日本人のおよそ38%以上が利用しているといわれるTwitterは、拡散率が高いため、発信力の強さが魅力のSNSです。この発信力をビジネスに生かしたいと考える方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、Twitterに広告動画を投稿する方法や成果を上げるポイントをご紹介します。
Twitterは誰でも簡単に動画投稿できるSNSです。しかし、広告動画として効果を発揮するためには、Twitterの特徴を生かしたプランニングが欠かせません。
目次
Twitterにアップロードできる動画の条件は?
はじめに、Twitterで投稿できる動画の条件について見ていきましょう。Twitterにはアプリ版とブラウザ版があり、どちらからでも動画を投稿できます。ただし、サポートされている形式に差がありますので、注意が必要です。
主な違いを比べてみましょう。
アプリ版 | ブラウザ版 | |
---|---|---|
動画形式 | MP4、MOV | MP4(H264形式、AACオーディオ) |
最大再生時間 | 140秒 | 140秒 |
最大サイズ | 512MB | 512MB |
最小解像度 | 自動変換 | 32 x 32 |
最大解像度 | 自動変換 | 1920 x 1200 1200 x 1900 |
縦横比 | 自動変換 | 1:2.39 ~ 2.39:1 |
最大フレームレート | 自動変換 | 40fps |
最大ビットレート | 自動変換 | 25Mbps |
アプリ・ブラウザそれぞれについて解説します。
アプリ
スマートフォンから直接投稿する場合に使うアプリ版の動画形式は、MP4かMOVです。特別な設定をせず、標準のカメラアプリを使って動画を撮影すると、iPhoneはMOV、AndroidはMP4で保存されます。そのため、スマートフォンで撮影した動画については、基本的に形式を気にする必要はありません。
ファイルサイズは最大512MBまで、再生時間は最大140秒までと定められています。スマートフォンで撮影した140秒以内の動画が512MBを超えることはめったにないため、特別に意識する必要はないでしょう。
広告動画であれば、140秒という再生時間では足りないというケースもあるかもしれません。140秒以上の動画を利用する方法もありますので、後ほど詳しくご紹介します。
ブラウザ
アプリを使わずブラウザから投稿する場合には、MP4形式の動画のみがサポートされており、MOVは対応していません。iPhoneで撮影した動画を使用するのであれば、MP4へ変換するか、スマートフォンからアプリを使って直接アップロードしましょう。なお、サイズや時間の制限はアプリと同様です。
ブラウザから投稿する場合には、解像度や縦横比、フレームレートなどの制限にも気を付けましょう。スマートフォンで撮った動画であれば、条件を満たしているケースが大半です。ビデオカメラやデジカメなど、スマートフォン以外で撮影したときは、条件を満たしているか確認しましょう。
アプリから動画をアップロードする方法
動画の投稿はとても簡単です。まずは投稿ボタンをタップして、ツイート画面を開きます。カメラのアイコンやギャラリーボタンなどが現れますので、ギャラリーボタン(画像アイコン)を選択しましょう。
ギャラリーボタン(画像アイコン)をタップすると、スマートフォン内に保存されている写真・動画の一覧が現れます。投稿したいものを選び、文章をツイートすれば、動画と一緒に投稿されて完了です。
スマートフォンで撮影した動画をすぐに投稿したいのであれば、カメラのアイコンを選択します。その後、動画を撮影し、そのままツイート・投稿という流れです。
ブラウザから動画をアップロードする方法
ブラウザから投稿する流れも、アプリ版のやり方とほぼ同じです。ツイート画面を開き、左下のギャラリーボタン(画像アイコン)を選びます。その後、端末内の画像・動画を選択できる画面が現れますので、好きなものを選べば完了です。なお、ブラウザ版では「動画を撮影してすぐに投稿する」という機能は利用できません。
Twitterの動画投稿には時間制限はある?
Twitterの投稿動画は、再生時間140秒以内と決められています。これは一般の方でも、ビジネス利用でも、基本的には変わりません。140秒以内で効果的な動画を作ることは、Twitterを広告媒体として利用する際に、押さえておきたいポイントです。
しかし、140秒以上の広告動画を利用することも不可能ではありません。ここでは、140秒という時間制限をどのようにとらえるべきか解説します。
Twitterで動画広告を使う場合の140秒ルール
140秒以内の動画にするか、140秒を超える動画にするか、どのように決めたらよいのでしょうか。Twitterを広告利用する場合に使うのは、動画の投稿機能だけではありません。シェア機能やビジネス設定されている「Twitter広告」など、いくつかのパターンがあります。
動画の投稿機能には常に140秒という壁があり、シェア機能を使えば140秒を超える動画の利用も可能です。Twitter広告には費用がかかりますが、140秒を超える動画投稿が可能で、他のビジネスサービスも付加されます。広告動画の狙いやコストなども考えて、利用方法を選ぶとよいでしょう。
Twitterで動画をビジネス利用するメリット
Twitterはテレビと違い、どこにいても閲覧できます。そのため、広告範囲が広く、情報の伝達スピードも速いのが魅力です。
「Twitterのユーザーは、他の主要プラットフォーム上の広告よりもTwitter上の広告を26%長く見ている」という報告もあります。動画は記憶に残りやすく、感情に訴えかけるため、広告利用には最適です。
若い世代の利用者が多いのも特徴で、リツイートによる拡散が、ビジネス広告を大きく後押しします。Twitter広告の場合でも、リツイート先でのアクションには費用がかりません。リツイートされればされるほど、費用対効果が上がるというわけです。
Twitterで140秒以上の広告動画を使うには
