- Webサイトへの誘導数もしくはコンバージョン(クリックで課金)
- アプリのインストール数もしくは再エンゲージメント率(クリックやアプリインストールで課金)
- 動画もしくはインストリーム動画の再生数(課金対象の再生パターン3つから選択)
- リーチキャンペーン(インプレッション1,000件で課金)
【プロモアカウントのキャンペーン目的】
- フォロワー数に応じて課金
なお、プロモトレンドにキャンペーン目的はなく、1日1社の買い取り形式となります。
Twitter広告の出稿手順
Twitter広告は、手軽な広告出稿媒体として知られている「Yahoo!プロモーション広告」から出稿が可能です。
Yahoo!プロモーション広告のフォーマットに必要事項を記載の上、設定を完了させればすぐにTwitterへ広告を出すことができます。
また、直接Twitterへ広告出稿を依頼する「セルフサービス」という方式も設けられています。こちらはTwitterのメニュー画面内にある「Twitter広告」の欄で設定を行えます。
Twitter広告の課金システム
Twitter広告は、出稿するだけなら無料で行えます。クリックやフォロワー獲得など、ユーザーに求めるアクションをあらかじめ広告主が指定し、そのアクションが発生すると課金対象になります。
ちなみに、リツイートによって拡散された先でのアクションには課金されないため、拡散によってさらにコストパフォーマンスが高くなる仕組みでもあります。
課金される際の料金体系は設けておらず、広告主自身があらかじめ入札することで課金額が決まります。費用を抑えて可能な限り高い効果を得たい場合は「自動入札」とすると良いでしょう。
また、アクションごとに単価の上限額を設けたい場合は「上限入札単価」を設定できますし、キャンペーンの目的によっては「目標入札単価」も設定できます。
Twitter広告のメリット
Twitter広告は、以下のような目的で広告を出す際にメリットがあると言えます。
- 多くのユーザーの拡散によって商品や自社の認知度を高めたい場合
- 若い層を中心とした幅広いユーザーにアプローチしたい場合
- 特定の興味関心を持つユーザーを対象にプロモーションしたい場合
Twitterは13歳以上の利用が可能で、気軽な短文投稿という特性もあり中高生から30代までのユーザーが多く利用しているSNSです。特に若いユーザーにアプローチしたい場合は、他のSNSよりTwitterが向いていると考えられます。
また、Twitterは個人の趣味や興味関心にまつわるツイートが非常に多いという特徴を持っています。詳細なターゲティングで「確実にアクションが見込める人へコアな内容の広告を発信したい」と考えているなら、Twitterはうってつけの媒体とも言えるでしょう。
Twitterはとても速報性の高いSNSで、興味を持ったユーザーによる拡散の速度が非常に高いことも特徴です。「今話題にしてほしい」「拡散で認知度を高めたい」という場合に有効な点が、Twitter広告の大きなメリットです。
まとめ
Twitterは特定のコアな話題も素早く拡散されることで、あっという間に意外性の高いトレンドを生む可能性を持ったSNSです。
一般的な媒体で出すことが難しい内容の広告であっても、Twitter広告のきめ細かいターゲティングを活用すればピンポイントへの訴求が可能になる点は大きな魅力でしょう。
また近年では、Twitterにおいても動画でアピールする広告が増え、ときに大きな話題を呼んでいます。訴求対象ユーザーの目を引き、一気にトレンドへつなげられる動画広告の出稿を、ぜひ検討してはいかがでしょうか。
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