ユーザーはさまざまな経路からコンバージョンへたどり着くものです。そして、経路に関する情報をコンテンツ改善に活かすためには、まずコンバージョン経路の確認方法を知っておくことが大切です。その上で、適切な改善策を実施しコンバージョンを上げていくのが良いでしょう。
この記事では、コンバージョンまでの経路確認の重要性や、Googleアナリティクスでコンバージョン経路を確認する方法についてご紹介します。
目次
コンバージョンまでの経路確認の重要性
Googleアナリティクスでは、ユーザーがコンバージョンへ至るまでにたどった経路を確認することができます。ユーザーがたどった経路のリストから頻出のパターンが見つかれば、そのパターンを強化する流れでマーケティング戦略が立てられるでしょう。たとえページビューが少ない状態であっても、コンバージョン経路の確認とマーケティング戦略の立案によって集客効果を高められる可能性があるのです。
また、コンバージョンの分析ではどうしても最後のチャネルに注目してしまうものです。例えば、最初にリスティング広告からアクセスしたユーザーが、最終的にオーガニック検索経由でコンバージョンに達した場合、コンバージョンに直結したチャネルはオーガニック検索となります。しかし、最初にユーザーの興味を引いたリスティング広告の影響も無視できないでしょう。
コンバージョン経路を確認することで、途中のチャネルがユーザーに与える間接的な効果も推測できるようになります。
Googleアナリティクスでコンバージョン経路を確認する手順
ここからは、Googleアナリティクスでコンバージョン経路を確認するときの手順について詳しくご紹介します。
コンバージョン経路のレポートを開く
まず、Googleアナリティクスのメニューにある「コンバージョン」をクリックします。続いて「コンバージョン」内の「マルチチャネル」を押し、さらに「コンバージョン経路」を選んでください。すると、コンバージョン経路のレポートが画面に表示されます。
各種の条件設定を切り替える
レポートの表示内容は、画面上部にある「コンバージョン」「経路の数」「タイプ」「ルックバックウィンドウ」の4つを切り替えることで変更可能です。
コンバージョン
コンバージョンの種類が切り替えられます。デフォルトでは「すべて」となっていますが、複数の目標設定がある場合、切り替えることでそれぞれのコンバージョン経路を確認できます。
経路の数
何回目の訪問でコンバージョンに達したかという意味です。例えば、1回目に広告経由で訪問し、2回目にオーガニック検索経由で訪問し、3回目に参照元サイト経由で訪問してコンバージョンに達した場合の経路の数は3となります。デフォルトでは「2以上」となっているので、初回訪問でのコンバージョンも表示したいときは「すべて」にしておきましょう。
タイプ
「すべて」と「Google広告」が選べます。広告の効果を測定したいときは「Google広告」を選んでください。
ルックバックウィンドウ
ユーザーがコンバージョンに達した時点から何日間さかのぼって経路を調べるかを設定できます。デフォルトは30日間ですが、最大90日間までさかのぼることができます。高額商品の購入など、達成が難しいコンバージョンの場合は長めに設定しておくと良いでしょう。
レポートの内容を確認する
コンバージョン経路のレポートでは、上部の「プライマリディメンション」のデフォルトが「MCFチャネル グループの経路」となっています。ここでは、ユーザーがどのチャネルを何回訪問してからコンバージョンに達したのかを確認できます。
例えば、「有料検索×2」「参照元サイト」「ノーリファラー」と表示されている場合を考えてみましょう。これは、リスティング広告から2回流入し、次に他サイトのリンクから遷移し、最後にURL直接入力などの経路からコンバージョンに達したことを示しています。
チャネルには他に、「オーガニック検索」や「ディスプレイ(広告)」、「ソーシャルネットワーク」などがあります。レポートでは、こうした経路のリストがコンバージョン数の多い順に上から並べられています。
次に、「プライマリディメンション」を「参照元/メディア」に切り替えてみましょう。ここでは参照元サイトのURLを確認することができ、「URL/referral」と表示されます。その他、Googleのオーガニック検索は「google/organic」、Yahoo!広告は「yahoo/cpc」、ノーリファラーは「(direct)/(none)」という具合に表示されています。
レポートの結果をもとに戦略を立てる
コンバージョン経路を確認すると、「リスティング広告からのコンバージョンが少ないと思っていたが、コンバージョンの前段階で効力を発揮していた」といったことに気付く場合があります。Webマーケティングにおける集客効果は、コンバージョン経路の確認を通して総合的に判断することが大切です。
同時に、レポートを確認することで自社のWebサイトにおける強い経路と弱い経路を見極めることができます。強い流入経路を把握したら、適切なコンテンツマップを作成しましょう。このとき、どの経路に強いかによってコンテンツの構造が変わってくるという点に注意が必要です。
例えば、オーガニック検索から流入しやすいコンテンツとSNSから流入しやすいコンテンツは根本的に構造が異なっています。そのため、コンテンツごとの特性を理解したうえでコンテンツマップを作っていくことが重要です。
まとめ
ユーザーがコンバージョンに至る要因はさまざまです。オーガニック検索からWebサイトを見つけてすぐコンバージョンに至る場合もあれば、リスティング広告から3回流入し、さらにブックマークからWebサイトへアクセスしてコンバージョンに至る場合もあるでしょう。
しかし、コンバージョン経路には頻出するパターンがあるものです。自社のWebサイトが強い流入経路を知ることで、どこに力を注いで設計すれば良いのか分かるようになります。
コンバージョンが思うように伸びないときは、Googleアナリティクスでコンバージョン経路を確認し、改善策を練ってみることをおすすめします。
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