社内報の作成時に取材を行うメリット|取材のポイントを紹介

社内報を作成するにあたって、社員に取材するのは定番の方法といえます。紹介された社員も読者である社員も、読むことでモチベーションアップにつなげられるメリットがあります。しかし、ポイントを外した取材をすれば、逆効果となる可能性も否めません。

この記事では、社内報作成で取材をするメリットや、取材のポイントを詳しく紹介しています。社内報で取材を担当している方にとって、さらに質の良い社内報作成の手助けになればうれしく思います。

社内報で取材を行うメリット

社内報で取材企画をする目的やメリットは、次にあげるとおりです。

【社内報で取材を行うメリット】
・社員のモチベーションアップ
社内報の企画で社員に取材をして記事化することで、取材された社員のモチベーションアップにつながります。また、読者である社員の刺激にもなります。

・コミュニケーションの活性化
取材記事によって普段交流のない社員の情報を知れ、新たなコミュニケーションのきっかけとなります。

・会社についての理解が深まる
経営陣へのインタビューで企業理念や今後の方針などを発信することで、会社への理解が深まり、社員のエンゲージメント上昇へとつながります。

社内報の取材記事によって、社員全員の士気を高めることが期待できるでしょう。

社内報向け取材の質問項目

社内報に掲載する内容によって、取材相手に対して具体的な質問項目を設定します。取材相手も仕事やプライベートの時間を割いて協力してくれているのを忘れず、質問項目は少なめに、答えやすい質問を心掛けましょう。

社長・社員向け取材の具体的な事例

社長や経営陣、既存社員へ向けた取材では、記載したい内容によって質問項目を設定します。読み手となる社員はどのようなことを聞きたいか、取材相手は会社や商品に対してどのような思いを持っているか、などを軸に考えるとよいでしょう。

【質問項目の具体例】
・これまでの経歴について
・働く上で大切にしていること
・上司や部下に対する思いや印象
・会社や商品に対する思い
・これからの働き方について など

新入社員向け取材の具体的な事例

新入社員への取材は、新入社員ならではの質問を軸に考えるとよいでしょう。読者が新入社員だったころを思い出すきっかけとなる記事を目指すと、質問作成はうまくいきます。

質問項目の具体例】
・この会社を選んだ理由
・学生時代に取り組んだこと
・今の仕事について
・入社前と入社後の会社に対するイメージ
・これからどういった仕事に取り組みたいか など

社内報で取材するときのポイント

社内報の記事作成で取材を実施する際、次のポイントに気をつけて取り組みましょう。

【社内報で取材するときのポイント】
・取材の目的を明確に設定する
・多くの社員を巻き込める質問ネタを探す
・ぶっつけ本番ではなく、質問は事前に準備する
・沈黙や間の取り方を意識する
・取材相手の個性を引き出す

取材の目的を明確に設定する

取材に取り組む上で、一番大切なのは取材の目的です。どのような記事を作成するか決め、その目的に合った取材をするようにしましょう。

何もアイディアを持たずに取材したところで、どのような記事を目指しているかわかりませんし、わざわざ時間を空けて受けてくれた取材相手にも失礼に当たります。

取材相手に記事の内容と目的を伝えることで、できるだけ協力したいと思ってくれるものです。目的だけは必ず設定して、取材に挑むようにしましょう。

多くの社員を巻き込める質問ネタを探す

社内報は社員向けに作成するのが基本なので、読者は必然的に社員となります。

そのため、社員の多くが共感する質問に回答してもらうと、読んでもらえる記事となるでしょう。たとえば、経営陣の普段見られない姿が見られると、社員のモチベーションやエンゲージメントへつながる可能性があります。

具体的にあげると、次のような内容があげられます。

・入社のきっかけ
・仕事のやりがい
・これまで仕事で失敗したこと
・休日の過ごし方
・趣味やハマっていること など

取材相手と近い関係の社員から事前に話を聞いておくのも、面白い質問が生まれるのでおすすめです。

質問は事前に準備する

質問はあらかじめ考えておき、取材相手に共有しておくとスムーズに取材が進められるでしょう。

突然質問を受けても受け答えは難しいものですし、答えられない質問が多ければ内容変更も検討できます。取材相手も事前に質問を受けておけば答えが準備できますので、取材時間の短縮になるメリットもあります。

また、できれば質問に対する回答を簡単でもよいのでもらっておくと、さらに深掘りできる質問を事前に考えられるため、充実した取材となるでしょう。

沈黙や間の取り方を意識する

取材時に気をつけたいポイントとして、沈黙や間の取り方があります。

たとえば取材相手と2人きりの取材の場合、沈黙の時間があると質問者は間を埋めるため話し始めたくなるものです。そうすることで、ひょっとすると話そうとしてくれた内容をさえぎっているかもしれません。

