コロナ禍でテレワークが広がる中、社員間のコミュニケーション減少が問題視されています。経営陣からの報告事項をはじめ、社員のモチベーションアップを図る「朝礼」も同様に、開催しにくいのが現状です。
そこで導入・検討されはじめた方法が、朝礼動画の配信です。
この記事では、朝礼動画を配信するメリットとデメリット、配信方法や制作のポイントを説明します。朝礼の実施方法を検討している担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
朝礼を動画で配信するメリット
企業内における全体朝礼を動画配信するメリットは、次にあげるとおりです。
【全体朝礼を動画で配信するメリット】
・遠方にいる社員にも、一斉に同じ内容を届けられる
・後から何度でも見直せる
・事前に動画を制作できる
・朝礼以外の場面でも動画を再利用できる
遠方にいる社員にも、一斉に同じ内容を届けられる
動画配信の良いところは、社員がどこにいても同時に視聴できる点です。
支社や支店の場所、作業現場、リモートワークに関係なく、同じ内容を発信できるので、情報伝達
メリットもあります。
最近ではコロナ禍をきっかけに、テレワークやリモートワークが浸透し始めています。そのため、社員とのコミュニケーション低下を懸念する経営陣も増えています。
会社の方向性や目的の共有などを朝礼の内容として動画配信することで、経営陣と従業員の意思の疎通が図れ、モチベーションアップにもつなげられます。
後から何度でも見直せる
動画配信の場合、アーカイブを残しておけば、あとから何度でも見返すことが可能です。
たとえば海外勤務で日本と時差があったり、業務上の都合で現場から離れられなかったりと、配信時間に動画視聴できない場合も考えられます。
また、配信中に客先から至急の連絡が入って離席しなければならないこともあるでしょう。そういったときに、動画のデータが残っていれば改めて再度視聴できます。
また、内容が理解できなかったという場合でも、理解できるまで何度も視聴できるメリットもあります。
事前に制作できる
動画配信であれば、朝礼動画を事前に制作しておけるのもメリットです。
朝礼は空気感や臨場感を伝えられるため、ライブ配信にも向いています。ただし、担当者の都合で朝礼を実施できない日があった場合、配信自体が中止となってしまいます。
事前に動画制作して配信する形をとれば、必要になる動画をあらかじめ数本撮りためて配信することが可能です。
また、事前に構成を練り直したり、動画をチェックして納得できるまで取り直して編集したりと、質の高い朝礼動画を制作できるのも良い点でしょう。
朝礼以外の場面でも動画を再利用できる
配信した朝礼動画を保存しておけば、朝礼以外で動画を再利用できます。
社長や経営陣が朝礼で発したメッセージや今後の方向性などを切り取り、再編集することで違う場面でも発信できる動画が制作できます。
【朝礼動画を再利用するシーン例】
・社員研修動画
・採用活動での企業紹介動画
・社内総会
・企業PR動画 など
朝礼を動画で配信するデメリット
朝礼動画を配信するにあたっては、デメリット面もいくつか存在しています。
その日の朝に起こったタイムリーな話題を入れにくい
事前制作した朝礼動画の場合、その性質上直前に起きた出来事や話題に触れるのが難しくなります。また、話しながら思いついたことを朝礼に盛り込むのもできないため、変更事項があれば再度配信する必要が出てきます。
動画を制作する手間がかかる
動画制作にはある程度の知識やスキルが求められるため、作成には手間がかかります。外注するのも一つの方法ではありますが、朝礼は頻繁にあるため依頼本数が多くなり、制作コストが高くなります。
初心者でも無料で簡単に利用できる動画サービスを利用すれば、手間やコストの部分は軽減されるでしょう。
朝礼を動画で配信する方法
朝礼ではさまざまな内容の話をするため、社外秘となる部分が含まれるのも容易に想定できます。そのため、朝礼の動画配信は第三者が見られず、社外へ漏れない方法を取ることが求められるでしょう。
【朝礼を動画で配信する方法】
・YouTubeの限定公開動画で配信
・イントラネット上でYouTubeの限定公開動画を配信
・イントラネット上で動画配信システムを導入して配信
YouTubeの限定公開動画で配信
社内で動画共有する方法の一つとして、YouTubeの限定公開の利用があげられます。通常公開と限定公開の違いは、簡単に説明すると次のとおりです。
【通常公開と限定公開の違い】
通常公開:アップロードした動画を誰でも自由に視聴できる
限定公開:動画のURLを知っている人だけが動画視聴できる
限定公開では、URLを知っている人間しか動画視聴できないため、ある程度の守秘義務は確保できます。ただし、以下のデメリットにあるリスクが大きいため、利用する場合は十分に検討しましょう。
【YouTube限定動画配信を利用するメリットとデメリット】
メリット | デメリット |
