求人広告で応募者が集まるキャッチコピーの例|印象に残るコピーを作る方法

新卒採用の活動を始めるにあたって、学生の興味を引く求人向けのキャッチコピーが思い浮かばず、なかなかスタートが切れ人事担当者の方も多いでしょう。キャッチコピーは会社と学生をマッチングさせるうえで重要な役割を持っているため、しっかり戦略を練って作らなければいけません。

ここではキャッチフレーズの必要性や、印象に残るキャッチフレーズの事例、キャッチコピーの作り方を紹介しています。これから採用シーズンを向ける担当者様は参考にしてみてください。

求人広告にキャッチコピーが必要なワケ

新卒採用向けの求人広告には、パッと目とひくキャッチコピーがあることで効率的に候補者を募ることができます。キャッチコピーは企業の第一印象を決める重要な要素です。とくに採用場面では、自社が求める候補者を獲得できるかどうかにつながるため、採用活動の鍵を握っているといってもいいでしょう。

求人広告にキャッチコピーが必要な理由として、どのようなメリットがあるのか紹介します。

候補者を集めやすい

求人広告のキャッチコピーでうまく興味を引くことができれば、仮に名前も知らなかったような会社であっても、会社について知るきっかけとなります。新卒採用の場面では社会人経験がない学生が対象となるため、キャッチコピーなどから受ける第一印象やフィーリングで応募先を絞る応募者も少なくありません。
実際に、「キャッチコピーがきっかけで会社に興味を持った」という学生は、思ったよりも多いです。

ブランディングにつながる

キャッチコピーを作成する際に、あらためて自社の強みやどのような人材を求めているのかなどを洗い出す作業を行います。優先度が高いのは何か、採用のコンセプトは何かなど、自社について見直す機会にもなります。
キャッチコピーに自社ならではの魅力を盛り込むことができれば、他社との差別化ができブランディングの効果もあるでしょう。

ミスマッチを防止できる

キャッチコピーは、フィルターのような機能も果たします。キャッチコピーで求める人物像や企業の方針を示す要素を表現できれば、応募者の志向をある程度絞ることができるでしょう。応募数を増やすだけでなく、学生とのマッチング効果があるため、入社後のミスマッチ・離職を防止できます。

印象に残るキャッチコピーの事例

ここでは印象に残りやすいキャッチコピーを採用している、学生に人気のある企業の例をいくつか紹介します。どのような点を工夫しているのか解説しているので、ポイントをおさえながら読み進めてください。

三井住友銀行:いい子になるな、いい個になれ

銀行といえば、真面目でチームの一人として協調性のある人材を求めているイメージが一般的ではないでしょうか。三井住友銀行のキャッチコピーは、従来のイメージから脱却して個人の才能を発揮できるような働き方を目指すことが伝わるキャッチコピーです。

【このキャッチコピーのポイント】
・同音異義語をうまく使っている
・従来のイメージとのギャップをうまく利用している

参考:https://www.smbc-freshers.com/about/message/

ファミリーマート:パンか、ごはんか、ファミマか。

パンやご飯と同じ並びで書くことによって、パンやご飯のように人間にとってなくてはならない存在を目指す企業の姿勢が伝わります。パンやご飯のあとに続く言葉としては、意外性があるため目を引くキャッチコピーになっています。

【このキャッチコピーのポイント】
調子を揃え、語呂を良くしている
・意外性のある言葉を効果的に使う

参考:https://www.family.co.jp/company/recruit/student.html

集英社:はじめはまっしろ

集英社の2022年度のキャッチコピーです。どんな書籍もどんな名作もはじめは、まっしろの状態から出来上がっているという業界の特徴を言い表しています。また0から1を作り出すといった集英社の仕事の面白さや、創造性のある人材を求めているという両面をうまく盛り込んでいると言えるでしょう。

