採用活動を行う際、企業のトップである社長のインタビューを実施する場合は多いもの。学生にとっては、入社先を決める上で社長の考え方や人柄も重要なポイントでしょう。また、社長インタビューのコンテンツによって、学生は企業に対する理解を深められるので、ミスマッチ防止にも役立ちます。
この記事では、社長インタビューの役割をふまえ、インタビュー動画がおすすめの理由を紹介。社長インタビュー動画の事例やインタビュー動画の作り方についてまとめました。
目次
新卒採用向けに行う「社長インタビュー」とは
新卒採用向けの社長インタビューとは、社長へ取材することを通じて学生に企業の方針を理解してもらったり、求めている人材について知ってもらったりするコンテンツです。
学生にとっては社員の雰囲気も大切ですが、やはり組織のトップである社長の人柄や社員との距離感なども社内の雰囲気に大きく影響するため、重要なポイントです。
規模が小さいスタートアップや中小企業では特に社長と接する機会も多いため、より重要とされるでしょう。
社長インタビューの取材内容
新卒採用向けの社長インタビューでは、「必ずこれを聞かなければいけない」といった決まりはありません。ただし、コンテンツにする際にテーマを絞る必要があります。いろいろな要素を詰め込みすぎて、伝えたいメッセージがぼやけないように注意しましょう。
【社長に対するインタビュー項目例】
・経営方針や業界の動向について:新卒者に業界についての理解を深めてもらうため
・社員に期待している事柄:学生とミスマッチを防止するため
・社員の立場に立った質問:不安や疑問の解消のため
・社長自身に関する質問:親近感を持ってもらう、会社の雰囲気を知ってもらうため
新卒採用向けに社長インタビューをするときのコツ
新卒採用向けに社長を取材するときには、以下のポイントをおさえておくと、有益なインタビューになります。
【社長に取材するときのコツ】
・学生の目線に立って質問する
・伝えたいメッセージを明確にした上で質問を投げかける
・学生にも伝わるような言葉を使う
注意したいポイントは「ターゲットにきちんと伝わるよう、インタビューすること」です。
社内でしか伝わらない言い回しはもちろん、ビジネス用語を多用するのも避けましょう。あくまでも学生に向けて発信するインタビューなので、取材を行う側はもちろん、社長自身にも改めて周知した上でインタビューを実施することをおすすめします。
いきなりインタビューするのではなく、想定の質問事項を前もって作成し、社長に共有しましょう。事前に把握していることで、学生目線を意識した回答を期待できます。質問の意図を明確にして事前に質問を作り込んでおくことが大切です。
社長インタビューに動画を活用するメリット
社長インタビューなら、動画の活用がおすすめです。動画は以下のようなメリットがあり、採用活動をよりスムーズに進められるでしょう。
学生にわかりやすく説明できる
社長へのインタビューでは会社の方針など、内容が難しくなりがちです。動画にすることで、どうしても難しい内容にはイラストや図などを効果的に入れ込むことができ、理解しやすいでしょう。また紙面やサイト上でテキストのみの取材の場合、表情や声、社長の人柄までは表現しにくいですが、実際に話している姿を見せることで、社長がどんな人なのか伝えることができます。
ビジネス用語などにも馴染みのない学生が対象だからこそ、動画はわかりやすく伝えるにはとても有効な方法です。
多くの情報を短時間で伝えられる
テキストや写真だけのwebページと比較して、動画を使うことで、より多くの情報を伝えることができます。
アメリカの調査会社Forrester ResearchのJames L. McQuivey博士が発表した研究結果によると、動画がもたらす情報量の多さがわかりました。1分間の動画に入っている情報量は、文字に換算すると約180万語。Webページに換算すると、約3,600ページ分になるといいます。
また、人は情報の90%以上を視覚や聴覚から判断しているとも。言語情報は7%程度であることから、テキスト情報だけよりも、動画で資料やイラストを交えた方が伝わりやすいでしょう。
学生に印象を残しやすい
動画は効果音や字幕など、さまざまな工夫を凝らして制作することができるため、オリジナリティやインパクトを出しやすいです。とくに動画は最初のつかみが大切であり、最初の5秒が重要と言われています。テンポが良くて飽きのこない動画を作れたら、採用活動の成功に役立ちます。