Twitterのユーザーに見てもらいたい広告動画が、140秒では収まり切れないというケースもあるでしょう。その場合の方法は、Twitter広告を利用するか、YouTubeにアップロードした動画をシェアするかの二択です。Twitter広告とシェア機能を使った方法には、それぞれ違った特徴があります。詳しく見てみましょう。
Twitter広告を利用
Twitter広告を利用すれば、タイムライン上に広告動画を表示したり、ユーザーが視聴している特定の動画に広告動画として配信したりできます。140秒を超えた動画利用も可能ですが、必ずしも長い動画を使う必要はありません。
Twitter広告を使えば、フォロワー以外に幅広く、しかもターゲットを絞って配信できます。そのため、潜在顧客の開拓が可能です。
費用はユーザーがアクションした分だけかかりますが、請求されるアクションの内容は広告スタイルや目的によって異なります。最小金額は設定されていません。
YouTubeにアップした動画をシェア
YouTubeは動画配信サイトですから、長時間の動画をアップロードできます。140秒を超える動画を使用したい場合には、YouTubeに広告動画をアップロードし、Twitterにシェアするという方法が有効です。
まずはGoogleアカウントを作成し、YouTubeにチャンネルを開設します。ここにアップロードできる動画の最大サイズは、128 GB または 12 時間のいずれか小さいほうです。YouTube上で投稿動画の共有先をTwitterにします。ここからツイートすると、動画のURL付きで投稿されるという仕組みです。
140秒以上の動画を使うメリット・デメリット
140秒以上の動画には、インパクトだけでなく、伝えたいメッセージがはっきり伝わるというメリットがあります。認知度を上げたいだけであれば、インパクトが最重要です。しかし、商品やサービスを購入・利用してもらうためには、魅力や他との違いをアピールしなければなりません。140秒ではうまく伝えられないケースもあるでしょう。
デメリットとして、Twitter広告には費用がかかります。しかし、リツイートには費用が発生しません。多く拡散される動画を作れれば、広告コストの削減も可能です。
Twitterに動画を投稿する際に気をつけることとは?
動画の投稿をする前に、注意しておきたいポイントをご紹介します。不特定多数の人と共有するからこそ守らなけばならないモラルがありますので、きちんと把握しておきましょう。
無断で撮影した動画を投稿しない
被写体から撮影・公開の許可を得ていない動画は、投稿すべきではありません。無断撮影は被写体の「肖像権侵害」にあたり、民事裁判で損害賠償を請求される恐れがあります。
「撮影は許可していても、SNSなどでの公開は許可していない」というケースも同様です。トラブルに巻き込まれないためにも、許可を得た動画のみを投稿するようにしましょう。
著作権の侵害にあたる動画は投稿しない
映画やテレビ番組、ライブの映像など、著作権を侵害する動画は投稿できません。違反動画を投稿してDMCA(デジタルミレニアム著作権法)違反として通報されると、アカウントの凍結・削除はもちろん、裁判沙汰という最悪のケースも起こり得ます。
たとえ本編全部ではなく、一部を切り抜いた動画であっても、著作権違反です。知らないうちに違反してしまわないよう、注意しましょう。
Twitterの動画広告で成果を上げるポイント
140秒以内の動画にするか、140秒を超える動画にするかは、広告にどのような成果を期待するかで決まります。予算も関係するでしょう。しかし、実際に成果が出るかどうかの鍵は、再生時間というより動画そのものです。
ここでは、Twitterに投稿した広告動画が、きちんと利益につながるためのポイントをまとめます。
動画の質と内容
広告動画は長ければよいというものではありません。限られた時間内で訴えるポイントを絞った内容と、高い動画の質が、どうしても必要です。伝えたいことはたくさんあることでしょう。しかし、すべてを詰め込んでしまうと、かえって印象に残らなくなってしまいます。
広告動画がユーザーの気持ちに作用するためには、分かりやすさとインパクトが重要です。伝えるメッセージはひとつか2つに絞り、一番大切なメッセージがイメージとして残るよう、印象的なシーンを演出しましょう。「もっと知りたい」「お得を逃したくない」という気持ちが、次のアクションにつながります。
Twitterにマッチする編集
Twitterで成果を上げている広告動画は、短くてインパクトの強いものです。Twitterユーザーは、最新の情報をできるだけ幅広く手に入れたいと思っています。このようなユーザーに対しては、6秒~15秒程度の短い広告動画が効果的です。
短い動画でインパクトを残すためにも、商品やサービスは動画の冒頭に登場させます。音声をオフにして視聴しているユーザーの注意を引き付けるためには、キャプションを入れるもの有効です。ロゴなど、商品や企業を印象付けるものを表示することも忘れないようにしましょう。
ビジネス向き動画編集ソフトの利用
広告動画の作成にあたっては、使いやすく質の高い動画編集ソフトが不可欠です。広告効果を高めるためには、定期的に成果を分析し、ターゲットの変更や絞り込みを行わなければなりません。成果が思うように出ない場合には、動画そのものの修正や作り直しも必要です。
多機能な編集ソフトであっても、細かな修正に時間がかかっていては、ビジネスには使えません。Video BRAINはAI機能を使って編集をサポートするため、スピード感のある動画作成が可能です。成果の分析機能もあるため、より良い広告動画へとステップアップしていけるでしょう。
まとめ
Twitterの動画投稿には、140秒という時間制限があります。140秒を超える動画利用も可能ではありますが、広告動画として効果的なのは、短くてインパクトのある動画です。Twitterをうまく使えば、リツイートで情報が拡散し、より多くの顧客をつかむことにつながります。
ユーザーを引き付けるインパクトのある動画を作るためには、使いやすくて質の高い動画編集ソフトが不可欠です。Video BRAINを使えば、Twitterで成果を上げる動画を、スピーディーに作成できます。
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