・無料で利用できる ・システム導入が不要 ・動画のアップが手軽 など | ・URLが流出する可能性がある ・再生リストへの登録・サイトの動画埋め込みなどで情報漏えいの恐れがある ・意図しない広告表示がある ・無断で二次利用される可能性がある ・動画削除してもYouTubeサーバーにデータの残る可能性がある など |
イントラネット上でYouTubeの限定公開動画を配信
YouTubeの限定動画は、イントラネット上での共有がおすすめです。
イントラネットとは直訳すると「内部ネットワーク」となり、企業内や事業所内などの限られた範囲で利用できるネットワーク環境を指します。イントラネットは外部のインターネットとは切り離された環境のため、外部からアクセスされるリスクは極めて低くなります。
ただし、YouTubeの限定動画利用では、上記にあげたリスクがすべて回避できるとはいえません。
YouTubeは、基本的に不特定多数に向けて一般動画を配信するためのプラットフォームであり、企業の利用を想定した内容ではないことには理解が必要です。
【イントラネット上でYouTubeの限定動画を配信するメリットとデメリット】
メリット | デメリット |
・情報漏えいのリスクが低い ・YouTubeは無料で利用可能 ・システム導入の手間が不要 ・動画のアップが手軽 など | ・イントラネットがなければ構築に費用と時間がかかる ・URLの流出などにより外部に情報漏えいの危険性がある ・意図しない広告表示がある ・無断で二次利用される可能性がある ・動画削除してもYouTubeサーバーにデータの残る可能性がある など |
動画配信システムを導入し、イントラネット上で配信
動画配信システムを利用して、朝礼動画を配信する方法もあります。
動画配信システムとは、限られた視聴者へ向けて動画配信できるシステムです。法人向けの動画配信システムはセキュリティレベルが高く、気密性の高い情報配信にも向いています。
メリットとデメリットは下記ですが、費用面がクリアできるのであればこの方法がおすすめです。
【イントラネット上で動画配信システムを利用して動画配信するメリットとデメリット】
メリット | デメリット |
・情報漏えいのリスクが低い ・広告表示がない ・無断で二次利用されるリスクがない など | ・システムを新たに導入する必要がある ・イニシャルコストのかかるものが多い など |
朝礼動画を制作するときのポイント
朝礼動画を制作するときのポイントは、次にあげるとおりです。
【朝礼動画を制作するときのポイント】
・最初の掴みを意識する
・動画ならではのエフェクトをうまく利用する
・動画制作サービスを活用して効率的に!
最初のつかみを意識する
朝礼動画では、最初の発言をできるだけ意識しましょう。
朝礼動画だけではないのですが、動画は導入部分の印象が大事だと言われています。画像越しで話しているため話者は相手の反応が確認できず、視聴者も熱量を感じにくいという一面があります。
しかしながら、朝礼動画は事前に制作できるため、構成を十分に考えられるのがメリットです。最後まで興味を持って視聴してもらうために、十分に時間を取って導入部分を考えるようにしましょう。
動画ならではのエフェクトをうまく利用する
通常の朝礼シーンだけでも配信動画としては問題ないのですが、せっかく動画を利用するのであれば、動画ならではのエフェクトを利用してみるとよいでしょう。
さまざまなエフェクトを利用することで飽きずに視聴でき、印象に残る朝礼動画となります。
ただし、あまりにも過度なエフェクトは、ふざけていると感じられて逆効果となるかもしれません。朝礼のイメージと合ったエフェクトを入れるのが、効果的な朝礼動画を制作するポイントとなります。
【エフェクトの例】
・サウンドエフェクト
・字幕
・画面分割
・色補正
・モーショングラフィック など
動画編集サービスの活用がおすすめ
朝礼動画は毎週・毎月、場合によっては週に数回配信されるなど、制作頻度が高くなる傾向があります。
外注して制作するとコストがかかるため、自社制作ができればそれに越したことはありません。自社制作ができれば、コスト面だけではなく、思ったように動画の編集ができるのもメリットです。
動画制作サービスをうまく活用すれば、自社でもクオリティの高い動画が簡単にできます。
ビジネス動画編集クラウド「Video BRAIN」なら、素材とテンプレートを入れると簡単に動画が制作できます。テンプレートも豊富で、動画制作未経験の方でも今すぐ動画制作を始められます。
まとめ
朝礼を動画配信することで、経営者側にも従業員にもさまざまなメリットがあります。動画を保存することで会社の資産となり、違う場面で使う動画としても利用可能となります。
朝礼は多くの頻度で実施されることが大半なので、外注で制作するとコストがかさむのはデメリットです。動画制作サービスをうまく利用し、魅力的な朝礼動画を制作しましょう。
関連記事
この記事をシェアする