2025/04/24

日総工産株式会社

“採用難”の製造業。求職者を惹きつける動画で、内定辞退の防止と応募者の増加を促進

製造業の人材派遣を中心に、幅広いサービスを提供する日総工産株式会社。採用活動において苦戦しがちな製造業において、同社では求人情報や仕事の魅力を積極的に動画で発信し、アプローチを図っています。

動画活用の舞台裏について、採用部・新卒採用課の正中健太さん、同・採用戦略課の長崎拓人さんに話を聞きました。


 主な制作動画

<新卒採用>
・内定者に送るメッセージ
・会社紹介
・社員インタビュー
・会社のPR

<求人募集>
・募集する求人情報のまとめ
・派遣先企業の業務内容や募集要項、福利厚生の紹介
・エントリー手順の紹介

◆導入前の課題

・外注する場合、コストがかかるため、手軽に多くの動画を量産しにくい
・導入していたツールの機能に制限があり、作れる動画の内容に限りがあった

◆成果

・新卒採用課では、400本以上の動画を制作
・内定者のメッセージを動画化したところ、エンゲージメントが向上し、動画が入社を決める一つにもなった
・内定者メッセージの動画は、社内でもその取り組みが話題に


外注コストや導入ツールの機能性……様々な課題に直面

――お二人は採用部の中でも、異なる部署に所属されています。まず、それぞれの役割について教えてください。

正中:私が所属する新卒採用課では、その名の通りで自社の新卒採用を担っています。採用計画の立案から、説明会や選考の実施、入社前のフォローアップまで一貫して行います。

長崎:採用戦略課は、弊社の主軸サービスである製造業の人材派遣を担当しており、派遣の求人募集やそれに伴うクリエイティブ制作などを手がけています。

――それぞれ、自社やサービスの採用において動画を活用されているのですね。動画活用を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

正中:現在、採用活動において、動画は欠かせないものになっています。新卒採用の主なターゲットとなる大学生の方は、SNSやYouTubeなどで動画を視聴する文化が根付いてますので、採用のアプローチ手段として動画は効果的であると考えました。

長崎:派遣の求人においても同様です。たとえば、求人情報を動画化することで、配属先となる現場の雰囲気や環境、仕事内容などがより伝わりやすくなります。求人の応募者を集める上で、今や動画は大切な手段となっています。

――2023年よりVideo BRAIN を導入されましたが、導入前から動画を制作されていましたか?

正中:私の部署では、説明会などで流す映像を作るために、外部委託して動画を制作していました。ただ、外注すると、どうしてもコストがネックとなります。説明会の動画だけでなく、もっと手軽に多くの動画を量産するには、やはり内製化する必要がありました。

長崎:採用戦略課は、以前から動画を内製していたのですが、利用していたツールの機能上、シンプルかつ短尺な動画しか制作できず、やや不便に感じていました。

視聴者を飽きさせないために、バリエーション豊富な動画を作るには、もう少し高機能なツールが必要であり、いろいろ模索する中で知ったのが、Video BRAIN だったんです。

――様々な動画編集ツールがある中で、Video BRAIN を選んだ決め手は何だったのでしょうか。

正中:最も印象的だったのは、やはり使用感でしょうか。とくに私の新卒採用課は、これまで動画編集が未経験だったので、誰でも使いやすい点は重要でした。

長崎:操作が複雑だと習得に時間がかかりますし、動画の編集作業も属人化してしまいがちです。

採用戦略課は動画の担当者が3名いるのですが、今後、異動によって入れ替わる可能性もありますので、誰もがすぐに扱える手軽さは非常に重要でした。さらにVideo BRAIN は、チームごとに同じ環境で作業できるので、メンバーが変わっても同じ動画を編集できる点も良かったですね。

内製化により、年400本以上の動画制作を実現!

――現在作っている、動画の内容や制作本数は? まずは、新卒採用課のご状況から教えてください。

正中:新卒採用課では、内定後に面接の所感などを動画で内定者の皆さんにメッセージとしてお送りしています。つまり、内定者の数だけ、動画が必要になるわけです。

そのため、制作本数は時期によって異なりますが、今年度でいえば400本以上制作しました。内定者のメッセージほか、社員インタビューや会社のPR動画などを適宜作っており、平均で月に数十本の動画を編集しているかと思います。

▲会社概要からビジネスモデルまで紹介した、会社説明動画

――すべての内定者に個別のメッセージを動画にするというのは、採用活動の取り組みとして非常に手厚いですね。

正中:そうかもしれません。一人ひとりに対し、選考過程でどのような点を評価したのか、どのようなスキルに期待するのかなど、会社からのメッセージとしてまとめています。社内でも、「面白いね」といった評価の声をいただく機会も少なくありません。

▲内定者に送付してい動画内には、面接の印象やメッセージを収録している(画像は実際の動画より抜粋)