【このキャッチコピーのポイント】
端的でありながら、メッセージ性が強い

参考:https://nide.jp/works/w125/

大和ライフネクスト:「 」ツケテいこうぜ

かぎかっこの中が空白である点や、読んでもすぐには理解できないことから、つい意味を知りたくなってしまう人間の本能を利用したキャッチコピーです。「」の中には、自分がどうありたいか?という自分だけの答えが当てはまります。主体性や積極性のある学生をターゲットにしたキャッチコピーであるといえるでしょう。

【このキャッチコピーのポイント】
空白やカタカナをうまく使い、インパクトを残す

参考:https://www.daiwalifenext.co.jp/shinsotsu_saiyo/

丸紅:とがった丸になれ、丸紅

「とがった丸」という言葉の矛盾が印象に残るキャッチコピーです。個性を持つとがった丸になれ、丸は丸いものという常識を覆していこうというメッセージが伝わります。言葉遊びのような謎かけのような違和感のあるフレーズが、耳に残りやすいです。

【このキャッチコピーのポイント】
矛盾するワードを使用する

参考:https://www.marubeni-recruit.com

タカラトミー:きみはおもちゃが好きか?

「きみはおもちゃが好きか?」という問いかけは、創業者の富山栄市郎氏がよく口にした言葉であると言われています。子ども頃に味わったおもちゃに対するワクワク感を思い出すような、すべての大人が原点にかえれるようなキャッチコピーです。
おもちゃの会社で貢献するためには、おもちゃが好きであることが重要であるというメッセージが伝わります。

【このキャッチコピーのポイント】
問いかけの言い回しにしている

参考:https://www.takaratomy.co.jp/company/recruit/

トゥモローゲート:ようこそ、ブラックな企業へ。

ブラックな企業という、一見ネガティブなイメージを印象を持ちやすい言葉をあえてチョイスしており、思わず目を疑ってしまうようなキャッチコピーです。とてもインパクトが強く、ブラックな企業がどのような意味で使われているのか、知りたくなるのではないでしょうか。
とにかく面白いモノを作りたい!という企業理念のもと、枠にとらわれないような斬新なアイデアや独創性のある人を求めていることがよく伝わる事例です。

【このキャッチコピーのポイント】
・他社が避けるような言葉をあえて選ぶ
・句読点を効果的に使う

参考:https://www.tomorrowgate.co.jp/special/

角川グループ:“好きすぎる”は、才能。

好きすぎることをひとつの才能として認め、好きということが強みになることを気づかせてくれるキャッチコピーです。本に限らずあらゆる「好き」は、世界77億人の誰かの共感を得ることができることを伝えています。それぞれの個性・才能の「好き」を最大限に発揮したい角川グループの姿勢が伺えるでしょう。

【このキャッチコピーのポイント】
・句読点を効果的に使う
・「〜すぎる」という程度を超えた表現を用いる

参考:https://group.kadokawa.co.jp/recruit/kadokawa/join/

ディー・エヌ・エー:「面白がり」、求む。

ディー・エヌ・エーはゲームやヘルスケアなど、幅広い分野で活躍している企業です。なんでも楽しく取り組める前向きな人材を求めていることがひと目でわかります。求むとい言葉を使い、単刀直入にどんな人材を求めているのかが分かりやすい点や、「面白がり」という口語的な表現をあえて使用することで目をひきます。

【このキャッチコピーのポイント】
・単刀直入な表現を使う
・あえて口語的な表現を使う

参考:https://student.dena.com

印象に残るキャッチコピーの作り方

上記で紹介したように、印象に残るキャッチコピーの工夫やテクニックはさまざまです。とはいえテクニックさえ当てはめれば、効果的なキャッチコピーが作れるわけではありません。自社と応募者をしっかりマッチングさせるキャッチコピーの作り方を紹介しましょう。

【キャッチコピーの作り方】
求人のターゲットを明確にする
自社の強みを洗い出す
ターゲットにとってのメリットに合致するものを選ぶ
語呂や文字数を調整する

1.求人のターゲットを明確にする

まず一番初めに、どんな人材が欲しいのか、どんな学生に届いて欲しいのか、人物像を明確にすることが大切です。ターゲットが定まっていないと伝えるべきメッセージもぶれてしまい、思ったような採用活動ができません。

