2025/04/02

製造業が人手不足を動画で解消する方法とは?【イズミテクノ×大宮製作所】

企業の人手不足が叫ばれる昨今。中でも、専門知識やノウハウが求められる製造業では、人材の確保とともに技術継承が求められます。

その解決策の一つとして、動画があります。動画を活用した現場では、具体的にどのような運用を行っているのでしょうか?

そんな中、製造業の担当者様を対象にしたセミナーが行われました。今回はVideo BRAIN を導入する2社の担当者様をお呼びし、製造現場のリアルな課題をはじめ、動画を活用した施策についてお話いただきました。


【登壇者】
・株式会社イズミテクノ 事業統括本部 上島孝之 様
・株式会社大宮製作所 サポートチームリーダー 野口智彦 様

【モデレーター】
・株式会社オープンエイト カスタマーサクセス部グループマネージャー  小川麻里奈


動画を活用したワケとは? Video BRAIN を導入した経緯

オープンエイト:昨今、少子高齢化によって労働人口が減少し、人手不足によって、技術継承しづらかったり、採用活動も困難になったりするなどは、特に製造業の方々が抱えられている大きな悩みです。そもそも、それぞれの企業様では、どのような課題感を抱いていたのでしょうか?

イズミテクノ: 弊社では「アルマイト」っていう表面処理技術を扱っています。取り扱う品目は数千種類以上あり「昨日やった製品と今日やる製品がまったく違う」なんてことは日常茶飯事です。毎日が変化の連続なので、マニュアル通りに自動化…なんて簡単にはいかないんですよね。製品ごとに条件が違うし、その都度対応が必要になるので、やっぱり現場の知恵と経験がものを言う仕事です。

そこで各社員が職人のような動きをする一方、新しい人材が入社したときに「どうやって教えていったら良いのか」と毎回悩まされていました。肌感覚でやっている作業に対し、スキルを身につけてもらうための教育方法が大きな課題でした。

そして、その解決策として挙げられたのが、動画でした。他の編集ソフトを試したところ、想像以上に制作時間がかかってしまったのですが、オープンエイトさんのVideo BRAIN に出会い「これだったら、完成された動画のテンプレートが揃っているし、うまくいくのでは」と感じました。

使用する際は、パソコンにソフトをインストールも必要ないので、 各拠点で使いやすいのも導入した決め手の一つです。弊社の場合、長野県に本社工場があり、遠く離れた宮城県に宮城工場があります。こうした拠点が離れている環境でも使用できる点は大きなメリットです。テンプレートを活用しながら、各拠点で必要な動画を制作し、業務に役立てています。

オープンエイト:ありがとうございます。では、大宮製作所様はいかがでしょうか?

大宮製作所:弊社も同様に、人に仕事がついてるような状態が長らく続いていました。機械メーカーながら、その組み立ての手順や図面がなかったりするなど、どうしても属人化してしまっていたんです。

さらに製品によっては、1年〜数年に1回程度しか扱わないものもあります。 滅多に行わない作業だと、なおさらノウハウが継承されない状態になってしまいます。

そんな中、自社で企業の展示会に出展する際に、製品のPR動画を作る話になり、その中で作業のマニュアル動画も制作することになりました。今までは、社内に紙のマニュアルも存在せず、現場では口頭で説明しているような状態だったんです。

Video BRAIN では様々なシーンで使える動画が作れるため、導入するにあたって、社内で必要なコンテンツを作ることになりました。

イズミテクノの活用事例

オープンエイト:では、具体的にどのような動画を作っているのか、まずはイズミテクノ様から実際の活用事例について教えてください。

(1)業務手順のマニュアル

イズミテクノ:まずは、業務の手順や注意点をまとめたマニュアルの動画です。 現場でスマホ端末から視聴できるよう、縦長で制作しています。

やはり現場の作業は、動きがないとわかりにくいものです。そのため、写真や文章だけでマニュアルを作るよりも、動画なら現場の勘どころがきちっと伝わりやすいのかなと思います。

