広告を運用するにあたってチェックしたい「クリック数」。コンバージョンを増やすためには、「クリック数を増やす」、「コンバージョン率の上昇」のどちらかが有効です。そのため、コンバージョン率が十分な数値であれば、クリック数を増やすとコンバージョンにつながります。
当記事では、クリック数の目標値やクリック数を増やすポイントを解説していきます。
広告運用の参考にしてみてください。
目次
クリック数が重要な理由
広告を運営するときに目標となるのが、コンバージョン数です。コンバージョン数とは、広告を見たユーザーが製品を購入したり会員登録を行ったりと、運営者にとって成果となる行動の数です。
コンバージョン数は「クリック数×コンバーション率」で算出されるので、クリック数かコンバーション率を上げることで向上させることができます。ゆえに、クリック数を上げることが重要となるのです。
ただ、クリック数だけを増やしても成果に繋がらなければ意味がありません。
成果につながるような方法を取る必要があります。
クリック数の目安
それでは、クリック数はどの程度を目標とすればよいのでしょうか。
ここでは、CTR(クリック率)の目標値を見ていきましょう。
CTRとは、「CTR=クリック数÷インプレッション数(広告が表示された回数)」で表す数値で、ユーザーが広告にどの程度興味・関心を示したかを表しています。
リスティング広告とディスプレイ広告それぞれのCTRの目安を見ていきます。カテゴリーによって数値は異なり、また明確な合格ラインがあるというわけでもないので、参考値として見てください。
リスティング広告
リスティング広告の場合、カテゴリーごとの平均CTRは次のようになっています。
カテゴリー | Google検索CTR |
---|---|
BtoB | 2.41% |
通販 | 2.69% |
教育 | 3.78% |
人材サービス | 2.42% |
金融・保険 | 2.91% |
医療・健康 | 3.27% |
雑貨 | 2.44% |
法律 | 2.93% |
不動産 | 3.71% |
テクノロジー | 2.09% |
旅行 | 4.68% |
参照:業界のGoogle広告ベンチマーク[更新!] | WordStream
ディスプレイ広告
広告の場合、カテゴリーごとの平均CTRは次のようになっています。
カテゴリー | ディスプレイ広告検索結果CTR |
---|---|
BtoB | 0.46% |
通販 | 0.51% |
教育 | 0.53% |
人材サービス | 0.59% |
金融・保険 | 0.52% |
医療・健康 | 0.59% |
雑貨 | 0.49% |
法律 | 0.59% |
不動産 | 1.08% |
テクノロジー | 0.39% |
旅行 | 0.47% |
ディスプレイ広告のCTRがリスティング広告のCTRに比べて低いのは、表示されるタイミングが関係しているといえます。
リスティング広告の場合、ユーザーが検索したとき、つまりユーザーが「知りたい」というタイミングで表示されるので、CTRが高くなりやすいのです。
対してディスプレイはユーザーがアプリを起動していたり他の事柄を調べていたりなど、必ずしも「知りたい」というタイミングで表示されているわけではないので、リスティング広告に比べるとCTRが低くなってしまいます。
参照:業界のGoogle広告ベンチマーク[更新!] | WordStream
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クリック数を増やすためのポイント
最後に、クリック数をあげる方法を紹介していきます。
クリック数をあげる方法は、
- ・インプレッション数を増やす
- ・クリック率を上げる
の2つの方法があります。それぞれ見ていきましょう。
インプレッション数を増やす
広告が表示される回数が増えれば、自然とクリック数があがります。
広告の表示回数を増やすには、いくつかの要素があります。それぞれの要素について下記をご参考ください。
- ・予算:キャンペーン予算(日額)を増額する
- ・配信対象:ターゲティングの見直しを行う・広告掲載方式を変更する
- ・キーワード:キーワードのマッチタイプを見直す・新しくキーワードを追加する
- ・入札価格:入札価格調整機能を見直す・入札価格をあげる
- ・広告:広告の品質スコアをあげる
クリック率を上げる
クリック率を上げることで、クリック数を増やす方法です。
クリック率が低い場合は、次のような方法をとるとよいです。
- ・A/Bテストをおこない、広告の精度をあげる
- ・掲載順位をあげる
- ・KWをタイトルに含める
- ・訴求ポイントを明確にしてわかりやすくする
A/Bテストをおこない、どの広告文がよりユーザーの興味・関心を惹けるのかを試してみましょう。
広告文の改善の際には、KWをタイトルに含めたり、訴求ポイントをわかりやすく説明したりするなどの工夫をすると効果が期待できます。
まとめ
広告を運用において、クリック数を増やす施策は大切です。
リスティングとディスプレイ広告ではクリック数やクリック率に違いがでるものの、どちらも増やすためにはその製品・媒体がユーザーにとって有益なものであることをわかりやすく示すことが大切になってきます。
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