Twitterは手軽でありながらも拡散力の強いSNSとして人気で、いまや多くの企業が公式のアカウントを運営しています。しかし、Twitterに動画を投稿する時のファイル容量が分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、Twitterに動画をアップロードする時のファイル容量、さらに投稿の条件について紹介します。ツイートできる動画の容量を知っておくことで、動画作成の工程がよりスムーズに実行することが可能です。
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目次
Twitterで動画をアップロードするときのファイル容量
Twitterにアップロードできる動画のファイル容量は最大で512MBまで、再生時間は140秒(2分20秒)以内の動画と規定されています。企業のPR動画の種類によっては、時間が短いと感じる場合もあるでしょう。Twitterには、Web版とアプリ版の2通りの使用方法がありますが、どちらもファイル容量は共通です。
ここからは、512MBというファイル容量が実際にどの程度の容量を指すのかを解説するとともに、規定の時間に収めるための方法についても紹介します。
512MBとはどれくらい?
Twitterにアップロートできる最大ファイル容量である512MBは、実際にどの程度の動画の長さとなるのでしょうか。以下は、500MBの動画について、パソコンとスマートフォンそれぞれの容量で表したものです。
・パソコン:解像度360pの動画を約62.5分再生できるファイル容量
・スマートフォン:解像度360pの動画を約250分再生できるファイル容量
ただ、Twitterで解像度360p相当の動画ではやや粗い画面になるため、一般的には720p程度の解像度が良いとされています。動画のコンセプトや紹介する内容によって、ファイル容量に収まるように解像度を調整することが大切です。
ファイルの容量を減らすためには?
Twitterにアップロードできる既定のファイル容量をクリアするためには、動画の容量を減らさなければなりません。その主な方法は以下になります。
・動画時間を短くする
・ビットレート・フレームレートを下げる
・解像度を下げる
・サイズを圧縮する
動画時間を短くする
ファイル容量を減らしたいけれど解像度は落としたくない場合、動画の時間を短くする方法が有効です。
Twitterに動画をアップロードする際は、公式アプリ内で不要な場面をカットするためのトリミング作業ができます。トリミングを使うと、例えば200秒あった動画の中から140秒分の動画のみを切り出すことが可能です。
しかし、企業のPR動画として高いクオリティに仕上げたい場合は、あらかじめ動画編集ソフトなどを利用して、140秒以内に収めておくことをおすすめします。
ビットレート・フレームレートを下げる
1秒間に送受信が可能なデータ量を表すビットレート、そして動画の滑らかさを表すフレームレートを下げることも、動画のファイル容量を減らす方法としておすすめです。ビットレートは「bps」という単位が用いられ、フレームレートには「fps」という単位が用いられます。
これらの値を下げることでファイル容量を削減できますが、あまり下げ過ぎると動画が粗いものに仕上がってしまうため、注意が必要です。
解像度を下げる
解像度を下げることも、ファイル容量を減らす方法として有効です。動画の画像を構成するのは、ピクセルという点の集合体ですが、解像度はそのピクセルの量を指しています。主な解像度の種類は以下の通りです。
・HD(1,280×720)
・WXGA++(1,600×900)
・フルHD(1,920×1,080)
・WQHD(2,560×1,440)
・4K(3,840×2,160)
・8K(7,680×4,320)
上記のように、4K(3,840×2,160)や、8K(7,680×4,320)といった解像度もあります。しかし、Twitterで適用可能な解像度はそれよりも低いものであるため、あまりに高い解像度を使用することはできません。
また、過度に高画質な動画をTwitterにアップロードすると、自動的にエンコード処理が行われて低画質の動画として投稿されることもあります。そのため、PR動画の内容がしっかりと伝わる解像度の設定にすることが大切です。
サイズを圧縮する
ファイル容量を削減する方法として、サイズを圧縮することも有効です。先に例として挙げたフレームレート、ビットレートの値を下げることも、サイズの圧縮方法の1つに含まれます。また、近年では動画を圧縮するためのアプリもあるため、それを利用してサイズの圧縮をするのもおすすめです。
ただし、ファイルサイズの圧縮をする際、まれに元データが破損してしまうこともあります。そのため、必ずデータのバックアップを取ったうえで、サイズの圧縮作業を行うことが大切です。
Twitterにアップできる動画の条件
Twitterには、アップロードできる動画の条件が規定されています。広告用と、Web版、それぞれの条件は以下の表の通りです。
広告用 | Web版 | |
ファイル形式 | MP4またはMOV | MP4(H264形式、AACオーディオ) |
時間 | 600秒 | 140秒 |
動画の縦横比 | 1:1(推奨) | 1:2.39~2.39:1の範囲 |
解像度 | 1,280×720(横向き画面)720×720(正方形) | 1,920×1,200(および1,200×1,920) |
音声コーデック | AAC LC(ローコンプレキシティ) | AAC(LC) |
