TikTok広告とは？具体的な企業の活用事例も詳しく解説

Tiktok 2023/03/22

TikTokは特に若年層にアプローチすることができます。

TikTokは月間のアクティブユーザー数は海外も含めると10億人近くとされており、特に若年層の利用されており大きな影響力を持っていると言えるソーシャルメディアの一つとされています。

一方で日本の利用している年齢層は20〜40代と意外に幅広く、平均で30代半ば程度の男性ユーザーの利用が多いなども特徴の一つと言えます。

ユーザーが手軽に15秒のショートムービーを投稿（最大10分まで）でき、さらにそれを他のユーザーと共有できる、ユーザー参加型の動画共有アプリとなっています。

主な広告としてのメリットは以下になります。

・若年層にアプローチできる（また30代のユーザー層もターゲティングの可能性がある）
・クリエイティブな広告展開ができる
・ユーザーの興味・関心に合わせたターゲティングができる
・ブランド認知度向上につながる
・計測・分析が容易である

以上のようなメリットがあるため、特に若年層のユーザーにアプローチしたい企業にとってTikTok広告は、ブランド認知度向上につながる優れた広告手段となるでしょう。

TikTok広告とは

TikTok広告とは、インターネット上やスマホから閲覧できるTikTokのSNSプラットフォーム上で、商品やサービスを宣伝するための有料広告のことです。

TikTok広告は、ショート動画を中心にしたSNSアプリで、特に若いユーザーや著名人などが独自の短いショート動画を投稿し、簡単にSNS上でシェアや知人などにも共有することができます。そのため、特に注目を集めている動画へ広告を配信できる独自の特徴を持っています。

各SNSにおけるアクティブユーザー数とメインユーザー例をまとめると以下になります。

SNS	MAU	メインユーザー層
LINE	9,200万人	20代男性
YouTube	6,500万人	20代男性
Twitter	4,500万人	20代男性
Instagram	3,300万人	30代女性
Tiktok	1,690万人	20代男性

各SNS公式サイトを参照

TikTok広告の主な種類

TikTok広告は、動画を中心としたコンテンツが多く、ユーザーの興味を引くようなクリエイティブな広告が多いことが特徴です。以下のような種類があります。

TikTok広告には、以下のような種類があります。

In-Feed Ads（インフィード広告）

この広告は、TikTokのフィードに表示される動画広告です。15秒または60秒の長さで、音声、テキスト、イメージ、CTAなどを含むことができます。

Brand Takeover Ads（ブランドテイクオーバー広告）

この広告は、ユーザーがTikTokアプリを開いたときに表示される全画面の広告です。3~5秒間表示されます。

Hashtag Challenge Ads（ハッシュタグチャレンジ広告）

この広告は、特定のハッシュタグを使用して、ユーザーにブランドの課題を投稿するように促すものです。この広告形式は、TikTokの特徴的な要素である「チャレンジ」を活用して、ユーザーのエンゲージメントを促進することができます。

Branded Effects Ads（ブランドエフェクト広告）

この広告は、フィルターやARエフェクトなどのビジュアルエフェクトを利用して、ブランドイメージを強化するものです。

TopView Ads（トップビュー広告）

この広告は、Brand Takeover Adsのように、ユーザーがアプリを開いたときに表示される全画面の広告です。ただし、15秒間表示されます。

In-App Purchase Ads（アプリ内購入広告）

この広告は、TikTok上で他のアプリの有料コンテンツを買うことができるようにするものです。ユーザーは、広告をタップして直接アプリ内で購入することができます。これらの広告形式は、TikTokのプラットフォーム上でブランドが広告を展開するために有効なツールです。

広告連携

TikTokが提供する他のアプリとの連携広告です。

自社のユーザーにあった広告が配信できるように各広告の特徴を押さえておくと良いでしょう。

Tiktok広告のターゲティングの種類

TikTok広告のターゲティングには以下のような種類があります。

場所ターゲティング

広告の表示先を地理的な場所に基づいて設定できます。例えば、国、都市、地域などです。このターゲティングを使用することで、地域限定のプロモーションを実施することができます。

年齢ターゲティング

広告を表示する年齢層を設定できます。これにより、特定の年齢層に合わせた広告を表示することができます。

性別ターゲティング

広告を表示する性別を設定できます。男性向け、女性向けの広告をターゲットすることができます。

興味ターゲティング

ユーザーの興味、趣味、行動に基づいて広告を表示することができます。例えば、フィットネス、旅行、美容、ファッションなど、ユーザーが関心を持つ分野に広告を表示することができます。

