社内報を使って、社内のコミュニケーションを活性化させるには、社員紹介のコンテンツは有効です。紹介される側だけでなく、読者となる他の社員にとっても、仕事のモチベーション維持につながる効果も期待できます。しかし、どのように社内報を書いたら良いのか悩む担当者の方もいるのではないでしょうか。
この記事では、社員紹介の目的をふまえ、活用しやすい例文や質問項目をまとめました。社員紹介の記事作成にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
社内報で社員紹介を行う目的
社内報で社員紹介を行う目的は、以下の3点があげられます。
【社内報で社員紹介を取り上げる目的】
・接点のない社員を知ってもらえる
・コミュニケーションの活性化が期待できる
・新入社員や中途社員が馴染みやすくなる
接点のない社員を知ってもらえる
社内報で社員紹介を行うことで、普段接点の少ない社員について知ってもらう機会を作れます。
社内にどんな社員がいるのか知ることによって、話しかけるきっかけになったり、会社に対するエンゲージメントも高まる期待が持てます。
コミュニケーションの活性化が期待できる
社員紹介によって、社員同士のコミュニケーションを推進できます。
たとえば、同じフロアで仕事をしていても、業務上の接点がなければ、なかなかコミュニケーションを図れない場合も。社員紹介のコンテンツを通じて、あまり面識のない社員について深く知ることができます。
趣味やプライベートの一面など、会話のきっかけになるような内容であれば、オフィスで話しかけやすくなるでしょう。
新入社員や中途社員が馴染みやすくなる
新しく入社した社員を社内報で紹介すれば、社員の自己紹介代わりになります。
在籍する社員にとっても、新しい社員がどのような人物なのか知ると、コミュニケーションをとりやすくなります。社員紹介のコンテンツをきっかけに、業務が進めやすくなったり、社内に馴染みやすくなったりします。
社内報で社員紹介するときの基本項目
社内報で社員紹介する際に記載したい、基本的な項目は次のとおりです。
【社内報で社員紹介するときの基本項目】
・顔写真
・社員の基本情報
・個性が感じられる内容
・今後の目標
顔写真
社員紹介を掲載するにあたって、顔写真を入れるのは非常に重要です。
氏名だけでは、本人の雰囲気も伝えきれません。また、顔を知ってもらうことでオフィスで見かけた際などにも認識しやすくなります。
掲載する写真は、できるだけ普段の印象に近いものが理想です。社員証で使うような、かっちりした写真ではなく、笑顔で自然な表情が良いでしょう。
広報担当者で撮影するのも良いでしょう。撮影を行うことにより、対象の社員と広報担当者がコミュニケーションをとる機会が生まれます。社員のエンゲージメントを高めるためにも、メールなどでやり取りするだけでなく、できるだけ直接会って話す機会を設けることがおすすめです。
時間や距離などの都合で撮影できない場合、本人から顔のわかる写真を数枚提供してもらいましょう。なお、顔写真は個人情報となるため、写真データの管理や社内報配布後の扱いには注意が必要です。
社員の基本情報
顔写真とあわせて、最低限共有しておきたい情報として社員の基本情報を掲載します。たとえば、次にあげるような内容を記載すると良いでしょう。
【基本情報の項目例】
・氏名
・出身地
・学生時代に専攻していた学問など
・経歴(前職・以前いた部署など)
・現在の部署
・担当業務
こちらも個人情報となりますので、取り扱いには注意が必要となります。
各社員の個性が出るような情報
基本情報とともに、社員の個性が感じられるような情報も記載しましょう。
仕事の話を深堀することも一つですが、パーソナリティに関わる質問を入れることがポイントです。たとえば、次のような内容の質問をすると良いでしょう。
【個性を引き出せる質問例】
・入社した理由
・趣味や特技
・自身の性格について
・苦手なこと
・今ハマっていること
・好きな言葉・座右の銘 など
ただし、制作担当者が掲載する前に内容をしっかりチェックすることが重要です。あまりにも社内報向きの回答ではなかったり、ネガティブな回答ばかりであったりする場合は、修正を依頼した方が無難でしょう。
目標や抱負
目標や抱負に関する項目は、特に新しく入ってきた社員にとって最適です。どのような思いで入社したのか、どんな目標やビジョンを持っているのかどうかがわかると、上司や人事担当者は育成を行う上でも参考になるでしょう。