製造業界全体として、人手不足や採用難と言われています。製造業へ派遣を行う自社の採用においても、同様の課題を抱えているんです。だからこそ、我々の熱意を届けられるよう、こういった取り組みは意義があると考えています。

――内定者への想いを伝えることで、内定辞退の防止や入社意欲の向上につなげているということですね。では、採用戦略課の制作内容や作成本数はいかがでしょうか。

長崎:採用戦略課では、導入直後は月10~20本ほど、動画を制作していましたが、イチから新しく動画を作るのは、現在は月に5〜6本ほどでしょうか。制作する本数が落ち着いているのは、最初にテンプレートを作成したことが大きく、さほど手間をかけずに動画をアレンジできるようになりました。

▲動画では、派遣先企業の業務内容や募集要項、福利厚生などをまとめて紹介(画像は実際の動画より抜粋)

制作した動画はオウンドメディアやSNS、YouTubeに掲載しています。求人に興味を持った求職者が十分な情報をキャッチできるよう、幅広いチャネルで展開するようにしています。

――テンプレート化を含め、Video BRAIN を非常に効率的に使いこなしている印象を受けます。

長崎:Video BRAIN の導入前より、動画編集を経験したことが多少は物を言っているのかもしれません。画面を切り替えるトランジションの演出や、アニメーション表現など、以前は長時間かけて行っていた編集作業も簡単にできるので、効率アップという点では大変助かっています。

エンゲージメント向上で内定辞退の防止。業務理解を深められ、応募者数にも影響

――動画を制作する中で感じる、Video BRAIN の魅力とは何でしょうか。

正中:やはり、使いやすさでしょうか。操作方法がわかりすいだけでなく、搭載されたテンプレートも豊富で、動画の構成を考える必要もありません。使っていくうちに動画編集の理解が深まり、プライベートで別の動画編集ツールを使う機会があった際にも、すんなり対応できて助かりました(笑)。普段からVideo BRAIN を触っていたおかげで、動画編集の基礎が身についていたのだと感じましたね。

長崎:私は、修正が手軽に行えるのがメリットとして大きいです。以前使っていたツールでは、ひとつの動画を修正してアップデートするような作業がやりにくかったですから。

――こうして動画の活用を進めたことで、どのような成果や手応えを感じていますか。

正中:なかなか動画単体としての効果は実測しにくいですが、内定者のメッセージ動画では、内定者ご本人から感謝や喜びの言葉をいただく機会は多いです。

「会社が自分自身のことをしっかり見てくれていることが伝わった」「会社の雰囲気が理解できた」と、動画が入社を決める一つになったという声も。エンゲージメント向上という点で、しっかり効果を発揮しているのではないかと感じます。

長崎:派遣の求人においても、仕事に対する理解が深まることで応募につながっていると思います。また動画というリッチコンテンツがあることで、求職者の興味を引きやすいというメリットもあります。

実際に業務内容を紹介する動画は、求人ページにアクセスしたユーザーの約8割が動画を視聴し、さらにその視聴継続率は8~9割という成果が得られています。

――Video BRAIN のサポート体制についてはいかがですか?

正中:定期的にミーティングの機会を設けていただいているのですが、毎回、我々の利用用途に沿った参考事例の動画を紹介してくださったりして、とても役に立っています。また、我々の取り組みを見て、動画活用に関心を持った営業部も、新たにサポートいただいています。導入当初は、動画に関する知識や運用の方針など、わからないことも多いですから、相談できる担当者の方がいるのは心強いです。

――営業部では今後、どのような用途でVideo BRAINを活用されるのでしょうか。

正中:主にイベントで活用する想定だと聞いています。これまではパワーポイントで作成した資料をスライドショーで流していましたが、Video BRAINであれば動画で内容を紹介できますからね。

――それでは最後に、動画活用における今後の目標を教えてください。

正中:今後は自社サイトでも、もっと動画を活用したいですね。業務内容や社員インタビューなどを動画でわかりやすく伝えられれば、就活生の志望度ももっと上げられるのではないかと。

長崎:私は来年度あたりから、もう少しくだけたテイストの、バラエティ番組のような動画を作ってみたいと思っています。たとえば社員インタビューを座談会形式のようにするとか、見せ方を研究していきたいです。Video BRAINを使えば、自由な表現ができる上に、高いスキルがなくても形にできると思いますので。

――お二人の言葉からは、まだまだ旺盛な意欲が感じられますね。本日は貴重なお話をありがとうございました。

日総工産株式会社

事業内容:製造系人材サービス(エンジニア派遣・製造派遣、人材紹介、製造請負等)

本社所在地:〒222-0033
神奈川県横浜市港北区新横浜1丁目4番1号 日総工産新横浜ビル https://www.nisso.co.jp/

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