デバイスターゲティング

特定のデバイスやオペレーティングシステムを使用しているユーザーに向けて広告を表示することができます。例えば、iOSまたはAndroidを使用しているユーザーに広告を表示することができます。ユーザーの行動ターゲティング：ユーザーの過去の行動やデータをもとに、広告をターゲットすることができます。例えば、アプリのインストール、再生回数、いいねの数などに基づいて広告を表示することができます。

カスタムオーディエンスターゲティング

広告を特定のカスタムオーディエンスに向けて表示することができます。例えば、顧客リスト、アプリのユーザー、ウェブサイトの訪問者などです。これらのターゲティングオプションを組み合わせることで、より正確なターゲットを選択し、より効果的な広告キャンペーンを実行することができます。

TikTok広告の費用

各tiktok広告で発生する費用は、出稿期間や広告表示回数、広告の種類、ターゲットユーザーなど様々な要因によって実際にかかる費用が変動します。

以下に、TikTok広告の主な費用について説明します。

入札価格（Bid Price）

TikTok広告はオークション形式で販売されています。つまり、広告主が入札価格を決定し、その入札価格が高いほど、広告が表示される確率が高くなります。入札価格は、クリック数（CPC）、インプレッション数（CPM）、アクション（CPA）によって決定されます。

広告形式（Ad Format）

TikTok広告には、In-Feed広告、ブランドトップ広告、トップビュー広告、ハッシュタグチャレンジ広告、ブランドエフェクト広告、ブランドテイクオーバー広告、ローカルアウェアネス広告など、さまざまな形式があります。各広告形式には異なる費用がかかる場合があります。

ターゲティング（Targeting）

広告を表示する対象のターゲットを決定することができます。ターゲットは、場所、性別、年齢、興味、行動などの情報を使用して設定することができます。ターゲットによって費用が異なることがあります。

期間（Campaign Duration）

広告を実行する期間を決定することができます。期間が長いほど、費用が高くなる可能性があります。

広告予算（Advertising Budget）

広告予算は、広告を実行するために使用する金額を決定することができます。予算が大きいほど、広告が多く表示される可能性があります。

これらの要因によってTikTok広告の費用が異なります。広告を設定する前に、目的に合わせた広告形式やターゲティングを決定し、広告予算や期間を設定することが重要です。また、広告の効果を正確に把握するために、広告キャンペーンを実行中に継続的に分析し、必要に応じて改善を行うことが重要です。 TikTok広告の費用は、広告形式、ターゲティング、地域、期間などの要因によって異なります。

以下に、各広告形式の費用の一般的な範囲をいくつか例示します。

In-Feed（インフィード）広告

– CPC（クリック単価）：1.5円 – 15円
– CPM（1,000インプレッション単価）：1,500円 – 20,000円

ブランドトップ広告

– 1日あたりの費用：500,000円 – 2,000,000円

トップビュー広告

– 1日あたりの費用：1,000,000円 – 4,000,000円

ハッシュタグチャレンジ広告

– 1週間あたりの費用：500,000円 – 5,000,000円

ブランドエフェクト広告

– 1日あたりの費用：100,000円 – 1,000,000円

ブランドテイクオーバー広告

– 1日あたりの費用：1,500,000円 – 10,000,000円

ローカルアウェアネス広告

– CPC（クリック単価）：1円 – 50円
– CPM（1,000インプレッション単価）：500円 – 5,000円

これらの金額は一般的な範囲であり、広告を実施する地域や期間、ターゲットの設定によって異なる場合があります。また、競合状況や需要と供給のバランスによっても価格が変動する可能性があります。

したがって、広告を設定する前に、広告予算や目的に合わせた広告形式を選択し、予算の範囲内で設定することが重要です。

TikTokを使用したプロモーション事例

TikTok広告を使用したプロモーション事例をいくつか紹介します。

P&G（プロクター・アンド・ギャンブル）「#DistanceDance」キャンペーン

2020年にP&Gは、新型コロナウイルスの影響によって遠距離でのコミュニケーションを促すため、TikTok上で「#DistanceDance」キャンペーンを実施しました。このキャンペーンでは、有名なインフルエンサーたちが、親しい人と一緒に距離を保ちながら踊る様子を投稿し、参加者にも同じように踊って投稿するように呼びかけました。このキャンペーンは、TikTok上でバイラルヒットし、ユーザーからの好評を得ました。

BMW 「#THE1challenge」キャンペーン

BMWは、TikTok上で自社のコンパクトカー「THE 1」を紹介するために、「#THE1challenge」キャンペーンを実施しました。このキャンペーンでは、BMWのテーマソングに合わせて、ユーザーがTHE 1に乗って踊る動画を投稿するように呼びかけました。このキャンペーンは、TikTok上で話題になり、多数のユーザーが参加しました。