また特に、工場勤務の社員は比較的若年層が多く、動画に親しんでいる世代な点も動画を活用する理由の一つでしょうか。

(2)営業資料

イズミテクノ:また、動画は営業資料でも活用しています。実際に見てみないと「どんなことができる製品技術なのか」「どうやって処理を行っているのか」など、お客様がイメージしにくいというケースも多いんです。しかし、工場に来ていただいて、見てもらうわけにはなかなかいきません。現場に行かなくてもお客様に伝わるよう、動画で紹介しているんです。

オープンエイト:営業向けの動画は、どのような場面で使われているのでしょうか。

イズミテクノ:まずは、商談の場面で見せるような使い方ですね。動画を流しながら、説明させていただいています。また、事前に動画のURLをメールで送付し、事前に見てもらうこともあります。

(3)顧客に向けた自己紹介/挨拶

イズミテクノ:また営業では、商談で使うようなものだけでなく、お客様とのコミュニケーションとしても動画を活用しています。各担当者は、自己紹介を動画で制作しているんです。名刺にQRコードをつけて、読み込むと動画が再生されるようになっています。

オープンエイト:一度制作して終わりではなく、定期的に「最近は、こんなことをやってます」といったご自身の近況報告なども動画にされていますよね。また、年末年始や暑中お見舞いなど、季節の挨拶を動画にして送付されていたり。

イズミテクノ:3カ月に1回ずつ、各自で作ってるような状態ですね。やはり、営業は自分の顔を売っていくのも重要なことですから。

オープンエイト:自分の顔を覚えてもらい「この人から買いたい」って思っていただくために、動画をうまく活用されている例ですよね。

また「いつまでに申し込むと、○%オフ」といった、キャンペーン案内を盛り込んで作った動画では、動画がきっかけで受注に繋がったとお聞きしました。営業活動の一つとして、うまく使っていただいていらっしゃいますね。

大宮製作所の活用事例

オープンエイト:では続いて、大宮製作所様の活用事例についてお聞かせください。

(1)製品の組み立てをまとめたマニュアル

大宮製作所:まず主な内容としては、自社製品の組み立て作業を動画にしたマニュアルです。

写真や動画で、使用する工具や作業工程を紹介し、動画の手順に沿って作業できるような流れになっています。作業過程で注意すべきポイントもあるため、チェックや色付けを行ったりして強調します。

制作時に意識しているポイントとしては、3分から5分程度の長さにおさまるようにしています。動画の尺が長くなってしまうと、視聴する側も疲れてしまいますし、「あの工程だけチェックしたい」といったときに、知りたい情報にすぐアクセスするのが難しくなります。機械によっては何工程にも及ぶので、10本以上の動画になりますが、ユニットごとに区切って、短尺の動画にしてます。

オープンエイト:御社の場合、紙の手順書もない状態から、動画でマニュアルを作り始めたんですよね。新しくマニュアルができたことにより、どのような変化があったのでしょうか?

大宮製作所:今までは、社員によって作業手順が前後する場合もあったり、その基準も若干違うケースがありました。その結果、完成した製品にバラつきが生じる問題もあったのですが、 動画ができたことによって、クオリティの基準が設けられました。

動画にした内容を正式なやり方とすることにより、製品の品質が統一され、不具合のようなトラブルが少なくなったのは大きな成果でした。

また、マニュアルを作っていく中で「社内の誰もが製品を理解できるようになりたい」と思うようになったんです。社内には現場のメンバーだけでなく、バックオフィスの事務を担当する社員もいます。

極端な話ですが「実際に作業する担当者だけでなく、動画を見たら全社員が同じように作れる」という状態を目指したい。業務に対する社内の理解度が向上することは、会社として見たときに大きな強みになります。誰が見てもわかるように、細かくマニュアルを作ることを目標にしています。

(2)社内サービスや設備の使い方をまとめたマニュアル

大宮製作所:また、製品の手順以外のマニュアルも作っています。たとえば、社内コンビニとして、食品や飲み物が置いてあるのですが、購入する際はアプリを使うため、最初のうちは使い方がわからないという社員もいます。

