2020年に入ってから、LINEはTalk Head Viewという新しい広告サービスの提供が開始されました。
Talk Head Viewがどのようなサービスなのか、気になっているユーザーも少なくないと思います。
Talk Head Viewを利用して成果を上げた企業もすでに現れていますが、このサービスにはどのようなメリットが備わっているのでしょうか。
この記事では、LINE広告のTalk Head Viewの特徴やメリット・デメリット、配信までの流れ、そして活用するためのポイントについてご紹介します。
目次
LINE広告のTalk Head Viewとは
Talk Head Viewは、2020年1月から提供が始まったLINE広告の新しいサービスです。
LINEアプリにおけるトークリストの最上部に広告を配信することができる広告メニューで、国内でも最大規模のリーチを見込むことができます。
最初は静止画のバナーが表示され、ユーザーがタップすると広告が大きくなって動画が始まる仕様になっています。
参照:【LINE】新たな動画広告「Talk Head View」の正式提供を開始 国内最大規模のリーチを可能に LINEアプリ最大のアクセスを誇るトークリスト最上部に1日1社限定配信
Talk Head Viewのメリット
ここからは、LINE広告のTalk Head Viewのメリットについて詳しくご紹介します。
多くのユーザーにリーチできる
Talk Head View最大のメリットは、多くのLINEユーザーにリーチできるということです。
2020年3月末時点におけるLINEの国内月間ユーザー数は約8,400万人で、他のSNSを大きく引き離しています。
このうち毎日LINEアプリを開くユーザーは約86%で、さらにトークリストは最も頻繁にユーザーが訪れる場所です。
トークリストに配信されるTalk Head Viewでは、1日で約5,500万人という膨大な数のユーザーにリーチできるといわれており、高い認知拡大効果が期待できます。
なお、必要に応じて広告を配信するユーザーの性別を指定したり、配信対象のユーザー数を半分にしたりすることも可能です。
参照:1日で約5,500万人にリーチ!トークリスト上部に掲載できる動画広告「Talk Head View(トークヘッドビュー)」とは|LINE for Business
静止画と動画を併用できる
Talk Head Viewではトークリストの上部に広告の静止画が表示されます。
この静止画でユーザーの興味を引くようにします。
そして、興味を持ったユーザーが広告をタップすると動画の再生が始まります。商品やサービスを動画でさらに深く理解してもらうことで、購入などの行動促進につなげることができるのです。
費用対効果が高い
Talk Head Viewを出稿するために必要なコストは1日で4,000万円です。
この金額をリーチが見込まれるユーザー数の5,500万人で割ると、一人あたり単価は約0.7円と低単価でリーチをすることができます。
参照:1日で約5,500万人にリーチ!トークリスト上部に掲載できる動画広告「Talk Head View(トークヘッドビュー)」とは|LINE for Business
ブランドリフト調査が無料で行える
Talk Head Viewで広告を出稿すると、LINEと連携している調査会社がブランドの認知度や利用意向、利用経験などの項目について調査してくれます。
広告の接触者と非接触者についてそれぞれ調査した結果を分析し、そのデータを今後のマーケティング活動に活かすことができます。
Talk Head Viewのデメリット
ここでは、Talk Head Viewのデメリットをご紹介します。
1日1社しか利用できない
Talk Head Viewは基本的に1日1社しか利用できません。
広告配信が24時間に限られているため、持続的な効果を得るのが難しいというデメリットがあります。
大きなコストがかかる
Talk Head Viewを利用するためには1日あたり4000万円の料金を支払う必要があるため、まとまったお金を用意できない企業には利用が難しいといえます。
Talk Head Viewが配信されるまでの流れ
Talk Head Viewを利用するときは、まずLINEに問い合わせ、企業や商材についての審査を受けます。
審査に通過したら出稿を希望する日を仮押さえし、次にクリエイティブやランディングページといった広告原稿の審査を受けます。
この審査にも無事通過すれば希望の配信日時から広告掲載が始まる、というのが一連の流れです。
Talk Head Viewを活用するポイント
ここでは、Talk Head Viewを活用するためのポイントについてご紹介します。
通常のLINE広告と組み合わせる
Talk Head Viewは基本的に1日のみの出稿となるため、持続的な集客を図る目的には向いていません。
しかし、通常のLINE広告と組み合わせて利用すれば、持続的な効果を得ることが可能となります。
LINE広告では、LINE NEWSやタイムラインなど、多くのユーザーの目に触れる配信面へ広告を掲載できます。
Talk Head Viewで認知を獲得したうえでLINE広告を配信すれば、集客効果が持続するだけでなく、CPAの低下やCTR・CVRの向上といった効果も期待できるでしょう。
この方法で効率的に成果を上げるコツは、Talk Head ViewとLINE広告のクリエイティブデザインに統一感を持たせることです。
クロスターゲティングを利用する
LINEの「クロスターゲティング」を利用すると、さらに効率的な広告配信が行えます。
クロスターゲティングとは、LINE公式アカウントやLINEポイントADで取得したユーザーデータをLINE広告でも活用できるという機能です。
そして、2020年5月末のアップデートによって、Talk Head Viewで広告をタップしたユーザーに対してLINE広告でリターゲティング配信が行えるようになりました。
Talk Head Viewで最大の効果を得るためには、LINE広告やクロスターゲティングを併用することが大切です。
参照:Talk Head Viewの大規模リーチとLINE広告でCPA40%抑制!ミュゼのLINE活用
まとめ
LINE広告のTalk Head Viewは、毎日訪れるユーザーが多いLINEのトークリストの最上部に広告を配信できる広告メニューです。飛躍的な認知度向上を狙うことができますが、利用できるのが1日1社限定という点には注意が必要でしょう。
Talk Head Viewは、通常のLINE広告と組み合わせて使うことで大きな効果を発揮します。
Talk Head Viewの出稿後は、LINE広告によるリターゲティング配信で見込みのあるユーザーを確実に押さえておきましょう。
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