新卒採用以外の用途にも再利用できる
社長へのインタビュー動画は、採用シーンのみならず、社内向けのコンテンツや、顧客向けのコンテンツなどにも利用することができます。近年では顧客のロイヤリティを深めるために、オンラインコンテンツを充実させる動きも活発になっています。特にSNSを用いた活動では短い短編動画と相性がよく、拡散効果が高いです。
新卒採用の動画を短く切り取って再利用するなど、動画の活用の幅は今後も増えていくでしょう。
新卒採用向け:社長インタビュー動画事例
ここでは、実際の社長インタビューの動画と、動画の特徴を紹介します。
入社後がイメージしやすい社長インタビュー動画
株式会社シーアイエスでは、産業用カメラ、医療・放送用カメラ、ピエゾステージ、画像処理IPの受託開発及び設計・製造を行っている企業です。
動画では、社長がどのように社員と関わっているのかがわかるようになっています。社長との距離感が伝わりやすく、学生は入社後に働くイメージが持ちやすいのが特徴です。
インパクトのある社長インタビュー動画
総合商社・丸紅株式会社の社長インタビュー動画です。
大きな特徴は、社長のインタビューが英語で行われていること。グローバルな企業であることがひと目でわかります。
制作されたインタビュー動画は、採用活動向けに作られたものではなく、世界中にいる丸紅グループ社員に新社長を紹介するために作られたものだと言います。社内向けに制作されているだけに、学生はより入社後のイメージをつかみやすくなるでしょう。
また「〇〇への30の質問」といった形式の動画は、トレンドになっていた時期があり、SNSなどでも多く見かけるスタイルです。テンポ良く質問を進められることで、学生は飽きずに視聴できるでしょう。
社長インタビューの動画を制作する方法
動画を作る方法は大きく分けて以下の2通りの方法があります。
【社長紹介インタビュー動画の作り方】
・外注依頼
・自社制作
制作方法 | クオリティ | コスト | 手間 | 柔軟性利便性 |
外注)動画制作全ての業務 | ◎ | × | ◎ | △ |
外注)動画編集のみ | ◎ | △ | ◯ | △ |
外注)動画コンサル | ◎ | △ | × | ◯ |
自社制作)ソフトを使って制作 | ◯(社員のスキルによる) | ◯ | × | ◎ |
自社制作)動画編集サービス | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ |
外注で制作する
【外注の種類】
・動画制作全ての業務
・動画編集のみ
・動画コンサル
外注で制作する場合、価格に応じて依頼できる内容もさまざまです。
機材の準備も企画も不要で全てを任せられるサービスもあれば、ある程度は自社で用意して編集のみ依頼できるパターンもあります。1本のみの大型な動画制作であれば外注依頼が向いていますが、毎月数本作りたいような量産型の動画には不向きでしょう。
自社で制作する
【自社制作する方法】
・編集ソフトで制作
・未経験でも使える動画編集ツールを活用
自社制作で制作する場合、機材などを揃え動画編集のソフトを扱うことができる人材を確保・育成する必要があります。そのため足踏みを踏んでしまう企業も多いでしょう。一方で動画制作サービスは豊富なテンプレートの中から選び、必要に応じて編集をかけるなど、簡単にハイクオリティな動画を作れ、自由度も高いことが特徴です。そのため初心者でも経験者でもオリジナリティの高い動画を作ることができます。
コストをおさえつつ、ハイクオリティな動画を量産するなら、使いやすい動画編集ツールの導入がおすすめです。
まとめ
新卒採用向けの社長インタビューは、学生にとってわかりやすく伝えることを意識することが第一です。その上で、社長の人柄や企業に理解を深めてもらうように工夫しましょう。
社長インタビューに動画を活用することで、インパクトがありながら親しみやすいコンテンツを作ることができます。動画制作は外注や自社制作などいろいろな方法がありますが、コストをおさえて初心者でも簡単に動画を作れる動画編集ツールがおすすめです。
新卒採用を成功させる上で重要な社長インタビューのコンテンツを作り上げましょう。
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