困ったときに使い方を聞くよりも、視聴できる動画があれば、いつでも自由に購入できるようになります。小さなことですが「動画を通じて、ノウハウを社内に残していこう」という思いがあるからこそ、社内サービスの使い方などもマニュアル化しています。ほかにも、事務所にある門の鍵を開ける手順など、そういった細かい部分でも、動画を作って共有しています。

オープンエイト:動画さえあれば、好きなタイミングで視聴できるというのは、従業員の体験向上という利点もありますが、問い合わせに対応する工数削減にも繋がってくるのかなと思いました。担当の部署に問い合わせると、お互い時間が取られてしまいますから。

(3)製品紹介

大宮製作所:そのほか、Video BRAIN を導入する際にもイメージしていた、展示会で使用する製品紹介の動画を作っています。

これまでは展示会に出展する際、ブースに会社紹介のカタログを置く程度だったんです。しかし、どうせなら動画を作って流したいという話になりました。

モニターで動画を流すだけで目を引く効果が期待できますし、動画を見ていただいた上で製品を紹介できるので、より案内が伝わりやすくなるのではないかと考えました。

オープンエイト:実際にどのような成果や手応えがありましたか?

大宮製作所:動画には、一つひとつの製品説明であったり、 実際の現場で使っている様子を盛り込みました。その結果、立ち止まって見てくださるケースも多く、「この動画の製品について、詳しく教えてほしい」と声をかけていただくこともありました。

さらに「社内で御社の製品を共有したいから、この動画をもらえないか」っていうお客様もいらっしゃいました。

オープンエイト:展示会に来た担当者が、社内に情報を共有する際に活用するということですね! 動画があれば、ブースに来たお客様の足をとめる効果だけでなく、展示会に来訪していない方に対しても説明できますもんね。

今後の展望

オープンエイト:2社とも、それぞれ違った見せ方や思いから、社員教育や技術継承に取り組んでらっしゃいます。動画という同じ切り口でも、また違った視点で作られているのも大変参考になりました。では最後に、今後の目標や展望についてお聞かせください。

イズミテクノ:人材不足は課題としてありますが、単純に若い方たちにイズミテクノという会社の魅力を伝えたい、アルマイトという製品の可能性を知ってもらいたい。そういう気持ちで、動画の施策に取り組んでいます。

そのためには、動画を作るだけでなく、きちんとクリエイティブ力を磨いていかなきゃいけないと思っています。Video BRAIN で制作された動画や搭載するテンプレートだけでなく、日頃から色々な動画を見て、研究しながらスキルを身につけていきたいです。

オープンエイト:動画って、企画構成だったり、デザインだったりと、色々な要素が絡んできます。継続して作られる中で、ある種、動画編集のスキルアップにも結びついてるのかなとも思っております。

大宮製作所:我々も元々、「社内の技術を残す必要がある」というのがきっかけでしたが、だんだん活用用途のアイデアが広がっていったのは思わぬ成果でした。

たとえば、社員同士で「工場で行う組み立て作業だけではなく、現場で実際に行う組み立て作業の動画もあったら良いのではないか」「じゃあ、試しに作ってみようか」という動きがあったり。また、名刺の受け渡しのようなビジネスマナーが存在しますが、「大宮製作所として必要な、ビジネス研修の動画を作ったらどうか」なんて話にもなっています。

そうやって色々と話していくことで、社員のモチベーションも上がってきているように感じます。

今後は、まだまだ時間もかかると思いますが、社内のレイヤーに応じたスキルアップにも活用していきたいです。入社3カ月の社員向けに基本的なビジネスマナーや商品知識の動画があったり、5年目の社員向けにはより発展した業界知識や商品知識が得られる動画を作ったりするようなイメージですね。

オープンエイトさんとの出会いをきっかけに、動画に対する知識や活用のノウハウを多く得るようになり、社内の意識が変わっていったように思います。

引き続き、アイデアを出し合いながら、課題解決に繋がるような動画を作っていきたいです。

オープンエイト:制作されている中で、色々なアイデアが出てくるというのは、我々としてもうれしいことです。ぜひ、色々なシーンでご活用いただければと思います。

上島様、野口様、本日は貴重なお話をありがとうございました!

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