質問の答えを熟考してくれている可能性もありますし、沈黙に耐えられず取材相手が新しい話題を切り出してくれることもあります。

インタビューは面接ではなく会話の延長だという意識で、沈黙の時間も大切にできれば取材がうまく進められるでしょう。

取材相手の個性を引き出す

取材相手の個性をうまく引き出せると、さらによい記事へとつなげられます。

既存社員への取材であれば、これまでのイメージとのギャップがある情報を得ると、面白い内容の記事となります。

ありきたりの質問ばかりを繰り返すのではなく、プライベートへ言及するような質問や、立場によって仕事の内容がどう変わったかなど、新しい面を引き出せるような質問を意識しましょう。

取材内容を効果的に社内報へ取り入れるには

取材内容を効果的に社内報に反映する方法として、次の3つがあげられます。

・原稿のレイアウトにこだわる
・社内報のツールを活用する
・動画を活用する

原稿のレイアウトや構成にこだわる

取材記事を掲載するにあたって、どのようなレイアウトや構成にするか、ざっくりでもいいので事前に考えておきましょう。

レイアウトによって読みやすさが大きく変わるため、レイアウトが悪ければ読まれない記事となる可能性もあります。

時間を作ってインタビューに答えたのに読みにくい記事となっていれば、取材相手からも不満が出るかもしれません。

写真や画像などを効果的につかって、取材相手も読者も満足できるようなレイアウトにこだわることが重要です。

【レイアウトや構成の例】
・紙媒体では一覧性や見出し、写真を効果的に使ったレイアウトにする
・Web媒体では画像や動画を差し込み見やすくする
・動画ではエフェクトを利用して飽きないような構成を考える など

社内報作成に活用できるWebツールを使う

社内報をWebで作成する際には、ツールをうまく使うのがおすすめです。

社内報を作成するツールには、次の2タイプがあります。

(1)Web社内報特化型
社内報のテンプレートや記事作成機能を搭載したもの。コンテンツ作成が簡単にできる

(2)社内ポータルサイト型
社内SNS、社内Wikiなど情報やノウハウを蓄積できるもの。社内情報を一元管理できる

社内報作成ツールを使うことで、次のメリットが享受できます。

・作成・配布の効率化が図れる
・閲覧率・読了率を確認できる
・アンケートやコメントを管理しやすい など

無料・有料含めてさまざまなツールがあるので、内容をよく吟味して、自社の運営方法に合ったものを選ぶとよいでしょう。

動画を活用する

最近では、社内報を動画配信する企業も出てきました。

社内報を動画で作成することで、次のようなメリットがあります。

・伝えられる情報量が大幅に増える
・記憶に残りやすい
・取材相手の表情や声も伝えられるので信ぴょう性が高まる など

動画をうまく活用して社内報を作成すると、印象深い社員紹介が可能です。動画とすることでその人の個性や雰囲気がよりリアルに伝えられ、ストーリー性を高められます。

動画であれば活字離れしている世代の社員にもアピールできるなど、さまざまなメリットが考えられます。

社内報インタビュー動画の作り方

インタビュー動画の作り方の一例については、次にあげるとおりです。

【社内報インタビュー動画の作り方】
(1)社内報動画の目的を決める
どういった目的の動画にするか考え、取材相手を決めます。

(2)スケジュールを立てる
公開日から逆算してスケジュールを立てます。不測の事態を考えて余裕を持ったスケジュールにしましょう。

(3)全体のストーリーを考える
ストーリーを考え、内容に合った質問内容を考えます。

(4)撮影する
取材・撮影を行います。カット割りを考えて、さまざまな方向から撮影するようにしましょう。

(5)動画を編集する
撮影した動画を編集します。外注すると費用がかかるので自主制作できればベターです。「Video BRAIN」の動画編集サービスを利用すると、未経験者でも簡単に動画制作が可能です。

(6)掲載先に合わせたファイル形式で保存する
掲載先にアップして公開します。

動画のアップにはYouTubeや動画配信システムなど、さまざまなプラットフォームがありますので、自社の運用に合った方法を検討しましょう。

まとめ

社内報の記事作成には、取材やインタビューが非常に有効です。記事の目的に合った人選に、意外性のある内容の記事であれば、閲覧率も高まるでしょう。

経営陣の思いや新入社員の意気込みなどを魅力的に伝えることで、社員のモチベーションアップにもつながります。今回ご紹介したポイントを参考に、読者に刺さるような取材記事を作りましょう。


 

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