三菱自動車「#鳥取でめっちゃゆっくり、見てってね。」キャンペーン

三菱自動車は、地方都市の魅力を伝えるために、TikTok上で「#鳥取でめっちゃゆっくり、見てってね。」キャンペーンを実施しました。このキャンペーンでは、鳥取県を訪れ、ゆっくりと地元の魅力を紹介する動画を投稿するように呼びかけました。このキャンペーンは、TikTok上で話題になり、鳥取県の観光客数にも貢献しました。

これらの事例からもわかるように、TikTok広告を活用したプロモーションは、インフルエンサーやユーザーの力を借りたコンテンツが多く、クリエイティブで親しみやすい広告が多いことが特徴です。

TikTokを使用したプロモーションの注意点

企業がTikTok広告を活用する前にいくつか必ず押さえておきたいポイントやどのように活用しているか、事例を紹介します。

ターゲットユーザーを明確にする

TikTokは主に若年層を中心に人気があります。そのため、ターゲットユーザーを明確にし、それに合ったコンテンツを作成することが重要です。

クリエイティブで親しみやすい広告を作成する

TikTokのユーザーは、クリエイティブで親しみやすいコンテンツに興味を持ちます。そのため、TikTok広告でも同様に、クリエイティブで親しみやすい広告を作成することが大切です。

ハッシュタグを活用する

TikTokでは、ハッシュタグを活用することで、広告の露出を増やすことができます。そのため、広告内にハッシュタグを取り入れることを検討してみましょう。

短い動画にする

TikTokは短い動画を特徴とするアプリケーションです。そのため、広告も短い動画にすることで、ユーザーの興味を引きやすくすることができます。

著作権に注意する

TikTok上での音楽や映像には、著作権があります。そのため、広告作成時には、著作権に注意して、適切に許可を得ることが重要です。

これらの注意点を踏まえて、TikTok広告を活用したプロモーションを行うことで、より効果的な広告展開が可能になるでしょう。

TikTokのプロモーションでどのような成果を出せるのか

tiktok広告を使用したプロモーションを行うと主に以下のような効果があります。

ブランド認知度の向上

TikTokは、若年層を中心に急速に普及しているSNSアプリケーションの一つであり、広告を展開することでブランド認知度の向上が期待できます。

ターゲット層へのアプローチ

TikTokは、主に若年層を中心に利用されているため、若年層をターゲットとしたプロモーションを行うことが可能です。広告展開によって、ターゲット層へのアプローチをより効果的に行うことができます。

コンバージョンの増加

TikTokの広告は、リンクを設置することができるため、ユーザーを自社のウェブサイトやECサイトに誘導することができます。そのため、広告展開によってコンバージョンの増加が期待できます。

ソーシャルシェアの拡散

TikTokは、ユーザーがコンテンツをシェアすることが多く、拡散力が高いSNSアプリケーションの一つです。広告展開によって、ユーザーからのソーシャルシェアを促進することで、より広範囲にコンテンツを拡散することができます。

これらの成果を出すためには、ターゲット層に合わせた動画コンテンツ制作やクリエイティブな広告の展開などが必要になりますので、「Video BRAIN」動画編集ツールなど法人で利用する上で動画初心者でもよりクリエイティブ性の高い効果的なプロモーションが実現できるツールを利用するなど内製化で運用できる仕組みを作ると良いでしょう。

tiktok広告の企業の成功事例

tiktokはユーザー参加型で人気動画などから参加した各ユーザーがアレンジし、拡散するキャンペーンのプロモーション事例が多くあるのが特徴です。

実際にtiktok広告を使用してプロモーションに成功した企業の具体的な事例をいくつか紹介します。

ブルボン

お菓子で有名なメーカーのブルボンは、2021年5月から6月にかけて、若年層向けに「アルフォート」の新商品発売を記念して、TikTokクリエイターとコラボレーションしたキャンペーンを展開しました。ブルボンのTikTok公式アカウントにて、毎週異なるTikTokクリエイターが「アルフォート」に関する動画を投稿し、視聴者に応募してもらうと抽選でプレゼントが当たるキャンペーンを実施しました。

このキャンペーンにより、ブルボンのTikTok公式アカウントのフォロワー数は3万人以上増加し、投稿された動画の再生回数も100万回以上を記録しました。また、キャンペーンページには5万件以上の応募があり、若年層にブランド認知度を向上させることに成功しました。

このように、ブルボンはTikTokを活用したプロモーションで、若年層にアプローチし、ブランド認知度を高めることに成功しました。

も広がりを見せ、新規顧客を獲得することに成功しました。また、動画はTikTokで50万回以上再生され、多くの若年層にブランド認知度を高めることにも成功しました。

J:COM

J:COMは、日本のケーブルテレビ会社であり、TikTokを活用したマーケティングキャンペーンを展開しています。以下にJ:COMのTikTok動画事例をいくつか紹介します。