もちろん、本人にとっても決意表明になりますので、仕事に対するモチベーションを高める意味でも大切です。
社内報の社員紹介の例文
では、実際にどのように記事を書いていったら良いのでしょうか。ここからは、社内報で社員紹介を行う際に使える例文を紹介します。
新入社員の紹介例文
【新入社員の紹介例文(1)】 ○○部に配属した「(氏名)」です。小学生時代から大学まで野球を続けており、大学リーグでは2年時よりレギュラーとしてフル出場していました。これまで続けてきた野球の経験で培った集中力を生かし、丁寧で力強い仕事ができるよう努力したいと思います。一生懸命頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。 |
【新入社員の紹介例文(2)】 4月1日より○○課で勤務することとなりました「(氏名)」と申します。生まれも育ちも東京都で、○○大学では英文学を専攻していました。英会話と旅行が趣味で、学生時代はひとりで海外旅行することも多く、アクティブな性格だと自負しています。仕事では得意の英語を生かし、海外の取引先との折衝を一人でできるようになりたいです。先輩の皆さまの仕事を見習って、早く一人前になれるよう頑張ります。これからどうぞよろしくお願いいたします。 |
中途社員の紹介例文
【中途社員の紹介例文(1)】 9月より新しく入社いたしました「(氏名)」です。前職では主にBtoBの営業に従事しており、縁あって○○部へ配属となりました。いろいろとご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、前職の経験を生かして、一日でも早く活躍できるよう精進する所存です。私はお酒と釣りが好きなので、同じ趣味をお持ちの方はぜひお声がけください。 |
【中途社員の紹介例文(2)】 本日より○○部○○課でお世話になることとなりました「(氏名)」と申します。広島県出身で、以前はアパレル企業で営業職をしておりました。ソロキャンプが趣味で、休日は家にいるよりもキャンプ場にいる方が多いほどハマっております。今回、未経験の職種に挑戦することとなりますが、一日も早く皆さまのお役に立てるよう努力いたします。皆さまご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 |
社内報の社員紹介を魅力的に行うポイント
社内報のために取材した内容を効果的に反映するには、次のポイントを意識すると良いでしょう。
原稿のレイアウトや構成にこだわる
読みやすさを意識したレイアウトにすることで、読み手への伝わり方が大きく変わります。文字ばかりのレイアウトにならないよう箇条書きや表をうまく使い、見た目に統一感を持たせると読みやすくなります。
企画内容を工夫する
ありきたりの紹介記事以外に、目を引くような企画を考えるとよいでしょう。単純にインタビューするだけではなく、全員に共通するテーマを設けて具体的な質問を交えると、コンテンツに深みが出るのでおすすめです。
動画を活用する
Web媒体を利用して社内報を作成する場合は、動画を活用すると印象深い社員紹介ができます。動画にすることでその人の個性や雰囲気がよりリアルに伝えられ、ストーリー性を高めることが可能です。
とくに若い世代は動画に慣れ親しんでいることもあり、文字より動画での自己アピールがやりやすいという方が多いかもしれません。活字離れしている世代にも見てもらえる可能性が高まるなど、社員紹介動画を利用すればさまざまなメリットを享受できるでしょう。
まとめ
社内報に社員紹介を掲載することで、社員全体のコミュニケーションの活性化につなげられます。所属部署以外の社員に自己アピールできる機会はそれほどないため、社内報を利用するのは非常に有効だといえるでしょう。
顔写真や動画の利用など個性的な自己紹介を取り入れると、それがきっかけでコミュニケーションが生まれる可能性も高まります。
魅力的な社員紹介記事にするために、内容を工夫したり動画を活用したりするとさらに良いコンテンツに仕上がります。ぜひこの記事を参考にして、魅力的な社員紹介を作成しましょう。
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