自社が目指す成果や目的達成のために、どのような人材が必要なのか考えましょう。もしくは現時点で課題だと感じていることやこれから挑戦したいことに対して、どのようなスキルや適性が求められるのかという切り口もおすすめです。

2.自社の強みを洗い出す

次に自社の強みや他社にはない魅力を洗い出しましょう。洗い出す時は、ヒト・モノ・カネ・情報から整理していくことで取りこぼすことなく、挙げていくことができます。また若手社員へのアンケートなど、新卒採用の学生の立場に近い世代から意見をもらうことで新しい視点に気がつくことができる可能性があるでしょう。

3.ターゲットにとってのメリットに合致するものを選ぶ

洗い出した自社の魅力や強みの中から、求人のターゲットにとって最もささるアピールポイントは何かを考えましょう。会社側がアピールしたいことよりも、学生側の立場に立ってメリットを考えることがコツです。さまざまな要素を盛り込みすぎると何が言いたいのかわからないキャッチコピーになってしまうため、優先順位をつけながら絞り込んでいきましょう。

4.語呂や文字数を調整する

ターゲットを絞り込み、どのようなメッセージを伝えたいかが決まったら、実際にキャッチコピーを作成します。
10文字前後でテンポの良い語呂になるよう、言葉を英語に言い換えてみたり類義語に変えてみる、逆説的な言い回しができないか対義語を調べてみるなど、工夫を凝らしましょう。

まとめ

求人広告に目を引く印象的なキャッチコピーを使うことは、応募数を増やすだけでなく、ミスマッチを減らせたり、ブランディング効果が期待でき企業成長にもつながります。とはいえ印象的なキャッチコピーを作るには、以下のようなポイントとテクニックをおさえながら、自社の強みとターゲットのニーズを擦り合わせていく必要があります。

【印象に残るキャッチコピーを作るポイントまとめ】
10文字前後に収まるようにする
ベネフィットが伝わるようにする
数字などを使って具体的にする
横文字を使って語呂合わせする
類義語を使って語呂合わせする
逆説的な表現で違和感を持たせる
意外な言葉の組み合わせを考える

採用広告のキャッチコピーは学生にとっては企業との最初の接点ともいえ、第一印象を左右するものです。採用活動をスムーズに行うためにも、しっかり手順を踏んで作り込むと良いでしょう。


 

関連記事

会社説明会を動画で成功させよう!動画を導入するメリットと制作時のポイントを解説

インターネットを活用した採用活動が普及する中、会社説明会に動画を導入する企業が増えています。「採用活動に動画を導入してみたいけれど、やり方がわからない」「より多くの応募者を集められる動画の活用法を知 ...

採用広報とは?メリットや具体的な事例を紹介

採用市場に置いて、応募が集まらなかったり、希望するような求職者がいなかったりといった問題に悩まされる採用担当者は多いのではないでしょうか。 近年では、情報発信に力を入れる「採用広報」と呼ばれる ...

採用に効果的なキャッチコピーの作り方は?

採用担当者ならば、「就活生の印象に残る採用のキャッチコピーを作りたい」と思うものでしょう。採用活動で用いるキャッチコピーは、より多くの応募者を集めるのに役立ちます。しかし、いざ採用キャッチコピーを考 ...

効果的な採用ブランディング行うためのステップを解説

採用活動においても「ブランディング」が注目されています。良い人材を確保するために、企業側は自社の認知度を高め、魅力を知ってもらう必要があります。そこで重要になってくるのが、採用ブランディングです。 ...

新卒採用の説明会で就活生の志望度を高めるポイントを解説

新卒採用を行う際、多くの企業が会社説明会を実施しています。しかし、ただ開催しただけでは採用活動の成果につながりにくいものです。説明会を通して、就活生の入社意欲を高め、求人応募につなげる必要があります ...

この記事をシェアする