「いいね！応援キャンペーン」

TikTokで「いいね！応援キャンペーン」を実施しました。このキャンペーンでは、J:COMのTikTokアカウントをフォローして、J:COMの投稿に「いいね！」をすることで、抽選でプレゼントが当たるというものです。このキャンペーンは、J:COMのTikTokアカウントのフォロワー数を増やすことができました。

「J:COMが行く！TikTokマラソン」

TikTokを利用したマラソン大会を開催しました。参加者は、J:COMのTikTokアカウントをフォローして、自分が走るルートをTikTokに投稿することで参加できます。また、参加者の中から抽選でプレゼントが当たるというものでした。このキャンペーンは、J:COMのTikTokアカウントの認知度を高めることができました。

「J:COM TikTokチャレンジ」

指定されたハッシュタグを付けて、J:COMのオリジナル楽曲に合わせて踊るというものです。このキャンペーンは、多くのTikTokユーザーが参加し、J:COMのブランド認知度を高めることができました。

「#もののけついてんね」

有名になりたい若年層向けをターゲットとして、「#もののけついてんね」に参加して動画を投稿してくれた人の中でいいね数が多かった人、ざっくぅと一緒に楽しく踊れた最大9名様を、10月4日から8日までの5日間、300回以上も渋谷スクランブル交差点の街頭ビジョンに放映するキャンペーンを実施しました。またキャンペーンは、多くのTikTokユーザーが参加し、J:COMのブランド認知度を高めることができました。

セブンイレブン

「#おうちでセブンイレブン」

セブンイレブンは「#おうちでセブンイレブン」というキャンペーンを開催しました。このキャンペーンでは、TikTokユーザーが自宅でセブン-イレブンの商品を使って、クリエイティブな動画を投稿することが求められました。このキャンペーンは、多くのTikTokユーザーが参加し、セブン-イレブンの商品を紹介することに成功しました。

ケンタッキーフライドチキン（KFC）

「#KFCフライドチキンダンス」

KFCは、「#KFCフライドチキンダンス」というキャンペーンを開催しました。このキャンペーンでは、TikTokユーザーがKFCのフライドチキンを使って、ダンス動画を投稿することが求められました。このキャンペーンは、多くのTikTokユーザーが参加し、KFCのブランド認知度を高めることに成功しました。

ファミリーマート

「#チキマ」

ファミリーマートは、「#チキマ」というキャンペーンを開催しました。このキャンペーンでは、TikTokユーザーがファミリーマートの「チキン南蛮」と「ポテト」を使って、クリエイティブな動画を投稿することが求められました。このキャンペーンは、多くのTikTokユーザーが参加し、ファミリーマートの商品を紹介することに成功しました。

チポトレ

チポトレは、米国の人気ファストフードチェーンで、TikTokを活用したマーケティングキャンペーンを展開しています。以下にチポトレのTikTok動画事例をいくつか紹介します。

「Chipotle Lid Flip Challenge」

チポトレは、TikTokチャレンジ「Chipotle Lid Flip Challenge」を開催しました。このチャレンジでは、チポトレのドリンクのフタを空中で反転させ、その様子をTikTokに投稿するというものです。このチャレンジは、TikTok上で大きな話題となり、多くの人々が参加しました。チポトレのブランド認知度を高めることに成功しました。

「Boorito Halloween Challenge」

チポトレは、TikTokチャレンジ「Boorito Halloween Challenge」を開催しました。このチャレンジでは、チポトレのハロウィン仮装をして店舗を訪れ、その様子をTikTokに投稿するというものです。参加者は、無料でチポトレのブリトーをもらうことができました。このキャンペーンは、チポトレのブランド認知度を高め、ハロウィンシーズンにおいては店舗への集客効果も上げることに成功しました。

「TikTok Treat」

チポトレは、TikTokのユーザーに向けた限定キャンペーン「TikTok Treat」を実施しました。このキャンペーンでは、チポトレのTikTokアカウントをフォローして、店舗でQRコードを提示することで、無料でブリトーをもらうことができるというものです。このキャンペーンは、多くのTikTokユーザーに注目され、チポトレのブランド認知度を高めることに成功しました。

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まとめ

tiktokはショート動画が多く、目を引くようなプロモーションやブランディングに向いているケースが多く、直接的なユーザーのアクションにつながりにくいというデメリットもありますが、他の広告と組み合わせてより効果を高めることや購買促進につながるケースも数多くありますので、自社のプロモーション施策の一つの有効な手段として検討してみると良いでしょう。

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