映像コーデック | H264、ベースライン/メイン/ハイプロファイル(色空間: 4:2:0) | H.264(high-L4.2) |
フレームレート | 29.97fpsまたは30fps | 40fps |
ビットレート | 6Mbps~10Mbps(解像度1080p)5Mbps~8Mbps(解像度720p) | 25Mbps |
次の項目で、それぞれの内容を解説します。
ファイル形式
ファイル形式とは、動画を保存するための拡張子の違いを表す言葉です。広告用とWeb版では、以下の違いがあります。
・広告用:MP4またはMOV
・Web版:MP4(H264形式、AACオーディオ)
広告用では、MP4またはMOVのファイル形式が対応可能となっていますが、Web版ではMP4(H264形式、AACオーディオ)のファイル形式と指定されています。広告機能を利用するのか、それとも通常のWeb版でツイートをしてアカウント運営していくのか、方針を定めたうえで動画を作成しなければなりません。
時間
動画の再生時間には、広告用とWeb版で以下の違いがあります。
・広告用:600秒
・Web版:140秒
Twitter広告を利用した場合は、最大で600秒の動画をツイートすることが可能です。一方、Web版では140秒の動画の長さが最大と規定されています。600秒という長尺の動画でユーザーを引き付けるためには、しっかりとした編集技術が必要です。インパクトや起伏のある演出がなければ、視聴の途中で離脱する可能性があります。
動画の縦横比
広告用とWeb版とでは、動画の縦横比(アスペクト比)で以下の違いがあります。
・広告用:1:1(推奨)
・Web版:1:2.39~2.39:1の範囲
広告用の動画として、Twitterは1:1の縦横比を推奨。例えば、9:16の縦横比の動画を投稿した場合、パソコン上では動画の左右に黒枠が付いて1:1比率で再生され、スマホでは動画の上下がトリミングされるため注意が必要です。一方、Web版では縦横比が1:2.39~2.39:1の範囲と規定されています。
解像度
広告用とWeb版では、解像度に以下の違いがあります。
・広告用:1,280×720(横向き画面)、720×720(正方形)
・Web版:1,920×1,200(および1,200×1,920)
解像度としては、広告用よりもWeb版の方が高い規定値に設定されています。しかし、ファイル容量を考慮すると、Web版の解像度1,920×1,200(および1,200×1,920)をそのまま適用して動画投稿する場合は少なく、あまり影響はありません。ユーザーが動画の内容をしっかりと把握できる解像度を設定して、動画を作成することが大切です。
音声・映像コーデック
動画ファイルには、音声データと映像データがそれぞれ保存されていますが、コーデックはその規格です。広告用とWeb版では、音声・映像コーデックに以下の違いがあります。
・広告用
音声コーデック AAC LC(ローコンプレキシティ)
映像コーデック H264、ベースライン/メイン/ハイプロファイル(色空間: 4:2:0)
・Web版
音声コーデック AAC(LC)
映像コーデック H.264(high-L4.2)
対応する音声・映像コーデックでなければ動画ファイルがきちんとアップロードされないため、動画を編集する際には注意が必要です。
フレームレートとビットレート
広告用とWeb版では、フレームレートとビットレートに関して以下の違いがあります。
・広告用
フレームレート 29.97fpsまたは30fps
ビットレート 6Mbps~10Mbps(解像度1080p)、5Mbps~8Mbps(解像度720p)
・Web版
フレームレート 40fps
ビットレート 25Mbps
フレームレートとビットレートは、ともに広告用よりもWeb版の方が高い規定値となっています。動画は、複数の画像を連続で流すことで動いているように見せる仕組みであり、フレームレートはその画像の量です。広告用の30fpsは1秒間に30枚の画像で構成されることを表し、Web版の40fpsでは1秒間に40枚の画像で構成されることを表しています。
一方、ビットレートは1秒間あたりに送受信できるデータ量を表し、広告用の10Mbpsでは1秒間に10Mビット、Web版の25Mbpsでは1秒間に25Mビットのデータ転送が可能です。
Twitterに動画を投稿できない時の対処法
Twitterに動画が投稿できない時の対処法としては、以下の方法が挙げられます。
・動画がアップロードできる条件を再確認する
・OSの設定を見直す
・通信環境を見直す
この中でも、やはり一番気を付けるべきポイントは、動画がアップロードできる条件を再確認することです。商品やコンテンツのPR動画を作成する際は、複数の本数をまとめて作成する場合も多く、後戻り作業が発生するとコスト面でも予算を圧迫してしまいます。
そのため、場当たり的に動画を編集するのではなく、高いクオリティに仕上げられる動画編集サービスを利用することも大切です。
まとめ
Twitterに動画をアップロードできる最大のファイル容量は512MBです。その他にも動画の形式や解像度など、いくつかの条件があるため、動画を作成する際には気を付ける必要があります。動画が投稿できない場合は、時間を短くしたり、解像度を落としたりする動画編集の作業が必要です。自社のPR動画として効果的なものを作り、ユーザーを取り込むことが重要だといえるでしょう。
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